在宅ワーク? テレワーク? 在宅勤務? それぞれの違いを理解しよう!

政府がテレワークの導入を推進したことで、「テレワーク」を導入する企業が急速に増加しています。「テレワーク」の普及により、「在宅業務」「モバイルワーク」といった言葉を耳にする機会が増えた方も多いでしょう。それぞれの言葉の意味に違いはあるのでしょうか? 言葉を正しく理解し、それぞれの働き方の違いやメリットを知っておきましょう。

テレワークとは

会社に行かずに家で仕事をすることを「テレワーク」とよんでいる人は多いようですが、家で仕事をすることに限らず、会社から離れて仕事をすることの総称を「テレワーク」と言います。カフェやコワーキングスペース、移動中の電車の中で仕事をしている人も「テレワーク」なのです。

テレワークの「tele(テレ)」は「遠隔」という意味があり、会社から離れた場所で働くことは全て「テレワーク」なのです。

テレワークの種類はたくさんある!

「在宅ワーク」や「在宅業務」などはよく耳にする言葉はあると思いますが、実はテレワークの種類はたくさんあるのです。

似たようなものという認識ではなく、それぞれをしっかりと把握しておきましょう。聞いたことがないという言葉もあるかもしれませんが、これからますますテレワークは広がりを見せると考えられているので、区別して考えることができるようにしておきましょう。

在宅業務

「在宅業務」は、その名の通り自宅で仕事をするという働き方です。朝、会社へ出勤する必要がなく、家に居ながらにして仕事を始めることができるので、時間を効率的に使うことができます。

Wi-Fi環境を整えておくなどの必要はありますが、落ち着いた環境で仕事に集中することができます。

モバイルワーク

「モバイルワーク」という働き方は、社会が自粛傾向になる前から行っていた人も多いのではないでしょうか。駅や電車での移動中、または飛行機の機内や街中のカフェなど、出先で働くスタイルのことを指します。

移動時間などを無駄にすることなく効率的に仕事をすることができます。

シェアオフィスワーク

以前の企業は一人に一台のデスクを割り当てることが一般的でしたが、近年では「フリーアドレス形式」となり固定された座席ではなく、気分や業務内容に合わせて好きな場所で仕事をすることができるようになりました。

これは企業内に限ったことではなく、自社だけでなく他社とも場所を共有しながら仕事をするというスタイルも増えています。これを「シェアオフィスワーク」と呼びます。

サテライトオフィスワーク

「サテライトオフィスワーク」とは企業の本拠地から離れた場所に設置したオフィスのことです。本拠地に出社せずとも仕事をすることができるので、地方に設置されることが多く見られます。

一見すると「会社の支社と同じようなものでは」という考えが浮かぶかもしれません。しかし、サテライトオフィスは本拠地以外でも働ける場所であるのに対し、支社はその場でしか行うことができない仕事をする場所という意味での違いがあります。

モバイルワークオフィス

モバイルワークという働き方を先ほどご紹介しましたが、このモバイルワーカーが便利に仕事ができる場所を提供しているのが「モバイルワークオフィス」です。

Wi-Fi設備があり、1人用のブース席や、電話をするときのボックス、ミーティングができる個室などを提供しています。

コワーキングスペース

「コワーキングスペース」はモバイルワークオフィスのような機能を持つ場所です。他者とオフィス機能を共有するという面では同じですが、さまざまな職種の人達が集まることで、交流ができるというコミュニティスペースという一面もあります。

カフェを併設しているところも多く、フリーランスで働く人達に多く利用されています。

テレワークセンター

「テレワークセンター」は、国土交通省が推奨し自治体、法人、NPOなどが運営しているシェアオフィスです。

近年、国はライフワークバランスを重視したテレワークを推進しています。しかし、自宅の環境はさまざまであるため、落ち着いて仕事ができない人もいます。そのような人達が利用できるように設置された施設です。

スポットオフィス

テレワークはひとりで黙々と行う仕事ばかりではなく、電話をしたり、ビデオ通話で会議をしたりと、周りに人がいるとやりづらいことも多々あります。

「スポットオフィス」は周りを気にすることなく、個室を時間制で借りることができる施設です。ひとりで利用することも、ミーティング時に使うこともできます。

テレワークのメリットとは

会社に出社せずに仕事をするテレワークを導入する企業は年々増加しておりましたが、コロナ禍を期に急増しました。

仕方なくテレワークを実施した企業も多かったと考えられますが、いざやってみるとメリットが多く、コロナが収まってからもテレワークを継続したいと考える企業も増えています。

テレワークのメリットをご紹介します。

働く人のプライベートが充実する

テレワークになると出社する必要がありません。その分の時間を効率的に使うことができます。このように移動時間を仕事にあてることができれば、プライベートな時間を作り出す余裕ができるため、ライフワークバランスを整えることができます。

以前は仕事第一という考え方の人が多かったようですが、近年では仕事とプライベートの両方を充実させたいという考えの人が増加しています。

通勤時間を削減できる

毎朝、電車やバスに乗り通勤することは、出社するためには当たり前のことですが、テレワークであれば。この時間が不要になります。

通勤時間を削減することはストレス緩和や業務効率の向上にもつながりますが、企業側から見ても「交通費」を削減することができるのです。

仕事に集中できる

仕事を進めるうえで、側に上司や同僚がいる方が何かと便利なとこもありますが、人間関係というものは仕事以外のストレスを背負うことになる場合もあります。

テレワークであれば、人間関係の煩わしさを軽減することができるうえに、ひとりで集中して仕事に打ち込むことができます。

ペーパーレス化が進む

テレワークを行うためには、インターネットを利用したクラウドなどのシステムを導入する必要があります。コロナでの自粛が始まった頃には「ハンコをもらうための出勤」が必要な場合もみられましたが、少しずつ企業のペーパーレス化が進む事となりました。

紙管理が少なくなると、管理の手間が減らすことができるうえ、紛失やミスも少なくすることができます。

障害者や高齢者でも働きやすい

世の中にはさまざまな事情で会社へ出勤できず、働くことを諦めている人が大勢います。

近年は少子化による人手不足が企業の大きな課題となっていますが、テレワークを導入することで、障害者や高齢者でも働きやすい環境を整えることができます。

地域による雇用格差が生まれない

現在、日本では都市部の一極集中が問題となっています。人口の少ない地方では仕事がないからと、多くの人が都市部へ集中してしまうため、地域との雇用格差は開く一方となっていました。

しかし、Wi-Fi環境が整っていれば、働く場所を問わないテレワークなら、通勤圏内ではない企業で仕事をすることも可能になります。また、テレワーカーは好きなところに居住することができるので、環境の良い地方を選ぶ動向も見られます。

海外とでも仕事がしやすい

これまで海外企業の取引には出張が必要であり、移動時間や費用を考えると積極的に進出できないという企業も多くみられました。しかし現在では日本に居ながらにして、Zoomなどを利用し商談を行うこともできます。

テレワークという働き方で海外とも仕事がしやすい環境となりました。

オフィス賃料の節約になる

社員全員が出社して仕事をするという従来の企業のスタイルは、このコロナの影響により大きく変化しました。テレワークを導入してみると、出社せずとも仕事が多く存在することに気付き、小さめのオフィスへ移転するという企業が相次いでいます。

広いオフィススペースには高額の賃料が必要になるので、縮小できるとなると大きなコスト削減が可能となります。

災害や感染症に強い

テレワークを積極的に導入している場合、災害や感染症などの非常事態が起きても影響を受けにくく仕事が停滞することはありません。このような事態は、いつ起こるかわからないものですから、常に備えた状態をキープすることも大切です。

また、重要な書類もクラウド管理しておけば紛失することもありません。

まとめ

テレワークとひとことに言っても、実にさまざまな種類があり、意味合いが違ってくるものです。自分自身の働き方を考えた時に、理想のライフワークバランスに最も合うスタイルを選択できるように、詳細を把握しておきましょう。

また、コロナの影響でテレワークを仕方なく始めた企業も、メリットの多さを知り働き方のスタイルを見直すところも増えています。「働くこと」への価値観に変化が見られるようになったことは、「生活」をさらに充実したものにできるチャンスなのかもしれません。