リモートワークで使えるインテリア5選【インテリアの選び方も解説】
リモートワークでは、ワークスペースにこだわることで、快適な仕事環境が整います。自分のワークスタイルに合ったインテリアを選び、仕事への集中力を保てるスペースをつくりましょう。リモートワークにぴったりのインテリアや家具の選び方を解説します。
リモートワークはインテリアにこだわることで仕事が捗る
オフィスから離れた場所で働く「リモートワーク」を始めるには、すでに仕事環境が整っているオフィスとは違い、一からワークスペースを整える必要があります。自宅で作業をするなら、ワークスペースのインテリアやレイアウトにこだわると仕事の効率がアップしますよ。
仕事環境が整わないままにリモートワークを始めては、「集中できるか心配」「リラックスした姿勢で仕事をしたい」「デスクが小さすぎて仕事ができない」などさまざまな悩みが生まれるでしょう。また、家族との共有スペースで作業をすると、生活音やテレビの音が気になって集中力の妨げになってしまうかもしれません。
同僚など他人の目がない自宅でもオフィスと変わりないように仕事をするために、使い勝手の良いオフィス用品や集中できる作業スペースを整えましょう。
リモートワークのインテリア事例5選
快適なリモートワークを始めるには、どのようなインテリアを選べばよいのでしょうか。普段の生活を過ごす自宅で仕事をする場合、プライベートとの切り替えが難しく、気が散ってしまう要素が多いのがネックです。
リモートワークに対応したインテリアを選ぶポイントは、「プライベートスペース」と「ワークスペース」を明確に分けることです。自宅でもオフィス出社時と変わらず集中して仕事ができるようになる、リモートワークのインテリア事例を5つ紹介します。
半個室のワークスペースをつくる
自宅内にリモートワーク専用のワークスペースをつくりましょう。家族や外部の音に邪魔をされない個室があればベストですね。しかし、「仕事専用にできる部屋がない」「現在の家で個室をつくるのは難しい」「個室の新設は費用がかかるため避けたい」という方も多いでしょう。
仕事ができるスペースが確保できるのであれば、ワークスペースは個室でなくても問題ありません。たとえ1畳や半畳ほどのコンパクトなスペースでも、半個室に仕立てられればワークスペースとして活用できます。「押入れの襖を開けてワークスペースにする」「ウォークインクローゼットの棚にパソコンを置く」などのアイデア例もあります。
リビングやダイニング、寝室にあるデッドスペースを利用して半個室のワークスペースをつくり、仕事に集中できる環境を整えましょう。
パーテーションで区切る
パーテーションでプライベート空間とワークスペースを区切れば、テレビやベッドなど集中力の妨げとなるものが目に入りにくくなり、仕事の能率がアップするでしょう。パーテーションの素材は木製や布製などさまざまなので、設置する場所や使い方を考慮しながら自宅のインテリアとマッチするタイプを選ぶとよいでしょう。また、パーテーションは大がかりな工事がいらず、簡単に設置ができる点もメリットです。
パーテーションの主な種類には、「卓上タイプ」「突っ張りタイプ」「衝立タイプ」などがあります。卓上タイプは、コンパクトでコストもかからず実用性が高いのが特徴です。突っ張りタイプは、一度設置すると移動に手間がかかりますが、床から天井まですべての空間を仕切れるメリットがあります。「衝立タイプ」は、床に置く自立するパーテーションです。衝立タイプは移動も簡単なので、Web会議の際の目隠しや背景としても活用できます。
パーテーションは「手軽に部屋を仕切れる」「家族と程よい距離感で過ごせる」「コストがあまりかからない」などがメリットで、仕事が終わればパーテーションを収納し、普段の生活空間に戻せるのも魅力です。
L字型ワークスペースをつくる
「仕事ができそうなスペースがリビングだけ」「ワンルームで部屋が狭い」といった場合でも、部屋の角を活かせばL字型のワークスペースをつくれます。左右を壁2面に挟まれたL字型特有の空間は、集中したいリモートワークに適しています。
壁に沿って収納力の高いL字型デスクや多機能なL字型デスクを設置すれば、整理整頓もしやすくなるでしょう。L字型デスクはパソコンを置きつつそれ以外に使えるスペースを確保できるので、作業効率もアップします。L字型デスクはパソコン作業をしながら紙ベースの事務作業をする方やデュアルディスプレイを必要としている方に特におすすめです。
壁周りのデッドスペースを有効に活用して、集中力を高められる空間をつくりましょう。
コンパクトな書斎をつくる
自宅で集中して作業をするには、個室の書斎があればベストですね。書斎は読書や執筆などをするための部屋でしたが、近年では落ち着いて作業ができるスペース全般を指したり趣味に没頭する空間を意味したりすることが増えています。書斎をワークスペースとして活用すれば、リモートワークに集中できる環境が得られます。
しかし、自宅の広さや間取りの問題で、個室の書斎が用意できる方ばかりではないでしょう。新たに増築工事をして書斎を新設すると、手間や時間もかかります。スピーディかつコストをかけずに書斎を用意したいなら、部屋やリビングの一角にスペースを設けて、収納力の高い本棚で仕切ればコンパクトな書斎が完成します。
リビングや寝室とゆるやかにつながる書斎は、家族みんなの憩いの場として設えるのもおすすめです。オフィスチェアともう1つリラックスできる椅子を用意して、休憩のタイミングで移動したり、仕事をする隣で子どもが読書をしたりと活用できるとすてきですね。
自分好みの色でインテリアを揃える
自分好みの色でインテリアを揃えれば、仕事へのモチベーションがアップするでしょう。好きなものや色に囲まれていると、自然と気持ちも上がりますよね。せっかく1日の大半を自宅で過ごすなら、お気に入りのカラーを取り入れたインテリアでリラックスできる空間をつくりましょう。
インテリアは、なるべく同じカラーやトーンで合わせると統一感が生まれ落ち着いた空間になります。白やグレー、黒などの刺激が少ない色でインテリアを揃えると仕事に集中できるでしょう。また、アースカラーと呼ばれる土や植物などの自然をイメージしたカラーは目に優しく、圧迫感を感じさせません。アースカラーは自然素材との相性が良いので、観葉植物やドライフラワーを置けばリラックス効果も増します。
赤や黄色などのビビッドな色合いを使いたい場合は、アクセントカラーとして小物を足すと良いでしょう。赤には集中力を高める効果、黄色には発想力を生み出す効果があるといわれています。自分好みの色でインテリアを揃えて、仕事への気持ちを高めましょう。
リモートワークのインテリアの選び方
快適な環境でリモートワークをするには、部屋のインテリア選びが大切です。自分好みのデザイン性かどうかだけではなく、リモートワークに合う実用性を備えているかどうかという視点でインテリアを選びましょう。「リモートワーク用」として販売されていても、自宅の広さや仕事スタイルによっては使用に適しないインテリアや家具もあります。事前に「どのインテリアが合うのか」「どのような家具が必要か」をしっかりと検討してから選定しましょう。リモートワークに適したインテリアの選び方のポイント3つを紹介します。
何が必要かを整理する
まず、リモートワークで効率良く仕事を進めるために、どのようなインテリアや家具が必要なのかを整理しましょう。仕事をするために必要となる家具はデスクやイス、収納棚などが考えられ、インテリアとしては照明やクッション、間仕切りなどにこだわりたいですね。インテリアグッズとして遮光カーテンやメモを貼るボードなども用意すると集中力アップにつながります。
デスクの適正サイズは使用するパソコンのサイズによって変わるので、用途に合ったサイズを選びましょう。広いデスクは作業がしやすく便利ですが、部屋の広さや間取りで設置が厳しい場合もあります。オフィス用品としてかっちりしたものを選ぶのか、部屋のインテリアに馴染むオシャレなデスクを選ぶのか、考えるのも楽しいですね。
デスクワークがメインのリモートワークは、イス選びも大切です。「イスの高さがデスクに合っているか」「背もたれは背骨のラインに沿っているか」などのポイントを押さえて、疲れにくいイスを選びましょう。
また、収納棚は書類や仕事道具の整理に必要です。扉付きのキャビネットで収納を隠したり、収納しているものをすぐに把握できるようにオープンラックを使ったり、さまざまな工夫ができます。照明は、手元を明るく照らしてくれるものを選び、仕事に適した環境づくりを目指しましょう。
予算の範囲内でこだわる
リモートワークのインテリア選びは、予算の範囲内でこだわりましょう。リモートワークの場合、仕事に必要な環境が整っていない状況が多く、「あれもこれも欲しい」と次々に購入すれば、その分かかる費用も大きくなります。
リモートワークではインテリアや家具の購入以外にも、水道光熱費や通信費などの支出が多くなり、オフィス出社時よりも働き手の負担が大きくなるのがデメリットです。自分好みの快適な作業スペースづくりは大切ですが、なるべくなら費用を抑えて負担を減らしたいですよね。リモートワークのスタート当初はインテリア購入に使える予算を決めて必要最低限のインテリアだけを揃え、予算に余裕ができればその都度、他のインテリアも検討しましょう。
快適な仕事環境になることを意識する
テレワークの時間に集中して仕事を行うためにも、快適な仕事環境をつくる意識が大切です。設置が簡単なパーテーションを活用して自宅内に境界線をつくったり、集中力を高める照明を設置したりとさまざまに工夫して、自分に合った環境づくりを目指しましょう。
「インテリア雑誌に載っていたおしゃれなワークスペースを真似したい」と思ったとしても、自分のワークスタイルに合わなかったり、家族との共有スペースを犠牲にしたりするようでは快適な仕事環境にはなりません。仕事に必要な道具をコンパクトにまとめられるか、イスに座ったときに目に入るエリアに集中力を妨げるものはないかなどの視点でワークスペースを整えましょう。
1日の大半を仕事時間が占めるからこそ、快適な環境づくりが大切です。快適な仕事環境になれば、仕事へのモチベーションがアップし、生産力向上にもつながるでしょう。
理想のワークスペース×インテリアを実現する手順
理想のワークスペースを実現する手順には3つのステップがあります。まず、自宅でリモートワークが行える場所を探して、家具の配置を決めます。家族と暮らしている場合は、個室もしくは半個室のワークスペースをイメージして自分専用のスペースを設けましょう。ワンルームであれば、パーテーションや布などを使ってワークスペースを生活空間と区切ると、プライベートとのメリハリをつけやすくなります。
ワークスペースが決まったら、カラーコーディネートを考えましょう。選ぶカラーによって、リラックス効果を得られるものや集中力を高めてくれるものがあります。仕事中の自分にはどのような要素が必要か、周囲のインテリアとのバランスはどうかなどを検討するとカラーを決めやすいですよ。
次に、ワークスペースに置くインテリアや家具を決めます。作業内容に合うデスクや座り心地の良いイス、効率的に収納できる収納棚や手元を明るく照らす照明などを予算内で選びましょう。
理想のワークスペースは一度にできあがるものではありません。実際に配置して使い勝手を確かめ、少しずつ手を入れるのを楽しみながら、理想に近づけていけるとよいですね。
まとめ
快適なリモートワークを行うには、落ち着いて作業ができる環境づくりが大切です。ワークスペースのインテリアにこだわれば、自宅でのリモートワークも捗り、生産性の向上や仕事のモチベーションアップにもつながります。
インテリアや家具を選ぶ際は、使い勝手の良いデスクや座り心地の良いイスなど、仕事のスタイルや自分の好みに合わせるのがポイントです。自分だけのお気に入りのワークスペースをつくって、快適なリモートワークができる環境を整えましょう。