フルリモートって実際どうなの?転職する前に確認しておきたいこと

「毎日の通勤負担が大きい」「もっと家族と過ごす時間がほしい」という気持ちになったときに考えるのが、フルリモート可能な仕事への転職です。しかし、リモートワークに慣れていない人には、出社がないフルリモートの仕事はハードルが高く感じられるでしょう。

今回は、フルリモートの仕事への転職で生じやすい問題点、反対にフルリモートで得られるメリットや適性のある人の特徴を解説します。またフルリモートの仕事を探すのにおすすめの転職サービスも紹介しているので、ぜひ転職活動にお役立てください。

フルリモートって実際どうなの?

フルリモートって実際どうなの?

出社義務のないフルリモートの求人は「通勤の負担がない」「人間関係のストレスがない」「自分の好きな環境で作業できる」などのイメージから人気があります。しかし、実際にフルリモートの仕事に転職した場合、そのような理想通りの働き方が本当に叶うのでしょうか。

フルリモートは時間を有効活用でき、集中しやすい環境を整えられるため、転職すれば「働きやすい」と感じる人が多いでしょう。フルリモートに変えたことにより、オフィスで働いていた頃より良い成果を挙げられる人もいます。

ただし、フルリモートの仕事で転職に成功するにはコミュニケーション能力・自己管理の能力・ITリテラシーなどが求められます。もし必要な能力を備えずにフルリモートの仕事に転職すると、さまざまな問題を抱え込むリスクがあるでしょう。

フルリモートで働く人が抱えやすい問題

フルリモートで働く人が抱えやすい問題

フルリモートの仕事に従事すると、以下の4つの問題に直面する恐れがあります。

  • コミュニケーションが不足しやすい
  • ついサボってしまう
  • キャリアに影響が出るのかと心配してしまう
  • セキュリティ問題が起こりやすい

それぞれ詳しく解説します。

 

コミュニケーションが不足しやすい

多くの人がフルリモートの仕事で障害を感じるのが、コミュニケーションの問題です。全員がオフィスに集まって仕事していれば、報告・連絡・相談をしたいと思ったとき、必要な相手にすぐ話しかけられます。

一方フルリモートでは、相手の仕事状況や在席しているかどうかが見えにくくなります。チャットやメールで連絡を取っても、相手がすぐ確認できずに返事が遅れることもあり、業務のスピード感が落ちることもあるでしょう。

もう一つの問題は、気軽に雑談できないことです。オフィスにいれば業務時間内でも同僚とプライベートな話をする機会があり、良い気分転換になります。しかし、フルリモート時の会話は必要最低限になりがちです。人と話せず、気づかないうちに孤立感を深めてしまう可能性があります。

 

ついサボってしまう

フルリモートでは上司や同僚の目がないため、怠けてしまう場合があることも問題です。特に自宅で作業している場合、気を散らすものが周囲にたくさんあります。家族に話しかけられたり、すぐ側に漫画やゲームがあったりして、作業の手が止まることも少なくありません。仕事場とプライベートの空間がしっかり分けられればよいのですが、自宅に十分なスペースがない場合は対策を取ることも難しいでしょう。

オフィスでは皆と同じペースで働くため、休憩時間も決まっています。しかし、フルリモートでは働くペースを自分で管理しなくてはならず、仕事の時間と休憩時間の境目が曖昧です。そのため自分に甘い性質の人はサボりがちで生産性が落ちる傾向にあります。

 

キャリアに影響が出るのかと心配してしまう

フルリモートで働いていると、自分の仕事が正しく評価されているのか心配になる人もいます。フルリモートでは、上司に直に自分の働きぶりを見てもらえません。さらにコミュニケーションも不足するため、上司からのフィードバックも得にくく、自分の仕事がどのように評価されているのか不透明な状態です。

そのため、成果しか評価してもらえず目標に取り組む姿勢やチーム全体への貢献などが見落とされているという焦りを感じやすくなります。またフルリモートでは他の人が仕事している様子も見えず、スキルアップや学びの機会も減ります。定型業務だけに取り組むことで、将来的なキャリアの可能性を狭める恐れもあるでしょう。

 

セキュリティ問題が起こりやすい

フルリモートは、オフィスのようにセキュリティ対策が万全の作業環境ではないケースもあるため、常に情報漏洩のリスクがあります。リモートワークでは、インターネットを介した情報のやり取りが必要です。しかし安全性が十分でないメールやサイトを開いたり、公共のWI-Fiなどを使用したりすると、サイバー攻撃される恐れもあります。組織全体でVPNなどの暗号化技術を導入するといった対策を取るのがベストですが、リモートワークの場合はセキュリティを個人のITリテラシーに頼る企業も少なくありません。

さらに自宅やカフェなど周囲に人がいる状況では、企業の機密や個人情報が人目にさらされることもあります。ちょっとした気の緩みから、思いがけないトラブルに巻き込まれる恐れがあるのです。

それでもフルリモートを選択するメリット

それでもフルリモートを選択するメリット

さまざまなリスクがあるフルリモートですが、現在も転職市場では人気の条件となっています。実際にフルリモートを選択することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

人気の理由は、主に以下の2つです。

  • 家族との時間をつくりやすい
  • 時間帯効果が高い

それぞれ詳しく解説します。

 

家族との時間をつくりやすい

フルリモートは通勤時間を節約したり、柔軟な作業スケジュールを組んだりできるため、家族との時間をつくりやすいのがメリットです。例えば共働きで子育てしている夫婦の場合、フルリモートであれば平日でも子供のために使える時間が増えることになります。長時間の預かり保育などを利用せずとも、家族一緒に自宅で過ごし、夫婦交代で子供を世話することも可能でしょう。また子供が急な体調不良で学校を休まなくてはならないときも、フルリモートであれば欠勤せずに柔軟に対応できます。

子育てを理由に時短勤務したり、状況によっては退職したりする人も多いなか、フルリモートで子育てと仕事を両立できるのは大きなメリットといえるでしょう。

 

時間対効果が高い

フルリモートは、時間対効果が高いことも特徴です。周囲に邪魔されることなく、作業ペースの配分も自分で決められるため、集中力が高まっているときに効率的に作業をこなすことができます。

出社の必要がある場合は、まず通勤に時間と体力を奪われます。さらに周りから話しかけられたり、あまり重要でない打ち合わせや会議が1日の間に数度あったりすると、なかなか思ったように作業に集中できないこともあるでしょう。

フルリモートであれば勤務時間のほとんどを自身の作業に充てられるため、自然と生産性が高まります。これまで余計なことに割いていた時間やエネルギーを使って、さらなるスキルアップも可能でしょう。

フルリモートの働き方が向いている人の特徴

フルリモートの働き方が向いている人の特徴

フルリモートの転職でキャリアの成功が得られるかどうかは、働く人自身の適性によるところが大きいでしょう。フルリモートの働き方が向いている人の特徴は、主に以下の3つです。

  • 自宅でもコツコツと仕事できる人
  • 定期的に報告できる人
  • 仕事環境を整えられる人

それぞれ詳しく解説します。

 

自宅でもコツコツと仕事できる人

フルリモートは他人に頼らず、自分で業務管理できる人に向いています。フルリモートで成果を挙げるためには、自身で作業ペースを管理し、目標に対して地道な努力が必要です。「上司や同僚の目がないと怠けてしまう」「自宅では誘惑が多くて作業に集中できない」という人は、フルリモートの働き方に不向きでしょう。

反対に、日々小さな目標達成に喜びを感じられる人にとって、フルリモートで誰にも邪魔されず計画通りに作業を進められることは大きなメリットです。つまり、フルリモートに適性があるのは、自分の定めた目標に対して毎日コツコツと作業に取り組める人といえるでしょう。

 

定期的に報告できる人

こまめな報告が苦にならない人も、フルリモートに向いています。リモートワークはコミュニケーションが滞りがちなため、自分から積極的に必要な連絡をする心構えが大切です。特に上司から適切な指導やフィードバックを受けるには、業務の進捗や直面している問題について、定期的に報告する必要があります。

上司に自身の現状をしっかりと把握してもらうことが、フルリモートで成果を挙げるコツなのです。また、こまめな報告には自身の評価を上げる効果もあります。目に見える成果を挙げられない場合でも、日報などで取り組んだ業務と結果を伝えていれば、上司も目標に対する姿勢を評価してくれます。フルリモートは働く様子が見えないため、きちんと報告しない人は、努力していても不当に低く評価される可能性があるかもしれません。

 

仕事環境を整えられる人

フルリモートでは、企業に頼らず自分自身で仕事環境を整えることも求められます。パソコンやインターネットを使用するための知識はもちろん、十分なセキュリティ対策ができるITリテラシーも重要です。オフィスで働いている場合は、スキルのあるメンバーが一括で全体のセキュリティを管理するケースも多いですが、フルリモートは個々のメンバーがその責任を負わなくてはなりません。

もしIT機器に不慣れであったり、セキュリティ対策の自信がなかったりするならば、必要な知識とスキルが身に付くまでは、万全の対策がされたオフィスで働くほうがよいでしょう。

フルリモートの求人を探しているならReWorksがおすすめ

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まとめ

現在はフルリモートの仕事が増えており、実際にその働き方を選択したことで、これまでより大きな成果を挙げている人もいます。また子育てと仕事の両立を可能にしたり、時間を有効に活用してスキルアップしたりといった成功体験もよく耳にするでしょう。

しかし、フルリモートにはコミュニケーション能力や自己管理能力、さらにはITリテラシーが必要とされ、適性がなければ思いがけないトラブルに見舞われる可能性があるのも事実です。

まずは実際のフルリモートの求人の条件などをよく確認し、自分が対応できそうかイメージが大切でしょう。「ReWorks」では多様な職種のリモートワーク求人を掲載しているので、該当する条件の求人を見ていけば、転職後の自分が働く姿をイメージできます。気になったら、ぜひ一度「ReWorks」を覗いてみてください。