専門サイトを利用して在宅ワークの求人情報を集めよう！

リモートワークとはオフィスへ出勤せず、遠隔地で仕事をする働き方のことです。2020年から流行している新型コロナウイルスの影響により、リモートワークを導入する企業が増加しています。

リモートワークと同じように使われる言葉に「テレワーク」があります。テレワークは、「在宅ワーク」「サテライト」「モバイルワーク」の3つに分けられますが、共通しているのは企業から離れた場所で働くという点です。

テレワークの分類
・在宅ワーク：自宅を就業場所とする
・サテライト：企業のサテライトオフィスを就業場所とする
・モバイルワーク：移動中の乗り物や出先のカフェなどを就業場所とする

また、リモートワークは定期的に出勤する働き方と、「完全に」遠隔地で業務を行う「フルリモート」という働き方があります。求人情報に「リモートワーク」と掲載されていても、定期的な出勤が必要か、完全にリモートワークかは企業により異なります。詳細を確認して応募するようにしましょう。

リモートワークの求人数は増加傾向にあるとはいえ、なかなか見つけにくいかもしれません。リモートワークの求人を見つけるコツを紹介します。

・リモートワーク専門のサイトを利用する

リモートワークの求人を見つけるなら「リモートワーク専門」のサイトやサービスを利用してみましょう。専門のサイトなら、掲載されている求人すべてがリモートワークなので、絞り込みやすい点がメリットです。検索にヒットした求人が「リモートワークかどうか」を気にせず、職種や給与などに注目して仕事探しを進められます。

リモートワークに特化した求人サイトや、業務委託の案件を探せるクラウドソーシングサイトなどが専門的なサイトです。

・キャリアアドバイザーに相談する

リモートワークの求人を見つけるには、キャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。転職サイトに登録すると、まずキャリアアドバイザーとの面談があります。職歴などの聞き取りとともに希望の転職条件を聞かれるので、「リモートワークを希望している」と相談してみましょう。

キャリアアドバイザーから条件に合った求人を紹介してもらえるので、スムーズに仕事探しを進められます。また、ハローワークでも窓口で直接相談することが可能です。利用しやすいサービスを使ってみましょう。

・リモートワークが導入されやすい仕事から探す

リモートワークを導入されやすい仕事から求人を探すのもおすすめです。例えば、システムエンジニアなどIT系の職業は、リモートワークで働きやすい仕事です。「エンジニア専門の求人サイト」から仕事を探すと、リモートワークの仕事を見つけやすくいでしょう。

他には、Webデザイナー、Webライター、事務などもリモートワークが導入されやすい仕事です。それぞれの職種から仕事を探したり、業種専門のサイトを検索したりしてみましょう。

リモートワーク専門のサイトにはどのようなものがあるのでしょうか。おすすめのサイトを紹介します。

・求人サイトのリモートワーク専門サイト

求人サイトには、サイトによりさまざまな特徴があります。その中で「リモートワークに特化した専門の求人サイト」を利用してみましょう。掲載されているすべての仕事がリモートワークなので、条件に合う仕事を検索しやすい点がメリットです。

■リモートワーク専門のサイト「リワークス」

フルリモートに特化した専門の求人サイトならリワークスがおすすめです。初めてリモートワークに挑戦する方にも安心な、「未経験歓迎」「初心者OK」の求人が多数掲載されています。

■Reworksでのお仕事探しはこちら

・クラウドソーシングサイト

クラウドソーシングサイトは、業務委託の案件を掲載しているサイトです。掲載されている案件は在宅で行えるものが大半なので、クラウドソーシングサイトで仕事探しをすると、リモートワークの仕事を多数見つけられます。

ただし、クラウドソーシングサイトは、企業に雇用されて働きたい方にとっては希望の求人を見つけられるものではありません。まれに、企画案件やプロジェクト案件から正社員登用の道が拓けるかもしれませんが、フリーランスで働く方や副業でリモートワークをしたい方におすすめのサイトです。

クラウドソーシングサイトの代表的なサービスには、「クラウドワークス」「ランサーズ」があります。どちらもさまざまな職種の業務委託案件を探せるサイトです。

クラウドソーシングサイトでは、サイト内のメッセージ機能を使って、仕事をすべてオンラインで完了できます。クラウドソーシングサイトがクライアントとの間に入る仕組みなので、トラブル時にも対応してもらえて安心です。

キャリアアドバイザーに相談すれば、自分を客観的に見たり、的確なアドバイスをもらえたりします。転職に困ったときは、転職のプロに相談してみましょう。

・転職エージェント

転職エージェントは、仕事を探している方と求人募集をしている企業を結ぶサービスです。転職希望者が転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーと面談を行います。

キャリアアドバイザーが転職希望者の経歴やキャリアプランの聞き取りをして、マッチする求人を紹介するシステムです。求人を紹介してもらえるだけでなく、履歴書添削や面接対策などのサービスも受けられます。希望の条件を聞かれたら「リモートワークの仕事を探している」と伝えてみましょう。

・ハローワーク

ハローワークの就職支援アドバイザーにも転職活動の相談が可能です。担当制で個別対応をするので、継続して転職の希望や悩みを相談できます。

ハローワークでは、マザーズハローワーク、わかものハローワークなど、専門的な窓口を分けて就職支援を行っているエリアもあります。自分に合う窓口を利用して「リモートワークの求人を探している」と相談してみましょう。

また、ハローワークでは、就職活動に役立つセミナーの開催や必要書類の添削などもしています。サポート体制が充実しているので、初めて転職をする方やブランク後の復職などで不安がある方も安心です。

リモートワークが導入されやすい仕事を紹介します。場所や時間を問わない仕事、パソコンがあれば進められる職種は、特にリモートワークを導入されやすい仕事です。「リモートワーク」であることが転職の条件という方は、下記の仕事の求人を探してみるとよいでしょう。

・システムエンジニア

システムエンジニアはソフトウェア開発に携わり、プログラムやシステムの設計書をつくったり開発チームをまとめたりする仕事です。パソコンを使って仕事を進めるので、リモートワークで働けるケースが多いでしょう。

しかし、システムエンジニアの仕事は、お客様の要件を聞き取りながら進めていく必要があります。そのため、場合によっては対面で仕事を進めることがあり、出勤を求められるでしょう。オンラインで面談を代替できるところもあるので、フルリモートか出勤する必要があるかは企業により異なります。

システムエンジニアは、経験や知識が求められる仕事です。しかし、IT業界は人手が足りないので未経験歓迎の求人も少なくはありません。「これから何かスキルを身につけて働きたい」という方におすすめの職種です。

・事務

事務の仕事は、企業の資料作成や請求書・納品書の発行など、主にパソコンを使ったデスクワークが中心です。パソコン1台で完結する業務が多いため、多くの企業でリモートワークが導入されています。

正社員の事務の仕事は、経験者や簿記などの資格保有者が採用されやすい傾向にあります。特にリモートワークは1人の環境で仕事に取り組むので、即戦力が求められるでしょう。

未経験から事務の仕事を始めるなら、まずはアルバイトから始めたり、資格を取得したりするのがおすすめです。

・Webライター

Webライターとは、企業のホームページやブログの記事を作成する仕事です。記事執筆をパソコンで行い、業務のやり取りもオンラインで完結します。

インタビューなど相手がいる仕事以外は、業務時間を問われないことがほとんどなので、スキマ時間に働ける点もメリットです。副業でリモートワークをしたい方や、スキマ時間にしか働けない方も挑戦できます。

Webライターの仕事は、正社員など企業に雇用される働き方よりも業務委託の案件の方が探しやすい傾向にあります。フリーランスの方や副業など、業務委託で働きたい方におすすめです。

・Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのデザイン作成をする仕事です。Webデザインや、Webコーデキング、プログラミングなどはすべてパソコンで行えるので、リモートワークを導入できます。

Webデザインをするには、お客様との打ち合わせが不可欠です。しかし、オンライン会議ツールを利用することで、リモートのまま仕事を進められます。

どのような企業の商品やサービスも、近年はインターネットを使って宣伝するのが一般的になりました。Webデザインの仕事は、今後も需要が高まると考えられるので、これからスキルを身につけて働きたいという方にもおすすめです。

リモートワーク専門のサイトで希望の仕事が見つからないこともあるでしょう。そんなときは探す方法を変更したり、条件を変更したりするのがおすすめです。

・リモートワーク専門のサイト以外も検索する

リモートワーク専門のサイト以外もチェックして、仕事探しの幅を広げてみましょう。リモートワーク専門のサイトでなくとも、リモートワークの求人情報を見つけられます。

一般的な求人サイトでは、「オフィスへ出勤して働く求人が大半だろう」、と思うかもしれません。しかし、リモートワークを導入する企業が増加しているので「リモートワーク」の求人も一般的な求人サイトに多数掲載されています。また、「リモートワーク」だけで検索するのではなく、「在宅ワーク」「在宅勤務」などと検索ワードを変更するのもおすすめです。

・希望条件を変更する

希望の仕事が見つからないときは、希望する仕事の条件を変えてみましょう。

 ・条件の変更例
・フルリモートワークではなく、たまに出勤するリモートワークに
・正社員ではなく、契約社員や派遣社員に
・仕事を探すエリアを広範囲に

条件を変更すると、該当する求人数が増加します。仕事探しを始めるときに挙げた条件を見直して、本当に必須条件であるか考えてみましょう。

正社員か、業務委託か、など希望の働き方を変えてみると、それだけで検索にヒットする求人数が変わります。また、「フルリモートワーク」なら、企業のオフィスがあるエリアを気にする必要がありません。完全に在宅で働けるので、自宅近くの企業にこだわらず、求人探しのエリアを全国に広げられます。

・スキルを身につける

リモートワークが導入されている職種の中には、資格や経験を求められるものがあります。1つの仕事を長く続けたいなら、思いきって資格を取得したり、必要な知識を得るために勉強をしたりするのもおすすめです。

資格取得のために時間を割くのは遠回りに感じるかもしれません。しかし、結果的に希望する仕事につけ、資格を活かして長く働けるので、勉強に費やした時間は無駄にはならないでしょう。

人材が不足しているIT系のスキルやWebデザインなどの勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

リモートワークには多くのメリットがあります。初めてリモートワークをするときは、「自宅に1人でいて、仕事をこなせるだろうか」と不安を感じるかもしれません。しかし、不安を上回るメリットがあるので、ぜひ挑戦してみましょう。

・出勤時間がない

リモートワークは出勤に時間がかからない点がメリットです。自宅で働く方は通勤時間なしで仕事を始められます。

通勤に時間がかからなければ、その分の時間を自分のために使えます。ゆっくり睡眠を取る、家族だんらんの時間を持つ、趣味を楽しむなど、時間を有意義に使えるのでリフレッシュしやすくなるでしょう。

また、リモートワークは通勤のストレスから解放されます。満員電車に揺られることがなく、交通渋滞に巻き込まれることもありません。仕事が終わったあとも、急いで帰宅する必要がないので、退勤後の時間も有意義に使えます。

・人間関係に悩みにくい

リモートワークは1人で働く時間が長いので、人間関係に悩みにくい点がメリットです。出勤して顔を合わせて働いていると、上司の機嫌をうかがったり、ときには性格が合わない同僚と衝突したりすることがあるかもしれません。

リモートワークでも人間関係の悩みが一切ないとは言えませんが、それでも誰かと顔を合わせる時間が短い分、自分のペースで働けます。他人を気にせず、自分のペースで働きたい方はリモートワークを快適に感じるでしょう。

しかし、コミュニケーションを取りながらわいわいと働きたい方は、1人で働くことを苦痛に感じるかもしれません。そのような方は「フルリモート」ではなく、定期的に出勤するリモートワークがおすすめです。

・好きな環境で働ける

リモートワークは好きな環境で働けるのがメリットの1つです。仕事の内容にもよりますが、リラックスできる自宅だけでなく、カフェやコワーキングスペースなどでも働けます。

いつもと違う環境で働くことで気分を切り替え、新しいアイデアがわいてくることもあるでしょう。集中して働くときは自宅で、アイデアを出したいときは外で、などシチュエーションに合わせて働く場所を変えるのもいいですね。

ただし、機密情報を扱う業務では、セキュリティに不安がある場所では作業をしないようにしましょう。

・どこに住んでいても働ける

出勤する必要のないフルリモートワークなら、どこにいても働けます。例えば、地方にいながら、東京都や神奈川県など求人数の多い都市部の企業にも応募可能です。そして環境や業務内容にもよりますが、日本だけでなく海外在住でも就職できる点がメリットです。

定期的にWeb会議があるような仕事では、時差が大きい地域に住んでいると時間管理が難しいと感じるでしょう。しかし、働く時間を問わない仕事であれば、海外在住でも問題なく勤務できます。特に、業務委託の案件は時間や場所を問わない仕事が多数あるので、海外にいながら働きたい方におすすめです。

・家庭の事情に合わせて働ける

リモートワークは家庭の事情に合わせて働きやすいのがメリットです。フルリモートワークなら、家族の転勤などにより引っ越しをしても退職する必要がなく、同じ仕事を続けられます。

業務委託なら働く時間や場所を問わないことが多いので、子育て中や介護中の方も働きやすい仕事を見つけられます。通勤時間がなく、スキマ時間にも働ける案件があるので、働くことを諦めていた方も、家庭の事情に合わせて働いてみましょう。

リモートワークは多くのメリットがある反面、デメリットもあります。デメリットと対策方法を知った上でリモートワークの仕事を始めるかどうか、検討してみましょう。

・仕事を覚えにくい

リモートワークは、仕事を始める前の研修や引き継ぎもオンラインで行うことが珍しくありません。たとえ研修内容が充実しマニュアルが完備されていても、やはり対面で仕事を教わるよりも覚えにくい点があるのがデメリットです。

リモートワークは自分が教わりにくいだけではありません。上司やチームリーダーからみても、新入社員の仕事の理解度や進捗状況を把握しにくい環境です。「わかったつもり」ですませるのではなく、疑問点や不安点が生じたら上司や先輩に積極的に質問をしましょう。

また、求人を探すときに、研修制度が充実しリモートワークの社員への教育体制が整っている企業を選ぶのもポイントです。

・コミュニケーションが取りにくい

リモートワークは上司や先輩、同僚などと直接顔を合わせて働く時間があまりありません。そのためコミュニケーションが取りにくい点がデメリットです。コミュニケーションが取りにくいことで、仕事をうまく進められなくなったり、質問したいこともできなくなったりしてしまいます。

定期的に出勤する機会があるなら、顔を合わせたときに積極的にコミュニケーションを取り、お互いに人柄を知るようにしましょう。フルリモートワークの場合は、テキストではわかりやすい言い回しを心がける、オンライン会議で顔を合わせるときに積極的かつ穏やかに発言をするなど、気持ちのよいコミュニケーションとなるよう気を配りましょう。

・運動不足になる

自宅で働くリモートワークは外に出る機会が少なく、運動不足になりがちです。出勤するときは自宅から駅まで歩いたり、また広い社内を動き回ったりすることがあるでしょう。

しかし、自宅ではあまり移動する必要がなく、椅子に座ったまま1日が終わることも珍しくありません。自分で意識して体を動かす習慣をつけなければ、どんどん運動不足になってしまいます。以下のようなルールを決めて運動習慣をつけることをおすすめします。

 リモートワークでできる運動不足対策
・1時間おきに椅子から立ち上がり、体を動かす
・スタンディングデスクにする
・通勤時間にあてていた時間にウォーキングをする

インターネットを活用してリモートワークを探すときの注意点を紹介します。1人で働く時間の長いリモートワークだからこそ、安心して働ける仕事を探すようにしましょう。

・あやしい求人ではないか

リモートワーク求人の多くは信頼できる企業の求人ですが、中にはあやしい求人も存在しています。「短期間で高収入」「未経験でもすぐ稼げる」というような求人には注意しましょう。

すべてがあやしい求人というわけではありませんが、初心者の方やすぐに稼ぎたい方をターゲットにしている、あやしい案件である可能性も考えられます。すぐに稼げると言いながら高い教材を購入するよう求められ、働いても報酬が支払われないといったトラブルに巻き込まれるかもしれません。

以下の点をチェックポイントにして、応募前に確認しておきましょう。 

応募前のチェックポイント
・企業の住所にオフィスが実在するか
・仕事量と報酬が見合っているか
・実際に働いた方の口コミはどうか 

求人募集をしている企業の名前で検索すると、公式サイトなどを見つけられます。安心して働ける企業の求人に応募しましょう。

・研修制度が充実しているか

リモートワークは1人で働く時間が長いので、コミュニケーション不足や仕事が覚えにくいといったデメリットがあります。研修制度が充実している企業を選び、1人でも仕事を進めやすい環境を整えられるようにしましょう。

リモートワークを導入する多くの企業で、「コミュニケーション不足」や「リモートの社員をどう育てるか」などが課題として挙げられています。リモートワーカーを継続的なパートナーとして考えている企業なら、対策のための研修やシステムがあり、リモートでも働きやすい環境が整えられているでしょう。

「仕事をどのように教わるのか」「質問に関してはどのように対応してもらえるのか」などについて、あらかじめ確認しておきましょう。

・リモートワークの頻度

「リモートワーク」の求人は、完全在宅のフルリモートワークなこともあれば、定期的な出勤が必要なこともあります。「リモートワーク」と「フルリモートワーク」の区別がされないまま求人が掲載されていることもあるので、その点に注意しましょう。

また、募集時は「リモートワーク」という条件でも、いずれ出勤する形に変更される可能性があるかもしれません。正社員など企業に雇用されて働く方は、リモートワークの働き方がいつまで続くのかを確認しておくと安心です。

リモートワークの仕事は、専門のサイトを利用することで効率良く求人を見つけられます。専門サイトなら求人の絞り込みがしやすく、気になる求人をピックアップできるでしょう。

しかし、タイミングや希望条件によっては、自分に合う求人を見つけられないかもしれません。他の求人サイトを検索したり、希望条件を考え直してみたりして、臨機応変に仕事探しを進めましょう。