ワーケーション用プランが増えている!ホテルや旅館を活用して働こう

「ワーケーション」という言葉をご存知でしょうか。
「仕事=ワーク」と、「休暇=バケーション」をつなげた造語で、働きながら休暇を取ることを意味しています。
今、リモートワーク(テレワーク)の普及にともなって、観光地やリゾート地で、リモートで働きながら休暇を取る「ワーケーション」が注目されています。

リゾート地のホテルや宿泊施設が提供しているワーケーション用プランを使ってみよう!

ワーケーション用プランをつくるホテル・旅館の狙い

コロナ禍でリモートワークが拡がるにつれて、「ワーケーション」という言葉を耳にすることも増えました。観光地にあるホテルや旅館、宿泊施設などは、「ワーケーション」を広くPRし、ワーケーション用のプランを売り出すなどしています。

そのようなホテル・旅館の狙いは何なのでしょうか。

ホテルのリピーターになってほしい

まずは、ワーケーションでホテルを利用してもらうことで、リピーターの獲得につなげたい、ということが挙げられます。ワーケーションで利用してみて満足すれば、出張時には毎回利用してもらえたり、次回は家族同伴で宿泊することもあるでしょう。

ゆったりできる場所だというアピールをしたい

ワーケーションですから、平日はホテルでリモートワーク。週末はホテルやホテル周辺の観光地や温泉でゆったりバケーションを楽しむことができます。

利用する側も、週末にわざわざ旅行に行く手間がなく、ホテルを一歩出ればそこはリゾート!となれば、貴重な休暇をのんびり過ごし、仕事の疲れを癒すことができるでしょう。

オプションプランを申し込んでもらうことで収益UPしたい

ワーケーションプランで利用してもらう際に、さまざまな付加価値をつけたオプションを申し込んでもらうことで、収益アップを図る目的もあるでしょう。

例えば、都市部のホテルであれば、経営コンサルタントによるコンサルティングが受けられるオプションを提供したり、地方のリゾート地であれば、乗馬体験や朝ヨガ、森林セラピーなど、自然の中で過ごすオプションを用意したりしています。

法人契約を増やしたい

個人だけでなく、リモートワークを推進する企業をターゲットとして、法人契約を獲得する目的もあるでしょう。

企業が従業員にワーケーションを認めることは、週末に仕事の疲れをとってリフレッシュすることができるため、従業員の仕事へのモチベーションを高めたり、効率アップにつながることが期待されます。

地域の振興や活性化に役立てたい

ホテルを、旅行や観光だけでなくワーケーションでも利用する人が増えれば、宿泊施設だけでなく、周辺の地域の活性化にも貢献できます。

とくにコロナ禍の昨今では、旅行者も減っているため、単なる出張ではなく、ワーケーションでの訪問者が増えれば、周辺地域で観光してもらえるなど、その恩恵がひろがるでしょう。

ワーケーション用プランがあるホテルの例

では、どのようなホテルにワーケーション用プランがあるのでしょうか。

いくつかご紹介します。

万座プリンスホテル

万座プリンスホテルには、6連泊以上でワーケーションプランが用意されています。

ディスプレイ、マウス、キーボードの無料貸し出しのほか、オフィスチェアも借りられ、ホテルでのリモートワークも、オフィスと同様にはかどりそうです。

また、プランには温泉手形が付いているため、温泉めぐりも楽しめ、仕事で疲れた体をリフレッシュできるようになっています。

白馬樅の木ホテル

長野県白馬村の樅の木ホテルには、2泊以上から利用できるリゾートテレワークプランがあります。

敷地内のリゾートテレワークに最適な施設を利用可能で、大型テーブル、レザー調デェア、電源、安定した高速Wi-Fiなどが完備されています。

また、オンラインミーティングのできる大型スクリーンやワイヤレスマイクなどの設備もあるため、安心して滞在できるでしょう。

箱根小涌園「天悠」

箱根小涌園「天悠」は、「安心・安全・密を避けた都内近郊の温泉地「箱根」でリモ活!」をコンセプトにした、リモートワーク応援プランがあります。

無料Wi-Fi完備の個室温泉露天風呂客室を利用でき、自然に囲まれた静かな環境でリモートワークしたあとは、客室温泉露天風呂でリフレッシュしながら、開放感と景色を楽しめます。

伊豆ハウス「ラグジュアリーログ暖炉」

伊豆にある「伊豆ハウス」は、一棟貸し出しの暖炉付きログハウスです。

高速Wi-Fi完備、大型モニターと持ち運び可能なモニターがあり、オンライン会議もストレスなく参加可能です。

「働くためのコンディションを整えながら、快適なデスクワークをサポートする多彩な機能」を持つ高級オフィスチェアing(イング)が設置されているため、仕事への集中力もアップしそうです。

オフの時間には、テラスでのBBQや近隣の大自然を体験できるさまざまなアクティビティを楽しむことができます。

志賀高原癒しの湯・幸の湯

国立公園として認められた美しい自然が今も残されているリゾート地、志賀高原エリアにある「幸の湯」。

大型モニター、プロジェクター、ホワイトボードも使用でき、大自然の中でアクティビティを楽しみながら、リゾートテレワークが可能です。

日本で一番星に近いコワーキングスペース「hiroen」(長野県リゾートテレワーク認定施設)でテレワークすることも可能で、ここでは全部屋から志賀高原の絶景を眺めながらお仕事ができるそうです。

星野リゾート

リゾートホテルや温泉旅館、都市型ホテルまで、さまざまな施設を運営する星野リゾートでは、それぞれの施設のフィールドを活かしたワーケーションの楽しみ方を提案しています。

仕事に集中できる環境と、仕事から開放されリフレッシュできるリゾート時間が提供され、日中は仕事、夜はリゾートといった滞在が可能です。

鳥の声や風以外に音がなく静かで集中できた。自然や温泉でリフレッシュでき、その分仕事に集中できた。などの感想が、公式サイトに掲載されています。

ワーケーション用ホテルを選ぶポイント

では、実際にワーケーションで仕事をしたい場合には、どのようなホテルを選べばよいのでしょうか。

インターネット環境

リモートで仕事をすることが前提のワーケーションですから、インターネット環境は必須です。

時間帯によって接続が不安定になるような回線では、オンライン会議は難しいため、安定した高速回線で、Wi-Fiが利用できるところがよいでしょう。

騒音・生活音の程度

ホテルの中は静かでも、客室で静かに仕事をしていると外の音は意外と気になるもの。

施設内だけでなく、周辺の環境も静かなところを選ぶと、集中して取り組めるでしょう。

ワーキングスペースの有無

通常のホテルでは、客室のデスクは小さいことが多いです。

快適な仕事環境となるよう、広めのデスク、疲れにくいチェアなどが用意されているか確認しましょう。

客室の設備では不安な場合には、近くにコワーキングスペースがあるかチェックしてみましょう。

観光できる場所の多さ

ワーケーションの目的は、仕事と休暇です。休暇のお目当てが観光である場合には、観光できる場所がいろいろあると、より充実したリゾート時間を過ごせるでしょう。

ただ、仕事以外の休暇の時間を、観光ではなくゆっくりしたいという方は、温泉街や森の中の静かな施設など、自身の休暇スタイルに応じて選択するとよいでしょう。

まとめ

仕事と休暇を同時に充実させる「ワーケーション」という働き方、いかがでしたでしょうか。

非日常的な空間で過ごすことは、心身のリラックスや新しいアイデアの創出など、仕事の面でも大きなメリットとなります。

「ワーケーション」でリモートワークがさらに充実したものになるかもしれませんね。