フルリモートで長期インターンは可能? 探し方や活かし方をご紹介

学生であるうちに経験しておきたいものの一つがインターンシップですね。長期インターンシップにオンラインで参加できたら、学生生活と両立しやすくなります。しかし、「実際に出勤するインターンシップの方が良いのでは?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。今回はオンラインでのインターンシップの探し方やメリット、活かし方を紹介します。

就職活動に活かせる! フルリモートOKのインターンに参加しよう

フルリモートのインターンとは?

フルリモートのインターンとは?

「インターンシップ」とは、学生が企業について知ったり実際に働いたりして「仕事を経験してみること」を指します。企業説明会に参加するだけではわからないことも、インターンシップなら実際にオフィスで仕事をしたり話を聞いたりできるので、企業の雰囲気がより深くわかります。

2020年の新型コロナウイルス流行の影響により、インターンシップをフルリモートで行う企業が増加しました。フルリモートのインターンシップでは、その名の通り、すべてオンラインでインターンシップに参加できます。今では、短期・中期・長期などの期間に関わらず、フルリモートでのインターンシップが実施されています。

フルリモートと従来通りの対面のインターンシップは、オンラインであるかどうかという参加手段が異なるだけで、就業体験という目的は同じです。フルリモートでも、動画・チャットツール・Web会議ツールなどを利用して、充実した就業体験を経験できます。

オンラインで行うのが難しい職種の場合には、「基本はリモートで、一部対面をプラスする」といったかたちで実施する企業もあります。

気になる企業や業種のインターンシップについて、リモートでも行っているのか、フルリモートなのかなど、まずは調べてみましょう。

 

・アルバイトとインターンの違いは?

アルバイトとインターンシップの大きな違いは「目的」です。アルバイトは、お金を稼ぐことが目的であることに対し、インターンシップはお金を得ることが目的ではありません。インターンシップは、「職種に対する適性の確認」「仕事内容の把握」「企業文化を知ること」などを目的としており、社会に出て働くことを見据えるために参加します。

アルバイトでも、自己の適性の確認をしたり仕事内容の把握をしたりすることを目的としている方もいるでしょう。しかし、アルバイトの場合、採用する企業はあくまで「労働者」として雇います。一方インターンシップは、参加者に対して「自社の理念ややりがいを伝えたい」「自社のことを知ってほしい」といった思いで受け入れるのが大きな特徴です。

また、企業はインターンシップを通じて本採用とする人材を見つけることもあります。インターンシップを通じて自社のことを知ってもらい、優秀な人材を確保したいと考えているのです。

アルバイトとインターンシップ、どちらも「社会に出て経験を積む」という共通点があります。しかしインターンシップは、参加する学生と受け入れる企業側のどちらもが、「キャリア形成の一環」として捉えていることがアルバイトとの大きな違いです。

 

・インターンの給料とは?

アルバイトでは、時給や日給などとして給与を受け取ります。一方でインターンシップは、給料が必ず出るわけではありません。有給なのか無給なのかは、インターンシップの内容や期間により異なります。

「説明会」や「見学会」に近い短期のインターンシップでは給料が発生せず、実際に仕事に取り組むことになる長期インターンシップでは給料が発生する傾向にあります。また、フルリモートであっても有給のインターンシップはあるので、給料の有無でフルリモートか対面かを迷う必要はありません。交通費や給料の有無は企業により対応が異なるため、あらかじめ調べておきましょう。

「給料が発生するとなると未経験では参加できないのでは」と不安に思うかもしれませんが、決してそうではありません。未経験歓迎のインターンシップも多数あるので、積極的に参加してみましょう。

 

・インターンの3つの種類とは?

インターンシップには期間により3つの種類があります。「短期(1DAY)」「短期・中期(2日~)」「長期」について、それぞれの特徴を紹介します。

・短期:1DAY

1日だけ開催されるインターンシップは「見学会」や「体験会」とさほど変わらず、長期インターンに比べると、実際に企業で働くイメージを持ちにくいかもしれません。一方で、まだ就職先について具体的に考えられない方やいろいろな職種について知りたい方にはおすすめです。

・短期~中期:2~3日、1~2週間程度

2日以上の短期・中期のインターンシップは、ある程度就職したい業種や職業が決まっている方におすすめです。企業から出された課題に取り組んだり、プロジェクトに参加したりして仕事を体感できます。より深く体験したい方は、短期の中でも1週間程度参加できるものを選びましょう。

・長期:1か月以上

1か月以上の長期間参加するインターンシップは、参加する期間が長い分、その企業についてより深く知りながら、仕事の難しさややりがいを学ぶことができます。入社後のイメージがつかみやすい点もメリットです。「新規事業開発を体験」「イベントの企画提案」など、具体的な事業に取り組めるのは長期インターンならではといえるでしょう。長期インターンは、就職したい業種・職種・企業などが明確な方におすすめです。

フルリモートのインターンシップは、1DAY・短期~中期・長期のいずれでも実施されています。「長期だからフルリモートはない」といったことはないので、まずは気になるインターンシップを検索してみましょう。

リモートでできるインターンの職種とは?

リモートでインターンシップに参加できる職種は、オンラインで業務を完了できる業種が多い傾向にあります。リモートインターンシップを見つけやすい職種や仕事内容を紹介します。

・編集・ライター、ライティング業務
・Webマーケティング業務
・Webデザイナー業務
・エンジニアなどIT系の業務
・SNS運用、広告などの配信業務 など

上記のようにパソコンを使用した作業がメインで、業務のほとんどをオンラインのやり取りで進められる職種では、リモートのインターンシップを実施している企業を見つけられるでしょう。

また、営業やサービス業など、リモートではインターンシップを行うのが難しい仕事も、フルリモートでのインターンシップの募集がないわけではありません。企業によってはフルリモートで実施しているので、「オンラインでは難しい」と思われる業種や職種でも1度調べてみることをおすすめします。

フルリモートでインターンをするメリット

フルリモートでインターンをするメリット

インターンシップといえば企業に直接出向いて行う方がメリットは多いように感じますが、フルリモートにもメリットは多数あります。学生生活と両立するためにも、フルリモートのインターンシップも検討してみましょう。

 

・どこに住んでいても参加できる

フルリモートであれば、全国どこに住んでいてもインターンシップに参加しやすくなります。地方の学校へ通っている方が、東京都の企業の長期インターンに参加するには、夏期休暇をすべて充てたり学校を休学したりする必要があります。

しかし、フルリモートであれば、遠方の企業であっても大学を休まず参加できるでしょう。地方から都会の企業のインターンシップに参加する場合だけでなく、その逆も可能です。都会の学校へ通う学生が、地方の企業のインターンシップに参加することもできます。

フルリモートのインターンシップでは、参加できるエリアや企業の選択肢が広がる点がメリットです。

 

・移動に時間がかからない

フルリモートのインターンシップなら自宅から参加できるので、移動に時間がかかりません。学生生活を送りながら慣れない環境でインターンシップに参加するのは、充実感とともに疲労も感じるでしょう。出社するタイプのインターンシップでは、移動のために睡眠時間を減らさなくてはならなかったり、満員電車に揺られてストレスを感じたりすることも考えられます。

その点、フルリモートなら移動することなく自宅から参加できるので、自分の時間を確保しつつ比較的リラックスした状態で参加できます。移動にかかるはずだった時間を、勉強の時間やインターンシップのための準備・復習の時間としても活用できますね。

 

・大学と両立しやすい

フルリモートのインターンシップなら、大学と両立しやすい点がメリットです。「どこに住んでいても参加できる」「移動に時間がかからない」などのメリットは、「学生生活との両立のしやすさ」につながります。

学業を優先しつつも就職活動で有利になるインターンシップを経験できるのは、フルリモートだからこそといえるでしょう。フルリモートのインターンシップはスケジュール管理もしやすいので、「出社するインターンシップなら諦めていたところを挑戦できた」という方もいます。

 

・長期インターンの経験を就職活動で活かせる

出社するタイプの長期インターンシップに参加するには「休学」の壁があるため、多くの学生が実行できるわけではありません。フルリモートなら長期インターンに参加しやすく、他の学生があまり経験していないことなので、就職活動でのアピールの材料となります。

アルバイトや部活では経験できない、インターンシップならではの経験で他の学生と差をつけられます。

フルリモートでインターンをするデメリット

フルリモートのインターンシップにはいくつかデメリットがあります。「思い描いていたインターンシップと違った」といった事態にならないように、デメリットを把握しておきましょう。

 

・コミュニケーションが取りにくい

フルリモートのインターンシップでは、すべてのやり取りをオンラインで行うので、コミュニーションが取りにくい点がデメリットです。社会人経験のない学生は、「どのようにふるまったらよいのか」と、パソコンの画面の前で戸惑うことも多いでしょう。

しかし、そこでためらってしまうと学びのチャンスを逃してしまいます。オンラインでコミュニケーションを取る経験を積んでおくと、就職後にもそのスキルを活かせます。「オンラインではコミュニケーションを取りにくい」という前提を意識しながら、意欲的にコミュニケーションを取るようにしてみましょう。

 

・自己管理能力が求められる

フルリモートでインターンシップをすると、ほとんどの時間を自宅から参加することになるでしょう。企業に出向いて参加するインターンシップと異なり、誰かがそばにいるわけではないので、気がゆるんでしまう可能性があります。

まず、「何のためにインターンシップに参加するのか」と大きな目標を立てておきましょう。次は、「そのために何をするのか」「今日は何をするのか」といった細かい計画を立て、確認しながら進めていくと自己管理がしやすくなります。

特に長期インターンの場合は、途中で目標を見失ってしまうかもしれません。自己管理するためにも、必ず「インターンシップに参加する意味」を考え、目標を立てて実行していきましょう。

 

・先輩の働いている姿が見えにくい

インターンシップでは、「実際に働く先輩の姿を間近で見て学ぶ」ことも大事な経験の1つです。しかし、フルリモートでは働く先輩の姿が見えにくい点がデメリットといえるでしょう。

実際に企業に出向く場合は、その場の空気感がわかり、肌で感じながら得られるものがあります。フルリモートは肌で感じるといった空気感が伝わりにくいので、その分積極的に交流することが大切です。

・チャットなどのコミュニケーションツールで積極的に交流する
・他のインターン参加者と先輩のチャットのやり取りから学ぶ
・オンラインミーティングの機会があれば、カメラをオンにして会話に参加する

例のようにチャットやオンラインミーティングなどで積極的に交流し、先輩とやり取りする機会を増やしましょう。オンラインでも、発言したり書き込んだりするのは緊張するかもしれません。緊張してしまう方は、最初にあいさつだけ打ち込んだり音声テストをしたりして、1度声を出しておくと次の発言もしやすくなりますよ。

フルリモートのインターンの探し方とは?

「フルリモートのインターンシップに参加しよう!」と気持ちが高まったなら、さっそく探してみましょう。インターネットで検索する3つの方法と人脈を活用する方法を紹介します。

 

・インターネットでキーワードを検索

まず1つめは、Googleなどの検索エンジンからキーワードで検索する方法です。インターンシップに参加したい業種や希望するエリアなどのキーワードに、「フルリモート インターンシップ」を加えてインターネットで検索してみましょう。

例えば、「エンジニア フルリモート インターンシップ」「マーケティング フルリモート インターンシップ 港区」などのキーワードで検索すると、該当する企業のホームページや関連情報がヒットします。表示されたアドレスをクリックして、詳細を確認してみましょう。

 

・気になる企業のホームページを検索

すでに就職したい企業が明確にあるなら、その企業のホームページを検索してみましょう。インターンシップについての情報ページがあればそこで詳細をチェックできます。オンラインでのインターンシップを実施しているかどうかを確認してみましょう。

企業によっては、過去に実施したインターンシップの内容を詳しく紹介していたり、参加者の体験談が掲載されていたりします。内容を詳しく知った上で参加を検討できるので、気になる情報をチェックしてみましょう。

 

・インターンに特化している募集サイトから探す

インターンシップの情報が掲載された募集サイトを検索するのもおすすめです。インターンシップに特化したサイトなら情報を調べやすいので、気になるインターンシップを見つけられるでしょう。

「インターンシップ 募集サイト」「インターンシップ特化 求人サイト」などと検索すると、該当するサイトを見つけられます。気になるサイトを見つけたら、募集一覧の中から「フルリモートで参加OK」「リモート勤務可」などのカテゴリを探してみましょう。

インターンシップに特化したサイトで調べるメリットは、1つのサイトで複数のインターンシップ先を閲覧できるので効率良く探せる点です。また、利用前に会員登録・ログインすることで、インターンシップへの参加もクリック1つで手続きへと進められるサイトもあります。インターンシップ先の募集だけでなく、就職支援をしているサイトもあるので利用規約を読んで、登録してみましょう。

また、インターンシップに特化したサイトもそれぞれ特徴があります。

・長期インターンに特化
・エンジニアに特化
・有給インターンに特化 など

それぞれのサイトに特徴や強みがあるので、自分に合うサイトを選んで利用してみましょう。

 

・先輩や友人の紹介を受ける

すでにインターンシップに参加したことのある先輩や、インターンシップ先を探している友人などと情報交換をするのも1つの方法です。リアルな体験談からは、インターネット上の情報だけではわからないことを知ることができます。

自分の周りでインターンシップに参加している方を探して、積極的に情報交換をしてみましょう。「あの企業のインターンシップは良かった」と勧められたり、「参加するならこうした方が良かった」など、反省点を知ることができたりするでしょう。

また、インターンシップ経験者から「どうやってインターン先を決めたのか」「どのように探したのか」などを聞いてみて、参考にできる部分は同じように行動してみるのもよいでしょう。

フルリモートのインターン先を決めるポイント

フルリモートのインターンシップを実施している企業を見つけたら、さっそく詳細を確認してみましょう。どの企業のインターンシップに挑戦するのか、判断材料となるポイントを紹介します。

 

・フルリモートのインターン実績がある

フルリモートのインターンシップを希望するなら、やはりフルリモートでインターンシップを行った実績のある企業のものに参加するのがおすすめです。オンラインでのインターンシップのノウハウがある企業ではシステムに戸惑うことも少なく、参加する方もより有意義な時間を過ごせます。

また、すでにフルリモートで働く社員がいるインターンシップ先を選ぶのもよいでしょう。実際にフルリモートで勤務している方は、リモートワークのメリット・デメリットを把握しています。そのため、初めてのリモートインターンに挑む学生に対しても的確に対応してもらえるでしょう。

しかし、「フルリモートのインターンシップが初めて」という企業のインターンシップを選んではいけない、というわけではありません。各企業は、自社のため・学生のために、充実したインターンシップになるように準備をしています。あくまでも「迷ったときの指標」として、「フルリモートのインターンシップの実績」があるかどうかをチェックしてみましょう。

 

・関心のある業種、業界、職種であるか

「フルリモートでインターンシップに参加できるかどうか」を中心にインターンシップ先を選んでいると、本来の目的を見失ってしまうかもしれません。インターンシップに参加する目的は、「社会経験を積みたい」「就職活動に活かしたい」「仕事内容をより早く理解したい」などではないでしょうか。

「フルリモートで参加できるかどうか」を気にしすぎると、結果的にあまり興味のない分野のインターンシップから選ぶことになるかもしれません。中期~長期のインターンシップではさまざまな体験ができます。

例えば
・社長や経営者の直下で新規事業提案
・メディア広報の基礎を習得&実践
・戦略立案から企画実行 など

長期インターンでは特に、実際にその企業が行っている仕事に携われるチャンスがあるでしょう。自分がやりたい内容か、就職先として関心のある分野かなど、本来の目的を達成できるかどうかを中心に、参加するかどうかを考えてみましょう。参加したいインターンシップではフルリモートを実施していないのなら、週に数日とさせてもらう、夏休みなどの長期休暇を利用する、短期インターンシップにするなどの方法もありますよ。

 

・「フルリモート」か「リモート」か

「リモート」として募集されているインターンシップであっても、「一部対面」での実施というケースがあります。地方から都会へ・都会から地方へのインターンシップに参加希望で、一部対面が難しいのであれば、「フルリモート」であるかどうかは調べておく必要があります。また、国外から参加する場合にも、完全にオンラインで完結する「フルリモート」のインターンシップに参加する方が渡航費用などの負担がないのでおすすめです。

その一方で、対面での参加が可能な方は、「フルリモート」にこだわる必要はありません。「リモート+一部対面」のインターンシップに参加することで両方の良い面を体験できますよ。

フルリモートのインターンシップで気をつけることとは?

フルリモートのインターンシップで気をつけることとは?

フルリモートのインターンシップには、実際に対面で参加するインターンシップと異なり、オンラインならではの気をつけるべきポイントがあります。フルリモートでの参加が決定したら、注意しておきたい5つのポイントを紹介します。

 

・明るく見える雰囲気づくりを

Web会議システムなどで企業側とつながる場合、実際はとても表情が明るく元気のある方でも、画面の映り方によっては暗い印象に見えてしまうかもしれません。いきいきとした表情を伝えるためにも、顔が明るく映るように工夫しておきましょう。

例えば、「デスクを部屋の明るい位置に移動する」「背景をスッキリとさせる」「照明の位置を変える」「明るい色の服を着る」などの工夫により、カメラ写りの雰囲気を改善できます。自信を持って表情を見せるために、ビデオ会議用の照明を用意するのもおすすめです。「あまり顔を見せたくない」「カメラ映りの悪さが気になる」と思ってしまうと、表情を隠したくなってしまいます。明るい印象を伝えるためにも、カメラ映りが良くなるように工夫しておきましょう。

 

・カメラを見て、目線を合わせよう

Web会議ツールなどを使ってオンラインでやり取りするときは、ついつい画面に映る相手の顔を凝視してしまいます。しかし、画面を見続けていると、こちらの目線が相手に合うことがなくなってしまうので、適度にカメラへ視線を向けるようにしましょう。

視線をカメラに向けることで、相手から見たときに、「こちらを見て話を聞いている」と感じてもらうことができます。Web会議では、パソコンの画面とカメラの両方を適度に見るように心がけましょう。

 

・しっかりとリアクションを取ろう

オンラインでのやり取りには、その場の空気感が伝わりにくいというデメリットがあります。Web会議ツールを使用しているときは対面でのやり取りのときよりも、少しオーバー気味なリアクションで対応してみましょう。

・話を聞いているときに深くしっかりとうなずき、理解していると伝える
・挙手を求められたら画面に映るようにはっきりと見せる
・無表情にならないように、笑顔を意識する
・お礼を伝えるときは頭を下げる など

普段はリアクションが控えめな方も、「画面の相手に伝わるように」という点を意識して反応してみましょう。

 

・ヘッドセットやマイクを活用する

相手の声をきちんと聞くため、自分の声を正確に届けるためには、ヘッドセットやマイクのタイプや性能にこだわるとよいでしょう。ヘッドセットやイヤホン、マイクなどを使用することは、機能的に声が聞きやすくなる・届けやすくなるだけではありません。「しっかり参加しようとしている」という前向きな姿勢を企業の方に伝えられます。

マイクを用意できなかった場合は、自分の声が相手に届くように、ハキハキと滑舌良く発言することを心がけるようにしましょう。

 

・インターネットが不安定にならないようにする

フルリモートのインターンシップはすべてのやり取りをオンラインで行うため、インターネットの接続を安定させる必要があります。インターンシップに参加する前に、Web会議ツールをテスト使用したり、接続状況や回線速度の確認をしたりしておきましょう。

不安定になっている場合の原因は、さまざまなケースが考えられます。

・回線そのものに問題がある
・接続している環境が悪い
・パソコンのOSのアップデートをしていない
・不必要なブラウザやソフトを立ち上げすぎている など

万が一、インターンシップに参加している間に接続がうまくいかなくなっても慌てないように、対処方法もあらかじめ確認しておきましょう。

フルリモートのインターン経験をどう活かす?

フルリモートのインターン経験をどう活かす?

インターンシップは「参加して終わり」ではなく、その後の就職活動などに活かすことが大切です。実際に参加する前に、「インターン経験をどう活かすか」を考えておくと、より充実したインターンシップになりますよ。

 

・フルリモートでのインターン経験により得たことをESに書く

エントリーシート(ES)にインターンシップの経験で得たこと、学んだこと、成長したこと、気づきなどを書いてみましょう。そのときに、「フルリモートでのインターンシップ」だからこそ得られた内容を盛り込んで作成すると、他の学生と差をつけられます。

フルリモートで長期インターンに参加する学生はあまり多くありません。そのため、他の方が経験していないことから気づきを得られれば、自分の強みになります。

インターンシップに参加している間にも、気づきや改善したこと、学んだことをその都度メモしておき、インターンシップ終了後に棚卸ししやすいようにしておきましょう。

 

・フルリモートとのギャップを面接時にアピールする

フルリモートでインターンシップに参加した企業の求人に応募して就職面接に挑むなら、リモートでは伝わり切らなかったであろう面をアピールしてみましょう。対面で行われる面接は、チャットなどオンラインでは伝わりにくい人柄、喋り方、仕事に対する姿勢など、自分の良さをリアルに伝えられるチャンスです。

オンラインで交流していた相手と実際に会ってみると、「イメージと違う」といったことは珍しいことではありません。

・口数が少ないと思っていたが、意見をはっきり言える人だ
・おとなしく見えていたが、表情が明るくはつらつとしている
・文章では生真面目なイメージだったが、実際の雰囲気はやわらかくほがらかだ など

オンラインで伝わるイメージとは違う「自分の良い面」を伝えてみましょう。

 

・悩んだときに、インターンで築いた人脈を活かす

「就職先をどうするか」「自分のアピールポイントはどこなのか」など、就職活動は始める前から就活中も悩みがつきものです。悩んだときにはインターンシップで築いた人脈を活かし、相談したり情報を共有したりしましょう。

フルリモートのインターンシップなら、全国各地の学生との交流の機会が増えます。同じ悩みを持つ学生や同時に就職活動を進める仲間と悩みを共有できるでしょう。

また、インターンシップに参加した企業の先輩社員とも交流が続けられるのなら、つながりを大切にして、相談したり質問したりするのもおすすめです。

 

・インターンの経験から、自分に合う業種や職種を見極める

オンラインのインターンシップに限ったことでありませんが、インターンシップの経験から自分に合う職種や業種を見極められます。インターンシップに参加してみると、「イメージ通りにやりがいを感じられる」と思うこともあれば、「どうもしっくりこなかった」と思うこともあるでしょう。

思うような結果が得られなかったとしても、それは参加しなければわからなかったことなので、決して経験が無駄になるわけではありません。インターンシップ先が合わなかった場合は、「合わないと思った点はどこか」「自分はどういったことがしたかったのか」など、深掘りして考えてみましょう。

また、あまり興味がないインターンシップに参加してしまっても、「意外に興味の湧く分野だった」「自分に向いているかもしれない」と思うことがあります。その場合は、さらにその企業や業界について深掘りし、「なぜ興味を持てたか」「どこにやりがいを感じたか」などを分析してみましょう。インターンシップの経験を振り返り、深掘りすることで、自分のキャリアプランをしっかり考えるきっかけになりますよ。

希望するフルリモートのインターンを見つけられなかった場合は

希望する業種、職種、企業によってはフルリモートのインターンシップを行っていない場合もあるでしょう。その場合の選択肢を紹介します。

 

・短期〜中期のインターンに参加する

「遠方の企業のインターンシップに参加したいけれど、長期での参加は難しい」という理由からフルリモートのインターンシップを探していた方は、短期もしくは中期のインターンシップを検討してみましょう。インターンシップの期間が短ければ、遠方からの参加でもチャレンジしやすくなります。長期インターンに比べて得られる情報や経験値は少なくなりますが、期間が短い分、他の企業のインターンシップへも参加しやすくなるというメリットがあります。

 

・土日OK、週1日〜などの条件を探す

インターンシップには、土日に参加できるものもあります。大学との両立が難しく、「長期ならフルリモートしかできない」と思っている方は、「土日参加OK」のインターンシップを探してみましょう。

また、「週に1日から・2日から」といったかたちで、1週間あたりの参加日数が少ないインターンシップもあります。週に1~2日だったり土日に参加できたりするなら、フルリモートでなくとも学業との両立がしやすくなりますね。

 

・思いきって休学する

興味のある企業の長期インターンでフルリモートが実施されていない場合は、思いきって休学するのも1つの方法です。休学に抵抗がある人もいるかもしれませんが、企業に出向いて実際に先輩社員と交流し業務に携われることは、社会に出る前の大きな財産となります。また、インターンシップで良い印象を残すことで、就職活動で優位になれる可能性もあります。

インターンシップのために休学しても、得られるものの方が大きい可能性は十分にあります。インターンシップの内容や企業について下調べを十分して、学業との両立に悩む場合には、休学も検討してみましょう。

 

・「少し興味のある分野」も選択肢に入れる

インターンシップ先を選ぶときは、就職したい職種や興味のある業種、目指している企業などから選ぶのが通例でしょう。しかし、そういった分野でフルリモートのインターンシップの参加が難しいなら、「少し興味のある分野」のインターンシップに参加してみてはいかがでしょうか。

第一希望の職種でなくとも、「参加してみたら興味が湧いた」「先輩社員と相性が良く楽しかった」という結果になるかもしれません。インターンシップは1つの企業に絞る必要はなく、学生のうちに複数参加できるものです。対象のジャンルを広げることで、将来の選択肢も多くなりますよ。

まとめ

新型コロナウイルスの影響により、インターンシップもフルリモートで参加しやすくなりました。フルリモートのインターンシップなら、地方から都会の企業・都会から地方の企業へでも参加しやすいため、広く人材を募集したい企業や学生向けにアピールしたい企業での実施が増えています。

一方で、フルリモートではコミュニケーションが取りづらく、実際の職場の空気感がわかりにくいというデメリットがあります。積極的に交流するように努めることでデメリットをカバーできるので、インターンシップに参加する目的を明確にして、社会経験を積んでいきましょう。