在宅ワーク可能な正社員求人にはどんな仕事がある?転職方法も解説

IT技術の発達や、働き方改革の推進によって在宅ワークを導入する企業が増えてきました。これまで育児や介護で外に働きに出られなかった人、自由な働き方を実現したい人にとって、在宅ワークはとても魅力的ですよね。次は在宅ワーク可能な正社員の仕事へ転職したいと考えている人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、すべての仕事で在宅ワークが可能になるわけではありません。今回は在宅ワークのメリットやデメリットと併せて、どのような仕事が在宅で可能なのか紹介します。転職を成功させるポイントにも触れているので、理想の働き方を実現したいと考えている人はぜひ最後までご覧ください。

正社員の在宅ワーク求人はある?

正社員の在宅ワーク求人はある?

以前は在宅ワークと聞くと、内職作業を思い浮かべる人も多かったのではないでしょうか。しかし現在はIT技術が発達し、さまざまな仕事が在宅で可能となりました。正社員は出勤するのが当たり前という働き方は変化しつつあります。基本的に、次の特徴を持つ仕事は在宅ワークが可能です。

  • パソコン1台で作業可能
  • 成果物がデジタルデータ
  • 広い作業スペースが不要
  • 情報のやり取りがインターネットで完結
  • 非対面での接客が可能

あてはまるすべての仕事が在宅可能とは限りませんが、将来的に正社員として在宅ワークしたいなら、パソコンスキルは必須といえるでしょう。

【正社員】在宅ワークのメリット

【正社員】在宅ワークのメリット

正社員として在宅ワークで働くことには、多くのメリットがあります。主なメリットは次の3つです。

  • 子供や家族との時間も大切にできる
  • 出社する必要がないため時間を有効活用できる
  • ワークライフバランスを保つことができる

それぞれ解説します。

 

子供や家族との時間も大切にできる

出勤する働き方の場合は子供や配偶者とすれ違いが多く、会話が少ないことに悩みを持つ人も多かったのではないでしょうか。子供が起きる前に家を出て、子供が寝る頃に帰宅する生活では、コミュニケーションを取ることも難しいですよね。家事も思うように手伝えず、配偶者とケンカが絶えなかった人もいるかもしれません。しかし、在宅ワークであれば必然的に家で過ごす時間が増えます。

そのため、子供に「いってらっしゃい」や「おかえり」と声をかけることもできるようになります。配偶者と会話する時間も増え、すれ違いによるケンカも防げるでしょう。

 

出社する必要がないため時間を有効活用できる

在宅ワークになれば、通勤時間も必要なくなります。仮に片道30分かかっていた人は、1日1時間以上の時間が空くことに。1か月の出勤日数が22日であれば、1か月で22時間余裕ができることになります。

これはかなり大きなことですよね。もし1日の出勤時間が2時間だった人は、44時間もの余裕をつくれたことになります。この時間を自分の趣味の時間や家族との時間、スキルアップの時間に使えば今まで以上に充実感を感じられるでしょう。

 

ワークライフバランスを保つことができる

在宅ワーク(テレワーク)は、ワークライフバランスを実現するための取り組みの一つでもあります。ワークライフバランスと聞くと「仕事を減らしてプライベートの時間を充実させる」と認識している人も多いかもしれませんが、そうではありません。

内閣府によれば、ワークライフバランスは次のように定義されています。

「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」

引用:内閣府「仕事と生活の調和とは(定義)

プライベートももちろん大切ですが、仕事も生活するうえでは欠かせません。つまり、プライベートだけでなく、両方を充実させることで相乗効果を生み出そうというのがワークライフバランスです。

在宅ワークを取り入れることでプライベートの時間が増えます。ここでポイントは、オンとオフの切り替えをしっかりすること。そして、オフの時間を趣味や自己啓発などに取り組んでプライベートが充実すれば、結果的に仕事へのモチベーションが上がりやすくなるでしょう。このような相乗効果を生み出すための働き方の一つが在宅ワークなのです。

【正社員】在宅ワークのデメリット

【正社員】在宅ワークのデメリット

多くのメリットが期待できる在宅ワークですが、デメリットもいくつかあります。それが次の3つです。

  • サボり癖がつく恐れがある
  • コミュニケーション不足に陥りやすい
  • 評価制度が整っていない企業もある

それぞれ見ていきましょう。

 

サボり癖がつく恐れがある

在宅ワークは、1人で作業するのが一般的です。オフィスに出勤する場合は、気持ちの切り替えもしやすいですし、周りの目がありました。しかし、在宅ワークは自分の作業姿を誰にも見られることがありません。

極端なことを言えば期日までに成果物ができている、または滞りなく業務が進んでいるならば、多少サボっても身だしなみができていなくても特に注意されることはないでしょう。このような環境に長く身を置いていると、人によってはサボり癖がつく恐れがあります。

つい仕事中にスマホゲームをしてしまう、子供の面倒ばかり見てしまうなどが続けば気づかないうちに生産性が落ちる可能性も。そのため在宅ワークする場合は、自己管理が重要です。オンとオフを明確に分けられる仕組みづくりを自分で整える必要があるでしょう。

 

コミュニケーション不足に陥りやすい

コミュニケーション不足に陥りやすいのも在宅ワークのデメリットといえます。わからないことがあっても、気軽に同僚へ声をかけるようなことはできません。人によっては、毎日1人作業で誰とも話さないことから孤独感に苛まれる人も。

基本的にはチャットでのやりとりがメインとなりますが、相手からすぐ返信をもらえるとは限らないため、思うように業務が進まずストレスになることもあるでしょう。また連絡漏れによって、重要な情報が共有されないリスクもあります。

このように在宅ワークならではのコミュニケーション不足には、何らかの対策が必要です。文字だけでは伝わりづらいこともあるので、休憩中にWeb会議ツールで雑談する時間をつくるなど工夫するとよいでしょう。

 

評価制度が整っていない企業もある

在宅ワークは、企業側にとって従業員を評価するのが難しい働き方といえます。特に事務仕事や電話のやり取りなど、成果物が見えにくい仕事の場合は従業員の勤務態度が評価の対象になりますが、在宅ワークでは確認しにくいのが現状です。

そのため、まだ評価制度が十分に整っていない企業で働く場合、真面目に仕事している人とサボり癖のある人と評価が同じになるケースもあり、不満が溜まるかもしれません。在宅可能な仕事へ転職を考える際は、評価制度が整っているかも確認するのがよいでしょう。

【正社員】在宅ワーク可能な仕事10選

【正社員】在宅ワーク可能な仕事10選

在宅ワーク可能な正社員の仕事はいろいろありますが、ここでは代表的な仕事を10種類紹介します。

  1. インサイドセールス
  2. 事務
  3. カスタマーサポート
  4. 採用・人事業務
  5. Webデザイナー
  6. プログラマー
  7. マーケター
  8. ライター・編集者
  9. Webディレクター
  10. 翻訳家

それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

1.インサイドセールス

インサイドセールスは、営業職の一種です。従来は取引先に出向き、対面で営業活動を進めるのが一般的でした。しかし、インサイドセールスは電話やメール、オンライン会議ツールを活用して営業活動を進める非対面型の営業です。

これまで1人の営業がアポイント獲得から商談、受注までを進めていましたが、最近は営業活動を分業化する動きが広がっています。インサイドセールスは、主にアポイント獲得から、見込み顧客との関係性を構築するのが役割です。

受注確度の高い見込み顧客は、対面型のフィールドセールスへ引き継ぎます。このように営業活動を分業化することで、効率的な営業活動の実現が可能です。インサイドセールスでは見込み顧客の潜在的なニーズや課題を引き出すことが求められるため、傾聴力が高い人が向いているでしょう。

 

2.事務

帳簿や書類のペーパーレス化が進んだため、最近では事務仕事も在宅ワークできるようになりました。事務といっても営業事務や一般事務などいろいろありますが、データ入力など簡単な作業のみの事務であれば、特別なスキルがなくてもできるため、在宅ワークが初めてでも挑戦しやすいでしょう。さらに事務スタッフとしての自己価値を高めたいのであれば、ExcelやWord、簿記の知識を身に付けると有利になります。

 

3.カスタマーサポート

お客様からの問い合わせに対応するのが、カスタマーサポートの主な役割です。基本的にはメールや電話での対応がメインのため、在宅ワークのなかでも比較的多くの求人があります。

マニュアルや研修制度が充実している企業も多いため、未経験でも始めやすいのが魅力。多くのお客様と関わる仕事のため、接客経験がある人なら有利となるでしょう。

 

4.採用・人事業務

従業員の教育や研修、面談や企業説明会などの採用業務を担うのが・採用・人事の仕事です。事務仕事と同様に、IT技術やペーパーレス化によって在宅で進めることも可能となりました。企業の顔としての役割もあるため、やりがいや充実感も大きいでしょう。コミュニケーション能力はもちろん、企業の魅力を伝えるプレゼン能力や、スケジュール管理などのスキルも身に付けられます。

 

5.Webデザイナー

Webサイトの見た目をデザインするのが、Webデザイナーの主な仕事です。ただおしゃれにつくるだけでなく、使いやすさや見やすさも求められます。在宅でできる仕事として人気を集めていますが、完全未経験から正社員になるのは難しいかもしれません。

デザインするために必要なPhotoshopやIllustratorの使い方、コーディングスキル、Webマーケティングの知識など身に付けるべきことはたくさんあります。多くのスキルを身に付けるほど、仕事の幅は広がるでしょう。まずは副業から始め、実績を積んでから正社員へキャリアアップする人もいます。

 

6.プログラマー

アプリやサイトが正常に動くようにプログラムを組むのが、プログラマーの主な仕事です。Webデザイナーと同様に人気を集めていますが、業界全体で常に人手不足なのが現状です。そのため、スキルを身に付ければ高収入も目指せるでしょう。

プログラミング言語は数多くあり、どのようなサイトやアプリをつくるかで必要なスキルは異なります。プログラマーを目指すなら、まずは需要の高いプログラミング言語の習得から始めるとよいでしょう。

 

7.マーケター

顧客のニーズを把握し、商品やサービスを売るための仕組みを構築するのがマーケターの仕事です。最近ではWeb媒体が発達し、Webマーケティングの重要性が高まっています。企業の売上を左右する仕事でもあり、成果が出れば大きなやりがいを感じるでしょう。

マーケターになるためには、売るための仕組みをつくる企画力に加え、リサーチ力や分析力、情報収集能力など多くのスキルが求められます。細かい数字を追いかけられる人が向いているといえるでしょう。

 

8.ライター・編集者

紙媒体やWeb上のコンテンツをつくるのがライターの主な役割です。ただし、文章を書くだけが仕事ではありません。例えばWebライターの場合は構成作成や画像選定、Webサイトへの入稿作業など多くの作業が必要となります。

パソコン1台で特別なスキルがない状態からでも始められますが、正社員を目指すのであれば基本的なライティングスキルに加えて、SEOの知識やWordPressの入稿、インタビュースキルなども身に付けておくとよいでしょう。実績を積めば、編集者としてのキャリアアップも狙えます。

 

9.Webディレクター

Webサイト制作にあたり、スケジュール管理や関わる人を取りまとめるなど、全体の指揮をするのがWebディレクターの仕事です。メンバー一人ひとりの作業状況を把握しながらプロジェクトを納期までに進める必要があるため、コミュニケーション能力やスケジュール管理能力が求められるでしょう。

いきなりディレクターになるのは難しく、まずはWebデザイナーやITエンジニアなどWeb関連の知識や実績を積むことから始める必要があります。

 

10.翻訳家

その名の通り、言語を翻訳するのが主な仕事です。英語の他、中国語やフランス語などの需要もあります。扱う文書によっては、専門的な知識を求められるケースも。ニッチな言語を習得していれば、さらに仕事の幅が広がります。日本語以外の言語を習得していて、グローバルな仕事をしたい人に向いているといえるでしょう。

正社員の在宅ワーク求人で転職を成功させるためには

正社員の在宅ワーク求人で転職を成功させるためには

最後に在宅ワーク可能な正社員への転職を成功させるためのポイントを3つ解説します。

  • リモートワークに特化した求人サイトを利用する
  • あらかじめ希望の条件を決めておく
  • 最初は出社する必要があることも理解しておく

それぞれ詳しく解説します。

 

リモートワークに特化した求人サイトを利用する

効率良く仕事を探したいなら、特化した求人サイトを活用するのがおすすめ。「ReWorks(リワークス)」は、フルリモートの正社員求人に特化した転職支援サービスです。

在宅ワーク可能な正社員の仕事を探したいなら登録は必須。キャリア相談や、在宅ワーク未経験者向けの有償トレーニングも提供しているので、初めて在宅ワークにチャレンジする人も、ブランクのある人も安心して転職活動を進められます。ぜひご活用ください。

 

あらかじめ希望の条件を決めておく

スムーズに転職活動を進めるためには、まず自分がどのような仕事でキャリアアップしていきたいか、どのくらいの年収で働きたいのか条件を決めておくことが大切です。何も条件がないまま求人サイトを探していても、自分に最適かどうか判断しにくいでしょう。

偏った条件で決めてしまえば、入社後に「こんなはずじゃなかった」と、ミスマッチを起こす可能性もあります。「これだけは譲れない」という条件をいくつか決めておき、それに沿って求人を探すことで、より最適な仕事を見つけやすくなります。

 

最初は出社する必要があることも理解しておく

完全在宅の仕事だったとしても、最初は出勤を求められるケースがあることも留意しておきましょう。効率良く指導するためには、対面のほうが適しているケースも多いからです。特に未経験の場合は、仕事を覚えることから始めなければなりません。また定期的なミーティングのために出社が必要なこともあります。そのため、出社にも柔軟に応じられるようにしておきましょう。

まとめ

在宅ワーク可能な正社員の仕事にはさまざまなものがあります。出社の時間がなくなるため、家族と過ごす時間や趣味の時間も確保しやすくなりプライベートを充実させられるでしょう。

結果的に仕事へのモチベーションが上がれば、毎日がより楽しいものになるはずです。しかし、自己管理ができないとオンオフの切り替えが思うようにできず、生産性が下がるリスクもあります。

在宅ワーク可能な正社員への転職を考えたら、快適に働ける仕組みづくりも考えましょう。ReWorks」では、キャリア相談も受け付けています。転職への不安や悩みがあれば、一度お気軽にご相談ください。あなたにぴったりの選択肢を一緒に考えていきましょう。