完全在宅ワークでできる未経験OKのアルバイトとは？

結論からお伝えすると、未経験でも完全在宅ワークでアルバイト可能です。リモートワークが普及したことにより、さまざまな企業が在宅で働ける環境を整えています。そのため、在宅でできるアルバイトの種類も豊富で、初心者歓迎の求人を探すのも決して難しくはありません。

もちろん、中には専門的な知識や経験を必要とするアルバイトもあります。しかし、データ入力など比較的始めやすいアルバイトは、「初心者歓迎、未経験者OK」とする求人が多くありますよ。

「在宅で働くには自営業としての環境が整っている必要があるのでは」と考える人もいるでしょう。ところが、完全在宅ワークのアルバイトにはパソコン１台あれば始められるものが多くあります。さらには、スマートフォンだけで業務可能な仕事も見つけられますよ。

まずは、求人サイトなどを検索して、調べてみましょう。

未経験から始める完全在宅ワークの仕事はあまり稼げない、といったイメージがあるかもしれません。また、「簡単にすぐ稼げる」とうたっている求人を見て「どんな仕事だろうか」と気になっている方もいるかもしれませんね。

完全在宅ワークの仕事は職場へ勤務する仕事と同じように、業務内容により給料や時給はさまざまです。在宅ワークの主な給与体系には、大きく分けて以下の2つのパターンがあります。

・時給制

1時間1000円というように業務にかかった時間により報酬が決まる方式です。業務量にかかわらず、働いた時間で給与が計算されます。出勤して働くアルバイトの多くが時給制なので、なじみのある計算方法だと感じる方も多いでしょう。

・出来高制

案件あたりの単価が定められており、こなした仕事の量に応じて給与が支払われる方式です。どれだけの時間をかけたか、ということは関係なく、納品した成果物の分だけが収入となります。

例えば、文書作成1通につき200円という単価なら、1時間で5通作成すれば1000円、1通しか作成できなければ200円という報酬になります。成果物の量により収入が変わるため、得意分野のアルバイトの方が稼ぎやすいでしょう。

時給制なら、1か月あたり何時間勤務できるかにより月収や年収が予測できます。一方、出来高制の場合は、どのくらい稼げるのか始める前にはわかりづらいという面があります。

仕事を始めてから、「作業量と給与が見合っていない」「思ったよりも苦手な作業でなかなか進まない」とわかることもあるでしょう。アルバイトを始める前に、仕事の内容や難易度について問い合わせたり、情報収集をしたりしておきましょう。

給与に関してどのくらいが適切かわかりかねるときは、各都道府県の最低賃金を参考にしてみてくださいね。

・主要都市の最低賃金（厚生労働省：令和3年度地域別最低賃金改定状況）
北海道　889円　／　宮城県　853円
埼玉県　 956円　／　千葉県　953円　／　東京都　1041円　／　神奈川県　1040円
新潟県　859円
静岡県　913円
愛知県　955円　／　京都府　937円　／　大阪府　992円　／　兵庫県　928円
岡山県　862円　／　広島県　899円
福岡県　870円　／　熊本県　821円

出来高制のアルバイトを未経験からスタートする場合、作業に慣れるまでは報酬額が少ないと感じるかもしれません。依頼側が想定する作業スピードを確認できると安心です。また、慣れてきてからも報酬が少ないようであれば、「仕事内容と賃金が見合っていないのでは」「自分には合わない仕事だったのかも」と再検討してもよいでしょう。

完全在宅でできるアルバイトには、どのような種類のものがあるのでしょうか。職種未経験からでもスタートできる、完全在宅ワークのアルバイトを種類別に8つご紹介します。得意分野からアルバイトを探してみましょう。

デスクに向かってパソコンを操作するなど、デスクワークがやりたい方にぴったりのアルバイトを3つ紹介します。デスクワークの経験がなくとも、パソコンでWordやExcelを操作できれば採用される可能性は十分あります。

1人で黙々と働きたい、体を動かすことが苦手、接客が得意ではない、といった方にもおすすめですよ。

・データ入力

「データ入力」は、企業から渡されたデータ情報などを、指定されたフォーマットに入力していく仕事です。仕事内容は依頼主によって異なりますが、例えば売い上げデータの入力や商品情報の入力、購入者情報など、さまざまな情報を入力していきます。ときには、手書きのアンケート回答やFAXで送信された回答情報など、紙ベースの情報を入力していく作業もあります。

パソコンを使って作業するため、職種未経験でもタイピングスキルがあると望ましいでしょう。企業専用のシステムやデータベースがあればそれに入力していきますが、Office WordやOffice Excel、Googleスプレッドシートなどを使って作業することも多くあります。どのような方法で作業するか、あらかじめ確認しておきましょう。

データ入力は、入力した情報が間違っていないかなど、正確性が求められます。正確かつスピーディーにタイピングができる人が向いているでしょう。

・Webライター

「Webライター」は、企業のコンテンツのコラム記事やECサイトの商品記事など、Web上に掲載する文章を書く職種です。近年、新たにWebメディアを立ち上げる企業が増えてきたことから、Webライティングの仕事や案件が増えています。

コラム記事を執筆する場合、SEO（Search Engine Optimization：検索エンジン最適化）の知識が必要になります。Googleなどの検索エンジンの上位に表示させることを目的として、上位に表示されやすいキーワードを選定したり、コンテンツマーケティングを意識した記事構成としたり、SEOを高めるためにさまざまな工夫を施します。その他にも、オンラインインタビューや電話取材を行って記事を作成する仕事やキュレーションサイト向けの記事作成など、ライティングの案件は多岐にわたります。

Webライターは、「未経験でも可」として募集しているケースもあるので、文章を書くのが好き、情報整理が得意、という人はチャレンジしてみるとよいでしょう。執筆経験がなくとも、独自の経験やスキルがあれば、高単価の案件を獲得できる可能性が高くなります。

例えば、医療、金融、美容など、何かに特化した専門的な知識や得意分野があればそれを活かせます。得意分野に関する案件が募集されているか、調べてみるのがおすすめです。

・オンライン事務

「オンライン事務」は、書類作成やデータ整理、データ入力、電話対応などといったバックオフィス業務全般をオンライン上で行う職種です。コロナ禍でリモートワークに切り替える企業が増え、クラウド型システムが普及したことで、従来は出社ベースでしか仕事ができなかった事務職でも在宅ワークが可能になりました。

事務職には、一般事務、営業事務、経理事務、医療事務、労務事務、人事事務など、企業や分野によっていろいろなジャンルがあります。仕事内容によっては専門知識やスキルが必要で経験者が優遇されますが、未経験でもチャレンジできる求人も多くあります。

事務職は、スタッフが仕事をしやすいようにサポートする面もあるので、細かい点まで気遣いが行き届いて、丁寧に仕事ができる人に向いているでしょう。

完全在宅ワークのアルバイトでも接客の仕事が可能です。コールセンターやテレフォンアポインターは、電話を通して顧客や見込み客と話すので、コミュニケーションスキルを活かせます。オンライン秘書は相手がしてほしいことを先回りして考えるスキルが求められます。日頃から人と接することが好きな方におすすめのアルバイトです。

完全在宅ワークと聞くと1人で黙々と働くイメージがあるかもしれません。しかし、コールセンターやオンライン秘書の仕事も、在宅ワークでの需要が高まり求人数が増加しています。

未経験からの応募を歓迎している求人もあるので、チェックしてみましょう。

・コールセンター

「コールセンター」は、メーカーやサービス提供会社、通販会社などで電話対応を行う部門のことです。コールセンターの業務には、「アウトバウンド」と「インバウンド」の2種類があり、アウトバウンドは顧客や見込み客に対して電話をかける業務のことを指し、テレフォンアポインター（テレアポ）とも呼ばれています。一方、インバウンドは顧客からかかってきた電話を受けて対応する業務のことで、テレフォンオペレーター（テレオペ）と呼ばれています。

アウトバウンドは新商品の宣伝や提案、アンケートのお願い、販売や契約につながるアポイントの獲得など、コールセンター側からの発信になるので、電話を最後まで聞いてもらうためのテクニックが必要となる業務です。インバウンドは、顧客からの商品やサービスの問い合わせに答えたり、製品購入や契約を受付けたりするため、自社製品やサービスの知識が必要になります。

トークスクリプトなどのマニュアルを用意していたり、スタッフに一定期間の研修をしたり、担当者がレクチャーしてくれるような企業なら、未経験でもチャレンジしやすいのが特徴です。コールセンターの仕事は、人と話すことが好きで問題解決のための提案をすることが得意な人に向いているでしょう。

・オンライン秘書

「オンライン秘書」とは、クライアントのあらゆる雑務・事務をサポートするお仕事です。主に多忙な経営者やクライアントの右腕となり、アポイント調整やメール対応、出張・接待手配や資料作成など、さまざまな業務を行います。

「わざわざ正社員や契約社員として専属秘書を雇うほどではないけれど、業務に集中するために手が回らない部分をサポートしてほしい」といった経営者のニーズがあり、近年需要のある職種です。朝から夜までロングタイムで仕事があるというケースは少なく、経営者が自分の仕事で手が回らないときに業務に入ることが多くなります。

オンライン秘書はアシスタントの役割も兼ねているため、縁の下の力持ちで、人のサポートをすることが得意な人に向いています。秘書の経験がなくても、パソコンのスキルやホスピタリティがあればチャンスはあるので、未経験でも働ける求人を探してみることをおすすめします。

黙々と作業したい方や手先が器用な方におすすめのアルバイトを紹介します。スキマ時間にも作業できるため、アルバイトのためにまとまった時間が取れないという方でも挑戦できますよ。

出来高制の求人が多い傾向にあり、完成し納品した分だけが給与として支払われます。1日あたりの作業量や完成させる量を決めて、計画的に進めるようにしましょう。

・仕分け／梱包／検品（軽作業）

「仕分け・梱包（こんぽう）・検品」は、商品を仕分けして箱などに梱包した後、商品や状態に不備がないかチェックし、検品する仕事です。製造工場や倉庫などに出勤して作業するイメージがありますが、完全在宅ワークでも仕分けや梱包のアルバイトを行うことが可能です。

完全在宅の場合は、郵送や配送サービスなどで対象商品が届きますが、企業や案件によっては製造工場や営業拠点に取りに行く必要があるため、あらかじめ仕事の流れを確認しておくようにしましょう。商品が自宅に届いたら、商品の検品と仕分けを行い、発注リストに基づいて梱包・発送します。対象商品には雑貨や化粧品、文具、サプリメント、アパレル品などがあります。

仕分け・梱包・発送の仕事は、家事の合間のスキマ時間や子どもが学校に行っている時間を活用して働けるので主婦やママさんに人気です。誰でも気軽にスタートできる内職アルバイトのうちの1つといえるでしょう。

語学力や学歴を活かしたい方におすすめのアルバイトを2つ紹介します。「講師」や「テスト」と聞くと教員免許や教育関係の資格を持っていないと難しいのでは、と思われるかもしれません。しかし、講師の経験や採点の経験がなくても、未経験から挑戦できる求人もありますよ。

講師経験がなくとも語学力がある、採点経験がなくとも専門分野での学歴がある、といった方なら採用される可能性が高まります。アルバイト経験のない現役の大学生にもおすすめです。

・英会話講師

「英会話講師」とは、文字通り、生徒に英語を教える講師の職種です。英語と聞くとネイティブの講師が人気だとイメージする人もいますが、英会話に不慣れな初心者の生徒は、ニュアンスが伝わりやすい日本人の英会話講師を選択する人も多く、近年ニーズが高まっている職種です。

英会話講師として、英語の知識や英会話ができることが前提ですが、英語が得意な人はすぐに仕事につなげることができるでしょう。オンライン英会話講師は、1日フルタイムで拘束されることがほとんどありません。1日に授業を何コマ受け持ってもOKで、毎日の授業が難しければ週に数コマだけ受け持つなど、ライフスタイルに合わせて働くことができます。

英会話講師は必ずしも資格が必要な仕事ではありませんが、求人によっては経歴や一定条件を求めることもあるので、応募前に確認しておきましょう。英会話講師は、人とコミュニケーションを取るのが好きな人や英語が得意な人におすすめの在宅ワークです。

また、英語力を活かせるものには、翻訳や貿易事務の仕事もあります。講師として指導することが苦手だという方は、そちらもチェックしてみましょう。

・テスト採点／添削／校正

「テスト採点・添削・校正」とは、学生が行った月例テストや実力テスト、塾内模試、小論文などを採点・添削する仕事です。通信講座や塾などの採点基準のマニュアルに沿って丸つけをしたり、コメントを入れるなどの添削をしたり、採点作業全般を行います。

正確に採点・添削していく必要があるので、採点基準のマニュアルをしっかり把握した上で業務をしなければなりません。また、通信講座や塾だけでなく、検定や予備校などジャンルや試験内容はさまざまで、難易度も多岐にわたります。

テストの採点・添削・校正の仕事は未経験でも可能な場合がほとんどですが、ある程度の学歴や知識があることを前提とした求人募集が多く、応募する前にチェックしておくとよいでしょう。テスト採点・添削・校正では正確性が求められるため、細かい作業が得意な人や勉強が好きな人に向いているといえます。

在宅ワークには、働き手にとってのメリットがたくさんあります。在宅ワークで実感できるメリットのうち、特に大きな5つのポイントをご紹介します。

在宅ワークの最大のメリットは、気軽に始められるという点です。例えば、データ入力や仕分け・梱包・検品など、作業が比較的簡単な職種は、専門的な知識やスキルがなくても気軽にスタートできます。

データ入力の仕事は、パソコンとインターネット回線が必須になりますが、単純作業が主であればエントリーモデルのパソコンでも十分に対応可能です。在宅ワークは、パソコン以外に必要となる機材も少なく、手軽に始められるものが多い点が特徴です。

まずは気軽に、大きな負担がなく始められる仕事からスタートするとよいでしょう。

在宅ワークは、スキマ時間で働くことができるものも多くあります。例えば、主婦やママさんは日中家事をしたり、子育てをしたり、家のことで忙しく過ごしていますが、子どもを寝かしつけた後、夜間のスキマ時間を使って作業をすることが可能です。

テスト採点・添削の仕事など、特に決められた時間に働かなければならないといった決まりがなく、自分の好きな時間、好きなタイミングで働けるものを選びましょう。普段のちょっとしたスキマ時間を活用すれば、無理なく、賢く稼ぐことができます。

在宅ワークは出勤の必要がないので、通勤時間を短縮できます。一般的なアルバイトやパートは、外出準備をして、自転車や公共交通機関、自家用車などで通勤し仕事をするといった働き方を想像する方が多いでしょう。在宅ワークなら、自宅から移動する必要がありません。

少しでも時短をしたいママさんや、平日は忙しいけど副収入を得たい会社員の人にとっては、通勤時間を短縮し、その分の時間も仕事に充てられるのは大きなメリットといえるでしょう。

在宅ワークは、全国どこに住んでいても仕事に支障がないことがほとんどです。そのため求人数が少ない地方に住んでいる方や、交通手段に困っている方でも希望する仕事に応募できます。

出勤して働く仕事を探していたときには、希望エリアが応募できる求人を狭める要因になっていたのではないでしょうか。在宅ワークなら、エリアを絞り込まずに仕事を探せるため、多くの求人から仕事を選べます。

選べる求人数が多くなればなるほど、未経験でも挑戦できる求人数も多くなるでしょう。エリアを気にせず仕事を探せるのは大きなメリットです。

ただし、在宅ワークの中には、「定期的に本社へ出勤する必要がある」「対面での研修への参加が必須」といった条件つきのものもあります。オンラインの求人であっても、まったく出勤する必要がないのかどうかは確認しておきましょう。

通勤時間がなく、また仕事の内容によってはどの時間に働いてもいいので、スケジュールを立てやすい点がメリットです。

・家事や育児で日中は忙しく、外へ出られない方
・学業やテストで忙しく固定の時間のアルバイトができない方
・副業がしたいけれどあまり時間を割けない方

このような方でも、在宅ワークなら自分のスケジュールに合わせて業務時間を確保できます。

内職やWebライター、添削の仕事であれば、毎日コツコツ進める、土日にまとめて終えるなど好きなように計画できるでしょう。ただし、どのような仕事でも納期はあるので、期日を守ることに注意して進めましょう。

在宅ワークにはメリットがたくさん存在しますが、いくつかのデメリットも存在します。在宅の働き方に潜むデメリットを3つ、例を交えて詳しく解説します。

・自己管理が大変

自宅で仕事をする上で大切なのは、自己管理です。自宅は本来、リラックスできる空間です。自宅だと外部の人の目がなく、自分を管理監督してくれる上司や先輩もいません。そのため、集中力が低下したり、気が散りやすくなってしまったり、自己管理をするのが難しいことが多々あります。

在宅の仕事は、スケジュール調整から納品まで、すべて自分で管理しなければなりません。スケジュールに無理のないよう、本業や家事とのバランスに気をつけながら業務を進めましょう。

・大きく稼ぐのが難しい

未経験からでも気軽に働けるリモートの仕事では、大きく稼ぐことが難しい場合があります。例えば、シール貼りのような内職バイトは、知識がいらないため気軽に始められます。しかし、1件あたりの単価は0.3〜0.5円などで、企業や案件によってはたくさんこなさなければまとまった額を稼ぐことが難しいでしょう。

報酬の仕組みが出来高制なのか時給制なのかによっても収入は大きく変わるので、まずは求人内容をよく確認してみることをおすすめします。

・危険な求人も存在する

在宅で気軽に始められる求人には、危険なものも存在します。特に多いのが、「未経験や初心者でも『簡単に』『大きく』稼げる」といったうたい文句です。気軽に始められるのは大きなメリットですが、「スキル不要で高収入」な仕事には注意が必要です。

危険な求人には、働き手に初期費用を請求したり、運営元の企業情報が曖昧だったりと、おかしなポイントがいくつかあります。これらすべてに当てはまるからといって、必ずしも詐欺につながるわけではありませんが、少しでも怪しいと思った求人情報は要注意です。

危険な求人に引っかからないためにも、事前に運営元や口コミをよく調べてから応募するようにしましょう。

在宅ワークは、会社員でも主婦（主夫）でも、気軽に仕事がスタートできる点が大きなメリットです。しかし、始めるにあたって、注意しなければならないポイントがいくつかあります。在宅ワークを始める際、注意すべき点を3つ解説します。

・扶養内で働けるかどうか気をつける

主婦（主夫）やママさんや学生さんは特に、「扶養内で働けるかどうか」といった点に気をつけましょう。パートやアルバイトで収入を得る場合、決められた年収をオーバーするとパートナーや親の扶養から外れてしまい、配偶者控除・扶養控除が受けられなくなったり、税金を多く支払うことになったりします。税制度を正しく理解していないと副収入を得ながらも、税負担が大きくなり収入が目減りしてしまう可能性があるのです。

パートで収入を得る場合、年収が103万円以内であれば配偶者控除を受けることができます。そのため、配偶者自身に所得税がかかることはありません。しかし、年収103万円以上となった場合、控除が受けられず、その分が課税対象の所得となります。俗に「103万円の壁」と呼ばれますが、他にも「106万円」「130万円」「150万円」といったボーダーで納税額が変わります。さらに、業務委託契約の場合はこの限りではないので注意しましょう。

また、2か所以上から給与を得ている場合には、確定申告の必要があります。収入を扶養内に納めて配偶者控除を受けたいのであれば、制度や仕組みをきちんと理解し、依頼主とも相談しながら仕事をスタートするようにしましょう。

・本業がある人は副業OKかどうか確認する

在宅ワークを希望する人の中には、本業以外から副収入を得たいという会社員もいるのではないでしょうか。厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成するなど、昨今、副業を解禁・推進する企業が増えてきました。しかしその一方で、まだまだ副業を解禁していない企業も存在するのが現状です。

法律上では問題がなくとも、勤めている企業の就業規則では副業が禁止されているというケースがあります。例えば、「人材やスキル・ノウハウの流出リスク」や「情報漏えいのリスクがある」といった理由で副業ＮＧとしている企業が存在します。副業先へ企業情報が漏れるなど、本業側の企業にとって不利益が生じるリスクを避けるための予防措置です。

また、副業可能としている企業でも「申請する必要がある」という場合もあります。企業の規則によっては、副業が可能だからといって勝手に始めていいわけではないので注意が必要です。必ず就業規則や社則を確認して、必要であれば許可を得るようにしましょう。

副業を始めたい会社員の人は、副業を見切り発車せず、本業側の企業の就業規則をあらかじめチェックした上で始めることをおすすめします。

・家族の協力を得る

在宅ワークを続けていると、オンとオフの切り替えが難しいと感じることがあるかもしれません。特に、仕事部屋がないために、家族の共有スペースであるリビングなどで仕事をする予定の方は、家族の協力が必要です。集中して作業をしたくても、テレビを見たい人がいたり雑談が始まったり、家事を求められたりするかもしれません。

オンラインでの打ち合わせ、コールセンターでの仕事など、企業の方や顧客とやりとりをするときには、特に協力が必要です。相手側に家族の声や生活音が聞こえたり、ときにはリラックスしている姿が映り込んだりして、マイナスの印象を与えてしまうでしょう。

できれば仕事部屋やワークスペースを確保し、そこで集中して仕事をするようにしましょう。部屋を分けられない方は、「○時から○時まで仕事」「○時からオンラインで打ち合わせがある」など家族と情報を共有しておきましょう。

初めて在宅ワークをするなら、家族にとっても「家に仕事中の人がいる」という状態は初めての経験です。「自宅で仕事をする」ということにお互い慣れていないため、協力を求めておくと安心ですよ。

未経験でも働くことができる在宅ワークの求人は、どのようなところで探せばよいのでしょうか。在宅ワークが探せる情報サイトを、9つご紹介します。それぞれのサイトで検索したり、新着情報をチェックしたりしてみてくださいね。

・ReWorks（リワークス）

「リワークス」は、フルリモート求人特化型転職支援サイトです。未経験歓迎の求人も掲載しており、初めて在宅ワークで仕事をしたい人にはおすすめの求人サイトです。

リワークスは転職支援サイトですが、正社員からアルバイト・スポットまでさまざまな雇用形態・契約形態を選択でき、家事・育児と仕事の両立を理解してくれる求人も多数あります。こだわり条件検索では、「扶養内で調整可能」「週3日以内勤務」「急なお休みも調整可能」など、主婦や子どもがいる女性にとってうれしい条件で求人を探すことができます。

フルリモートにチャレンジする人向けに、無料のキャリアコンサルタント相談やオンライン講座などさまざまサービスを提供しているので、まずは無料相談からスタートしてみてもよいでしょう。

■ReWorksでのリモートワークのお仕事はこちら

・mama works（ママワークス）

「ママワークス」は、株式会社アイドマ・ホールディングスが運営する、主婦・ママさんのための在宅・時短ワークに特化した求人サイトです。業界未経験や社会人ブランクがある主婦でも応募することが可能な、働き方を自由に選択できる企業の求人を多数掲載しています。

こだわり条件からは、「在宅ワーク・内職」といった項目だけでなく、「残業なし・少なめ」や「時間・曜日が選べる」「主婦が活躍中」といった項目もあり、家事・育児と仕事を両立させたい女性にはうれしいポイントがたくさんあります。

学歴・経験不問の求人も多く掲載しているので、自分の経歴に不安がある人も一度チェックしてみることをおすすめします。

・マイナビバイト

「マイナビバイト」は、全国エリアでアルバイト求人が探せる検索サイトです。東京都に限定して、「在宅ワーク・内職」のこだわり条件で検索しても2000件以上がヒットするほど、求人数が多いのが特徴です（2022年4月現在）。

在宅ワークでも入社時に研修が必要なケースもありますが、その場合は交通費を支給してくれる企業に絞って検索したり、社員登用の可能性を事前にチェックできたり、さまざまな条件で検索することができます。求人数が多く、いろいろなジャンルの求人が掲載されているので、まずは一度登録し、気になる求人を探してみましょう。

・タウンワーク

株式会社リクルートが運営する、全国区のアルバイトやパートの情報を網羅した求人サイトです。タウンワークのサイトからエリアごとに検索でき、長期雇用・単発・夏休み期間限定・日払いなど細かい情報を絞り込めます。「未経験・初心者OK」のチェック欄があるので、チェックを入れて求人を絞り込みましょう。

完全在宅ワークの求人なら、募集している企業の所在がどこにあるのかは気にする必要がありません。全国区の求人が掲載されているので、数多くの求人情報の中からあなたに合うものを探せますよ。

・バイトル

ディップ株式会社が運営する、アルバイトに特化した求人サイトです。バイトルのサイトから「こだわり検索」を選び「未経験・初心者歓迎」にチェックを入れて検索してみましょう。また、フリーワード欄へ「在宅ワーク」「テレワーク」といったワードを入力して検索もできます。お祝い金が出る求人もありますので、うれしいですね。

また、バイトルのサイトには、面接や履歴書の書き方に関するコラムも掲載されています。在宅ワークの仕事は「面接なし」ということもありますが、Web面接を受けることもあります。仕事探しから採用までに知りたい情報を得られるので、チェックしてみましょう。

・coconala（ココナラ）

「ココナラ」は、自分のスキルを売り買いできるスキルマーケットです。出品できるカテゴリーはデザイン・イラスト、美容・ファッション、動画制作・写真撮影、オンライン講師、占い、恋愛相談などさまざま。自分のスキルや得意分野の知識を出品することができるので、就職活動のように応募や面接などをすることなく、問い合わせを受けて仕事につなげることができます。 

500円から出品することができるので、初めて自分で仕事を受ける人にとっても、始めやすいのがメリットです。本業の予定に合わせてスキル出品をしておけば、副業をバランスよく成立させることができるでしょう。出品する際は、利用規約をよく読んでから利用することをおすすめします。

・Piece Work（ピースワーク）

「ピースワーク」は、内職専門のマッチングサイト。2019年にスタートした比較的新しいサイトですが、ネットニュースをはじめ、さまざまなメディアで紹介されている話題のサービスです。

スキルがなくても在宅で働ける、シール貼りや組み立て、梱包・袋入れなどといった内職仕事の情報を掲載しており、ライフスタイルに合わせて選択することができます。「フルタイムで働きたくても働けない」、「シフトに沿って勤務することが難しい」といった、育児や介護などの事情のある人でも、家庭内で始めやすい仕事が紹介されています。

トップページの「お仕事をさがす」をクリックし、居住地に近いエリアや業種・職種などを絞って検索しましょう。

・CrowdWorks（クラウドワークス）

クラウドワークスは、業務委託の仕事をインターネット上で探せるクラウドソーシングサービスです。探せる仕事内容は、Webデザイン、翻訳、動画編集、ライティングなど200種類以上。未経験からできる仕事も多数あるので、検索時に「未経験可」へチェックを入れてみましょう。

「業務委託」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、企業や依頼主と雇用関係のない働き方のことです。クライドワークスに掲載されている仕事は、成果物に対して報酬が支払われる成果報酬型が主流ですが、時間単価制の仕事も増えています。

クラウドワークスでは、報酬の支払いに「仮払い制度」があります。仮払いとは、契約後にクラウドワークスが発注者から報酬を預かり、成果物の納品後にワーカーへ報酬が支払われるシステムのことです。仮払い制度があることで報酬の未払いトラブルが起こりにくく、初心者でも安心して業務委託の仕事ができますよ。なにかトラブルがあったときに、クラウドワークスへ相談できるのもメリットです。

・ハローワーク

意外に思われるかもしれませんが、ハローワークの求人にも在宅ワークが掲載されています。ハローワークはアルバイトに特化しているわけではないので、全体的に求人数が少ないと感じるかもしれません。しかし、ハローワークのインターネットサービスを利用すると、全国どこの求人も検索可能です。

また、「探し方がわからない」「自分に合う求人がわからない」といったときは、ハローワークへ出向いて相談することもできます。気軽に話を聞いてもらえるので、不安がある方は職業相談のサービスを利用してみましょう。

在宅ワークを未経験から始めると、内容によっては時給や報酬が低く、高収入を得ることが難しい場合があります。しかし、目標としている金額や生活費のために、しっかり稼ぎたいところですよね。未経験でも満足のいく給与を得るための方法をいくつかご紹介します。

例えば、コールセンター業務は時給1000円の求人もあれば、時給2000円以上の求人もあります。まずは時給が低くても初心者を採用してくれる業務に挑戦し、3か月〜半年ほど経験を積んでみましょう。その経験を活かして、時給の高い求人に挑戦すると時給アップが期待できます。

職種によっては、資格の有無が昇給や業務単価の増額につながるものがあります。例えば、事務の仕事であれば、日商簿記の資格を取る、MOSの資格を取るなど仕事に関係した資格に挑戦してみましょう。

MOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）は、マイクロソフト社のソフトであるWordやExcel、PowerPointなどのスキルを証明する資格で、事務系のお仕事を目指す人におすすめの資格です。

単発や短期間の仕事ではなく、長期的に続けられる仕事を得たい方は、思い切ってスキルを身につけることを目指しましょう。新たに勉強を始めることは大変なことです。しかし、長期的にしっかりと収入を得たいという思いがあるなら、ある程度の時間をかけてスキルを身につけた方が安定して稼ぎやすくなります。プログラミングやWebデザイン、オンライン講師など、もし気になっている仕事があるならチャレンジしてみましょう。

時間に余裕がある方は、いくつかの仕事をかけもちしてみましょう。在宅ワークは、仕事内容によって仕事の少ない時期があったり、思うように稼げないときがあったりします。仕事がないために収入がストップしてしまうといった事態が起きないように、かけもちをしておくと安心です。

また、いくつかの仕事をかけもつことで、得意な仕事や稼ぎやすい仕事がわかります。相性の良い仕事を増やしたり、シフトの量を増やしたりすることで、収入アップの可能性が高まりますよ。

未経験からでもできる完全在宅ワークのアルバイトには、気軽に始められるデータ入力から、スキルがあると有利な英会話講師、Webライターなど、さまざまな職種があります。アルバイトを始める前に、在宅ワークのメリットやデメリットをしっかり理解し、自分のライフスタイルに取り入れて問題ないかどうか、あらかじめイメージしてからスタートするとよいでしょう。

本業がある人の副収入づくりや主婦やママさんのスキマ時間活用など、それぞれの条件に合った働き方を選択しやすいのが在宅ワークの特徴です。まずはおすすめのサイトから、気になるお仕事をチェックしてみましょう。