営業職のフルリモート求人の概要【求人の探し方もご紹介】
出勤する必要がない「フルリモートワーク」は、近年人気の働き方です。対面で話すイメージが強い営業職で、フルリモートワークをするのは可能なのでしょうか。営業職のフルリモート求人の探し方や具体的な業務内容を紹介します。
営業職はフルリモートで働ける？
近年、リモートワークやテレワークなど、オフィスから離れた場所を就業場所とする働き方が人気を集めています。新型コロナウイルスへの備えと働き方改革の影響で、リモートワークを導入する企業が増加している今、特に人気なのが「フルリモートワーク」です。一般的な「リモートワーク」は、週に数回の出社が必要なケースがありますが、「フルリモートワーク」なら出社する必要がまったくありません。
ＩＴ技術の発達により、さまざまな職種でフルリモートワークができるようになりました。多種多様な職種でリモートワークが導入されるなかで、「営業職でもフルリモートで働けるのか」と疑問を持つ方がいるかもしれません。
今は、オンラインで商談ができるオンラインミーティングツールやオンライン通話システムがあります。営業職はクライアント先へ訪問することなく、オンラインで仕事を進められるようになりました。その結果、フルリモートワークで働ける営業職の求人情報は増加しています。
フルリモートワークなら、クライアント訪問のための移動時間がなくなるので効率的に業務を進められますよ。オンラインミーティング時にパソコン画面を共有しながら商談をすれば、クライアント企業に資料を持参しなくてもよいので、印刷時間や費用が浮くのもメリットです。
営業に関連するフルリモート求人の種類
営業の仕事といっても、業務内容は自社商品やサービスを売り込むばかりではありません。営業に関連する業務内容はいくつかあります。
フルリモートで働ける営業関連の仕事を3つ紹介します。
インサイドセールス
営業は「アポイントなしで直接企業へ飛び込み営業をかける」というイメージがあるかもしれません。取引先企業へ直接出向いて商談する営業手法は、「フィールドセールス」と呼ばれます。
一方で、取引先企業へ訪問せずに対応する営業手法が「インサイドセールス」です。インサイドセールスでは、電話やメールなどの非対面コミュニケーションによりやり取りを行うため、フルリモートワークがしやすい仕事だといえるでしょう。
インサイドセールス求人の多くは、オンライン通話システムを使って取引先企業へ架電するため、個人の電話番号が表に出ることはないので安心ですね。トークスクリプト（台本）が用意されているケースもあり、営業の経験やトークスキルがなくても挑戦できるので人気の仕事です。
営業事務
営業事務の仕事内容は、営業担当者のサポート役として社内外とやり取りするものです。具体的には、メールや電話対応、営業担当者のスケジュール確認、見積書や請求書の作成などを行います。他にも、商談に利用する資料を作成したり売上管理用のデータ入力を行ったりと、業務内容はさまざまです。
社内だけでなく社外の取引先やお客様ともコミュニケーションを取るため、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルが身に付きます。さらに、さまざまな業務を効率的にこなすためのタスク管理能力の向上が期待できるでしょう。
WordやExcel、PowerPointなどをよく使うので、Officeソフトの操作スキルがあると安心です。一定以上のパソコンスキルがあれば、周囲に質問できる人がいないフルリモートワークでも、つまずくことなく業務をスタートできるでしょう。
一般事務
一般事務は、社内の事務作業全般を引き受けます。営業担当者のサポートを目的とする営業事務に対して、一般事務はサポートする部署を限定せず組織全体に関わるのが特徴です。
一般事務の仕事内容は、資料や社内会議の議事録作成、書類のファイリング作業や電話対応、メール対応、来客対応などです。一般事務の業務範囲は企業ごとに異なるため、求人を探す際は具体的な業務内容まで確認するようにしましょう。
営業職のフルリモート求人の年収は？
フルリモートで働くとき「実際どれくらい稼げるのか」が気になる方もいるでしょう。フルリモートワークは収入が低いイメージがあるかもしれませんが、企業や働き方によっては意外と高い年収が期待できます。
大手求人情報サイトを見てみると、フルリモート可能な営業関連の仕事が数多く掲載されています。例えば、上場企業のコンサルティング営業職の募集では、営業2年目で年収500万円、営業マネージャーになると年収800万円といったキャリアプランが掲示されています。また、100%在宅勤務ができる営業事務の正社員求人では、月給23万円から32万円とあるので、年収は276万円から384万円プラス賞与になります。
フルリモートワークでは、住んでいる場所によって待遇に影響が出ることはありません。例えば、最低賃金の低い県に住んでいる場合、時給や月給も全国平均より低く設定されがちですが、都市圏の企業でフルリモートワークを始めれば好待遇が期待できます。
営業職のフルリモート求人を探す方法
営業職としてフルリモートワークを始めたいと思ったとき、「何から始めればよいのか」と立ち止まってしまう方は少なくありません。フルリモートワーク求人を効率的に探すには、求人の探し方を工夫しましょう。フルリモート可能な営業職求人をスムーズに見つけ出す方法を3つ紹介します。
リモートワークに特化した求人サイトを利用する
企業が募集中の求人情報をまとめて閲覧できる求人サイトは、効率的な求人探しに欠かせません。しかし、求人サイトには数多くの求人情報が掲載されているため、リモートワーク可能な求人だけを探したいときは不便を感じます。
フルリモートワーカーになりたい人は、リモートワークOKな求人だけを確認したいですよね。そんなときはリモートワークに特化した求人サイトの利用をおすすめします。リモートワークに特化した求人サイトなら、求人情報を1つひとつ開いてリモートワークが可能かどうか確認する手間が省けます。
営業職の求人情報を探すなら、求人サイトのキーワード検索窓に「営業 フルリモート」などと入力して検索を実行しましょう。求人サイトによっては、職種で絞り込んで検索できる場合があります。「未経験可」「ブランクOK」「扶養内勤務OK」などの検索条件を追加すると、さらに自分の希望に近い求人情報を絞り込めますよ。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、転職先を探す人の転職活動をサポートしてくれます。求人募集中の企業の紹介や面接の練習、履歴書の添削など、採用率アップのためにさまざまなアドバイスをしてくれるのが転職エージェントの魅力ですね。
転職エージェントサービスに登録すると、多くの場合キャリアアドバイザーとの面談や電話でのヒアリング、オンライン面談が行われます。転職先の希望や職歴、希望条件をキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングしたうえで求人情報を紹介してくれるので、1人で探すよりも効率的に希望に沿った求人に出会えます。
転職エージェントは、ヒアリングや面接練習などのために使う時間が多くなりがちです。また、転職エージェントサービスを利用したからといって、すぐに希望に沿った求人を見つけられるとは限りません。
効率的に求人探しを進めたいなら、転職エージェントとリモートワークに特化した求人サイトを併用するのがおすすめです。
SNSで募集されている企業に応募してみる
昨今増えているのがSNS上の求人募集です。TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSを利用して、企業の採用アカウントや採用担当者、経営者の個人アカウントなどが求人情報を発信しています。
リクルートに関する投稿には、仕事内容や収入目安が簡単に記載してあり、「興味のある人はDMをください」としているケースが多くあります。DMを通して実際に働いている人とコミュニケーションを取れるので、企業の雰囲気や考え方を知りやすいのがSNSを経由するメリットです。
一方で、応募する人の個人情報を不正に取得するための虚偽の求人情報や、相場より極端に低い報酬が設定された悪質な求人情報が報告されている点に注意が必要です。SNS上の求人情報は安全な求人かどうかを見極める必要がありますが、信頼できる企業であれば積極的に応募してみましょう。求人サイトや転職エージェントを利用するよりもスピーディに転職先が決まるかもしれません。
まとめ
リモートワークの普及やオンラインシステムの発達により、フルリモートワークができる営業職求人数が増えています。お客様への営業活動を行うインサイドセールスや営業活動のサポートをする事務の仕事など、営業関連の仕事は複数あるので、自分に合った業務内容を選択しましょう。
フルリモート可能な営業職求人を探すなら、効率的に検索できるリモートワーク特化型求人サイトや転職エージェントの利用がおすすめです。自分が働きやすい条件をはっきりさせておくと、楽しく長く続けられる求人情報を見つけやすくなりますよ。