在宅勤務はサボり放題? サボりが引き起こす危険性や対策方法とは

「在宅勤務であれば、上司や先輩から姿が見えないからサボり放題なのでは」と考えていませんか。しかし、いくら姿が見えなくてもサボっていることは上司に伝わり、自分の評価も下がります。今回の記事は、在宅勤務をサボる危険性や自宅で効率良く仕事をする方法をお伝えします。

サボり誘惑の多い在宅勤務は工夫して効率良く働こう

【在宅勤務】サボりそうになる理由とは

新型コロナウイルスの影響でリモートワークを導入する企業が増加しました。2022年3月の「まん延防止等重点措置」全面解除後もリモートワークを継続する企業は多数あり、在宅で働く方が多くいます。

出社して働くときも在宅勤務も、するべき仕事や責任の重さは変わりません。しかし「在宅勤務はサボれる」という印象があるのはなぜでしょうか。在宅勤務中についサボることのないように、サボりたくなる理由について知っておきましょう。

 

・緊張感がない

出社して働くときと異なり、1人で働く在宅勤務は緊張感が少なく、気がゆるみがちになります。上司や同僚がいるオフィスでは「仕事中」であることを意識して集中できますが、自宅では緊張感がありません。

例えば、オンとオフの切り替えが苦手な方は始業時間になってもやる気が入らず、集中力が欠けたまま仕事を進めてしまうでしょう。やる気がないまま仕事をすると、ふと目についたスマートフォンでゲームアプリをやり始めるなど、簡単にサボりモードになります。

やる気がなくても、オフィスであれば周りの「仕事中」の空気に合わせてスイッチが入るものですが、自宅はスイッチが入りにくい環境です。緊張感がないことで、「サボりたい」という気持ちに負けてしまうことが考えられます。

 

・誘惑が多い

自宅を仕事場にしていると、自分の好きなものや趣味のものが手近にあり、誘惑が多い点が難点です。テレビが気になる、マンガが気になるなど、ついサボりそうになるでしょう。

誘惑に負けないように、「仕事部屋にこもる」「コワーキングスペースへ行く」などの対策ができます。しかし、ワンルームで暮らしている方やセキュリティのため自宅外での仕事を禁止されている場合は、誘惑の多い環境で働かなければなりません。

「仕事中は趣味のものをしまう」「ついたてを置いてワークスペースを確保する」などの対策をとりましょう。しかし、テレビなど収納できないものやスマートフォンを仕事と共用で使っている場合はすべてを遮断することはできません。誘惑の多い環境では、少しの気持ちのゆるみから簡単に「サボりモード」になってしまいます。

 

・時間管理ができない

時間の感覚が曖昧な人は、在宅勤務中にサボりやすくなってしまいます。「今日すべき仕事」「午前中のうちに完了させる業務」などが明確であれば、逆算して「何分(何時間)で仕事をすべきか」がわかります。しかし、「自分がその仕事にどのくらい時間を要するのか」「締め切りまでどのくらいの余裕があるのか」がわからなければ、あまり気合が入りません。

時間管理ができなければ「今日中でなくても構わないかも」「まだ時間がありそう」と考えてしまい、気持ちがサボる方へと向いてしまいます。

在宅勤務でサボるとどうなる

在宅勤務でサボるとどうなる

在宅勤務でサボるとどうなるのでしょうか。当然ですが、在宅勤務でサボっていても良いことはありません。「サボり続けるとどうなるか」を知り、気を引き締めておきましょう。

 

・評価が下がる

在宅勤務で姿が見えなくとも、サボっていることは上司や先輩に伝わります。仕事をサボることで評価が下がるので注意しましょう。

仕事をサボっている方には、以下のようにいくつか特徴があります。
・電話に出るのが遅い
・締め切りを守れない
・報告、連絡、相談がない・遅い など

このような姿勢が常態化していては、離れていても上司には「不真面目である」と伝わってしまいます。たとえサボっていることが上司に見つからなくとも、成果物を見ればサボっている人とそうでない人との違いは明らかです。成果物の完成度の低さ、ミスの多さなどにより「仕事ができていない」と判断されます。評価が下がると給与額や賞与などに影響があり、真面目に働く同僚とも差が広がっていきます。

 

・スケジュール通りに仕事が終わらない

オフィスで仕事をしている場合、スケジュール通りに仕事を進められなければ、周りが助けてくれることもあるでしょう。しかし、在宅勤務では任せられた仕事を1人で進めていく必要があり、当然ですがサボっていた分の仕事は自分で完了させなければなりません。「誰かがフォローしてくれる」という甘い考えではスケジュール通りに仕事が終わらず、勤務時間外に働くことになるなどしわ寄せがあります。

「少しだけ」のサボり時間なら、上司や先輩にわからないように急いで仕事を終わらせることもできるでしょう。しかし、サボることに慣れてサボり時間が増えていくと、簡単に挽回できなくなります。

 

・スキルの低下

サボりながら仕事をすることで、業務に必要なスキルが低下します。サボりを繰り返すことで低下するのは、仕事そのもののスキルだけではありません。判断力や発想力などもにぶり、総合的なパフォーマンス力が低下してしまうでしょう。

自分がサボっている間に、同僚はスキルを磨いたり新たに資格を取得したりするなどして力をつけています。自分のスキル低下と同僚のスキル向上により、差が大きく開くことも十分考えられます。

 

・サボり癖がつく

最初は「少しだけ」のつもりでも、サボりることが常態化すると「サボり癖」がついてしまいます。サボり癖がついてからは、真面目に働こうと思ってもサボりたい気持ちが強くなり、まともに集中できなくなるでしょう。

「息抜き程度」と少しだけサボっていたはずが、気がつくとサボり癖がつき、大胆にサボるようになるかもしれません。例えば、「5分ほどコーヒーを飲んで休憩をしよう」と予定していても、「10分くらいならいいかな」と延ばしてしまうのは誰にでもあることです。しかし、1度サボり癖がつくと、そこから気がつくと「30分」「1時間」と休憩時間ばかり取るようになってしまいます。

最初は「バレないかな」と気が引けていた長めの休憩時間も、当たり前になってくると罪悪感が薄れてしまい、なかなか改善できなくなります。習慣化したサボり癖は簡単に治りません。

 

・状況によっては懲戒処分も

在宅勤務で「少々」サボったからといって、すぐに懲戒処分になるわけではありません。しかし、サボり癖がついてしまい、度を超えるサボり方を常習的にしていると懲戒処分の対象になり得ます。

・業務中の飲酒
・企業への損害
・何度注意を受けても改善しない など
サボり方によっては企業もそれなりの処分をする場合があります。

「在宅勤務中は社員の様子が見えない」「どのように働いているのかがわからない」といった点は企業にとっても課題です。姿が見えない分、さまざまな対策方法で社員の働き方を知ろうとしています。「在宅なのだからサボっていても見えない」と考えるのは危険です。

企業が「サボり」に気づくポイント

在宅で働いている間は上司や先輩から自分の姿が見えていないとはいえ、「サボっているのでは」と疑われるシーンがあります。「どうせバレない」と思っていても、意外とすぐに疑われてしまいますよ。企業が社員のサボりに気づくポイントを紹介します。

 

・パソコンの稼働状況

企業から在宅勤務用にパソコンを支給されている場合、稼働状況や閲覧履歴などをオフィスから把握できる設定になっているケースがあります。仕事時間中にパソコンが稼働していないのは不自然であり、業務に関係のないサイトを閲覧していてはサボりを疑われても仕方ありません。

自宅勤務で気がゆるみ、趣味の情報や動画、ショッピングサイトなどを仕事用のパソコンで閲覧していると、サボりを疑われるでしょう。「仕事用のパソコンは私用では使わない」と考えていても、サボり癖によって緊張感が失われると無意識に使用してしまうかもしれません。仕事用のパソコンに向き合っている間は、ある程度の緊張感を保って仕事をしましょう。

 

・メールの返信のタイミング

メールの返信のタイミングでサボりに気づかれることがあります。もちろん、すべてのメールを迅速に返信することは、真剣に業務に取り組んでいても簡単にできることではありません。1度や2度対応が遅くなっても、大きな問題になることはないでしょう。

しかし、「毎回返信が遅い」「返信期限を守れない」といったことが続くとなると「真剣に仕事をしているのだろうか」と疑われてしまうでしょう。サボり癖がひどくなると、重要な連絡事項を見落とす危険性もあります。

 

・電話対応の遅さ

メールと同じく、電話対応の遅さでサボりを疑われることがあります。仕事用として携帯電話を支給され、業務連絡に対応する必要があるなら、かかってきた電話にはすぐに対応することを求められます。「トイレに行っている」「別の電話に対応している」など、電話にすぐ出られないこともあるでしょう。そのようなときは、気づいた時点で折り返し電話を入れるのが社会人として求められる対応です。

「着信に気づかず折り返しもしない」となると、「何をしているのだろうか」と疑われます。また、すぐに電話対応をしていたとしても、サボりながらの電話では「的確な返事がない」「曖昧な対応をしている」など態度が悪くなります。対応の悪さから、上司にサボりを見透かされてしまうでしょう。

 

・仕事の進捗状況

仕事の進捗状況により、サボりを疑われることがあります。「サボりがバレないようにパソコンは常に起動して、電話やメールにはすぐに気づけるようにしている」などと、「対策すればサボりはバレない」と思っている方は要注意です。

「電話にすぐに気づけるようにしながらマンガを読んでいる」「メールの通知に気づくようにしてゲームで遊んでいる」といった方は、当然仕事そのものは進んでいません。他の方と比べて「仕事の進みが遅い」「期限ギリギリまでかかっているのに完成度が低い」など、不自然な動きは上司に伝わり、サボりが発覚する要因になります。

 

・Web会議中の映り込み

在宅勤務中はWeb会議ツールを使い、カメラをオンにして会議を行うことがあります。「会議中にカメラの前にいるならサボりはバレない」などということはありません。サボりが習慣化し、仕事のオンとオフが曖昧になっていると、Web会議中にサボりを疑われることになります。

・デスクの上に業務とは関係のないゲーム機がある
・デスクの上に重ねて置いてあるマンガが映り込む
・テレビがつけっぱなしで音声が入り込む
・スマートフォンの通知音がひっきりなしに鳴る
・画面共有で業務に関係のないファイルやサイトが表示される など

会議に出席していたとしても、業務に関係のないものが映り込んでいたら、「会議前まで何をしていたのだろうか」と疑われてしまいます。

 

・ツールを導入している企業も

「在宅勤務中の社員の様子がわからない」という問題点は企業にとって大きな課題です。この問題を解消するために、リモートワーク用の勤怠管理ツールや在席確認ツールを導入して、社員の様子や仕事の進捗状況を把握できるようにしている企業があります。

現在提供されている在席確認ツール・サービスには、さまざまなタイプがあります。

・仮想オフィスにログインし、「オンライン」「離席中」などを可視化
・顔認証システムで在席を確認し、一定時間以上の離席を記録
・業務時間を記録・分析 など

テレワーク管理ツールでは、社員がパソコンの前で仕事をしているか否かの状況を監視できるようになっています。テレワーク管理ツールを導入している企業では、長期間不自然な動きをすると、「離席時間が平均よりも長い」「業務が想定よりも進んでいない」など、すぐにサボりを疑われてしまうでしょう

サボる=効率良く仕事をするには?

「サボる」というと仕事をしていないイメージですが、「効率良く」仕事をして休憩時間を確保するのは、仕事の能率をキープしたり健康管理をしたりする上で重要です。「だらだらとサボる」ではなく、「効率良く働いてしっかり休む」を理想としてみましょう。サボりを防止し効率化を考えると、仕事の評価アップにつながるメリットもありますよ。

 

・オンオフの切り替え

休憩と仕事のオンオフをうまく切り替えることで、効率良く働けるようになります。「休憩=サボり」ではなく、休憩は仕事モードへの集中力を高めるために必要な時間です。

例えば、25分働いて5分休憩を取る「ポモドーロ・テクニック」は、集中力や生産性を上げるといわれています。オフィスで働いているときに「25分間業務、5分間休憩」を繰り返すのは、周りの雰囲気もあり難しいかもしれません。

しかし、在宅勤務中であれば、周りの視線を気にせず自分のペースで働けます。30分のターンで休憩を取り、気分を切り替えて効率良く働いてみましょう。ポモドーロ・テクニックで仕事をするときは、タイマーをかけて気持ちのスイッチのオンオフを入れやすくしておくのがおすすめです。また、5分間の休憩時間は「マンガを読む」「スマホを触る」などではなく、「目を休ませる」「体を伸ばす」など体調改善の時間にして、リフレッシュすることを心がけましょう。

 

・こまめな報告、連絡、相談

効率良く仕事をするなら、上司や同僚など進捗状況を共有すべき相手にこまめな報告・連絡・相談をしましょう。情報を共有することでやるべきことが明確になり、またモチベーションアップにもつながります。

例えば、うまく解決できない仕事があると、業務を投げ出したくなりサボりそうになることもあるでしょう。そのようなときに上司や同僚に相談してアドバイスをもらえば、気持ちを切り替えるきっかけにできます。また、こまめな連絡を継続することで、「真面目に仕事をしている」「責任を持って働いている」と印象づけられるので、評価アップにもつながるでしょう。

サボりモードを防ぐコツ

サボりモードを防ぐコツ

「在宅勤務はサボり放題」と考え1度サボってしまうと、サボり癖がついてしまう可能性があります。だらだらと仕事をしないために、サボり癖を防ぐコツを実践してみましょう。

 

・仕事をする環境を整える

まずは、集中力が途切れる原因になるものを仕事スペースから片付けておきましょう。仕事部屋を用意できる方は、仕事部屋には趣味のものを置かないようにするといいですね。

ワンルームで暮らす方やリビングを仕事場所とする方は、仕事前にデスク周りを整えるようにしましょう。集中力を妨げるものは「引き出しにしまう」「見えない位置に移動する」など、なるべく視界に入れないようにするのがポイントです。

自宅以外で働くことを許可されているなら、コワーキングスペースの利用もおすすめです。オフィスと同じような雰囲気で仕事を進められる環境が整っているので、集中しやすくなります。

 

・1日の始めにスケジュールを決める

仕事を始める前に、1日のスケジュールを決めてから業務に取りかかりましょう。「何をすべきか」が明確な状態で仕事を始めると、集中力とモチベーションを保てます。

また、1日の終わりには仕事の進捗状況を確認し、「次の日にするべきこと」をリストアップしておくのがおすすめです。リストアップしたものを翌日の朝、再確認するだけにしておけば、スムーズに仕事をスタートできます。

【スケジュールを決める方法】

・やるべきことを書き出す
・タスクを細分化する(大きな仕事を小さく業務ごとにわける)
・優先順位をつける

スケジュールを決める際には、するべきことを視覚的に把握できるようにし、優先順位をつけて1つずつ完了していくようにしましょう。仕事を「大きな業務」として捉えていると、進み具合を実感できません。しかし、タスクの細分化をすると、タスクを1つずつ完了していく様子が視覚的にわかるので、やりがいや達成感を得やすくなります。

 

・プライベート用のスマートフォンはオフにする

スマートフォンはプライベートの連絡やSNS、アプリゲームなど、誘惑が多いツールです。手元にあると、たとえ用件がなくともつい手に取ってしまうことがあるでしょう。1度手に取るとそのまま気になるアプリやSNSを見てしまい、仕事中にサボってしまうリスクがあります。

・スマートフォンを手の届く範囲に置かない
・仕事中は私用スマートフォンの電源をオフにする
・メールやアプリの通知音をオフにする など

仕事中はスマートフォンの扱いに気をつけ、仕事の妨げにならないようにしましょう。

 

・サボりたくなるポイントを知る

「ついサボってしまう」という方は、自分がどのようなことをきっかけにサボってしまうのかをチェックしてみましょう。

・飲み物を取りに行くと、そのままソファに座ってしまう
・休憩中に動画サイトを見ると、そのまま見続けてしまう
・「目次だけ」「5分だけ」と本やマンガを開くと、そのまま最後まで読んでしまう
・スマートフォンに通知がくると、関係のないアプリまで開いてしまう など

自分の行動を振り返ってみれば、サボり行動に移ってしまう「きっかけ」に気づけるかもしれません。サボり癖がつかないようにするために、サボる原因となる行動を避けてみてはいかがでしょうか。

・飲み物は最初からデスクに置いておく、水筒を用意する
・休憩中に動画サイトを見ない
・気になる書籍は仕事をする環境に置かない
・スマートフォンの通知をオフにする など

サボり行動に移るきっかけをなくしていけば、サボり癖から抜け出せるでしょう。自分の行動を振り返り、サボりパターンに陥らないように工夫をしてみましょう。

 

・休憩時間を決める

オフィス勤務であっても、12時から13時までなどのお昼休憩以外に休憩を取ることはあります。トイレ休憩、水分補給、おやつ休憩、タバコ休憩など、数分間業務から離れる小休憩が多々あることでしょう。

在宅勤務中も、数分間の小休憩はリフレッシュのために必要です。しかし、働く環境が整っていてすぐに仕事モードに戻れるオフィスと異なり、自宅では数分間の小休憩のはずがそのまま何十分も業務から離れてしまうリスクがあります。

「なんとなく」で取る短い休憩であっても、しっかりと時間を区切りましょう。「3分・5分など時間を決め、アラームを鳴らす」「お茶を1杯飲み終わるまで」「好きな曲1曲分」など、業務再開のきっかけを決めておくといいですね。適度な休憩はリフレッシュや疲労回復の効果があり、仕事のパフォーマンスを向上させます。休憩時間も上手に管理してみましょう。

 

・適度な運動

適度な運動は体と心をリフレッシュさせ、気持ちを切り替える働きがあります。在宅勤務では運動不足になりやすい点も心配なため、軽い運動を習慣化してみましょう。

・仕事前にストレッチをして体をほぐす
・休憩中に階段昇降や足踏みを5分するなどして軽く体を動かす
・お昼休憩に散歩へ出掛ける など

特に、1日中パソコンに向かって作業している方は、気がつかないうちに肩や腰に負担が掛かっています。座ったまま同じ姿勢をとっていては血流も悪くなってしまうので、1時間に1度は椅子から立ち上がり、体を伸ばしながらゆっくりと呼吸をしてリフレッシュしてみましょう。

効率良く働くためのおすすめアイテム

効率良く働くために、便利なアイテムを使用してみましょう。ツールを導入すると「無駄な作業が減る」「体への負担が軽くなる」などのメリットがあります。

 

・タスク管理ツール

時間管理が苦手でついサボってしまう方は、タスク管理ツールを導入して仕事をしましょう。タスク管理ツールを使うとやるべき仕事を目で見て把握でき、また、締め切りまでの進捗状況もわかりやすくなります。

【おすすめのタスク管理ツール】

・Notion(ノーション)

メモアプリとして使われる「ノーション」ですが、ダッシュボード機能やカレンダー機能を組み合わせるとタスク管理ツールとして使えます。無料版があり、感覚的に操作できるので、タスク管理ツールを初めて使う方におすすめです。

・Trello(トレロ)

世界各地で利用されている「トレロ」は、使いやすさに定評があるタスク管理ツールです。視覚的にタスクが管理できるので、するべき業務内容や進捗状況を把握できます。チームでのタスク管理やプロジェクト管理にも適しているので、個人的に使用するだけでなく、上司や同僚との情報共有用に使うのもおすすめです。

 

・仕事用チェア

仕事用のチェアを持っていない方は、PC作業に適したチェアを買い足してみてはいかがでしょうか。デスクワークがメインの方は、在宅勤務中に8時間ほど椅子に座っていることになります。「たかが椅子」と思われるかもしれませんが、毎日座る椅子となると体への影響は小さくありません。

自分に合う仕事用チェアに変えると、「腰や肩、背中への負担が減る」「姿勢が改善される」「集中力が向上する」などのメリットがあり、パフォーマンスの向上が期待できます。「仕事中に腰が痛くなり、つい横になって仕事をサボってしまう」といった方は、サボりモードへのスイッチを減らせますね。チェアを選ぶ際には座り心地やフィット感を知るために、店舗で実際に座ってみましょう。

 

・スタンディングデスク

運動不足や集中力不足が気になる方には、立ったまま仕事ができるスタンディングデスクの使用がおすすめです。さらに座り姿勢と兼用できるタイプであれば、仕事中に立ったり座ったりでき、同じ姿勢を続ける体への負担を減らしてリフレッシュしながら働けます。

スタンディングデスクには以下のように種類があります。
・高さ固定タイプ
・昇降タイプ(電動、手動)
・卓上タイプ

これから新たにデスクを用意するなら高さ固定タイプか昇降タイプ、すでに使用しているデスクがあるなら卓上タイプなど、環境に合わせて選べます。電動の昇降タイプは値段が高い傾向にありますが、背の高さが異なる家族と共用できたりすぐに高さを変えられたりする点がメリットです。

「サボろうとしているわけではないけれど、仕事中にうとうとと眠くなってしまう」という方も、スタンディングデスクなら眠気覚ましになるでしょう。

どうしてもサボり癖を改善できないときは

どうしてもサボり癖を改善できないときは

「在宅勤務はサボり放題」という思考が抜けず、習慣化してしまったサボりを改善できない場合にはどうしたらよいのでしょうか。さまざまな工夫をしても行動を変えられないときは、思いきって働く環境を変えてみましょう。

 

・出勤して働く

在宅勤務か出勤して働くかを選べるのなら、上司に相談して出勤して働くことを検討してみましょう。緊張感のあるオフィスなら、集中して仕事に取りかかりやすくなります。

また、人によっては1人で働くよりも、チームメンバーと意見交換しながら対面で働く方が向いている方もいます。会社へ相談する際には、「サボるから働き方を変えたい」ではなく、自分の長所を伝えながら異動や働き方の変更を相談してみましょう。

 

・転職を考える

サボる原因は「在宅勤務だから」ではなく、そもそも今の仕事が向いていない・興味がない、ということも考えられます。好きな仕事や明確な目標があれば、1人の環境でも人は成果を出そうとがんばれるでしょう。

「決してサボりたいわけではないが、最近どうもやる気が出ない」「良いパフォーマンスをしたいけれど、将来性を感じない」など、現在の業務に関心を持てないときは、転職を検討してみましょう。自分のやりたいことや興味のあることであれば、在宅勤務か出社かは関係なく良い結果を残せるでしょう。

まとめ

働く姿を上司から見られない在宅勤務は「サボり放題なのでは」と思うかもしれませんが、決してそうではありません。在宅勤務でも仕事の進捗具合や対応の遅さから、「サボっているのでは」と上司や先輩に見抜かれます。

サボりを防止するには、サボりモードに移行しないよう自身の行動パターンを分析したり、効率的な働き方をサポートするツールを導入したりする方法があります。仕事用チェアやスタンディングデスクの他、マウスやキーボード、デスクライトなどにも仕事の効率改善に効果的なものがあります。自分の体に合うものを選べば、集中力を保ちながら快適に仕事を進められる環境をつくれるでしょう。パソコン関連のツールにはさまざまな商品があるので、効率化のために導入してみてはいかがでしょうか。

在宅勤務は自分のペースや好きな環境で働ける点がメリットです。しかし、サボりが判明すると評価が下がり、昇給や賞与に影響がある他、悪質なケースでは懲戒処分を受けるリスクもあります。サボりにくい環境を自らつくり、快適に効率良く仕事を進められるように工夫しましょう。