転職で在宅勤務を実現するには? 正社員の仕事を探す方法とは

正社員として在宅勤務の転職先を探したい。そう考えたときに「どのような職種に転職すべきか」「そもそも在宅勤務OKの転職先は見つけられる?」と疑問に思いますよね。今回は、正社員かつ在宅勤務の転職を成功させるために、求人の探し方、活かせる資格などを紹介します。

正社員の在宅勤務は可能? 転職方法をご紹介!

転職で在宅勤務の仕事を探せる?

転職で在宅勤務の仕事を探せる?

転職で在宅勤務の仕事を始めることは可能でしょうか。また、未経験の場合、正社員への転職は難しいのでしょうか。まずは、転職活動を始める前に知っておきたい2点についてお伝えします。

 

・【正社員の在宅勤務】転職先はある?

新型コロナウイルスの影響で在宅勤務を導入する企業が増加し、正社員で在宅勤務をするのは珍しいことではなくなりました。その結果、正社員の在宅勤務の転職先は見つけやすくなっています。

また、テレワークを導入してから数年がたち実績ができた企業では、オンラインでも仕事を進めやすい環境が整っています。初めて在宅勤務をする方も、オンラインでの仕事のノウハウがある企業ならスムーズに研修を受けられるでしょう。

パソコンとインターネット環境が整っていれば進められる業務は、今後も在宅勤務の求人が増加すると考えられます。システムエンジニア、Webデザイナーなど、IT系の職種のスキルがある方は、正社員の仕事を見つけやすいでしょう。まずは、自分が「転職したい」と考えている職種が「在宅勤務に適しているか」「求人があるか」を調べてみましょう。

 

・未経験でも正社員の在宅ワークはできる?

未経験の職種でも、正社員としての在宅勤務は可能です。「在宅勤務 正社員 未経験」などとインターネットで検索すると「未経験歓迎」「初心者OK」といった求人を見つけられます。

ただし、やはり優遇されるのは未経験でも近い業種での経験があったり、資格を所有していたりして、即戦力として期待できる方です。企業にとって、一から仕事を教える必要がある人よりもある程度の知識がある人の方が、人材育成のコストを削減できるなどのメリットがあります。

また、未経験から正社員をスタートするには、在宅勤務よりも出勤するタイプの求人の方が多いのが現状です。以上のことを踏まえると、未経験者や初心者が応募できる求人であっても、その職種のジャンルについて知識を深めておく方が有利です。転職活動を進めながら、もしくは転職する前に、資格を取得したり勉強したりしておくのがおすすめです。

未経験のジャンルに転職したい場合は、あらかじめ求人を検索し、「未経験可」の求人がどのくらいあるか調べてから動くようにしましょう。対策を考えてから動かなければ、転職活動が難航する可能性があります。

在宅勤務とは? リモートワークやテレワークとの違いは?

在宅勤務とはその名の通り、「在宅(自宅)を就業場所として仕事をする働き方」のことです。リモートワーク、テレワークなどと同様に使われることの多い言葉ですが、それぞれ意味合いが異なります。

・テレワーク=「情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)を活用した、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」のこと

・在宅勤務=自宅を就業場所として働くこと

・リモートワーク=オフィスとは離れた遠隔地で働くこと

テレワークには明確な定義があり、在宅勤務やリモートワークには定義がありません。テレワークの一種に在宅勤務やリモートワークがある、と考えておくとよいでしょう。また、一般的に「テレワーク」「在宅勤務」「リモートワーク」は、特に明確な使い分けをされずに使用されています。転職活動で、「テレワーク」と書かれている求人と「在宅勤務」と書かれている求人は「どこが違うのか」と、細かく気にする必要はあまりありません。

その一方で、「在宅勤務」「テレワーク」と書かれている求人でも、「完全在宅勤務」「完全テレワーク」であるかどうかは確認する必要があります。「会議や研修などで定期的に出勤」「週の半分は出勤」といった働き方であっても、「在宅勤務」「テレワーク」と求人に掲載されているケースがあるからです。企業の求人広告で使用される「在宅勤務」「テレワーク」が、必ずしも自分がイメージするものとは合致しないということを頭に入れておきましょう。

在宅勤務のメリット

在宅勤務のメリット

すでに在宅勤務の経験がある方は、「在宅勤務のメリット・デメリット」を把握した上で転職を検討できます。しかし、在宅勤務未経験で転職を考えているなら、まずはメリット・デメリットを十分に検討した上で、転職活動を始めましょう。実際に働き始めてから、「在宅勤務は自分に合わなかった」とならないように、良い面・悪い面を知っておくことをおすすめします。

 

・通勤不要で働ける

自宅を就業場所とする在宅勤務は、通勤に時間がかからない働き方です。移動しなくとも働けるので、在宅勤務は通勤に時間がかからず、満員電車や渋滞によるストレスもありません。自宅から勤務場所まで片道1時間かかる仕事をしている方は、転職して在宅勤務になることで1日2時間分の時間を有効に使えるようになります。

【通勤に片道1時間かかっている場合】
片道1時間×2回(往復)=1日2時間
2時間×20日(1か月の出勤日数)=40時間

片道1時間で通勤しているなら、1か月で40時間を移動に費やしていることになります。在宅勤務ならその時間を趣味の時間、睡眠時間、家族だんらんの時間などに有効に使えますね。

また、起床して、朝食を食べたり身だしなみを整えたりした後、すぐに仕事を始められるので「通勤だけで疲れる」ということもありません。満員電車や悪天候に煩わされることなく、疲労とは縁のない状態で仕事を開始できるでしょう。

電車の運休や遅延による遅刻を心配したり、五十日や月末の渋滞を見越して早く出勤したりするなど、通勤時に気を回す必要もなくなります。特に今現在、通勤に時間をかけている方は、転職して在宅勤務になることでストレス軽減が期待できます。

 

・全国どこに住んでいても働ける

埼玉県・千葉県・神奈川県に住んでいるなら東京都、中部エリア在住なら愛知県、九州エリア在住なら福岡県の企業の正社員を目指す方が多いのではないでしょうか。しかし、完全在宅勤務であれば、居住地の制約なく日本全国どこにいても仕事ができます。

完全在宅勤務なら、地方にいても東京都や大阪府など都市部の企業で働いたり、逆に都市部にいながら地方の企業で働いたりできるのです。現在住んでいる場所を離れるのが難しい方でも、「京都府の文化事業に関わりたい」「兵庫県のお菓子メーカーに興味がある」といった自由な動機で仕事探しができますよ。

次のような方は完全在宅勤務の正社員の仕事を探すことで、希望がかなえられます。

・移住や引っ越しの可能性があるが正社員で仕事がしたい
・家族の転勤についていきたいがキャリアを諦めたくない
・地方に住みながら、都会の企業に就職したい など

住む場所を自由に選びつつ、正社員の仕事を続けられるのが在宅勤務のメリットです。場合によっては、海外在住でも日本の企業に就職できるでしょう。転職活動時に、「全く出勤の必要がないかどうか」を確認しておくのがポイントです。

 

・自分の時間を持ちやすい

在宅勤務は出勤して働く場合と比較して、自分の時間を持ちやすい点がメリットです。「1人の時間を持ちたい」「人付き合いが苦手」といった理由から、他人と同じ場所で過ごすことが苦痛だという方もいるでしょう。そういった方は在宅勤務で働くことにより、業務中にストレスを感じることなく、休憩時間も自宅でほっと一息つけるようになります。退勤後の飲み会などの機会も減るでしょう。

また、在宅勤務であれば、社内外の方と交流する時間も少なくなります。業務の合い間に立ち話をすることもなく、外線電話や来客などで仕事を妨げられることがないので、自分の仕事に集中して取り組めます。効率的に働くことができれば、「残業ゼロ」も可能になるでしょう。

仕事が終われば即「オフ」の時間に切り替えられるので、すぐにリラックスして過ごせますよ。

 

・子育て中でも働きやすい

子どもがいる方や共働き家庭では、「子どもが小さいうちはパートタイムで、学童に入れたり1人で留守番ができたりするようになったら正社員に」などと計画している方も多いのではないでしょうか。しかし、本当の願いとしては「できたらずっと正社員を続けたい」と考えることもあるでしょう。在宅勤務なら、通勤時間を削減したり効率的に働いたりできる分、正社員でも子育てしやすい環境が整います。

例えば、
・通勤時間を考えると保育園に預けるのが難しい
・子どもが小学校から帰宅したときに自宅で出迎えたい
・夏休みや冬休みなどの学校の長期休暇に対応できない など

子育てと仕事の両立に悩みを抱えていた方も、在宅勤務なら通勤時間を削減した分、保育園の送り迎えが可能でしょう。また、仕事中とはいえ、自宅にずっといられるので、子どもが小学校から帰宅しても家でひとりぼっちということがありません。

「子育ても正社員も両立したい」と考えている方は、転職先に在宅勤務可能な正社員を選ぶことで働きやすくなります。

 

・人間関係に悩みにくい

在宅で働くと、人間関係に悩みにくくなる点がメリットです。在宅勤務は1人で働く時間が長い分、上司や同僚、クライアントとの交流時間が短くなります。

たとえ社内に苦手な相手がいたとしても、顔を合わさず、メールだけ・電話だけといった接点の少ない手段でやり取りできます。また、派閥争いやグループのトラブルなど、まわりの人間関係に振り回される心配も少なくなるでしょう。特に、人間関係が原因で転職を検討している方は、精神的に解放された気分で仕事ができ、パフォーマンスも上がると期待できます。

しかし、在宅勤務であっても一切交流が不要なわけではありません。「在宅勤務だからこそ」コミュニケーションに気を配る必要もあるので、その点だけ注意しておきましょう。

 

・服装が比較的自由

出勤して働く方は、ビジネススーツを何着か用意したり、プライベート用とオフィス用両方のテイストの服を用意したりする必要があります。在宅勤務では、オンライン会議などの予定がない限り、仕事相手に自分の姿が見えないので、ある程度服装が自由な点がメリットです。

ヒールのある靴で疲れる、スーツのクリーニング代が高くつく、などのストレスもあまり感じなくなるでしょう。動きやすい服装、好きなファッションを楽しみながら仕事ができます。

ただし、企業によっては在宅勤務であっても服装にルールがあるケースもあります。また、急なオンライン会議などで慌てないよう、自由にしすぎないように注意しましょう。

また、ファッションにこだわりがなくとも、上司や同僚と一緒に過ごす空間では、「エアコンが寒すぎる・暑すぎる」といった空調に関するトラブルもありえます。「冷房が効きすぎるけれど、隣の席では上司が暑そうにしているから、夏場でもカーディガンが必須」など、オフィスではよくある光景ではないでしょうか。在宅勤務なら、自分の快適な温度や服装で過ごせますね。

在宅勤務のデメリット

在宅勤務のメリットだけでなくデメリットも知ることで、転職後の働き方をイメージしやすくなります。対策できるかどうか、あらかじめ考えておきましょう。

 

・オンオフのメリハリをつけにくい

自宅を就業場所としていると、いつも生活している環境が「職場」となります。人によってはリラックスする時間と仕事時間のオンオフの切り替えが難しいと感じるでしょう。

書斎など仕事専用の部屋をつくれたら、気持ちの切り替えがしやすくなります。しかし、ワンルームの方やリビングを職場にする方は、気分の切り替えが難しくなるでしょう。

企業のオフィスと異なり、まわりに上司や同僚がいないので、集中力に欠けてしまうかもしれません。オンとオフの切り替えができないまま、だらだらと深夜まで働いてしまう可能性もあります。

メリハリをつけて働くために、自分で「オンとオフ」のスイッチを決めておくことをおすすめします。

【オンとオフの切り替え方】
・「仕事着」を決めて仕事のときに着る
・仕事前に軽く体を動かす
・仕事前に机の上の物をすべて片付ける
・「時間」を意識して定刻に動くようにする など

自分で「仕事が始まる」と気持ちを切り替えられる行動を決めておきましょう。毎日続けていると自然にルーティーンとして定着し、「仕事モード」のスイッチが入りやすくなりますよ。

 

・コミュニケーションを取りにくい

上司や同僚、クライアントと直接会わない在宅勤務は、コミュニケーションが取りにくい点がデメリットです。直接伝えるならすぐに終わる伝達事項も、メールや電話では難しく感じることがあります。「正しく情報を伝える」「信頼関係を築く」「お互いの人柄を知る」といったコミュニケーションを心がけましょう。

また、休憩時間の交流や飲み会の機会がほぼなくなるので、業務時間外にコミュニケーションを取ってお互いを知る機会も少なくなります。出勤して働いていたときと同じ様にコミュニケーションが取れる、と考えていると苦戦するかもしれません。

顔を合わせて働いているとき以上に、相手のことを考えてメールや電話の対応をするようにしましょう。気遣いのひとことがあるだけで、相手への伝わり方が変わります。オンラインでの交流会や親睦会があるなら積極的に参加して、話しやすい関係づくりに努めましょう。

 

・仕事を覚えにくい

これまで経験していないジャンルの職業に転職する場合、在宅勤務では仕事を覚えにくい点がデメリットです。対面で仕事の研修や引き継ぎを受けられるときと異なり、「どこまで理解したか」「1人で業務を進めても問題ないか」を先輩社員も自分自身も把握しにくくなるでしょう。

仕事が始まる前に、「マニュアルが用意されているか」「質問の問い合わせ先や通信手段」を確認しておくと安心です。わからないことがあったとき、トラブルがあったときはすぐに連絡して対応するようにしましょう。

わからないまま1人で進めてしまうと、後々大きなトラブルにつながる可能性があります。まずは自分で調べて「ここまでは調べられて解決できたが、ここからは確認してほしい」といったかたちで、人任せにしない質問の方法を身につけておきましょう。

 

・スキルを求められる

1人で仕事を進める時間の長い在宅勤務は、スキルを求められることが多く、未経験者では採用を獲得するまで苦戦する可能性があります。転職の場合は特に、先輩が仕事を教え「育てていく」というとらえ方ではなく、即戦力を求められます。さらに在宅勤務となると、1人前として仕事ができる人材を求められるのは当然かもしれません。

「未経験可」な仕事であっても、全く何もない状態で応募するのではなく、転職したい職種や業界の勉強をしておきましょう。転職後も、スキルアップの勉強や最新のツールに慣れておくなど、自分で努力していく姿勢が重要です。

日頃から「自分に何を求められているか」「どんなスキルを身につけたらよいか」を考える習慣をつけておきましょう。目指す業界について相談できる先輩がいるのなら、「在職中や転職時にどのようなスキルや資格を習得したか」と聞いてみるのもおすすめです。

 

・評価に不満を感じる可能性も

在宅勤務で働いていると、働いている姿が上司や先輩から見えないので、自己評価と人事評価にズレや不満を感じる可能性があります。成果物以外で評価を受けるには、やはり出勤して働く方が有利となるでしょう。ボーナス支給時や昇給時に「妥当な評価を受けられなかった」と感じることのないように、日頃から工夫しておく必要があります。

「報告、連絡、相談の徹底」「締め切り順守」など、基本的なことを遂行するのはもちろんですが、「積極的な提案」「人柄が伝わるコミュニケーション」「関連資格の取得」など、意欲的な姿勢を見せて、信頼を積み重ねていくことが重要です。転職直後は特に、上司や先輩とは慎重にやり取りしましょう。

在宅勤務が向いているタイプとは?

自宅を就業場所とし、1人で働く時間の長い在宅勤務は、人により向き不向きがあります。転職前に、自分が在宅勤務に向いているかどうか考えておくとよいでしょう。

 

・自己管理能力が高い

自宅を就業場所とする在宅勤務は、オフィスで働くとき以上に自己管理能力を求められます。自分でスケジュールを立てて全体像を把握しながら、仕事をスムーズに進めることが大事です。

・仕事とプライベートのオンオフ
・仕事の進捗状況の把握
・スケジュール管理
・優先順位の整理 など

仕事を円滑に進めるためには、気持ちの切り替えや手元にある仕事の管理をしなければなりません。計画的に行動できる方、進捗状況を客観視しながら進められる方に、在宅勤務が向いています。

とはいえ、「自己管理が苦手な方は、在宅勤務ができない」というわけではありません。管理が苦手な方は、スケジュール管理アプリやタスク管理ツールなどのアプリを使うとよいでしょう。

アプリを活用すると、状況を客観的に把握できたり、締め切り前に通知がきたりするので、スケジュール管理に役立ちます。転職前に1度使用してみるのもいいですね。

企業によっては、在宅勤務中の社員の状況を把握するため、タスク管理ツールをチームで共有しているケースもあります。

 

・コミュニケーションスキルが高い

コミュニケーションスキルが高い方は、在宅勤務でも円滑に仕事を進めやすいでしょう。上司や同僚、クライアントと直接会って仕事をする機会が少ない在宅ワークは、気配りのできるコミュニケーションスキルが必要です。

・電話やメールでのやり取りが得意
・オンライン会議ツールでも相手との距離を感じず話せる
・困ったときにすぐに相手に頼れる など

コミュニケーションスキルが高い方は、在宅勤務に向いています。細やかなコミュニケーションに自信がない方は、やり取りする前に1度、相手の姿を想像して考えてみるのがおすすめです。「この時間は電話をしてもいいタイミングか」「メールの文面は相手の立場に合わせて書かれているか」など、確認してから行動するだけで、相手の感じ方も変わってくるでしょう。

 

・1人の方が集中できる

「ざわざわとしたオフィスや人が多い環境では落ち着かない」という方は、在宅勤務が向いています。在宅勤務なら他人の行動が気になりにくく、1人で過ごせる分集中しやすくなるでしょう。

・雑音が苦手
・まわりに人が多いと窮屈に感じる
・急かされていなくてもプレッシャーを感じる など

繊細な方は、1人の方が仕事のパフォーマンスが向上します。「仕事そのものは疲れないけれど、まわりの方への配慮に疲れる」といった方は、出勤して働くよりも在宅勤務の方が不要なストレスから解放されるでしょう。「仕事だけに集中したい」「1人でもくもくと働きたい」と希望する方は、在宅勤務がおすすめです。

在宅勤務が向いていないタイプとは?

「在宅勤務がしたい」と考えていても、実際やってみると「在宅勤務は向いていなかった」という事態になるかもしれません。3つのポイントを紹介するので、各項目に自分が該当するかどうか、イメージしておきましょう。

 

・交流しながら働きたい

チームでの仕事やディスカッションなど、メンバーと交流してアイデアを出すような仕事がしたい方は、在宅勤務では自分の良さが発揮しにくくなるでしょう。在宅勤務でもオンライン会議ツールなどで交流はできますが、オフィスで働くときのように、その場ですぐに直接意見交換ができるわけではありません。

転職前に、どのようなことに仕事のやりがいを感じるかを考えておきましょう。「交流」「協力」など、まわりの方とのやり取りに魅力を感じる方は、在宅勤務でそれらが実現できるかどうか考えておくことをおすすめします。

完全在宅勤務ではなく、週の半分は在宅・半分は出勤、といった働き方を選ぶ方法もあります。担当する業務やプロジェクトによって在宅勤務と出勤とを切り替えられるなら、「自宅で1人集中」と「同僚と交流」の両方を実現できます。

 

・直接人と接する仕事が得意

販売業など、直接相手と同じ空間で顔を合わせてコミュニケーションを取る仕事がしたい方は、在宅勤務ではやりがいを感じにくくなります。オンラインのやり取りでもクライアントと交流できますが、「接客」という業態は在宅勤務ではかなえにくいのが現状です。

接客が好きな方は、「在宅勤務」と「直接コミュニケーション」のどちらが自分にとって重要かを、改めて考えておきましょう。「在宅なら通勤時間がカットできるから」などと「なんとなく」で在宅勤務の仕事に転職してしまうと、後悔するかもしれません。

 

・1人で判断するのが苦手

在宅勤務は常にまわりに人がいるオフィスと異なり、とっさの判断は自分でしなければなりません。すぐに相談できる相手が近くにいないため、ささいなことでも自分で考える機会が増えてしまうでしょう。

「そもそも相談するかどうか」についても自分で考えなければならないため、「相談すべき内容を1人で勝手に決断してしまう」「1人で解決すべきことを何度もメールで確認してしまう」といった事態が起こる可能性もあります。「1人で判断するのが苦手」という方は、在宅勤務よりもオフィスで働く方が向いています。

心配性で「1つのことをいつまでも確認してしまう」といった方も、在宅勤務で働くことが負担になるかもしれません。自分の苦手なことを避けて、得意を活かしながら働くには、在宅勤務よりも出勤が向いていることもあるでしょう。さまざまな働き方を考えて、自分に合う方法を選びましょう。

正社員の在宅ワークを見つけやすい職種

正社員の在宅ワーク求人を見つけやすい職種を紹介します。すでに資格や経験がある方は、面接時にアピールしましょう。未経験のジャンルに挑戦する方は、「未経験可」の求人を探しつつ、スキルや資格習得のために勉強を進めておくとよいでしょう。

 

・正社員の在宅ワークが多い職種とは?

正社員の在宅ワークが多い職種は、IT系(情報通信業)や金融、保険業です。特にIT系は、パソコンとインターネット環境があれば仕事を進められるため、正社員に限らず在宅ワークがしやすい職種です。

在宅ワークが導入されやすい仕事の特徴は以下の通りです。

・インターネットでやり取りを完結できる
・パソコンがあれば仕事を進められる
・対面で会う必要がない
・コミュニケーションが電話やメールのみで可能

転職したい職種の特徴が上記にあてはまるなら、在宅勤務の仕事は比較的見つけやすいでしょう。また、業界そのものは在宅勤務に適していなくとも、部署によっては在宅ワークを導入していることもあります。

例えば、運送業や医療分野はリモートのサービスが難しい業界です。しかし、事務職や営業職、テレフォンオペレーターはオンラインでも可能、といったケースがあります。業界全体で在宅勤務が導入されやすい仕事を探したり、事務など仕事内容そのものが在宅勤務しやすい、といった仕事を探したりしてみましょう。

 

・IT系エンジニア

システムエンジニア、プログラマー、インフラエンジニアなど、IT系のエンジニアは在宅勤務がしやすい職種です。システム開発やプログラミング言語に関する専門的な知識が求められるものの、未経験者歓迎の求人も見つけられます。未経験者がスキルを身につけられるように、入社後に受けられる研修の体制が整っている企業も少なくありません。

IT系エンジニアは現在すでに人手が足りない状況にあり、今後も需要が高まると考えられます。在宅ワークの正社員として長く1つの仕事を続けたい方は、プログラミング言語を学びエンジニアに挑戦すると実現性が高いでしょう。

ただし、クライアントとのやり取りやチームで働くことのあるエンジニアは、在宅勤務でも定期的に出社を求められるケースがあります。また、工学系のエンジニアリングに関わる場合は、自宅で作業を完結させるのは難しいでしょう。出社の有無については、求人情報で詳細を確認しておきましょう。

 

・ライター、Webライター

ライターは情報誌やWebサイト、SNSなどの文章を作成する仕事です。ライターの中でもWebメディアに特化したWebライターは、パソコンとインターネット環境が整っていれば仕事を進められます。

ライターになるには、特に資格は必要ありません。学歴・経験不問の求人も見つけられるので、ライター未経験からでも挑戦できます。しかし、仕事内容によっては取材やインタビューなどで出社や出張を求められることがあるかもしれません。求人情報を詳しくチェックしておきましょう。

また、ライティングの経験は問われなくとも、執筆するジャンルの知識について求められるケースがあります。医療系の記事なら医療系の資格、美容の記事なら美容関係の仕事経験といったケースがあるので、これまでの経験が活かせる求人を探して、面接時にアピールしてみましょう。

 

・編集者、校正者

記事の企画・編集を行う仕事も在宅勤務可の求人を見つけられます。学歴・経験不問の求人もありますが、編集する媒体が扱うジャンルの知識や経験を求められることもあります。

編集の仕事はライター、イラストレーター、カメラマンなどさまざまな職種の方とやり取りをするため、コミュニケーション能力が必要です。特に、在宅で働くとなるとオンラインや電話でのやり取りが多くなるため、きめ細やかな対応力が求められます。

記事の誤字脱字、事実確認などを行う校正者の仕事も在宅勤務の求人を見つけられます。ライター、編集者、校正者は、まとめて1つの求人で募集されていることもあるので、気になる方は求人情報を細かくチェックしておきましょう。

 

・事務

事務は書類の作成や処理、データ入力などがメインの仕事なため、在宅勤務を導入しやすい仕事です。英語のスキルを求められる貿易事務、簿記の資格を求められる経理事務など以外は、比較的未経験からでも始めやすい職種です。

ただし、事務の仕事は未経験から始めやすいだけでなく、「土日が休み」「定時に上がりやすい」など勤務条件が良いため人気もあります。募集には「未経験歓迎」とあっても、やはり未経験者よりも経験者の方が優遇されやすく、実績がない状態では仕事を見つけにくいでしょう。

未経験の方は転職活動と並行しながら資格を取得したり、社員登用ありのアルバイトから始めたりするのがおすすめです。WordやExcelのスキルを証明するMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)や日商PC検定などに挑戦してみましょう。

また、事務の仕事は企業により、任される業務内容が大きく異なります。総務のように幅広くいろいろな仕事をすることもあれば、経理事務として経理の仕事だけをすることもあります。オンラインアシスタントとして、秘書のような仕事をすることもあるでしょう。ひとことで「事務」といっても、どのような仕事を任せられるのか、あらかじめ確認しておくと安心です。

 

・テレフォンオペレーター(テレオペ)

テレフォンオペレーターはコールセンターの仕事の1つで、お客様からの電話に対応するインバウンド(受信)業務を担当します。お客様からの問い合わせやクレームに対して、柔軟な対応力や判断力が求められます。

テレフォンオペレーターは音声のみもしくはデータのやり取りで先方と対応するので、インターネット環境が整っていれば在宅で働ける仕事です。しかし、音声でやり取りをするため静かな環境でなければなりません。家族の生活音、玄関のチャイムの音、近隣の防災無線などがお客様とのやり取りの間に入らないように環境を整える必要があります。

また、お客様情報を扱うので、個人情報の取り扱いには注意が必要です。自分自身がセキュリティ管理に努めることはもちろん、セキュリティに関するマニュアルが整っている企業へ転職できると安心でしょう。

 

・テレフォンアポインター(テレアポ)

テレフォンアポインターとは、テレフォンオペレーターとは逆に自らお客様に電話をかけるアウトバウンド(発信)の仕事です。「電話で営業する仕事」ともいえるので、発信力のある方や営業経験のある方におすすめです。

お客様に電話をかけて、自社商品やサービスを売り込んだり、営業担当者とのアポイントメントを獲得したりします。テレアポ業務は、「電話を最後まで聞いてもらえない」「なかなかアポイントメントを取れない」など、うまくいかないことも珍しくありません。そのため、気分の切り替えがうまい方や落ち込みにくい方に向いています。

仕事が難しい分、テレフォンオペレーターに比べて高待遇求人が多く、「規定数を達成するとインセンティブの支給がある」などのメリットもあります。在宅で営業の仕事をしたい方や接客がしたい方、結果に応じて報酬を得たい方におすすめの仕事です。

 

正社員の在宅ワークに活かせる資格・スキル

正社員で在宅ワークをするにあたり、必要最低限のスキルと、活かせるスキルを紹介します。転職活動をスムーズに進めるために、スキルアップを考えてみませんか。

 

・最低限必要なスキルとは?

在宅ワークをするにあたり、最低限必要なスキルがあります。企業にとって転職者とは、「ある程度、社会人としてのマナーやパソコンのスキルがある」と期待されていることが多いでしょう。これまでの職歴で必要のなかったスキル、身についていないスキルがあれば、転職活動前に学んでおくことをおすすめします。

【在宅ワークで求められる基本的なスキル】
・最低限のパソコンスキル
 (文章作成、メールの送受信、ファイルの整理、表作成など)
・電話対応のビジネスマナー
・コミュニケーションスキル

在宅勤務では1人の環境で仕事をするため、「パソコンの操作に不安がある」「オンラインツールでうまくコミュニケーションが取れない」といった状態では仕事が滞ってしまいます。例えばパソコンのスキルでは、WordやExcel、ビジネスチャットツールなどをスムーズに使えるようにしておくとよいでしょう。

新卒であれば、「電話対応の基本」について研修を受ける機会があるかもしれません。しかし、転職者の場合は身についていて当然と思われているのが一般的です。これまでに電話対応の経験がほとんどない方は、転職前に電話対応について学んでおきましょう。

 

・プログラミング

ITエンジニア系の職業は、未経験・初心者歓迎の求人を見つけやすい傾向にあります。しかし、エンジニアで働いた経験がなくとも、関連分野の基礎知識のある方が転職活動に有利です。

未経験からエンジニアやプログラマーへの転職を考えている方は、IT系の基礎知識となるプログラミングを学んでおくとよいでしょう。プログラミング知識は独学でも勉強できますが、効率良く学ぶために、スクールへ通ったりオンラインの講座を受けたりすることをおすすめします。いきなり未経験で仕事を始めるよりも、先に勉強しておくことで、エンジニアやプログラマーの仕事が自分に向いているかどうかも判断できます

 

・Webデザイン

インターネットが広く普及している現在、Webサイトは、企業のブランド戦略や販売促進のために必要不可欠なツールです。今後もインターネットを介しての情報発信・受信は増加すると考えられ、Webデザインのスキルは重宝されています。

Webデザイナーの仕事は、パソコンがあれば進められます。Webデザインのスキルを磨いておくと、転職先の企業で活躍できるだけでなく個人で働く力も身につけられます。

Webデザイナーの転職活動に活かすなら、デザイナーの養成講座を受けるなどした方が、実践的なスキルが早く身につくのでおすすめです。Webデザインのスキルは独学でも身につけられますが、初めて挑戦する方はコーディングなど専門的な内容に苦戦するかもしれません。自宅で学習できるオンライン講座、トライしやすい授業料の通信講座なども見つけられるので、興味のある方は転職活動を始める前に習ってみてはいかがでしょうか。

 

・英語

すべてオンラインで仕事を完了させる在宅ワークは、勤務先との距離が関係ないのと同様に、お客様との距離にも制限がありません。ときには海外企業や外国人のお客様とのやり取りが必要となることもあるでしょう。英語のスキルが身についていると、転職先での仕事の幅を広げられます。

英語を使用する職種は、求人内容によって「TOEIC800点以上」など、明確なスキルを求められる場合があります。条件を満たしている方のみ応募できる求人は、その時点でライバルが少ないものだともいえるでしょう。

ただし、英語は短期間でスキルが磨かれるものではありません。「今すぐにでも転職したい」と希望する方が、これから英語を学んでアピールとして使うのは難しいでしょう。

「英語は得意だがTOEICを受けたことがなかった」「さらに上の資格を取り、好条件で転職したい」「時間をかけて転職を考える余裕がある」といった方は、英語のスキルを武器にして、仕事の幅を広げていきましょう。

 

・デザインソフト

デザインや動画編集の仕事は在宅ワークをしやすい職種なので、関連ソフトの知識があると転職活動時のアピールとなります。企業や業界によって主流となるアプリケーションは異なりますが、印刷やWebデザインの世界で広く利用されているAdobe株式会社のIllustratorやPhotoshop、After Effectsなどのデザインソフトや動画編集ソフトのスキルを身につけておくとさまざまな場面で役立ちます。

デザインソフトのスキルはWebデザイナー、イラストレーター、編集者、資料作成などの仕事に活かせます。特にデザイン関連の職種に転職したい方は、必ずといっていいほどソフト操作のスキルを求められるため、転職活動前に身につけておきましょう。

転職までに時間の余裕がある方は、オンライン講座やスクールで学ぶのもよいでしょう。ソフト操作のスキルは独学でも学べますが、初めての方は慣れない作業につまずく点が多く、ある程度のスキルが身につくまでに時間がかかってしまうかもしれません。わからないことがあったときにすぐに質問ができる環境で習う方が、効率良く進められます。デザイン関連のスキルは、「正社員として実績を積み、いつかは独立したい」と考えている方にもおすすめのスキルです。

【正社員の在宅ワーク】転職先を探すには?

【正社員の在宅ワーク】転職先を探すには?

在宅勤務ができる正社員の転職先の探し方を紹介します。さまざまな方法があるので、自分にあったものを併用して転職活動を進めていくのがおすすめです。これまでの経験や新たに取得した資格を活かして転職活動をしていきましょう。

 

・転職エージェント

転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーの支援を受けながら転職先を探せます。転職エージェントサイトへの新規登録後に面談があるので、自分の棚卸しをしながらキャリアプランを明確にできる点がメリットです。

転職エージェントには、「20代・第二新卒に強い」「ハイクラスの転職に強い」など、それぞれに強みがあります。自分の希望に合わせて、利用する転職エージェントを選びましょう。在宅勤務の求人が多いIT・Webエンジニアに特化した転職エージェントもあります。

また、転職エージェントには、他のサイトに掲載されていない「非公開求人」や「独占求人」の扱いもあります。より条件の良い転職先を見つけるためにも、自分に合った転職エージェントを活用しましょう。

【転職エージェント3選】

・リクルートエージェント
年齢・職歴問わず利用しやすい転職エージェントです。さまざまな職種の求人を保有しているので、まずは会員登録をして求人情報を見渡してみましょう。

・マイナビIT AGENT
在宅勤務しやすいIT・Webエンジニアに特化した転職エージェントです。IT系への転職を考えているなら登録しておきましょう。

・type女性の転職Agent
女性の転職に特化した転職エージェントです。ライフイベントに影響されやすい女性の悩みに、支援実績の豊富なキャリアアドバイザーが寄り添い、転職までの道筋をサポートしてくれます。

 

・転職サイト

リモートワークの求人が増えている今、一般的な転職サイトからも在宅勤務の正社員求人を探せます。「システムエンジニア 正社員 在宅勤務」「ライター 在宅 求人」などと検索すると、該当する求人が掲載されているサイトを見つけられるので、チェックしてみましょう。

転職サイトには、それぞれ特徴があります。

・全国各地の求人を網羅
・エリアを限定
・職種を限定
・働き方を限定 など

気になる転職サイトで希望職種や条件を入力して絞り込み、求人一覧を見てみましょう。自分の探し方や希望する職種に合った転職サイトに登録すれば、新着求人などでいち早く情報を得ることもできます。

転職サイトのメリットは、気になる求人情報があった際にすぐに応募できる点です。転職エージェントではキャリアアドバイザーとのやり取りをした後に転職活動がスタートしますが、転職サイトならすぐに応募できるので、スピーディーに面談へと進むことも可能です。新着求人、急募求人などもチェックし、気になる求人を逃さないようにしましょう。

【転職サイト2選】

・doda
dodaは、転職サイトでありながら転職エージェントも運営しているので、両方の使い方ができるサイトです。転職スカウトのサービスもあるので、より選択肢の多い転職活動が可能になるでしょう。

・ReWorks
リワークスは株式会社アイドマ・ホールディングスが運営する、完全在宅で働ける「フルリモート」に特化した求人サイトです。未経験でも挑戦できるフルリモートの仕事を探せます。オンライン面談でのキャリア相談も可能なので、異業種への転職をしたい方へもおすすめです。

■ReWorksでの正社員のお仕事探しはこちら

 

・ハローワーク

全国に500か所以上あるハローワークは、厚生労働省管轄の公共職業安定所です。ハローワークで扱う求人からも在宅ワークを探せます。

ハローワークでは求人を探せるだけでなく、随時、職業訓練も受けられます。受講条件に合えば、授業料無料・テキスト代自己負担といった待遇で、職業に直結する講座や訓練が受けられます。未経験の職種に転職するために、知識を身につけたいという方におすすめです。

職業訓練の種類や開講スケジュール、申し込みなどに関しては、住所地を管轄するハローワークに問い合わせてみましょう。「どの職業訓練を受けたらいいのかわからない」と悩んでいる方は、窓口で相談しながら自分に合うコースを見つけられますよ。

【ハローワークの利用方法】

・ハローワークインターネットサービス
自宅のPCから、ハローワークに登録されている求人を探せます。まずは自宅で検索してから、ハローワークの利用を検討してみましょう。ただし、一部の求人は公開されていないので、より多くの求人をチェックしたい場合は、ハローワークへ直接足を運びましょう。

・住所地を管轄する最寄りのハローワーク
直接説明を聞きたい方、サポートを受けたい方は、最寄りのハローワークへ向かいましょう。あらかじめ、転職先の希望や相談したい内容をまとめておくと、相談員と話すときにスムーズに進められます。

 

・地元の情報誌

地元の情報誌やフリーペーパーなどにも、在宅勤務の求人が掲載されています。完全在宅勤務であれば、全国どのエリアの企業でも働けるため、求人数が多い都市部の情報を集める方が多いかもしれません。

しかし、地元企業でも在宅勤務の仕事を見つけられます。また、地元の企業であれば、「会議や研修などで不定期に出社が必要」といった条件であっても対応しやすい点がメリットです。地元の情報誌や自宅に投函されるフリーペーパーなどもチェックしてみましょう。

【地元の情報誌を手に入れるには】

・コンビニや書店など
コンビニや書店で地元の情報誌を購入できます。エリアによっては無料で配布されている求人情報誌もあるので、チェックしてみましょう。

・自宅に投函
自宅の郵便受けに配布される地元の情報誌に、求人広告欄があるか見てみましょう。在宅勤務の求人も掲載されている場合があります。地域によっては、自治体発行の広報誌に求人情報が掲載されていることもありますよ。

 

・勤め先の企業に相談

「在宅勤務したいから、転職する」と考えている方は、今現在勤めている企業に1度相談してみましょう。もしかしたら、勤め先の企業が在宅勤務を導入する準備をしているかもしれません。部署や業務内容により、すでに一部の社員に在宅勤務を導入しているなら、異動を申し出るのも1つの方法です。

すでに勤めている企業で在宅勤務ができるなら、企業のルールを一から覚える必要がなく、人間関係もそのままなので、スムーズに在宅の仕事を開始できます。離職の理由が、職場の人間関係や異業種への転職ではないのなら、勤め先へ相談してから転職を検討してみてはいかがでしょうか。勤め先へ掛け合う場合は、直属の上司への相談、もしくは総務部・人事部へ問い合わせてみましょう。

在宅勤務の仕事を探すときの注意点

初めて在宅勤務の転職先を探す方に、注意しておきたいポイントをお伝えします。オフィスで働く場合は気にならなかった内容も、在宅勤務ではネックとなってしまうかもしれません。求人票だけで情報が得られないときは、応募前や面接時に確認しておきましょう。

 

・在宅勤務の頻度

「在宅勤務」と記載された求人でも、どの程度「在宅」なのかは企業により異なるため注意が必要です。「完全」に出社の必要がない勤務形態を希望する方は、「完全在宅勤務」かどうかをしっかりと確認しておきましょう。

企業や募集職種により、「在宅勤務」の頻度は異なります。

・完全に在宅勤務
・入社時の研修のみ出勤
・在宅勤務と出勤が半々
・基本は在宅、定期的または不定期に実施される研修や会議で出勤 など

一部出社勤務であっても、オフィスまで出社できるエリアに住んでいるなら問題ありません。しかし、地方から都会の企業への転職を考えている場合などは、出勤の頻度は重要です。

在宅勤務に関する用語は運用ルールが曖昧なため、求人票に「完全在宅」と記載されていなくても完全在宅である場合もあれば、「在宅勤務可」と記載されていても週の半分以上の出勤が求められる場合もあります。

認識の相違がないように求人の詳細欄を確認したり、面接前に問い合わせしたりしておきまそう。また、定期的な出勤が求められる場合、どのエリアまでなら自宅から通勤可能かも検討しておくと、応募できる求人の幅が広がります。

 

・在宅勤務の期間

「完全在宅勤務」の求人であっても、在宅勤務がどのくらいの続くのかを確認しておきましょう。企業によっては、「新型コロナウイルスの影響いかんにより、在宅から出社へ切り替える」と考えている可能性もあります。

また、企業内で異動がある場合、異動先の部署では出社が必要となることもあるでしょう。正社員で働くなら、在宅勤務から出勤への切り替えや異動には従うことになるケースがほとんどです。希望する企業が「在宅勤務」の期間をどのようにとらえているのか、あらかじめ確認しておくと無用なトラブルを避けられます。

在宅で働くときの注意点

在宅で働くときの注意点

在宅勤務ができる企業への転職が決まってからも、注意しておきたい点があります。出勤するときには気にしていなかったことも、在宅勤務の際には要注意なポイントとなります。不安材料をクリアにしてから、新たな仕事をスタートしましょう。

 

・経費、残業などのルール

在宅勤務では、自宅の電気を使用したり私物の文房具を使ったりすることがあります。しかし出勤して働く場合は、企業が光熱費を支払っている電気や水道を使用し、文房具なども用意された物を使うことが基本です。在宅勤務となると、経費の扱いがあいまいになりがちなので、経費の区分けや請求方法などを知っておく必要があります。

・業務に使用する道具はあらかじめ支給されるのか
・自分で用意し、かかった費用を経費として請求してよいのか
・残業手当の申請方法はどのようにするのか など

在宅勤務では、休憩時間や残業時間もあいまいになってしまう可能性があります。残業時はどのように残業代を申請・請求するのか、企業ルールを確認しておきましょう。

これらのルールは口頭確認ではなく、「書面で確認したい」と依頼しましょう。口頭確認では「聞いた」「聞いていない」と後々トラブルになるリスクがあるため、書面または文書データを保管しておく必要があります。出勤して働くとき以上に、契約内容について確認し、安心して働けるようにしておきましょう。

 

・情報漏えい

家族であっても、業務上知りえた情報を漏らしてはいけません。在宅勤務の場合は、出勤時よりも情報漏えいに気をつけましょう。

・パソコンをつけっぱなしで席を離れない
・仕事の資料を出しっぱなしにしない
・不必要に仕事の内容を話さない
・ヘッドホンをして会議の内容を聞こえない様にする など

普段の業務から、情報漏えいに気をつけて行動するようにしましょう。在宅勤務中に「気分転換でコワーキングスペースやカフェで仕事をしよう」と考えている方は、さらに注意が必要です。「背中越しにパソコン画面を覗かれ情報を見られる」「フリーWi-Fiの利用で情報流出」「外出先でパソコンやUSBを紛失」など、外には自宅よりも危険が潜んでいます。「在宅勤務=好きな場所で自由に働ける」というわけではないことを、常に意識しておきましょう。

 

・連絡にすぐ対応できるようにする

在宅勤務をしているときに対応が遅れてしまうと、「さぼっているのでは」「私用で外出をしているのでは」などと疑われてしまうかもしれません。

・携帯電話は常に出られる位置に置く
・メールやチャットをチェックする時間を決める
・手が離せないタイミングでも、取り急ぎの回答をなるべく早くする など

在宅勤務中は自分なりのルールを決めて、すぐに対応できるようにしておくことをおすすめします。業務が忙しく対応できないときは「改めて返信します」とメールしたり、「○時に改めて電話します」などと伝えたりする習慣をつけましょう。

連絡の遅延はささいなことですが、積み重なると「いつも電話に出ない」「メールが遅い」などと信頼を失うことにもつながります。姿が見えない在宅勤務だからこそ、迅速な対応を心がけましょう。

 

・静かな環境をつくる

在宅勤務であっても、オンライン会議や電話などで上司やクライアントとやり取りをする機会があります。家族の生活音が入り込むような環境では、自分が仕事をしにくいだけでなく相手にも迷惑がかかります。できるなら仕事部屋を用意し、それが難しい場合には家族と仕事の予定を共有し、業務時間や特に静かにして欲しい時間帯があることを伝えて協力してもらいましょう。

相手の音声をしっかり聞き取り、自分の声をはっきり届けるには、ヘッドセットの使用がおすすめです。特に、音声でのやり取りの多い職種に転職したい方は、注意が必要です。テレフォンオペレーターやテレフォンアポインターの仕事は、「個室を用意できること」などが条件の場合があります。転職したい仕事に適した職場環境を自宅に用意しておきましょう。

 

・インターネット環境を整える

在宅勤務はほとんどの場合、インターネット環境が整った状態で進めます。「通信が不安定」「途切れることがある」などの不安定な環境では仕事に影響してしまうので、業務がスタートする前に通信状況を整えておきましょう。

万が一のために、通信状況が悪くなったらどう対応するかを考えておくと安心です。突発的な事態に慌ててしまわないように備えておきましょう。「トラブル時にパソコンや周辺機器のどこをチェックするか」「トラブル復旧に時間を要する場合、誰にどのように連絡するか」など、事前に知っておくと対処がしやすくなります。

また、Webサイトの閲覧やメールは問題なくできても、オンライン会議ツールはつながりにくい、といったケースも考えられます。オンライン会議ツールを使用して仕事をする方は、仕事が始まる前に電波が途切れないかテストしておくと安心です。ワイヤレス環境で作業をする方は、自宅内でも電波が届きやすい場所とそうでない場所があるので、さまざまな状況を確認しておきましょう。

 

・休日はしっかり休む

在宅勤務には、オンとオフの切り替えが難しくなりやすいというデメリットがあります。企業に出勤する場合、仕事道具を持ち帰らなければ自宅で仕事ができません。しかし、自宅を就業場所とする場合は、常に仕事道具が自宅にある状態です。

そのため、土日や祝日などの休日にも気になってパソコンを開いたり、メールをチェックしてしまったりすることもあるでしょう。中断している仕事が気になってしまうとしても、休日にまで仕事をしていては体が休まらず、パフォーマンスが下がります。

・休日は仕事部屋に入らない
・仕事道具を目に入らないように片付ける
・仕事用の携帯電話をオフにする
・仕事の日とプライベートの日に着る服装を変える
・「休日は対応できない」と仕事の関係者に伝える など

自分なりに工夫して、休日には仕事からしっかり離れるようにしておきましょう。

 

・運動不足に気をつける

在宅勤務が始まったら、運動不足にならないように気をつけましょう。出勤して働く場合は、「駅やオフィスまで移動する」「オフィス内を歩く」「ランチに出かける」など、意識しなくとも体を動かすタイミングがあります。

しかし、在宅勤務になると、起床してから1度も外に出ることなく、座りっぱなしで1日を終えることが習慣化してしまう方もいるでしょう。意識的に運動を心がけなければ、ほとんど体を動かすことのない日々を過ごしかねません。

・休憩時間にストレッチや軽い運動をする
・スタンディングデスクを利用して、立ったまま仕事をする
・バランスボールを利用して、体幹を鍛える
・就業後や休日にジム通いをする など

在宅勤務では、自分に合ったかたちで運動不足改善のための工夫をしましょう。スタンディングデスクやバランスボールの利用は、在宅勤務だからこそ取り入れられる工夫です。在宅勤務が始まったら、自身の健康により意識を向けるようにしましょう。

正社員以外も在宅勤務は可能?

「在宅勤務」の雇用形態・契約形態は、正社員に限ったことではありません。さまざまな働き方があるので、正社員だけにこだわらない方は違う働き方も検討してみましょう。

 

・契約社員

契約社員とは、雇用期間に定めがある有期雇用契約を交わして、フルタイムで働く社員のことです。正社員と異なり働ける期間に制限があるため、そのままでは長い間同じ企業に勤められるものではありません。長く続けたい方は、有期雇用契約の通算期間が5年を超えたタイミングで、無期契約へと変更する「無期転換」を申し出ましょう。

契約社員には、さまざまな企業や職種に挑戦しやすいというメリットもあります。実際に働いてみなければ、その仕事や社風が自分に合うかどうかはわかりません。明確にやりたいことが決まらないままに転職活動をする場合は、契約社員として働き、自分の適性を知るのも1つの方法です。

過去に転職した経験があり、「正社員として働くには不安がある」といった方も、契約社員で在宅の仕事を探してみてはいかがでしょうか。

【契約社員の転職先の見つけ方】
正社員の仕事同様、転職エージェントや転職サイトで契約社員の仕事を見つけられます。正社員の転職先を探しつつ、同じサービスやサイトで契約社員の仕事も並行して閲覧し、転職先を広く探すのもよいでしょう。

 

・派遣社員

派遣社員とは、派遣元(派遣会社)と雇用契約を結び、派遣先の企業で働くスタイルのことです。任せられる仕事や業務場所は派遣先からの指示によりますが、給与の支払いや福利厚生などは派遣元の会社から受けます。

契約社員と同じく派遣社員も有期雇用であるため、1つの派遣先で長く働き続けることはできません。一方で、派遣社員は勤務日数や労働時間などを選びやすく、プライベートを充実させやすい点がメリットです。

パートやアルバイトと比較して時給も良い傾向にあるので、短時間勤務でもまとまった収入を得られます。2012年には、従来の労働者派遣法から「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」に改正され、労働者としての立場も守られやすくなっています。

【契約社員の転職先の見つけ方】
まずは派遣会社に登録して、転職活動を始めてみましょう。派遣会社には、「リクルートスタッフィング」「パソナ」「テンプスタッフ」などの大手から、地域に密着した派遣情報を扱うところまで、さまざまなタイプの企業があります。複数の派遣会社に同時に登録することも可能です。気になる派遣会社を見つけたら、登録して詳しい話を聞いてみましょう。

 

・アルバイト・パート

アルバイトやパートでも、在宅勤務の仕事を見つけられます。アルバイトやパートは正社員や契約社員・派遣社員と比較して、難易度の低い仕事を見つけやすい点がメリットです。

データ入力、文字起こしなどは、「パソコンで文字入力ができる」といった基本的なスキルがあれば、応募できます。中には「スマホだけでOK」など、パソコンがなくともスマートフォンのみでできる仕事も見つけられます。

アルバイトやパートは時給制の仕事が多いため、正社員の月給のように安定した収入や実績に応じた高収入を得るのは難しいでしょう。しかし、気軽に始めやすく、正社員と比べて家庭の事情に合わせてシフトを組みやすい点は、アルバイトやパートの良いところです。「正社員になる」よりも「在宅勤務でプライベートに合わせたい」といった条件を優先したい場合は、アルバイトやパートも検討してみましょう。

【アルバイト・パートの仕事の探し方】
求人サイトの中でも、アルバイトに特化した求人サイトを利用すると多くの求人から仕事を見つけられます。アルバイトの求人サイトには「タウンワーク」や「バイトル」などがあり、広く網羅した情報を探せる求人検索エンジンの「インディード」や「求人ボックス」などの人気も高まっています。完全在宅のアルバイト・パートであれば、全国どこの求人でも応募可能です。エリアを広げて、多くの求人から仕事を探してみましょう。

 

・業務委託

業務委託は、正社員やアルバイトとは異なり、企業に所属せず個人で仕事をする働き方です。すでにスキルや実績がある方で、正社員にこだわりがないのであれば、業務委託の仕事を始めるのもよいでしょう。

業務委託は働き方や仕事量、ペース配分を自分で考えられるため、在宅ワークをしやすい働き方です。仕事の量、休日の設定などを自分で調整しながら決定できます。その反面、業務委託の働き方は、スケジュール調整やクライアントとのやり取りなど、自分で責任を負う部分が大きいため責任感の強い方に向いているでしょう。

業務委託の仕事は、エンジニアやWebデザイナーなど専門的なスキルが求められるものから、データ入力など未経験から始めやすいものまであります。ただし、案件によっては業務内容と報酬が見合っていないと感じるかもしれません。報酬が安すぎる案件、評価が低いクライアントなど怪しい点に注意して、信頼できるクライアントを探しましょう。

【業務委託の仕事の探し方】
求人サイト、クラウドソーシングサイトなどで業務委託の仕事を見つけられます。特に初心者の方は、クライアントとシステムを介してやり取りできるクラウドソーシングでの取引がおすすめです。クライアントと個人的にやり取りするのではなく、クラウドソーシングサイトを介して取引するので、音信普通や給料未払いなどのトラブル時にも安心です。クラウドソーシングサイトには、「クラウドワークス」や「ランサーズ」などがあります。

 

・自宅開業

専門的なスキルや経験がある方は、自宅開業するのも在宅ワークで働く1つの方法です。在宅で働くことが難しい接客業であっても、開業すれば自宅を就業場所として働けます。

例えば、美容師、ネイリストなどサロンに勤めている方は、「在宅で働きたい。違う仕事に転職するべきか」と考えている場合でも、開業なら職種を変える必要はありません。

自宅開業は自分のスキルを活かしながら、在宅ワークが難しい業種でも自宅を就業場所にできる反面、デメリットもあります。店舗が不要なので、一般的な開業よりは資金は抑えられますが、事業を軌道に乗せるには営業や広報、マーケティングや経理のスキルが必要です。

まずは現職で人脈や資金を増やしつつ、自宅開業について考えてみましょう。また、いきなり転職をするのではなく、自宅開業を見据えて副業としてスキルを磨き、経験を積むという方法もあります。正社員でいつまで在宅勤務ができるかは企業の判断に委ねられるので、在宅で働き続けることが最優先なら個人で稼げるスキルを身につけておくとよいでしょう。

【正社員の在宅勤務】転職先を見つけられない場合は

正社員の在宅勤務の転職先を見つけられないこともあるかもしれません。転職活動がうまくいかないときのヒントをお伝えします。

 

・希望の働き方の条件を変える

「正社員」だけにこだわらず、働き方の希望を変えてみましょう。働き方は正社員以外に、契約社員、派遣社員、アルバイト・パート、業務委託……とさまざまな方法があります。転職活動がうまくいかなくなったら、「自分がなぜ正社員を希望しているか」「他の働き方のメリット」などを考えてみましょう。

また、雇用形態だけでなく「在宅勤務」について、なぜ在宅勤務を希望しているのか気持ちを棚卸ししてみましょう。紙に箇条書きするなど、考えていることを目で見えるようにしてみると、自分の気持ちを再確認できます。

・在宅勤務ができるなら正社員でなくてもOK
・年収500万円を超えるなら働き方にこだわりはない
・月収35万円を確保できるなら定期的な出勤があってもよい
・通勤2時間以内なら不定期な出勤があってもよい
・月に1回程度の出勤なら対応できる
・完全に在宅勤務でなく出勤と在宅が半々でもよい など

希望条件を変えることで、該当する求人の数が増えたりジャンルが変わったりします。改めて自分の気持ちを考えて、可能性を広げてみましょう。

 

・資格を取得する

これから長く在宅勤務の正社員を続けていきたいなら、転職活動を見据えて資格を取得するのも1つの方法です。資格を取得するには、時間も費用も労力もかかる点がネックだと感じるかもしれません。けれども、その分安定した仕事を探せたり、長い間資格を活かして働けたりするので、資格取得に費やした時間や費用は無駄にはなりません。

ただし、資格を選ぶ際には、「在宅勤務での需要がある」「仕事そのものに需要がある」など、転職に活かせる内容の資格を選ぶようにしましょう。「資格の名前 在宅勤務」「資格の名前 在宅 求人」などと検索すると、今現在どの程度の求人があるかを調べられます。「需要があるか」「給料の金額はどうか」など、詳細を確認してから挑戦する資格を選ぶと、ミスマッチを減らせるでしょう。

 

・複数の転職サービスを併用する

もし、転職サービスを1つもしくは2つほどしか使用していないのなら、さまざまな転職方法を活用してみましょう。

・転職エージェントだけでなく、転職サイトやハローワークも利用する
・1つの転職サイトだけでなく、職種に限定した転職サイト、エリアを限定した転職サイトなどもチェックする

探す方法を多くするだけで、その分閲覧できる求人数も増加します。ただし、あまりむやみに利用するサービス数を増やすと管理しきれなくなります。

・合わないと思った転職エージェントは利用を停止する
・メールで新着求人情報が送られるサービスだけを利用する
・新たなサービスを利用する場合は前のものを1つ停止して、数が増え過ぎないように注意する など

複数の求人サイトを利用する際には自分でルールを決めておくのも、効率良く転職活動を進めるポイントです。転職サービスは無料で利用できるものがほとんどなので、いろいろと試してみて自分に合うサービスを見つけましょう。

 

・社員登用ありの求人を探す

正社員の仕事を見つけられないときは、後々正社員になれる可能性がある「社員登用あり」の求人を探してみてはいかがでしょうか。ひとまず契約社員やアルバイト・パートで働き始めれば、自分がその仕事に向いているか確認してから正社員になれるというメリットがあります。

ただし、すべての企業で正社員登用制度を導入しているわけではなく、「社員登用あり」と求人票に記載している企業であっても、実際には社員登用の実績がない場合もあります。社員登用を積極的にしている企業であっても、社員登用のための条件や基準が異なります。社員登用を目指すなら、応募前もしくは面接時に「社員登用の実績があるか」「社員登用時の条件は」など気になる点を確認しておきましょう。また、社員登用後の給料や勤務時間、年間休日日数、社会保険などについてもあらかじめ聞いておくと安心です。

 

・転職の「理由」を明確にする

転職先が見つけられず難航してしまう理由の1つに、「転職理由があいまいになっている」ことが考えられます。転職活動を続けているうちに、「なぜ転職したいのか」「転職先でどうなりたいのか」という理由があやふやになっていませんか。

「転職したい」と考えたときの軸が明確でなければ、「どの求人に応募したらいいのかわからない」「逆にあれこれと応募しすぎてしまう」といった事態に陥ってしまいます。そうなると「志望動機」もはっきりしないので、採用試験で不採用が続く原因となるでしょう。

・なぜ転職したいのか
・なぜ現職を退職したいのか
・転職先ではどのような仕事をしたいのか など

転職理由について、改めて整理してみましょう。気持ちが整理されると、求人情報を見たときに、「応募したい」「希望条件に該当しない」といった判断がしやすくなります。また、「志望動機」が明確になれば、面接時に気持ちをアピールしやすくなるでしょう。

転職活動が長引けば長引くほど、転職の理由がわからなくなることは珍しいことではありません。「転職活動がうまくいかない」と思ったら、「なぜ転職をしたいのか」を改めて考えてみましょう。

まとめ

転職で正社員の在宅勤務の仕事を探すことは可能です。しかし、業種によっては在宅勤務が導入されていないこともあり、未経験のジャンルでは転職するのも難しいのが現状です。

在宅勤務で正社員の仕事を希望するなら、「在宅勤務を導入しやすい業種に絞る」「資格を取る」など工夫して、転職活動をしてみましょう。IT系、事務など、パソコンとインターネット環境が整っていれば仕事が進められる職種がおすすめです。

また、正社員にこだわらずに在宅勤務を希望するなら、契約社員や派遣社員、業務委託などに選択肢を広げられ、該当する求人数も増加するでしょう。転職活動をスムーズに進めるためにも、転職したい理由を明確にし、条件を書き出してから転職活動を始めましょう。