フルリモートにはどのような仕事がある？未経験や正社員の求人も紹介
在宅ワークは、今や定番の働き方となりつつあります。なかでも、完全在宅勤務の仕事をフルリモートと呼びます。自宅・カフェ・コワーキングスペースで働けることもあり次世代の働き方として注目が集まっていますが、どのような仕事があるのかわからない人もいるのではないでしょうか。そこで今回の記事では、フルリモート可能な職種を解説します。フルリモートに強い求人サイトも最後に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
フルリモートワークとは？
フルリモートワークは完全在宅勤務を意味する言葉です。在宅に限らずカフェやコワーキングスペースで働けるのが特徴で、オフィスに一度も出社せずに働くことを意味します。
テレワークとも呼ばれ、週に数回の出社を義務付けている企業もあります。しかし、フルリモートワークは週数回の出社もなく、すべて遠隔で完結するのが特徴です。その点がフルリモートワークとリモートワークの大きな違いといえるでしょう。
最近では、その労働形態からフルリモートと省略されて表現されることもあります。どちらにせよ、一度も出社の必要がない働き方、それがフルリモートワークです。
フルリモートワークにはどのような仕事がある？
どのような仕事がフルリモート可能か解説します。ただし企業によっては、ここで挙げる職種でも週数回の出社を求めている場合がありますので、所属する企業ごとに確認してください。
Webエンジニア
フルリモートワークの仕事の代表格、それがWebエンジニア。Webエンジニアは、Webサイトをはじめ、ECサイトなどで使用する機能の開発を担う職種です。ITシステムやアプリケーションの設計も担う他、それらが安定して稼働するよう運用・保守まで担う職種となります。
Web開発全般を担う職種だけに、現代に欠かせない仕事といえるでしょう。現にWebエンジニアは専門的なスキルが必要で、パソコンの基本操作だけでなく、Web関連のスキルも欠かせません。タブレットやスマートフォンを含め、各種デバイスに慣れている人であれば、チャンスが眠っている職種となるでしょう。
個人のスキルに左右されるものの、フルリモートワークにしている企業も多くあります。需要は高いですが業界全体で人材が不足しているため、手に職を付けて働きたい人にもおすすめです。
Webデザイナー
Webデザイナーは、WebサイトをはじめECサイトなどのデザインを担う職種です。インターネット全盛の現代では、いかに魅力的なサイトを構築するかが最重要任務となります。例えば、サイトを訪れたターゲットによっては、サイトに惹かれて商品・サービスに興味を持つこともあるでしょう。
そうした顧客の窓口であるWebサイトを構築するのが、Webデザイナーの仕事です。単に美しいデザインを作成するだけでなく、見やすさもこだわるなど、Webデザイナーの仕事は多岐にわたります。IllustratorやPhotoshopの操作の他コーディングスキルも必須なので、学ぶべきことは他の仕事と比べても多めかもしれません。しかし、Webデザインのスキルを身に付ければ、正社員としてもフリーランスとしても活躍できるチャンスがあるでしょう。
実際に、Webデザインのフルリモートワークで活躍している個人事業主もいます。今後もWebデザイナーの需要は拡大していくと予想されているので、サイトデザインに興味がある人は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
Webマーケター
マーケティングの主戦場は、現実世界ではなくインターネット世界に移りつつあります。人によっては、街中にある看板や広告を見て商品やサービスに興味を持つこともあるでしょう。しかし、現代を生きる人々は現実世界の看板や広告にあまり興味を示しません。それよりも、デバイスのなかで気軽に閲覧できるものに惹かれます。
その背景から生まれたのが、Webマーケターの仕事です。その名の通りWebでマーケティングを進める人を指します。例えば、WebサイトのPV数を増やせば、必然的にサイトの閲覧者も増え、商品・サービスの制約にもつながりやすくなります。逆にWebサイトすら持っていない企業は、インターネットからの流入が減るどころか、皆無となるでしょう。
そういったインターネット分野でPV数の改善を図ったり、SNSアカウントを運用したりするのがWebマーケターの仕事。分析力の他にも情報収集能力や企画立案能力、営業力が求められます。
Webライター
誰もがインターネットで情報を探す時代、Webライターの需要も安定しています。現代人のリサーチ方法は「インターネットで調べる」もしくは「SNSで調べる」の2択となりつつあります。その「インターネットで調べる」という検索行動に対して、的確なアンサーを提供するのが、Webライターの仕事です。
例えば特定のキーワードに対して、正確な回答が書かれたコンテンツがあれば、ユーザーが知りたい情報を入手できます。そのコンテンツ部分となる記事を作成するのが、Webライターです。パソコン1台で仕事でき、フルリモート可能な求人も多いため、初めてフルリモートワークに挑戦したい人にもおすすめ。
ただし、Webライターは正確な情報をわかりやすい言葉でまとめなくてはなりません。単にインターネット上に散らばった情報を並べれば良いわけではないのです。つまり、読者が何を求めているか先回りする力が必要となります。
編集者
編集者は雑誌・書籍・漫画などの内容を企画し、著者・ライター・デザイナー・カメラマンなどとともに出版物を手掛ける仕事です。企画構成を考えるだけでなく、取材したり記事を執筆したり、修正・校閲に対応したり、その業務は多岐にわたります。
場合によってはクリエイターへ依頼したり、制作物をチェックしたりする場合も。部分的に校正する他、フィードバックも欠かせません。さらには予算の配分を考えたり、タスクの管理を担ったりします。
一見すると、膨大で大変そうに見えるかもしれませんが、パソコンやタブレット、スマートフォンで作業できるため、フルリモートでも可能な仕事です。
インサイドセールス
インサイドセールスは、見込み顧客に電話やメールなどでアプローチをかけ、購買行動へと遷移させるのが役割です。例えば資料請求してきた見込み顧客は、背中を押すだけで商品・サービスの利用へとつながることがあります。そういったニーズを顕在化し、会話を通して顧客自身の課題を見つけ、改善に導くのがインサイドセールスの仕事です。
本来、セールス業務は客先を訪問するフィールドセールスが主流でした。しかし、新型コロナウイルスの蔓延により、インサイドセールスの重要性が増したのです。
インサイドセールスは遠隔で営業活動できるため、在宅ワークにも最適です。未経験向けの研修が充実しているケースも多いので、新しいことにチャレンジしたい人は飛び込んでみてはいかがでしょうか。
一般事務
一般事務は、資料作成だけでなく電話・メールでの対応、情報リサーチ・データ入力などを担う仕事です。また契約書を含む文書作成の他に、来客の対応なども任されることもあります。最近はIT技術やペーパーレス化の動きが進み、一般事務もフルリモートワークが可能となりました。
簡単な作業であれば未経験の初心者でも始めやすいので、初めてフルリモートの仕事に挑戦したい人にもおすすめです。ただし、企業の内部情報を取り扱う仕事でもあるので、パソコンのセキュリティなどは万全の状態にしておかねばなりません。万が一、情報漏洩などが発覚すれば、責任は重大。慎重かつ正確に仕事に挑む気概が必要です。
営業事務
営業事務は、営業が処理できない事務作業を担う仕事。通常、営業は外に出て朝から晩まで働きます。その結果、事務処理が間に合わないこともあるでしょう。それらの営業に代わって事務作業を担当するのが、営業事務の仕事です。
営業が担う社内での事務業務をサポートする立場もあり、営業サポートや営業アシスタントと呼ばれることもあります。会議用資料や請求書などの書類作成、受発注データの入力、情報のリサーチなど業務も多岐にわたります。
求人も比較的多く、正社員を目指したい人にもおすすめです。営業の担当者と連携しながら働けるため、より社会に貢献している実感も得られます。在宅ワークは孤独感や孤立感が問題視されていますが、常に営業と連携が必要な営業事務は、他の仕事と比べても組織との一体感が得られるでしょう。
人事関係
人事関係の仕事は、主に企業の採用活動を担う仕事です。本来は、企業の内部事情を知る人が採用活動すべきですが、現代では在宅ワーカーに任せている企業もあります。人事の主な仕事は、求人の作成や人材の発掘、面談の実施など採用関係の仕事が多め。人の人生に少なからず影響を与える仕事なので、責任も重大です。
しかし、自分の裁量によって一緒に働ける仲間を募集できるため、やりがいもあります。最終的な決定権は社長や役員にありますが、それでも人事に携われるのは面白いもの。そういった「人と人とをつなぐ仕事」に興味がある人は、人事関係の仕事がおすすめです。
カウンセラー
近年、カウンセラーの需要は拡大しています。新型コロナウイルスや働き方改革により、生活そのものが一変した現代。人生で迷うことも数え切れません。そういった人たちを、心理学的なアプローチで助けるのがカウンセラーの仕事です。
人の心に関する仕事は大変なことも多いですが、やりがいも少なくありません。むしろ、自分のアプローチによって、クライアントが元気を取り戻していく姿を直接見られるのは嬉しいもの。仕事への大きなモチベーションにもなるでしょう。
未経験OKのフルリモートワーク求人はある？
フルリモートワーク求人は「あまりない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、最近では求人数自体が増加傾向にあります。むしろ、オフィス勤務の求人は減少傾向にあり、今後はフルリモートの仕事がさらに広まっていく可能性があります。未経験OKの新卒正社員求人もあるので、リモートワーク（テレワーク）に興味がある人はぜひ探してみてください。
ただし、フルリモートワーク求人のなかには、専門的なスキルを必要とするものもあります。例えば、WebエンジニアやWebデザイナー、WebマーケターやWebライターはそれぞれ専門的なスキルが求められます。それでも、スキルさえあれば完全在宅勤務でも、一定の収入を得ることが可能。日本人の平均年収以上に稼ぐ人もいます。
一方で、未経験者OKのリモートワーク求人もあります。リモートワーカー向けの研修やサポートが充実している企業も増えてきたので、そのような企業を探して応募してみましょう。
フルリモートワークの仕事を探すなら
まとめ
フルリモートワーク可能な仕事には、WebエンジニアやWebデザイナー、WebマーケターやWebライターなどがあります。これらは専門的な知識が必要ですが、未経験からでも始めやすいインサイドセールスや一般事務、営業事務などの仕事もあります。自分が将来どのようなキャリアを積みたいかで決めるとよいでしょう。「ReWorks」では、無料のキャリア相談も受け付けているので、ぜひご活用ください。