フルリモートワークって実際どう?メリットやデメリット、事例を紹介

フルリモートワークには通勤ストレスからの解放や作業に集中できるなどメリットがある一方で、コミュニケーション不足やオンオフの切り替えの難しさ、運動不足などデメリットもあります。実際にフルリモートワークしている人の事例を参考にしましょう。

近年、新しい働き方として社会に浸透したリモートワークですが、実際に働いている人はどのように思っているでしょうか?出社しないメリットは、通勤ストレスからの解放やワークライフバランスの取りやすさ、働く場所を選ばない自由さなどがあります。一方デメリットもあり、主なものではオンとオフの切り替えの難しさやコミュニケーション不足、孤独感などによる心身の不調があります。

この記事では、フルリモートワークをしてよかったことやデメリットと感じたこと、また実際にフルリモートワークしている人の事例を挙げ、デメリットを補う工夫も紹介しています。

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フルリモートワークを実際にやってみてよかったこと

フルリモートワークを実際にやってみてよかったこと

出社せずオフィスから離れた場所で働くリモートワークは、自宅やカフェ、コワーキングスペース、サテライトオフィスなど、好きな場所で働けるのがメリットです。とはいえ、例えば「週2日は出社」「ミーティングは出社して対面で行う」など規定がある企業もあります。一方、フルリモートワークは出社の必要がなく、本社を構えていても、基本的に従業員は1人も出社しない企業もあります。
ここでは、フルリモートワークをやってみてよかったことを紹介します。

  1. 通勤のストレスから解放される
  2. ワークライフバランスを取りやすい
  3. 仕事に集中できる
  4. 時間を調整できる
  5. 好きな場所で働ける

一つずつ解説します。

 

1.通勤のストレスから解放される

通勤の必要がないため、移動にかかる時間や手間、労力のストレスから解放されます。満員電車や渋滞など、出社するだけで心身共に疲れることもあり、始業前からダメージを感じる人も多いでしょう。
通勤にかかる時間もストレスの要因です。例えば、毎日片道1時間かけて通勤している人は、1日で往復2時間、月に20日出社すると、毎月40時間使っていることになります。フルリモートワークは、通勤時間がそのままプライベートに使えるようになるのがメリットです。

 

2.ワークライフバランスを取りやすい

通勤時間が削減されるため、ワークライフバランスが取りやすくなります。趣味を楽しんだり、スキルアップや資格取得のために勉強したりと、時間を有効に使うことができます。また家族と一緒に夕飯を食べたり、子供と遊んだりする時間が増えるかもしれません。子育てや介護をしている人も仕事と両立しやすくなるでしょう。

 

3.仕事に集中できる

オフィスで仕事していると、電話や来客の対応をしたり同僚から話しかけられたりして集中力を保つのが難しいときがあります。リモートワークの場合、基本的に1人なので周囲の話し声や雑音がなく、集中して仕事に取り組むことができます。

 

4.時間を調整できる

就業ルールにもよりますが、フルリモートワークは、時間が自由に調整でき融通の利く働き方が可能です。特にフレックスタイム制を導入している企業であれば、コアタイム以外は時間を自由に調整できます。
例えば、朝型の人は早朝から働き、夕方早めに仕事を終わらせることで、退勤後は子供の送迎や公園に遊びに行くこともできるでしょう。自分の好きな時間に休憩して、ちょっとした買い物や家事をすませることも可能です。

 

5.好きな場所で働ける

働く場所を選ばないので、パソコンとインターネット環境が整っていれば、自宅の他コワーキングスペースやカフェ、ワーケーションを利用した観光地など、どこでも仕事できます。さらに、通勤圏から離れた他の土地に移住も可能です。仕事を辞めることなく移住できるのは、フルリモートワークならではの利点でしょう。

フルリモートワークをやってみて感じたデメリット

フルリモートワークをやってみて感じたデメリット

フルリモートワークはよいことばかりではありません。出社しない生活が続くとコミュニケーション不足で落ち込んだり、体や精神面でデメリットを感じることがあります。

以下に主な例を挙げました。

  1. 仕事とプライベートの切り替えが難しい
  2. コミュニケーション不足になる
  3. 運動不足になる
  4. 孤独を感じやすい

一つずつ解説します。

 

1.仕事とプライベートの切り替えが難しい

フルリモートワークのデメリットとして、仕事とプライベートの切り替えの難しさがあります。仕事する場所と居住スペースが同じ場合、オンとオフの切り替えがうまくいかず始業時間になっても集中できなかったり、ダラダラ残業してしまったりするかもしれません。
タイマーや作業アプリを使うなどして、就業時間や昼休みをしっかりコントロールしましょう。また、仕事専用のスペースをつくったり、起床と就寝時間を決めて規則正しい生活をしたりするなど工夫も必要です。始業前にストレッチやウォーキング、あるいはデスク周りの整理などルーティンをつくるのも、オンとオフを切り替えやすくなります。

 

2.コミュニケーション不足になる

オフィスでは、困ったことや疑問があれば他の従業員にその場で聞いてすぐに解決できます。しかしフルリモートワークでは、その都度チャットで質問しなければならず、対面に比べてコミュニケーションのハードルが上がります。確認事項はすべて文字でやり取りするため、お互い文面から内容を汲み取ることになり、語尾やちょっとした言い回しで内容が伝わりづらかったり、思わぬ誤解を与えてしまったりすることもあるかもしれません。

また、仕事の合間に会話する機会もなく、ランチや退勤後の飲み会もありません。仕事の悩みや愚痴を発散する場がないため、ストレスの共有も難しくなります。このようなコミュニケーション不足の結果、人間関係がうまくいかず、従業員間でお互い壁ができてしまうことが懸念されます。
そのような場合、コミュニケーション不足を補うため、チャットだけではなくオンライン会議システムを使い、顔を合わせてのコミュニケーションを取りましょう。
決まった日時に定例ミーティングを実施するなど、チーム全体で顔を合わせる機会をつくることで、コミュニケーション不足の解消が期待できます。1on1ミーティングや、あえて雑談する時間を設けるのもよいでしょう。ときにはオフラインで従業員が集まるのもおすすめです。

 

3.運動不足になる

出社不要なため、通勤時間が削減でき満員電車のストレスから解放されるメリットがありますが、運動不足に陥りがちです。通勤では駅まで歩いたり階段を上り下りしたりするなど意識せず体を動かすことができました。しかし、在宅で家から出ない生活をしていると運動不足が加速します。
仕事の前後や休憩中にウォーキングや筋トレなどを取り入れ、意識的に体を動かすよう心がけましょう。運動習慣がない人は、スポーツを始めるよい機会かもしれません。

 

4.孤独を感じやすい

フルリモートワークは人と触れ合うことがなく、コミュニケーション不足から孤独を感じやすくなります。従業員あるいはクライアント先など、人と直接会って話す機会がなく孤独感が募ると、最悪の場合うつ病を発症するケースも。
また自宅で仕事していると家から一歩も出ない日もあり、特に1人暮らしの人は誰にも会わず会話もないため、ネガティブな気持ちが加速するかもしれません。
孤独を回避するため、オンラインで上司や先輩、同僚と雑談する機会をつくりましょう。休日には趣味などの集まりに積極的に参加し、人とのコミュニケーションを取るとよいでしょう。

実際にフルリモートをしている人の事例

実際にフルリモートをしている人の事例

フルリモートワークは自由度が高く、働く場所を選べることもあり企業から離れた地域で暮らす人もいます。ここでは、実際にフルリモートで働く人の事例をご紹介。どの人も作業効率をアップさせる工夫や運動不足の対策など、デメリットの解消策をうまく取り入れています。ぜひ参考にしてください。

  1. 株式会社AXIAの事例
  2. 株式会社ガイアックスの事例
  3. その他

それぞれ紹介します。

 

1.株式会社AXIAの事例

ITで業務を効率化するシステム開発を手掛け、東京都に本社を構える「株式会社AXIA」は、すべての従業員がフルリモートで働いています。

例えば北海道在住で3人の子供を持つ従業員は、9〜17時の時短勤務でITエンジニアチームのマネージャーをしています。就業中は、25分集中して5分休むを繰り返すポモドーロテクニックを利用し、昼休みは意識的に体を動かすようにしているそうです。また運動不足解消のため、朝の散歩や筋トレを取り入れ腰痛改善や体の衰え予防を日課にしています。

同じく北海道在住の従業員は、9〜16時の時短勤務をしながら2人の子供を育てています。業務システムの開発やECサイトの作成を行い、子供の長期休暇中も通常通り勤務しています。
就業中は集中力が途切れないようパソコンを壁に向け、他のものが視界に入らないよう工夫。また腰痛緩和のため椅子ではなくバランスボールに座ったり、運動不足解消には、子供の送迎を徒歩にしたりするなど気配りも忘れません。子供のことで急に休むこともあるようですが、チャットを使って報告や情報共有するよう心がけているそうです。

三重県在住で9〜18時のフルタイム勤務の従業員は、フルリモートワーク導入後に入社しました。プログラマーとして、主にコードを書いてシステムの実装や修正を行っています。
就業中に工夫しているのは、タスクを区切り、長時間作業に熱中しすぎないようアラームやリマインダーをセットして時間を管理すること。そして不安な点や悩み、疑問はまめに聞くようにしているそうです。

 

2.株式会社ガイアックスの事例

次は東京に本社を持ち、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミー療育、Web3・DAOを用いた事業を展開する「株式会社ガイアックス」で働く従業員の事例です。

オランダ在住の従業員は、海外との支障になりがちな時差を利用しています。会議の時間を限定するだけでなく、多すぎる会議をうまく減らし、そのぶんの時間をタスクに割り当てるなど、仕事のスピードを上げる工夫をしているそうです。

他に入社後、岐阜県に移住した人や世界一周しながら仕事する従業員もいるそうです。フルリモートだからこそ可能なスタイルといえるでしょう。

 

3.その他

東京都のコンサルタント会社「株式会社エル・ティー・エス」に勤める男性は、静岡県在住です。顧客とはオンラインで打ち合わせを行う他、雑談を楽しむ時間をつくることで、コミュニケーションを図っているそうです。

住宅不動産マーケットのITソリューション開発と提供を行う、東京都の「株式会社スタイルポート」の従業員は、子供2人の父親です。スーパーフレックス制が導入されているので、仕事を抜けて子供の世話に充てるなど、ワークライフバランスを取り、自由度の高い働き方を実現しています。リモートワークの欠点であるコミュニケーション不足は、メンバーとのクイックミーティングを取り入れることで補っています。

東京都にあるクラウドインテグレーションサービス「株式会社フレクト」で働く従業員は、自宅の環境づくりを工夫しています。オフィスでは、なかなか思い通りにいかない室内温度や机と椅子の高さを、自分が使いやすいよう調整。リモートワーク手当てを利用し、大型ディスプレイやパソコンスタンドを購入したり、離席する際はチャットで状況を共有したりするそうです。

最後は、インターネットを主とした開発やコンサルティング支援を行う、東京都の「株式会社ゆめみ」の事例です。リモートワークの欠点で、質問したくても気軽に聞きづらいという状況はありませんか。同社では、解決策が分からず15分間作業が止まったら「人に聞く」というガイドラインがあります。周りに気兼ねなく頼れると、従業員の間でも好評のようです。

フルリモートワーク求人を探すならReWorks

フルリモートワーク求人を探すならReWorks

フルリモートワークは通勤ストレスから解放され、ワークライフバランスも取りやすいなど、多くのメリットがあります。魅力ある働き方ですが、フルリモート正社員を一般の求人サイトで探すのはなかなか難しいもの。そこで、フルリモート正社員に特化した転職支援サイト「ReWorks」がおすすめです。主な特徴は以下の3つ。

  1. フルリモートの正社員に特化した転職サイト
  2. 無料会員登録ですぐに使える
  3. 人材育成のサポートにも強い

一つずつ解説します。

 

1.フルリモートの正社員に特化した転職サイト

掲載されているのは、フルリモート正社員の求人情報のみ。職種も幅広く、企画営業や海外営業から建築やIT、デザインなどまで多岐にわたります。「居住地域にとらわれず、好きな仕事を探したい」「出社時間をなくして、プライベートを充実させたい」などフルリモートワークを希望する人に合った転職活動の心強い味方です。

 

2.無料会員登録ですぐに使える

会員登録はもちろん無料で、基本情報を入力するだけでOKです。年齢や学歴など、こだわり検索もできるので自分に合った仕事が探しやすくなります。また新着情報やおすすめ案件も随時更新され、メールでの受け取りも可能なため見逃しの心配もありません。

さらに、プロフィールにこれまでの経歴やスキル、資格などを盛り込めば企業からのスカウトも期待できます。担当者からのスカウトが、思いがけない仕事に出会えるチャンスになるかもしれません。

また、キャリアコンサルタントによる相談やサポートも無料で受けられます。これまでの職歴や希望する年収など条件の他、悩みや不安があれば遠慮なく伝えましょう。希望に合わせて仕事探しをサポートするので、安心して取り組むことができます。

 

3.人材育成のサポートにも強い

仕事探しは時間や労力がかかり、モチベーションが続かないと悩んでいる人、転職に向けて自分磨きをしたいと思っている人におすすめです。「ReWorks」では、オンライン講座や即戦力となるスキルのサポート体制も整っています。

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まとめ

フルリモートワークは、メリットだけでなくデメリットもあります。そのため、実際にフルリモートで働く人は、デメリットを解消するべくさまざまな工夫をされていました。
オンとオフの切り替えにタイマーやポモドーロテクニックを使う、コミュニケーション不足解消のためオンラインでの雑談やオフラインで集まる機会をつくる、運動不足解消には筋トレやウォーキングを心がけるなど、いろいろな取り組みがあります。

住む場所や時間など自由度の高いフルリモートワークは、ワークライフバランスを取りやすい働き方です。このようにデメリットをうまく補うことで、より快適に効率良く業務にあたることができるでしょう。

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