リゾートワークとは?ストレスフリーな地域で働き、能率UP!

ここ数年で「仕事はオフィスへ出勤してやるもの」という日本人の働く価値観が大きく変化しました。それは「リモートワーク」と呼ばれる、会社から離れた場所で仕事をするという働き方が浸透してきたからです。
毎日決まった時間に出勤することなく自宅やカフェなどで業務が行えるようになり、ビジネスマンのワークスタイルが変わったと思っていたら、最近ではその一歩先をゆく「リゾートワーク」という働き方が注目されています。「リゾートワーク」とは、どのようなものなのでしょうか?

緑あふれる自然の中で働きたい人必見!企業のリゾートワーク制度を解説

豊かな自然の中で働きたい人、増えています!

日頃、都心で働いている人は、休日になると気分転換やリラックスを求めて、郊外の自然豊かな場所を求めて出かける人は大勢います。綺麗な空気の中で仕事ができれば、ストレスなく、業務がはかどるだろうなと、誰もが一度は憧れた生活なのではないでしょうか。

しかし現在ではリモートワークという、オフィスから離れた場所でも仕事ができるシステムが構築されてきたため、単なる憧れでなく実際に実現できる環境にあるのです。豊かな自然の中で働きたい人は増えています。

リゾートワーク制度について

リゾートワーク制度とは、国内のリゾート地で仕事をしたいと希望する人を対象に、企業がリゾート地にコワーキングスペースやサテライトオフィスを用意し、そこで業務を行うシステムです。企業の福利厚生ということになり、在宅ワークの浸透に伴いリゾートワーク制度を導入を開始した企業が増えてきています。

企業によって細かな条件は異なりますが、期間についても自由に決められるところが多いようです。具体的にリゾートワーク制度とは、どのようなものなのでしょうか?

リゾートで暮らしながら働くスタイル

北海道や沖縄などのリゾート地で働けば、いつものオフィスでの業務に比べると、ストレスなく働くことができます。仕事の時はリモートワークで、仕事をしない日は有給休暇扱いとなる場合が多いようです。

あくまで希望者が対象のため、意に反して行かなければならないという訳ではありません。勤めている本人だけでなく、家族も一緒に行けるという制度も満足度が高いようです。

旅費や滞在費を会社が負担してくれる

リゾートワーク制度は、企業の福利厚生で行っており、リゾート地への旅費や滞在費なども会社が負担してくれるケースが多いです。本人だけでなく家族の分も負担してくれるパターンもあり、家族全員で長期滞在することも可能です。

オフィスワークはストレスやロスが多いかも…

これまでは当たり前だと思ってやっていたオフィスワーク。自由な働き方が浸透してきた今になって振り返ってみれば、毎日同じところで働くというスタイルには何かとストレスが多かったのではないでしょうか。

オフィスワーク場合、どのようなロスがあるのでしょうか。

オフィス環境の好みが人によって違う

何かに集中できる環境は、人によってそれぞれ異なるものです。静かなところを好む人もいますし、反対にザワザワとしていても人の気配がある場所の方が落ち着くという人もいます。

このように、ひとつのオフィス環境の中では好みが社員によって異なるため、業務に集中できる人とできない人が存在してしまいます。

周りが残業していると自分も残業しがち

終業時間になり、すでに帰ることができる状態であっても、オフィスで一緒に働いている周りの人が残業していると、「お先に失礼します」と言いづらいという人もたくさんいます。また上司より先に帰ることは失礼だとされる暗黙のルールが色濃く残る企業であれば、特にやることがなくても、なんとなく残業してしまいがちです。

無駄な会議や仕事が多い

大勢の人が一緒に行動しながら仕事をしているオフィスワークでは、全員をうまく管理するために、企業の「慣例」に従って仕事を進める必要があります。やたらと会議が多かったり、無駄な作業を省くことを許されなかったりと、全体のペースに合わせて動く必要が出てきたりと、自分のペースで効率良く進めることは難しい場合があるのです。

リゾートワークのメリット

一見、社員をバラバラにして仕事をさせると、管理が難しかったり、コストがかかったりというようなイメージがありますが、社員が自由な場所で仕事をできるようになると、企業にとっても社員にとっても多くのメリットがあるのです。

ワークライフバランスを重視できる

近年、注目されているワードの「ワークライフバランス」。仕事とプライベートのバランスを保ちながら充実した生活を送るというものです。一昔前の「仕事が第一」の考えを持つ人は減少しており、ワークライフバランスを重視した働き方を好む人が増えているのです。

仕事が終わったらリゾート地でゆったり過ごすことができる生活は、人生にメリハリをつけることができます。

豊かな自然に触れられる

企業の多くは大きな都市に集中しているため、企業に勤めている人の多くは首都圏などに集中して暮らしています。通勤できる圏内で生活をする必要があるため、緑の多いところで暮らすのは難しいことです。

リゾートワークであれば、豊かな自然の中でリラックスして働くことができます。また「子どもを緑豊かな場所で育てたい」という考えがある人も、企業に勤めたままで実現することができます。

人口過密への対策になる

これまで多くの企業は、ビジネスの利便性を考慮し、首都圏などの大都市にオフィスを構えてきました。この結果、現在の日本は「一極集中」と呼ばれる、首都圏に多くの機能が集中し地方の人口減少が進む状態となっています。

リゾートワークを取り入れると、地方都市に人が流れ始めるため、首都圏の人口過密対策となります。

家賃や物価が安い

首都圏に比べると、リゾート地のある地方都市は家賃や物価が安くなります。そこで暮らせば生活費が安くなるというメリットがあります。

また、企業にとっても全社員が働くオフィスを首都圏に用意するとなると、かなりの金額がかかります。しかし、その何割かの社員が家賃の安い地方のオフィスで働くとなると、その分オフィスを小さくできるので、コストを削減することができるのです。

ストレスフリーな環境で働ける

リモートワークはオフィスに出社する必要がないので、人間関係の煩わしさや通勤ラッシュとは無縁になります。自分のペースで集中して仕事を進められるので、働きやすい環境だといえるでしょう。

そのうえ、リゾート地で仕事ができるとなると、業務で疲れた時もリフレッシュしやすい環境にあるので、さらにストレスフリーな環境で過ごすことができます。

新しいアイデアが出やすい

日常と異なる環境に身をおくと、いつもとは違う目線で物事が見えるようになることがあります。

毎日、同じ時間に同じ場所に通勤し働いているだけでは、気づくことがなかったことに出会える可能性が高くなります。新しいアイデアも生まれやすくなるでしょう。

コミュニケーション能力が身につく

リゾート地で新しい生活を始めると、地元の人達とのふれあいがあります。新たな地で新たな出会いがあると、コミュニケーション能力が身につきます。

また、社員同士のコミュニケーションを上手にとらないと仕事がうまくまわらなくなるので、自ずとコミュニケーション能力も高まるでしょう。

成長機会が豊富

毎日同じような環境下にいるよりも、通常とは異なる地で多くの人とふれあい、様々な体験ができる機会があれば、成長できる機会が豊富であるといえます。

そして、ライフワークバランスを整えるためにどのように仕事に向き合えば良いのかなど、これからの働き方についても、向き合える機会になります。

まとめ

リゾートワークを行うことは、社員にも企業にもメリットがあるため、これから将来的にはさらに多くの企業がリゾートワークというスタイルを取り入れるようになるのかもしれません。企業のリゾートワークを受け入れる地方都市でも、様々なアイデアを生み出し、お互いに活性化されることも期待できます。

リゾートワークでリフレッシュしながら仕事ができれば、業務効率を上昇させることができるうえ、社員の仕事の対するモチベーションをアップさせることにもつながります。リモートワークより、さらに一歩進んだ働き方を皆さんも体験してみませんか?