ワーケーションのコスト不安を解消!補助金を賢く活用しよう

ワーケーションと聞くと、「観光」「旅行」+「仕事」というイメージで、家族でいくと相当なお金がかかってしまうと思っていませんか。実はコスト面の不安を解消するための補助金があるのです。政府もワーケーションに力を入れていることもあって補助金の種類もさまざまです。早速どのようなものがあるのかみていきましょう。

想像より手軽かも?補助金を利用してワーケーションを体験!

ワーケーションに補助金が使える!?

今やワーケーションは国を挙げて推進している事業の一つです。環境省が新型コロナウイルス感染対策として、国立公園でのワーケーション促進のためにツアー企画やWi-Fi環境整備を行う事業者の募集を行いました。農林水産省も、農山漁村振興交付金における農泊の推進として農山漁村の活性化やワーケーション導入を支援するための事業を行うなど、各省庁がワーケーション等の事業に力を入れているのです。

どんな補助金があるの?

ワーケーションが話題になり、各地で自治体と連携した補助金など続々登場しています。ですが、その呼び方は補助金や助成金などバラバラです。具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

函館ワーケーションモニタリングツアー

函館市はワーケーション導入のための企業向けモニタリングツアーを行なっています。北海道外の企業の方を対象に、北海道に滞在し普段の仕事をテレワークしてもらう事業のモニタリングです。旅行代金の一部が函館市から助成されます。函館市が撮影するPR動画やアンケートへの協力も助成条件になっています。モニタリングツアーの対象者は、職場のチーム力向上や従業員満足度アップのためにワーケーションを実施したい経営者や管理職の方や、新型コロナウイルスにより在宅業務となっていて勤め先にワーケーションの申請が可能な方です。

釧路市地域連携型サテライトオフィスモデル事業

釧路市と釧路地域企業立地推進協議会が、市内の企業や産業への波及効果の高い地域連携型のサテライトオフィスの誘致を行いました。サテライトオフィスモデル事業の募集にあたりその事業に関わる経費の一部を補助する補助金です。対象経費は、交通費、宿泊費、オフィス利用料 等、オフィス利用料等、レンタカー借上料、Wi-Fiルーター借上料、印刷製本費等です。利用者が協力することは、滞在中の釧路市内コワーキングスペースまたは公共施設等の会議室を活用することやヒアリング、モデル事業結果の公表、モデル事業実施結果のPR協力があります。

秋田県大館市 サテライトオフィス体験事業

秋田県大館市は、秋田杉・天然温泉など自然や香りお祭りなどを体験できる地域です。「何もない・不便」を逆手にとってメリットとし、サテライトオフィス展開を一緒に行う企業や個人を募集しました。対象は、原則として三大都市圏に所在する企業でIT・デザイン・製造・出版・ソフトウェア開発・サービス業・個人事業主などで、地方拠点設置や移住を検討する方です。サテライトオフィスが位置するのは、ベニヤマ自然パークで、コテージが6棟、大葛温泉、キャンプ場、大葛金山ふるさと館、広場・遊具があります。木の香りが漂うサテライトオフィスで、リフレッシュしながら仕事ができる環境です。

宮城県サテライトオフィス設置推進補助金

宮城県地域復興支援課は、宮城県サテライトオフィス設置推進補助金の募集をしました。対象は、企業及び大学であって、本社・支社・営業所・工場その他これらに類するものが東北6県内にないこと、主たる業種が日本標準産業分類による製造業,情報通信業,運輸業,卸売業, 専門サービス業,技術サービス業のいずれかに該当する会社、キャンパスが東北6県内に未設置の大学です。採択されると、宿泊費として月4万円まで、ワークスペース利用費月10万円までが補助されます。

新潟市移住促進特別支援金交付事業

新潟市は移住促進のために、「体験居住」に特別支援金を交付する制度を設けました。体験居住とは、転職せずに在宅ワークをしながら1ヶ月以上新潟市で暮らすことです。交付申請の要件は、新潟市で体験居住する以前に、連続して1年以上東京圏に在住していたことなどです。仕事の要件としては、事業所から1ヶ月以上の在宅業務の命令を受け、業務地が新潟市であること、週20時間以上無期雇用契約で体験居住開始時において連続して1年以上就業し雇用保険被保険者であることです。採択されると、1世帯当たり10万円が支給されます。

越前海岸ワーケーションモニター

福井市まち未来創造課は、福井市の越前海岸エリアで2泊3日以上ワーケーションを実施することに対して助成金を設けました。対象は、福井県外に在住の会社員・団体職員の方です。要件を満たすと、2万円支給されます(同一行程で複数人参加の場合は、1組2万円です)。ワーケーション終了後3週間以内に福井市へ体験レポートを提出します。

信州リゾートテレワーク実践支援金

長野県観光誘客課は「信州リゾートテレワーク実践支援金」を設定しました。対象地域は、長野県岡谷市・千曲市・立科町・白馬村・山ノ内町です。条件は、県内に3連泊以上滞在(複数の宿泊施設を組み合わせることも可能)、また宿泊旅行代金が1人1泊あたり1万円以上(GoToトラベルと併用することも可能)です。助成金額は、1~2泊目が1泊2千円、3~7泊目が1泊3千円で、1人1回の旅行で7泊が上限となります。あらかじめ代金を割引いた宿泊旅行商品を販売する「信州連泊エンジョイプラン」も販売されています。

清水町リモートワーク推進事業

静岡県清水町は、町内のホテル・エルムリージェンシーに宿泊してリモートワークを行うリモートワーク推進事業があります。宿泊費として1日3千円の助成があります。ホテルの静かな空間で快適に仕事ができることをリモートワーカーに発信し誘致しました。

しまねUIターンテレワーク支援事業

島根県の島根暮らし推進課が県外企業従事者と県外事業者とテレワークにより事業を行う個人事業者を対象に、「しまねUIターンテレワーク支援事業」を実施しました。島根県内に移住し、発生した経費を補助される事業です。対象経費は、通信環境整備費・通信費・回線工事費・シェアオフィス使用料・出張交通費などです。要件は、1ヶ月以上島根県内に移住し、テレワークによる業務を行うことです。

松江市サテライトオフィス誘致推進事業

松江市 定住企業立地推進課は、サテライトオフィス誘致推進事業を設けました。城下町にサテライトオフィス・Rubyの聖地にサテライトオフィスと掲げて誘致を行なっています。Rubyとは、プログラミング言語で、開発者の「まつもとゆきひろ」氏が松江市在住であることをきっかけに「Ruby」による地域振興に取り組んできたという経緯があります。松江市は、IT企業進出やITエンジニア移住が増加している地域で、エンジニア同士の交流も盛んに行われています。お試しで働くにあたり松江市負担は、松江市までの交通費・オフィス利用料などです。自身のPCを持ち込めば、すぐに松江市でサテライトワークができます。

錦江町お試しサテライトオフィス~南国田舎ワーケーション体験~

鹿児島大隅半島最南端に位置する錦江町では、ワーケーション体験とお試しサテライトオフィス利用の助成があります。利用施設となる地域活性化センター神川は廃校をリノベーションした施設です。オフィスルーム4室、コワーキングスペース・交流スペースがあります。ここでのワーケーション体験は、町内の一軒家をシェアハウスとして利用していただくので宿泊費が無料です。移動費として上限1人につき3万円、ワークスペースは1日上限5千円です。サテライトオフィスは、1泊2500円、移動費上限1人5千円、ワークスペースは1日上限5千円が助成されます。

長野県茅野市ワーケーション等サービス環境整備支援補助金

長野県茅野市は、市内の事業所を対象に、ワーケーション等を行うのに必要な環境整備に対しての支援補助金を設けました。地域資源を活用してワーケーション・オフサイトミーティング・コワーキングスペース・サテライトオフィス等に利用可能な設備等の貸し出しを行う事業に対し、設備等の改修等に要する経費の一部を補助するものです。まずは茅野市ワーケーション推進協議会の会員になる必要があります。具体的には、宿泊施設等を有する事業者にはプロジェクターやホワイトボードの貸し出しや感染予防総理やWi-Fiなどの通信環境設備・会場改修に対して補助があります。また、空き家所有者や創業者向けには、空き家や別荘を貸し出し施設として利用できるように必要な通信環境等の整備や施設改修を行うための補助があります。

徳島おためしサテライト

徳島県におけるサテライトオフィス開設が急速に増加しており、全国的にも注目を集めています。総務省が推進する「おためしサテライトオフィス」の中の1つに徳島県小松島市のサテライトオフィスがあります。交流スペース「kocolo」は利用料無料・Wi-Fi利用料無料・駐車場無料の施設です。その他にも、徳島県には、阿波地区(三好市・美馬市・つるぎ町・東みよし町)でサテライトオフィスの新規開設がありました。

長野県リゾートテレワーク整備事業

長野県の佐久市、駒ヶ根市、茅野市、軽井沢町、白馬村、山ノ内町、信濃町を対象として「長野県リゾートテレワーク整備事業」が行われています。長野県、都市圏からの交通アクセスが抜群です。さらに食やスノーアクティビティ、トレッキング、星空観察、山岳、日本酒やワインなど長野県の魅力をコンテンツとして提供できます。40を超えるリゾートテレワーク拠点があるため、今すぐにでも長野県でリゾートテレワークが実現可能なのです。長野県リゾートテレワーク整備事業では、各種体験会も開催しているため、お試しでリゾートテレワークを始めることもできます。

まとめ

いかがでしたか?もし在宅ワークできるお仕事をされているのであれば、補助金を利用してワーケーションも考えてみてはいかがでしょうか。あたらしい発見があるかもしれません。