未経験でも正社員の在宅ワークはできる? 求人を見つける方法とは

在宅ワークが身近になってきた今、「未経験だけど、在宅のお仕事を正社員でやりたい」と考える人もいるのではないでしょうか。今回は、正社員の在宅ワークを始める方法を紹介します。未経験の職種に挑戦するときのポイントも解説するので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

未経験や転職も! 正社員で働ける在宅ワークの仕事を探してみよう!

在宅ワークの働き方とは

在宅ワークとは、自宅を就業場所として仕事をする働き方のことです。在宅ワークの働き方は、正社員、契約社員、アルバイトやパートのように企業に雇用される働き方や、業務委託の働き方などがあります。

働き方だけでなく職種もさまざまで、デスクワークやオンラインでの接客業など仕事の種類も多岐にわたります。在宅ワークができる仕事に共通している点には、以下の3つがあります。

・パソコンやインターネット環境が整っていれば進められる業務
・オンラインのコミュニケーションが取れる業務
・対面で仕事を行う必要がない業務

また、「在宅ワーク」といっても、すべての求人が「完全な在宅ワーク」とは限りません。「在宅ワーク」の出勤スタイルには、以下のようなケースがあります。

・出勤が一切ない完全在宅ワーク
・定期的な出勤が必要な在宅ワーク(週に〇回出勤、など)
・会議などで非定期に出勤を求められる在宅ワーク
・新入社員研修など、入社時に出勤が必要な在宅ワーク など

「在宅ワーク」にもさまざまな働き方があることを知っておきましょう。

未経験でも正社員の在宅ワークはできる?

未経験でも正社員の在宅ワークはできる?

業界未経験・在宅ワーク未経験でも、正社員として在宅ワークの仕事を始めることは可能です。「働き方改革」「感染症対策」「SDGs(持続可能な開発目標)」などの背景から在宅ワークが注目されており、多くの企業が在宅ワークを導入しています。

例えば、パソコンがあれば業務を進められるシステムエンジニアやWebデザイナーなどのIT業界は在宅ワークと相性のいい職種です。「パソコンで業務を進められる」「リモートのやり取りでOK」といった職種は在宅ワークの求人を見つけやすいでしょう。

一方で、「未経験で正社員の在宅ワーク」は、出勤するタイプの求人数と比べてまだまだ少ないのが現状です。未経験から正社員の在宅ワークを始めるなら、在宅ワークが導入されやすい業種や独学でスキルを身につけやすい職種に挑戦してみましょう。

正社員で在宅ワークできる仕事とは?

パソコンを使って業務を進められ、オンラインで完結する仕事なら、在宅ワークが導入されやすい傾向にあります。未経験から正社員の在宅ワークを始めたい方は、在宅ワークを導入されやすく比較的求人の多い職種から探すのがおすすめです。また、在宅ワークの求人が多い職種に関連した業務を探してみてもいいでしょう。

【正社員で在宅ワークができる仕事の例】

・システムエンジニア
・Webデザイナー
・ライター
・事務
・テレフォンオペレーター など

システムエンジニアに興味がある方はプログラマー、Webデザインに興味のある人は販売企画やリサーチャー、ライターに興味がある方は校正者など、在宅ワークが導入されている業種に関連した職種や似ている業務の求人を調べてみると、在宅ワークができるさまざまな仕事を見つけられるでしょう。

正社員の在宅ワークの求人を探せるサイトやサービス

正社員の在宅ワークの求人を探せるサイトやサービス

正社員の在宅ワークの求人を探す方法を紹介します。未経験から始められる正社員の求人数は多くないので、さまざまなサイトを利用して検索してみましょう。

各サービスともに、日々新たに求人が掲載されていくので、新着情報をこまめにチェックしておくようにしましょう。

・転職エージェント

転職エージェントの求人から在宅ワークの仕事を探せます。転職エージェントを利用するメリットは、キャリアアドバイザーのサポートを受けられる点です。

転職エージェントに登録するとキャリアアドバイザーと面談があり、あなたのキャリアプランを作成します。希望の職種や働き方について細かく聞き取りがあるので、希望する求人を紹介してもらえるでしょう。

・ハローワーク

ハローワークの求人情報にも在宅ワークの仕事が掲載されています。インターネットサービスから仕事を検索できますが、ハローワークの窓口へ行き、就職支援ナビゲーターの方に相談することも可能です。

ハローワークでは、就活相談・職業紹介などのサービスを受けられるので、迷ったときは利用してみましょう。希望の求人が見つかったら、履歴書添削や面接指導も受けられます。

また、ハローワークでは公共職業訓練の受講も可能です。未経験で仕事探しを始める方は、職業訓練を受けてから就職活動をするのもおすすめです。

・求人サイト

各種求人サイトにも、在宅ワークの求人が掲載されています。求人サイトの条件絞り込み画面で、「在宅ワーク」「正社員」「未経験歓迎」などにチェックを入れて検索してみましょう。

数千件の求人情報を掲載しているサイトも珍しくないので、その中から希望の条件に合う在宅ワークを探すのは難しいかもしれません。求人サイトにはさまざまな特徴があるので、在宅ワークに特化した求人サイトを利用するのもおすすめです。例えば、ReWorks(リワークス)なら掲載されている求人のほぼすべてが完全在宅ワークです。また、未経験から挑戦できる求人も探せます。

「求人の絞り込みが難しい」と感じたら、1つのジャンルに特化したサイトを利用するとよいでしょう。「在宅ワークに特化」「正社員に特化」「エンジニアに特化」というように、さまざまなジャンルでの専門求人サイトがあります。

未経験で正社員の在宅ワークを探す方法は?

「新卒者」「企業に在籍したまま転職を検討中」「退職して転職活動中」、それぞれの状況に合う就活方法を紹介します。自分の立場に合う方法を選んで、仕事探しを始めましょう。

・新卒の場合

新卒で在宅ワークを希望する方は、在籍している学校に来る求人や新卒向けの就職エージェントを活用して仕事を探しましょう。しかし、新卒で完全在宅ワークができる求人募集は決して多くありません。

【新卒で在宅ワークの仕事を見つけるコツ】
・複数のエージェントや求人サイトを利用して、閲覧できる求人の数を多くする
・在宅ワークで活かせるスキルを在学中に取得する
・学内のキャリアセンターや就職エージェントのアドバイザーに相談する

新卒者には、周囲に頼れる存在があることが強みです。在学中にしっかりと準備を進め、在宅ワークの仕事を探してみましょう。

・転職の場合

転職で在宅ワークの仕事を探す方は、転職エージェントや求人サイトの活用がおすすめです。未経験のジャンルの在宅ワークは、内定が決まりにくいかもしれません。これまで働いていた職種と違うジャンルに挑戦する場合は、前職で培った社会人経験をアピールし、自分の良さを伝えましょう。

・働いている場合

「在宅ワークがしたいから、未経験のジャンルの仕事に転職しよう」と考えることがあるかもしれません。しかし、現在企業で働いている方は、ぜひ一度勤務先へ「在宅ワークが可能かどうか」相談してみましょう。自分が勤めている企業が、在宅ワーク制度を進めていたり、すでに導入されていたりする可能性があります。

新たに在宅ワークの仕事を探すよりも、今働いている企業で在宅ワークを始める方がスムーズでしょう。企業側も在宅勤務制度をスタートさせることを検討していて、あなたがその第一号となるかもしれません。

未経験でも習得しやすい在宅ワークのスキル

未経験でも正社員の在宅ワークができる求人もありますが、やはりスキルがあると就職活動で有利になります。希望の就職先から内定をもらえるように、関連するスキルを習得しておきましょう。

・システムエンジニア

システムエンジニアは、未経験OKの求人を見つけやすい職種です。「未経験者向け」「新入社員向け」に、研修を積極的に行う企業もあります。このような企業なら、働きながら研修を受けてスキルを習得できるので、未経験で在宅ワークの正社員を始めたい方におすすめです。

しかし、未経験OKの求人の場合でも、ある程度の知識がある方が就職に有利となるケースが多いでしょう。システムエンジニアに必要なプログラミング知識は、専門書などでの独学やオンラインスクールなどで習得する方法があります。前もって勉強しておくことで、選考時に意欲を評価されたり、入社後に仕事内容を理解しやすくなったりするでしょう。

・事務

事務は、パソコンがありインターネット環境が整っている環境で仕事を進められるため、在宅ワークに向いている職種です。事務の仕事は、パソコンのスキルがあれば未経験からでも始められます。しかし、特に資格が必要ない一般事務や営業事務の仕事は人気があるため、応募が集まりやすい傾向にあります。

多数の応募から採用されるのは経験者であることが多く、未経験者が採用されるのは難しくなるでしょう。そこで、事務に役立つ資格を取り、就職活動でアピールすることをおすすめします。

【事務の仕事におすすめの資格】
・MOS(マイクロオフィススペシャリスト)検定
 WordやExcelなどのマイクロオフィスのツールを使えるスキルを証明する資格
・日商簿記
 経理事務の仕事で活かせる簿記資格
・秘書検定
 社会人としてのマナーや一般常識が測れる検定

・テレフォンオペレーター

テレフォンオペレーターはパソコンや電話を使ってする仕事で、在宅ワークとして人気のある職種です。多くの場合には資格が必要ない仕事ですが、内定を得るためにテレフォンオペレーターに役立つスキルを身につけておくとよいでしょう。

【テレフォンオペレーターにおすすめの資格】
■電話対応に活かせる資格
・コンタクトセンター検定
 顧客対応力の高さを認定する資格
・CSスペシャリスト検定
 顧客満足度の理論や実践技術の習得度を測定する資格
・電話対応技能検定
 ビジネス電話対応力やコミュニケーション能力向上を目的とした資格
■パソコン入力に活かせる資格
・MOS検定
 WordやExcelなどのマイクロオフィスのツールを使えるスキルを証明する資格

テレフォンオペレーターはお客様と電話で話す仕事なので、パソコンを扱う能力は不要だと思われるかもしれません。しかし、お客様とのやり取りや業務報告などの情報をパソコンに入力することがあるため、パソコンスキルがあると安心です。

正社員で在宅ワークをするメリット

正社員で在宅ワークをするメリット

正社員で在宅ワークをするメリットを紹介します。在宅ワークにより、家庭と仕事が両立しやすくなるなど、多くのメリットがありますよ。

・通勤の必要がない

在宅ワークは通勤する必要がなく、その分の時間を有効に使えます。東京都など、都心の企業に出勤している方は、神奈川県や埼玉県、千葉県といったベッドタウンにある自宅から往復何時間もかけて通勤することも珍しくありません。在宅ワークは、通勤時間が不要なため時間に余裕が生まれ、満員電車に揺られるストレスも軽減できます。

【通勤時間がかからないメリット】
・睡眠時間を確保できる
・自分の時間が持てる
・退勤後すぐにプライベートの時間になる
・満員電車や渋滞のストレスがない
・天気や気温に左右されない

「通勤の必要がない」ということは、時間確保やストレス軽減につながります。通勤にあてていた時間を有効に使い、心や体をリフレッシュして仕事に取り組めますよ。

・自分のペースで働ける

在宅ワークは自宅で働くので、自分のペースで仕事を進められる点がメリットです。周りに上司や同僚がいるオフィスと違い、自分1人の環境で働くので周りを気にする必要がありません。仕事に集中しやすい環境をつくり、自分のペースで働けます。

例えば、室内の温度、音楽、香りなどを自分で調整可能です。ささいなことかもしれませんが、それらを自分の好みにすることでストレスを減らし、リラックスして効率良く仕事が進められるようになるでしょう。

・人間関係に悩みにくい

在宅ワークは1人で働く時間が長く、上司や同僚と顔を合わせて働く時間が限られています。通勤で働いているときに人間関係に悩んでいた方は、1人で働く時間を長く持てることで気持ちが楽になるでしょう。

また、在宅ワークにより、退勤後に勤め先の方と付き合いで交流する機会も減ります。飲み会や食事会などに誘われる機会が減る、もしくはほぼなくなるので、「断りづらい」と悩むことも減るでしょう。

他者との関わりが少なく人間関係に悩むことが減ると仕事に集中しやすくなり、結果的にパフォーマンスも向上すると期待できます。

・家庭の事情に合わせやすい

在宅ワークは家庭の事情に合わせやすい点がメリットです。例えば、完全在宅ワークなら、家庭の事情で遠方へ転居することになっても、仕事を続けられるでしょう。家族が転勤する可能性のある仕事をしていると、「正社員の仕事を選びにくい」と感じていたかもしれません。完全在宅ワークの仕事を選ぶことで、その心配はなくなります。

また、子育て中の家庭は、「働いている間に子どもをどうするか」という問題があるでしょう。保育園に預けたくても、「通勤時間と保育園の受け入れ時間が合わない」、といったことがあるかもしれません。

在宅ワークなら通勤に時間がかからないため、通勤にあてていた時間を保育園の送り迎えに使えます。「夫婦共働きで2人とも正社員を続けるのは難しい」という場合も、在宅ワークなら問題をクリアできるかもしれません。

・働くエリアを問わない

完全在宅ワークなら、一切出勤がないのでどこに住んでいても働けます。勤務地のエリアを気にしなくていいので、仕事探しの幅が広がる点もメリットです。

例えば、求人数の少ない地方にお住まいの方、通勤時間をなるべく短くしたくて利用沿線に限定して探している方、オフィスが駅から徒歩5分以内の求人を探している方も、在宅ワークを視野に入れれば、より多くの求人から仕事を探せるようになります。

・服装が自由

企業に出勤して働くときと異なり、在宅ワーク時は服装も自由にできます。オンライン会議など、お互いに顔を見て働くときはTPOに合わせて服装を選ぶのがベターですが、それ以外は特に問題ありません。

動きやすくリラックスした服装にしたり、モチベーションが上がるファッションにしたりして、仕事時間を楽しめます。ただし、企業によっては在宅ワークであっても服装のルールがあるかもしれません。その点は注意しておきましょう。

正社員で在宅ワークをするデメリット

メリットが多い在宅ワークですが、デメリットもあります。デメリットと対処方法を知っておきましょう。

・仕事を覚えにくい

未経験で在宅ワークを始めると、初めて行う業務ばかりでわからないことが多く、なかなか仕事を覚えられないかもしれません。わからないことがあっても、在宅ワークではすぐに聞ける状況ではない点がデメリットです。

出勤して働くときは、上司や先輩が近くにいるため質問しやすく、また進捗状況をお互いに把握しやすい環境です。在宅ワークでは、出勤しているときのようにスムーズに仕事を覚えられるとは限らないので、その点に注意して仕事を進めていく必要があります。

【在宅ワークで仕事を覚えるための方法】
・仕事のスキルを独学で身につける
・質問や相談の方法を確認する
・進捗状況を上司に報告する

わからないことや疑問点をそのままにせず、報告や相談をしながら仕事を進めていきましょう。

・在宅ワークから出勤に切り替わる可能性がある

現時点で在宅ワークを導入している企業でも、今後は出勤に切り替わる可能性があります。例えば、新型コロナウイルスの感染状況に応じて在宅ワークに切り替えている場合、今後も継続するかどうかは状況により変わるでしょう。

正社員で働いている以上、企業が勤務体制を変えたときはそれに従うことになります。在宅ワークを続けたい方は、出勤に変わる可能性があるのか確認しておくと安心です。

・コミュニケーションが取りにくい

在宅ワークは、コミュニケーションが取りにくい点がデメリットです。メールや電話のやり取りだけでは、お互いの顔が見えず信頼関係の構築に時間がかかってしまうかもしれません。

また、未経験で仕事を始めるときは、業務を覚えることに必死になってしまい、相手の状況を考慮する余裕がなくなるでしょう。質問するタイミングや、連絡するときのメールの文章など、相手の立場になって行動できなくなるかもしれません。

忙しい中でも、コミュニケーションを取るときは、一度気持ちを落ち着けてからメールや電話のやり取りをするようにしましょう。

正社員で在宅ワークを始めるときの注意点

正社員で在宅ワークを始めるときの注意点

企業に出勤して働くときと異なり、在宅ワークでは1人で働く時間が長い分、自分で注意しておかなければならない部分があります。安心して仕事を進められるように、業務スタート前と業務開始後の注意点を確認しておきましょう。

・在宅ワーク開始前

在宅ワークを始める前に注意しておきたい点を6つお伝えします。面接時や採用後に質問してクリアにしておきましょう。

・残業時の申請など、業務ルールを確認する

在宅ワークのときも残業が発生するかもしれません。定時以降も働くことになったときの申請方法を確認しておきましょう。曖昧なままにしていると残業とみなされず、超過分の給料が発生しない可能性があります。求人情報に「残業なし」と記載されている企業だとしても、念のため確認しておくのがベターです。

・年収が下がるなどの条件に注意する

在宅ワークすることにより、年収が下がると言われたら、そのまま受け入れないようにしましょう。出勤時と同じ仕事をするなら、在宅ワークだからといって年収を下げてよいというものではありません。例えば、現在勤めている企業で出勤から在宅に切り替えるときに、「年収が下がる」というような条件が規定されている場合には注意が必要です。

・在宅ワークの頻度を明確にする

「在宅ワーク」の求人は、一切出勤がない完全在宅ワークのものもあれば、定期的な出勤を求められる働き方もあります。求人情報の詳細に詳しく記載がないこともあるので、応募前や面接時にあらかじめ確認しておきましょう。

・セキュリティを強化する

たとえ個人情報や機密情報を扱わない業種であっても、安心して仕事を進めるためにパソコンや業務で使用するデバイスのセキュリティを強化しておく必要があります。企業によっては、どのように設定するのかセキュリティのガイドラインが策定されているので、ルールに従うようにしましょう。

また、仕事用のパソコンやUSBを安易に外に持ち出さない、機密情報と扱うときには自宅以外で仕事をしない、といったことに自ら気をつけることも大事です。

・支給物や経費のルールを確認する

在宅ワークをするときには、パソコンや文房具など、仕事に使う道具が必要になります。道具を誰が用意するのか、かかる経費はどのように申請するのかを事前に確認しておきましょう。

経費は目に見えるものだけではありません。インターネットの通信費や光熱費などについても、経費負担の割合や申請方法を確認しておくと安心です。

・書面で確認する

給料、残業、経費などについての確認は口頭ではなく、書面で明確にしておきましょう。口頭の確認では、どのようなルールであったか後日調べられないのでおすすめできません。

採用時・委託決定時の条件については、企業側が書類を用意し提示することがほとんどです。しかし、細かな要件については記載されていないことがあるかもしれないので、「念のため書面でほしい」と伝えましょう。

また、仕事のために使用するソフトやサービスを導入した場合は、きちんと利用規約に目を通しておきましょう。自己責任で仕事をする領域が多い分、自らルールをチェックする習慣をつけておくのが大事です。

・在宅ワーク開始後

在宅ワーク開始後に注意すべき点を3つ紹介します。工夫して、仕事を円滑に進められるようにしましょう。

・自己管理を徹底する

在宅ワークは1人で仕事をする時間が長いため、自己管理ができなければ円滑に仕事を進められません。今抱えている仕事の量、締め切り、優先順位などを明確にして仕事に取り組みましょう。

自己管理が苦手な方は、スケジュール管理ツールやタスク管理ツールの利用もおすすめです。企業によっては共有して使っているスケジュール管理ツールがあるかもしれません。締め切り前に通知が来るように設定するなどして、自己管理の体制を工夫してみましょう。

・コミュニケーションを怠らない

在宅ワークは人間関係に悩みにくい点がメリットですが、コミュニケーションはしっかり取る必要があります。顔を合わせる時間が短い分、メールやチャットなどでやり取りするときは、相手の立場に立ってタイミングや言葉遣いを考えましょう。

また、コミュニケーションを取ることで、仕事に対する姿勢を評価されやすくなります。姿が見えない在宅ワークでは、勤務態度などが評価されにくい点がデメリットです。コミュニケーションを取り、信頼関係を構築して高評価を得られるようにしましょう。

・オンとオフを切り替える

自宅を就業場所にすると、オンとオフの切り替えが難しくなるかもしれません。例えば、就業時間になってもやる気が出なかったり、逆に休みの日でも仕事が気になり、取り掛かってしまったりするでしょう。だらだらと仕事を進めるのはよくありませんが、働きすぎも問題です。ついついデスクに向かい、休みの日まで働いてしまっては、年間休日がほとんどないような状態になってしまいます。

【オンとオフを切り替えるコツ】
・仕事着を用意して着替えてから取り掛かる
・仕事部屋や仕事用の空間を用意する
・1日のうちの労働時間を明確にする(8時から17時まで仕事、休憩1時間など)

自分にあった工夫をして、オンとオフを切り替えるようにしましょう。

正社員の在宅ワークの求人を見つけられない場合は?

正社員の在宅ワークの求人は競争率が高いため、未経験で内定をもらうことは難しいかもしれません。なかなか就職先が見つけられないときは、条件を変えて就職活動をしてみましょう。

・完全在宅ではない求人を探す

在宅ワークを希望する方は、全く出勤しない「完全在宅ワーク」を希望しているのではないでしょうか。完全在宅の仕事が見つけられないときは、定期的に出勤する在宅ワークの求人も探してみましょう。

定期的に出勤すると、上司や同僚と直接コミュニケーションを取る時間があります。それにより結果的に仕事を覚えやすくなり、信頼関係も構築しやすくなるでしょう。未経験から正社員の仕事を始めるときは、仕事を覚えるまでが大変です。定期的に出勤することにより、スキルアップが早くなる点も期待できます。

・まずは出勤して働き実績をつくる

未経験の状態で在宅ワークの内定が決まらないときは、まず実績をつくってから在宅ワークに切り替える方法もあります。在宅ワークの求人を出している企業は、未経験者よりも即戦力となる経験者を求めているケースが多いでしょう。未経験で仕事を見つけられないときは、まず出勤して働く仕事を見つけて実績をつくるのがおすすめです。

・契約社員、派遣社員も選択肢に入れる

正社員の仕事を見つけられないときは、契約社員や派遣社員も選択肢に入れてみましょう。未経験で仕事を始める場合、もしかしたら就職後に「自分には合わない仕事だった」と気づくことがあるかもしれません。

契約社員・派遣社員なら働く期間が決まっているため、満期になると新たな職場・新たな業務に切り替える必要があります。未経験からチャレンジした仕事が「このままずっと続けられるものではない」と判断した場合にも、別の職種にチャレンジしやすい点がメリットです。

・アルバイト、パートから始める

正社員に強いこだわりがない方は、アルバイトやパートから始める方法もおすすめです。アルバイトやパートでなら正社員よりも未経験から始めやすい求人が多く、採用されやすくなるでしょう。

また、「社員登用制度あり」の求人を探すのもおすすめです。未経験でアルバイトやパートからスタートして、自信がついたら上司に相談をし、面談や試験の機会を設けてもらいましょう。

正社員を目指してアルバイトやパートを始める方は、「社員登用制度あり」の求人を見つけたらなら、社員登用の実績も確認しておくと安心です。社員登用の制度があっても、実際には社員登用をしたことがない企業や社員登用の基準が厳しい企業もあります。正社員を目指すなら、できるだけ社員登用される可能性が高い企業の求人に応募しましょう。

・業務委託で働く

企業に雇用される「会社員」の働き方以外に、企業に雇用されない「業務委託」の働き方もあります。正社員という働き方よりも「在宅ワーク」を優先したい方は、業務委託案件も検討してみましょう。

業務委託は正社員のように給与が安定していたり、福利厚生が充実していたりするわけではありません。しかし、クライアント企業とは対等な関係であるため、働く場所や時間、土日・祝日以外の休日設定など、自分で働き方を決められる点がメリットです。業務委託の仕事は、クラウドソーシングサービスや求人サイトなどで検索できます。

まとめ

未経験でもできる正社員の在宅求人数は決して多くはありません。しかし、さまざまな求人サービスを利用したり、在宅ワークが導入されやすい職種に絞ったりすることで仕事を見つけられるでしょう。

また、これから長く在宅ワークを続けていきたい方は、就職活動前にスキルを取得しておくのもおすすめです。自分に合う在宅ワークを見つけて、挑戦してみましょう。