エンジニア未経験が就職に失敗するリスクが高い理由とは

ITエンジニアの中には「エンジニアの経験なしで転職した」という方も少なくありません。
ですが、ITエンジニアに未経験で就職しようとした方の中には、何らかの部分で「失敗した」と感じるケースも少なくないのです。
そこで、エンジニア未経験が就職に失敗するリスクについて解説します。

エンジニア未経験が就職に失敗するリスクについて解説

未経験者が就職に失敗するパターン

なぜ、未経験でエンジニアになろうとして就職に失敗したと感じるのでしょうか?

 

未経験どころか全くスキルやノウハウがなかった

1つ目のケースは「スキルを身に着けていなかった」というパターンです。

エンジニアの求人情報の中には未経験OKの求人もありますが、「エンジニアとして働いた経験がない」ことと「エンジニアとして必要なスキルを持っていない」ことを混同する方も少なくありません。

要するに、工具のドライバーなしでネジを回そうとしている状態です。

エンジニアとして仕事をこなすスキルがなければ、仮に就職できてもできる仕事内容は限られてしまうでしょう。

 

就職できても仕事内容が合わなかった

2つ目のケースは「仕事内容にミスマッチを感じた」というパターンです。

エンジニアの肩書をもって就職できたとしても、世の中のすべてのエンジニアが同じような仕事をしているわけではありません。

バリバリのプログラミング仕事をこなすエンジニアもいれば、事務仕事が中心になっているエンジニアも少なくありません。

特に未経験OKの求人の中には事務仕事や先輩エンジニアのサポートが中心になるケースが多く、創造した通りの仕事を任せてもらえなくてミスマッチを感じてしまうのです。

 

就職できても人間関係に悩んでしまった

3つ目のケースは「人間関係の問題」のパターンです。

エンジニアに限った話ではありませんが、就職先の上下左右の人間関係に悩んでしまう方もおられるでしょう。

特にエンジニアの場合は、ある勘違いが問題になるケースがあります。

それは「エンジニアはパソコンに向き合っていればOK」という内容です。

エンジニアはチームで仕事をこなすことが多いですから、どうしたってメンバー同士や関係者とのやりとりは発生します。

にもかかわらず、人間関係をほとんど無視できると勘違いしてエンジニアの世界に入り、実際には人間関係バリバリの仕事内容に辟易してしまう、勉強不足の方が陥ってしまう失敗パターンなのです。

 

「先輩エンジニアからの一言コメント」

他にも「収入が思っていたよりも少なかった」とか「キャリアアップに失敗した」といったケースも見受けられます。エンジニアに限った話ではありませんが、こうしたミスマッチが起こるのは就職活動において当然のリスクとして心構えしておくことも重要です。

 

未経験者が避けるべき4つのリスク

未経験者でもITエンジニアを目指すことは可能ですし、私の周りにもそうしたエンジニアは少なくありません。

ですが、未経験者は就職に失敗するリスクが多いことはすでに解説しています。

そこで、エンジニア未経験者がエンジニアを目指す際に「避けるべきリスク」について解説します。

 

必要なスキルや経験を全く身に着けていない

「スキル未収得」のリスクは絶対に避けてください。

未経験OKの求人があるとしても、それはあくまでも「エンジニアの肩書で働いた経験がない」ことを指しています。

エンジニアとして十分な活躍を見せたいのであれば、その活躍に必要なスキルは最低限しっかりと身に着けておくことが必要なのです。

 

エンジニアという仕事について全く調べていない

「エンジニア業界の知識の未収得」も避けましょう。

エンジニアという仕事がどういったものであり、エンジニアとして働くうえでどんな困難が待ち受けているのか、そういったエンジニア業界特有の情報を前もって知っておくことは重要です。

仕事のミスマッチを避けるためにも、エンジニアという仕事内容をしっかりと研究しておきましょう。

 

エンジニアがコミュニケーション不要の仕事だと思い込んでいる

「エンジニア=コミュニケーション不要、という勘違い」も捨てておきましょう。

エンジニアという仕事はクライアントやチームメンバーとのコミュニケーションが欠かせません。

リモートワークが進んでいるこのご時世、特にエンジニアのコミュニケーション問題はさらに重要視されています。

対面コミュニケーションだけでなく、ツールを使った遠隔コミュニケーションについても理解を深めておきましょう。

 

企業研究や就活対策を疎かにしている

「企業研究および就活対策が疎かである」というリスクは由々しき問題です。

エンジニアは求人において売り手市場であり、求人数が多いので就活で有利に感じるかもしれません。

だからといって就職先の企業研究や面接対策などを疎かにして、就活を乗り切れるわけがないのです。

一般的な企業研究と就活対策を、エンジニアの勉強と並行してしっかりと行っておきましょう。

 

「先輩エンジニアからの一言コメント」

エンジニアの勉強をするうえで「書籍」を利用する場合、できる限り新しく発売された書籍を選びましょう。古い情報では最新の勉強はできません。

まとめ:未経験者が失敗する理由は準備不足、しっかりと事前準備を

エンジニア未経験者が就職に失敗する基本的な理由は「準備不足」です。

いくら売り手市場であるとはいえ、必要な準備を疎かにすれば失敗リスクを高めるのは必然でしょう。

書籍やスクールなどを活用しつつ、エンジニアとして就職するために必要な知識・スキルをしっかりと身に着けてください。