プログラミングを学んで在宅ワークしたい!学べる場所や方法について

在宅ワークのなかでも人気の仕事「プログラミング」。人気の理由はIT化の普及で需要が高い状態が続いており、一般的な仕事と比べて高収入が期待できる点にあります。
社会人経験未経験・業界未経験からでもスキルを学ぶ手段が複数あり、仕事を得る方法も自分のなりたい姿に合わせて選ぶことができます。
在宅プログラマーになるためのステップをご紹介します。

プログラマーとは

プログラマーとは、コンピューターに指令を実行させるための「プログラム言語」を使って、システムを組む仕事をする人のことです。Web技術やソフトウェア、アプリ開発のほか、自動車や家電製品に使われているコンピューターを制御するプログラムの仕事もあります。多くの場合は、システムエンジニアが組んだ設計書に基づいて作業を進めます。

今やコンピューター技術は生活のあらゆる面で欠かせないものとなっているので、需要が途切れることはありません。しかし、海外発注も珍しくない業界なので、「アプリ開発に強い」「先進技術に精通している」など、セールスポイントを持っておくとよいでしょう。

・プログラマーのジャンル
Web系/ゲーム系/制御系/パッケージアプリケーション系/社内インフラ系/オープン系/汎用系/通信系 など

プログラマーに欠かせないスキル

IT技術は日々進化しており、プログラマーも時勢に遅れないよう常に学ぶことが必要です。しっかりとした基礎知識があれば、新しい技術を学ぶのも苦にはならないでしょう。プログラマーに欠かせないスキルを3つご紹介します。

ITに関する基礎知識

ITに関する基礎知識として必要なものには「ソフトウェア」「ハードウェア」「データベース」「ネットワーク」「セキュリティ」があります。それぞれが密接に関わっているので、専門分野だけ知っていればよいもいうものではなく、IT業界に関わるものの基礎知識としておさえておきましょう。

プログラミングスキル

プログラマーの仕事にはプログラム言語のスキル向上が欠かせません。ジャンルによって使用されているプログラム言語は異なるので、目指す仕事内容を見据えながら学ぶとよいでしょう。

・Webシステム:PHP、Java、Ruby、C言語、Python など
・業務システム:PHP、Java、VB、TypeScript など
・スマホアプリ:Swift、Java、C言語 など
・AI技術:Python など

書類作成スキル

プログラマーの業務にはプログラミングだけでなく、バグを発見し処理するテスターの仕事やシステムエンジニアとのコミュニケーションなどがあります。

ひとつのシステム開発に多くの人が関わるIT業界では、誰にでもわかる書類の作成と読解能力が大切です。

・IT業界で必要とされる書類フォーマット
要件定義書/基本設計書/詳細設計書/単体テスト仕様書/結合テスト仕様書 など

プログラミングスキルはどこで学ぶの?

プログラマーになりたいと考えたとき、どこでどのように学べばよいのでしょうか。主な3つの手段をご紹介します。

プログラミング初心者の場合は、ひとつの言語に絞って勉強を始めることをおすすめします。そこから文法が似通っていたり結びつきが強かったりする言語へと学びを進めれば、無理なく仕事の幅を広げることができるでしょう。

プログラマー養成学校

ITに関する知識を体系的に学びたいという方におすすめなのが「プログラマー養成学校」「プログラミングスクール」です。まったくの初心者からでも効率的に学ぶカリキュラムが組まれていて、就職支援を受けられる学校も増えています。

オンラインプログラミング塾

コロナ禍への対応から、オンライン型のプログラミング塾の人気が高まっています。オンラインなら塾の立地場所を気にせずに、自分に合ったコースを探すことができますね。

オンライン学習とチャットサポートを組み合わせている塾やフリーランスへの心得がカリキュラムに含まれている塾などがあります。通学型のスクールがオンライン受講コースを提供していることもあり、養成学校とオンライン塾の違いは小さくなっているようです。

テキストを使って独学で

プログラミングを独学で学ぶためのテキストやワークには、初心者向けから上級者向けまでさまざまなものが販売されています。自分のレベルにぴったりのもの、必要なものを探せるのがテキストのメリットですが、モチベーションが保ちにくい、わからないことも自分で解決しなければならないというデメリットがあります。

SNSで共通の目的を持つ仲間とつながったり、技術大会への出場や資格取得を目指したりして、楽しみながら続けられるように工夫しましょう。

プログラマーとして働きたい!求人を探す方法

プログラミング言語など一定のスキルが身についたら、プログラマーの求人を探していきましょう。プログラマーとしてデビューするための8つの方法を紹介するので、プログラミングのジャンルや働き方に合わせてチョイスしてください。

転職サイトを使う

転職サイト・求人サイトで「在宅」「プログラマー」と検索してみましょう。IT業界はテレワークがいち早く進んだ業界なので、正社員でも「完全在宅」が可能なことも。

募集条件によっては研修期間のみ出社が必要、定期的な顔合わせ、出張作業ありというケースもあるので、立地条件や自身の希望するビジネススタイルとよく照らし合わせてから応募しましょう。

転職エージェントを使う

転職エージェントとは、専属の担当者が仕事への希望をヒアリングし、自身にマッチする会社を紹介してくれるサービスです。インターネット上で簡単に登録でき、基本的に利用料は無料なので、「就職活動をどう進めていいかわからない」「市場価値を知りたい」といったときに利用してみましょう。

クラウドソーシングサイトを使う

クラウドソーシングサイトは在宅ワークに特化した仕事探しができるネットサービスです。得意なプログラム言語や開発ジャンルで検索すれば、募集案件がヒットするでしょう。

自身で仕事量をコントロールしやすいので、「副業としてプログラマーになりたい」「いずれ独立したいけれどまずはスキルを磨きたい」といった方におすすめです。

常駐型案件に応募する

プログラマーの働き方として、お客さま企業に常駐して作業をする「常駐型案件」というものがあります。フリーランスとして契約し、信頼を得られれば在宅ワークが認められるケースも。テレワークの推進から、在宅業務が基本という案件も増えています。

常駐型案件を探すには、一般的な求人サイトやクラウドソーシングサイト以外に、IT業界に特化したフリーランス向けのエージェントサービスを利用するのもよいでしょう。

SNS経由でクライアントを探す

企業の公式SNSでリクルート情報が公開されていたり、プロジェクトを担当するメンバーが口コミで募集をしていたりするケースも増えてきました。

また、自身のスキルをわかりやすく開示したブログやSNSアカウントを持っていると、クライアントからコンタクトがあることも。仕事の窓口として積極的にインターネットを活用してみましょう。

スキルマーケットに出品する

得意なことを提供して報酬を得られる個人間取引サービスの「スキルマーケット」に、自分のできることと対応時間を「出品」すると、依頼したい人からアクセスがあるでしょう。

スキルマーケットには自分で自分のスキルに値付けができるというメリットがあります。案件受注が期待できるほかに、プログラム言語のオンラインレッスンを出品することも可能です。

ハローワークで仕事を探す

ハローワークは国が運営する職業紹介事業です。求職者はもちろん企業側も利用料は無料なので、中小企業やベンチャー企業ではハローワークのみで求人情報を公開しているというケースもあります。

また、ハローワークには相談員も常駐しており、応募前に細かな情報を得ることもできます。

口コミや紹介で就職する

厚生労働省の「在宅就業調査報告書」(2012~2014年度)によると、在宅ワーカーの募集方法は
・社員からの紹介
・退職者の応募・申し出
・既に取引のある在宅ワーカーからの紹介
・取引先からの紹介
の順で多いという結果でした。

専門技術の勉強会や企業が主催する新製品の発表会・展示会などへ積極的に参加して、仕事につながるように人の輪を広げてみてはいかがでしょうか。

まとめ

在宅ワーカーに人気のプログラマーになるには、IT系の基礎知識とプログラミング言語のスキルを身につけてから、自身の理想とするビジネススタイルに合わせて仕事探しを進めることをおすすめします。

IT系の人材は今後も人手不足が予想されているので、技術進歩のスピードをとらえて学び続ければ、仕事が途切れることはないでしょう。