リモートワークOKの企業へ転職したい! 東京都での求人情報の探し方と注意点

今、転職活動をしている人の中には、「在宅で仕事ができるリモートワークを始めたい」と思う人もいるのではないでしょうか。リモートワークなら、どこに住んでいても東京都など首都圏の企業に就職することができます。しかし、転職する際は、自分の選択を後悔しないためにも自分の性格や適性に合った仕事を見つけることが大切です。効率的なリモートワーク求人の探し方と注意点を紹介します。

東京の企業に転職してリモートワークをスタート! リモートワークの探し方と気を付けたいポイント

リモートワークとは

リモートワークとは、オフィスへ出社せずに遠隔地で仕事をする働き方です。就業場所が限定されない職種なら、自宅以外にもコワーキングスペースやレンタルスペース、カフェなどを利用して仕事を進められます。

2020年から流行している新型コロナウイルスの影響や日本政府による働き方改革の推進などを背景に、リモートワークを導入する企業が増えています。総務省が公開した「令和3年版 情報通信白書」によると、2020年11月時点では、調査対象の正社員約2万人のうち24.7%がリモートワークを実施しています。

企業はリモートワークを導入することで従業員の働きやすさ向上を実現でき、優秀な人材の離職防止やペーパーレス化による経費削減などが可能になります。今後もリモートワークを導入する企業は増えるでしょう。

 

・【フル】リモートワークとの違い

リモートワークを調べていると、「フルリモートワーク」という言葉を目にする機会があるでしょう。「リモートワーク」と「フルリモートワーク」は一見すると同じ意味ですが、厳密には違いがあります。

リモートワークは、オフィスから離れた場所で仕事をする働き方ですが、「週に2回の出社が必要」「全体会議のときは原則として出社」など、一部出社を伴う場合があります。一方、フルリモートワークは「完全」を意味する「フル」が付くことからわかるように、オフィスへ出社する必要が全くありません。出社の必要がないフルリモートワークなら、地方に居ながら東京都や神奈川県など首都圏にある企業に勤められます。

 

テレワークとの違い

リモートワークと似た言葉に「テレワーク」がありますが、言葉の意味に違いはあるのでしょうか。テレワークとは「情報通信技術(ICT)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」のことで、「ICT」は「Information and Communication Technology」という英語の頭文字を取った言葉です。

テレワークは働き方の特徴から、「在宅ワーク」「サテライト」「モバイルワーク」の3つに分けられます。在宅ワークは在宅勤務とも呼ばれる働き方で、自宅を就業場所とする点が特徴です。サテライトは、企業名義で契約したサテライトオフィスを拠点として仕事をする働き方で、モバイルワークは移動中の新幹線車内や出張先のカフェなど、非特定の場所で仕事をする働き方です。

テレワークもリモートワークも、「オフィスから離れた場所で仕事をする働き方」を指しており、2つの言葉に大きな違いはないと考えて差し支えありません。

リモートワークは誰でもできる?

感染症対策や働き方改革の一環としてリモートワークを導入している企業は増えており、今後も増加すると見込まれます。業種や職種に限らず、さまざまな職業でリモートワークができる環境が整いつつあるので、現在では誰でもリモートワークを始められます。

リモートワークを始めるために必要なのは、パソコンとインターネット環境です。業務内容によってはマイクやカメラが必要な場合もあるので、リモートワークに初めて挑戦するなら、気になる求人に応募する前に必要な機材を確認しておくと安心ですね。

もしパソコンやインターネット環境がない場合でも、「自分にはリモートワークはできない」とあきらめず、機材の貸与制度がある求人情報を探してみましょう。セキュリティソフト導入済みのパソコンを貸し出してくれる企業やインターネット環境が整備されたサテライトオフィスを利用できる企業がありますよ。

雇用形態・契約形態の違い

リモートワークOKな企業に転職するとき、「働き方がどう変わるのか」は気になりますよね。もともと正社員として勤務していた人なら、福利厚生や給与などの待遇が悪くならないか心配になるのではないでしょうか。

リモートワーク求人で多いのは「業務委託」という契約形態ですが、中には正社員やアルバイト、パートなどの雇用形態で従業員を募集している企業もあります。一般的な雇用形態・契約形態の違いを知っておきましょう。

 

正社員

正社員は、企業と雇用関係を結ぶ雇用形態の1つです。正社員の多くは、「週5日かつ1日8時間労働」をするフルタイム勤務をします。近年では、決められた労働時間を満たせば出退勤の時間を自由に調節できる「フレックスタイム制度」を導入する企業も増えています。

正社員の特徴は、企業との雇用関係に期限がないことです。正社員以外にも、契約社員など雇用形態で雇用期間に定めのない「無期雇用」となる場合はありますが、多くはありません。また、給与の支払いは月給制または年棒制である企業がほとんどでしょう。求人情報には「月収25万円~35万円」や「月収28万円」、「年棒450万円」などと収入の目安が記載されています。

正社員は企業の就業規則などのルールに従って、勤務開始時間や終業時間、土日祝日などの休日の扱い、休暇申請の手順、福利厚生などが細かく決められています。安定した収入が得られるので安心感がありますが、配属先は企業側の意向で変更されるため、望まない転勤や異動を指示される可能性がある点はデメリットです。

リモートワークが可能な正社員求人は、他の働き方に比べて多くありません。正社員として働けるリモートワーク求人を探すなら、リモートワークに特化した求人サイトなどを利用すると効率的に希望条件に合う求人を見つけられます。

 

・アルバイト・パート

アルバイトやパートは、企業と雇用関係を結ぶ雇用形態の1つです。正社員が基本的にフルタイム勤務するのに対して、アルバイトやパートは短時間労働が前提である場合がほとんどです。法律上、アルバイトとパートに厳密な違いはありませんが、学生の場合はアルバイト、主婦などの場合はパートという使い分けがされています。

アルバイトやパートで働くと、家庭の事情に合わせて就業時間や働く曜日を選択しやすいのが利点です。一方で、就業時間が一定以下の場合は企業の福利厚生を利用できなかったり、社会保険に加入できなかったりする場合があります。

正社員のリモートワーク求人よりも、アルバイトやパートのリモートワーク求人の方が見つけやすい傾向にあります。初めてリモートワークに挑戦するなら、まずはパートでリモートワークを検索するとスムーズに仕事を見つけられるでしょう。将来的に正社員を目指すなら、正社員登用制度を導入している企業に絞って求人を探して、正社員へのステップアップを目指すという方法があります。

 

・業務委託

業務委託は、企業と個人が業務委託契約を結ぶ契約形態です。企業と雇用関係を結ばない働き方で、クライアント企業と働き手が対等な関係である点が特徴です。正社員やアルバイト・パートなど、企業に雇用される場合は企業の就業規則などに従わなければなりませんが、業務委託の場合は作業する時間や場所、服装や髪色をほぼ自由に決められます。

業務委託のリモート求人は数多く、さまざまな職種や業種でリモートワーカーが募集されています。求人数が多いため、希望に合った求人情報を見つけやすいのがメリットですが、収入が安定しにくい点はデメリットです。

成果報酬型の業務なら作業をやればやるほど報酬額に反映されるので、頑張りが報われる達成感を得られるでしょう。業務内容や頑張りによっては、正社員以上の年収を得られる可能性もゼロではありません。

実力に応じて昇給やキャリアアップが目指せるのも、業務委託のやりがいです。まずはリモートワークを副業として始めて、収入が増えたら本業に切り替えると安心ですね。

転職先の選択肢を広げたリモートワーク 

かつての日本では、1つの企業に定年まで勤める終身雇用制度が当たり前でした。現代は、年齢や入社年数に関係なく、成果や能力を重視して人事評価を決定する企業が増えています。実力主義の企業が増えたことで、働く側が自身のライフプランや興味関心に応じて気軽に転職できる時代に変化してきたといえるでしょう。

リモートワークやテレワークなどの新しい働き方が台頭したことで、働き手が豊富な選択肢の中から転職先を選べるようにもなってきました。例えば、地方在住者がリモートワーカーとして首都圏の企業に転職したり、東京の企業に勤めながら田舎に引っ越して自然の中で暮らす生活を送ったりできます。

地域で異なるリモートワーク普及率 

全国的にリモートワークの導入率が高まっていますが、リモートワークの導入率には地域差が生まれています。総務省が発表した「令和3年版 情報通信白書」では、2020年11月の地域別リモートワーク実施率は関東が最も高いと明らかにされています。具体的には、関東のリモートワーク実施率は36.3%、近畿が20.8%、東海・北陸・甲信越が15.9%という結果でした。最も実施率が低かったのは、中国・四国・九州の11.2%で、次いで北海道・東北の12.4%という結果が続きました。

地域別のリモートワーク実施率から、リモートワークを実施する企業は東京圏、名古屋圏、大阪圏の三大都市圏が含まれる地域に多いとわかります。リモートワークを始めるなら、東京をはじめとする都市部の企業も含めて求人情報を探すと、自分の希望や経験に合った求人情報を見つけやすくなるでしょう。

東京都ってどんな場所?

リモートワークが普及し、首都圏在住者はもちろん地方在住者でも、東京の企業に転職できる可能性が高まっています。昨今では、地方出身の若者が東京都へ流出したことによる、地方の過疎化や高齢化が問題視されています。

総務省統計局は、「令和2年国勢調査」において都道府県別の人口は東京都が1406万5000人と最も多く、全国の11.1%を占めていると発表しました。東京都の人口と東京周辺の神奈川県や埼玉県、千葉県の人口を足すと、日本の総人口の約3割にも及びます。東京圏は、東京都内に通勤する人が暮らすベッドタウンとして多くの人が集まるため、人口は増加傾向にあります。2022年1月、東京23区の転出超過が大きなニュースとなりましたが、2022年の後半にはやはり転入超過傾向へと復活しています。

東京周辺から東京都内へ通勤する人が多いため、朝晩の通勤ラッシュでは乗車率100%を超える日が多いのが特徴です。特に新宿駅は、乗降客数が世界一としてギネスに認定されているほど、毎日混雑しています。

ではなぜこれほどまで、東京都に人が集まるのでしょうか。東京都は日本の首都であり、政治や経済、文化の中心です。東京都内には全国規模のテレビ局や出版社などが集まる他、渋谷区はファッションなどの流行の発信地であり、日本のアニメ文化の代表的な観光地としても千代田区の秋葉原が知られています。

また東京は、大規模なイベントやコンサートが開催される頻度が多く、成田空港・羽田空港を基点に外国人観光客がまず訪れる場所なので、世界への発信力が高い場所だといえます。日本の中心としてさまざまな機能を持つ東京都だからこそ、多くの人が集まるのです。

東京の企業に転職するメリット

東京の企業に転職するメリット

地方の企業よりも首都圏の企業の方がリモートワークの導入率が高いため、転職先を選ぶ際は東京都内にある企業も含めて探すと、転職先の選択肢が広がります。東京の企業に転職する4つのメリットを紹介します。

 

・平均賃金が高い

東京都の企業に就業する場合、地方の企業に就業するよりも収入が高くなる可能性があります。厚生労働省が発表した「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、都道府県別にみて最も平均賃金(月給)が高いのは、東京都の36万4200円でした。これは年収に換算すると約437万円となります。

全国平均の賃金が30万7400円(年収換算約369万円)だったのに対し、全国平均より賃金が高かったのは、東京都・神奈川県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県の6都府県のみです。地方の平均賃金は、年収にして300万円以下から400万円前後に集中しています。

ただし、地域別の賃金はあくまで平均値であるため、転職先の企業や職種、スキルによって収入額は前後します。とはいえやはり同業界・同一職種でみれば、東京圏内の企業の方が高待遇を期待できるといえるでしょう。

 

・市場規模が大きい

日本の経済の中心地である東京都には、数多くの企業が集まっています。上場企業を含め大手企業の本社も東京都内にあることが多いため、大手企業を相手に取引を行う可能性が地方の企業よりも高いでしょう。

ただし現在は、必ずしも東京拠点の企業でなければ大手企業と取引できないという状況ではありません。オンラインミーティングツールなどが発達して、全国どこからでも商談や企画の打ち合わせができるようになっています。

 

・選択肢が増える

業界や職種によっては、求人が東京に集中している場合があります。例えば、テレビや新聞、雑誌などのマスコミ関係の企業や大手企業の本社、最先端の研究開発を担う企業、外資系など海外とのやり取りの多い企業は、東京都周辺に集まっています。

転職先として、地方にはあまりない職種や業界でも選びやすくなるのが東京圏のメリットといえるでしょう。

 

・求人数が多い

東京都には大手企業、中小企業をはじめ、スタートアップ企業やベンチャー企業も数多く存在します。企業の数が多いほど各種求人サイトなどに掲載される求人数も多くなるため、求人検索時に希望の条件に合った求人を見つけやすくなります。

たくさんの求人の中から自分にぴったりの求人を探し出すため、求人探しを始める前に自分が働きたい契約形態や時間帯、月収などの希望条件を明確にしておくことをおすすめします。

 

・高待遇求人が多い

求人を選ぶ際に気になるのが収入ですよね。専門性や希少性の高い職種であるほど年収が高く、東京圏の求人では年収800万円や900万円以上も夢ではありません。ベンチャー企業で年収450~500万円からのスタートでも、その後の成長度合いによって年収600万円、650万円、700万円とステップアップする可能性もあるでしょう。東京圏は企業が密集しているので、人材確保の激化から高待遇を設定している企業が多い傾向にあります。

東京の企業に転職するデメリット

東京の企業を転職先の候補に含めると、幅広い業種や職種から仕事を選べるようになり、地方よりも比較的高い収入を得られるといったメリットがあります。

東京の企業を転職先にするメリットがある一方で、デメリットもあるので注意しましょう。具体的な2つのデメリットを紹介します。

 

・仕事がハード

東京には外資系、マスコミ、ベンチャー企業などが集まっています。他業種に比べて年収が高い業種の企業や成長過程にある企業に転職すると、残業時間の長さや仕事の多さに驚くかもしれません。

あまりに忙しい環境に身をおくと、身体的・精神的な負担が重なって体調をくずす可能性があるため、仕事量やスケジュールは適度に調節するよう心がけましょう。昨今は、長時間労働が規制されつつありますが、転職先を選ぶ際は無理なく働ける労働環境であるかどうかに注目することが大切です。

 

・社内の競争が激しい

東京には、日本各地からだけでなく海外からも多くの人材が集まっています。そのため、企業で出世したりキャリアアップを実現したりするためには、他者よりも大きな成果を生み出す必要があります。人が多いほど社内競争が激しくなる点は、東京の企業に転職するデメリットです。

一方、社内競争が激しいということは、成長意欲が高い人材が多いということです。他者に刺激を受けながら自分のモチベーションアップにつなげたり、切磋琢磨する過程でスキルアップや収入アップが実現できたりするでしょう。

リモートワークOKなら、地方在住でも東京の企業に転職できる!

東京の企業に転職すると、地方よりも高い平均賃金が期待できる他、豊富な求人情報の中から求人を探すので、自分の希望に合う企業や仕事を見つけやすくなるなどのメリットが得られます。

東京の企業に転職するために東京圏へ転居する場合、朝と夜の通勤時間帯の混雑や地方よりも高い物価が負担になるでしょう。オフィスへの出社が必要ないリモートワークを始めると、首都圏以外からでも東京都内の企業に転職できるのでおすすめです。

地方在住者が東京の企業の求人に応募する場合は、「月に3日以内の出社が必要」など出社頻度の定めがないかよく確認しましょう。東京本社の企業であっても、募集職種の出社するオフィスは地方の営業所というケースもあります。自分が無理なく続けられる出社頻度なのか、出社が必要な場合には対応できる距離なのかなどを確認してから応募すると、転職後に後悔する可能性が低くなりますよ。

地方在住×東京の企業でリモートワークを始めるメリット

 

地方在住×東京の企業でリモートワークを始めるメリット

リモートワークやテレワークの普及によって、東京の企業に転職したいと考える人が必ずしも東京に住まなくても良い時代になりました。地方在住者でも東京をはじめとする首都圏の企業に転職できるようになり、リモートワークの導入が求職者の選択の幅を広げています。

地方に住みながら東京の企業に転職してリモートワークを始める場合、どのようなメリットが得られるのでしょうか。6つのメリットを紹介します。

 

・物価が安い

東京都内と比べると、地方都市は物価が安い傾向にあるので、生活費を抑えられます。特に、マンションやアパートの賃料、住宅購入時の土地代、駐車場代金、日用品などは、地方都市よりも東京近辺の方が高いので、都内は暮らしにくいと感じるかもしれません。

鉄道路線の多い品川区を筆頭に、東京は公共交通機関が発達しているので、自家用車がなくてもそれほど不便ではありません。一方で地方都市は車社会であり、ほとんどの人が自動車を持っています。地方に住む場合は、自動車の購入費用や自動車税、ガソリン代など、車の維持費が必要になる場合があるので一概にはいえませんが、一般的に東京よりも地方の方が生活にかかるコストが少ない傾向です。

 

・地方起点のプロジェクトの中心メンバーになりやすい

地方在住者である強みを活かし、現地スタッフとして活躍できる可能性が高まります。例えば、雑誌のライターとして東北のおすすめ観光地を取材する場合、東北在住であれば交通費を抑えられます。さらに、「現地スタッフが選んだ観光地」として他誌との差別化ができるでしょう。

地方をメインとして行うプロジェクトでは、内容によって地方在住者がプロジェクトメンバーに選ばれやすいので、キャリアアップのチャンスが得られます。プロジェクトで良い成果を残せれば、高い人事評価を得られて収入額のアップも期待できるでしょう。

 

・子育てと仕事を両立しやすい

子育て予定の人や子育て中の人が働く場合、気になるのが待機児童問題です。厚生労働省が公開した報道発表資料である「全国待機児童マップ(都道府県別)」によると、2021年4月1日時点の調査では、東京都・大阪府などの都市部に待機児童が集中しています。特に東京都の待機児童数は多く、全国2万5384人の待機児童のうち7939人(約31%)が東京都の待機児童です。

都市部は待機児童が多い一方、東北地方や北陸地方などの地方都市は待機児童が少ない傾向にあります。例えば、青森の待機児童は2021年4月1日時点で28人、石川県や富山県では0人です。

保育サービスが利用できないため働きたくても働けない人が多い都市部に比べ、比較的保育所などの空きがある地方では子どもを預けて仕事に集中できるので、子育てと仕事の両立がしやすいでしょう。

 

・好きな場所で生活できる

リモートワークを始めるメリットは、就業場所を自由に選択できる点です。家庭の事情や持病を理由に外に働きに出られない人でも、自宅を就業場所にできます。さまざまな理由で「上京するのは難しい」と感じている人でも、東京の企業でやりたかった仕事を始められるのです。

リモートワークなら、パソコンとインターネット環境さえあれば自宅やコワーキングスペース、カフェなどで仕事を始められるので、気分に合わせて就業場所を変えてみるとリフレッシュになりますよ。

働き方が多様化する今、自然の多い地方に移住して「田舎暮らし」を楽しみながら働く人も増えています。緑の多い地域や自然が好きな人は、地方で暮らしながら東京の企業に転職することも考えてみてはいかがでしょうか。

 

・東京水準の年収で働ける

東京都は国内で最も平均賃金が高い都道府県であり、地方の企業に勤めるよりも年収が高くなりやすいといえます。地方在住での東京勤務を選べば、地方に暮らしながらも東京水準の収入が期待できるでしょう。

東京に比べて物価の安い地方での生活と平均より高い東京水準の収入があることで、貯金や趣味のために使えるお金が増えるメリットがあります。

 

・通勤時間が不要

就業場所を選べるリモートワークを始めると、通勤時間がかからなくなります。自宅を就業場所とする場合、通勤時間は0分です。東京のオフィスに出社する場合、毎朝の通勤ラッシュがストレスになってしまいます。通勤ラッシュを避けて東京の企業に就業できる点はリモートワークの大きなメリットです。

リモートワークをする上でのポイント

初めてリモートワークに挑戦する人は、「自分でもできるだろうか」と不安を抱くのではないでしょうか。リモートワークはインターネット環境さえあれば誰でもスタートできる働き方ですが、スムーズに作業を進めるために押さえておきたい大切なポイントがあります。

仕事を円滑に進めるためのリモートワークのポイントを3つ紹介します。

 

・事前準備を怠らない

リモートワークはインターネット環境とパソコンがあれば始められるため、事前の準備が少なくて済みます。セキュリティ保護の観点から、セキュリティソフト導入済みのパソコンを貸し出している企業があるなど、転職者が用意するものはインターネット回線のみでよい場合もあるでしょう。しかし、準備するものが少ないからといって油断せず、リモートワーク初日を迎える前にパソコンを起動して、実際に使うシステムを操作してみることをおすすめします。

初めてのリモートワークではこれまで使ったことのないビジネス用のITツールやオンラインシステムを使う機会が増えるため、基本的な操作を知らずに業務を請け負うと、仕事が思うように進まない可能性があります。転職後の業務をスムーズにこなすためにも、リモートワークで使う機材やツールにある程度慣れておくとよいでしょう。

 

・積極的なコミュニケーションを意識する

オフィスに出社する働き方でなら、同僚や上司と対面でコミュニケーションを取りながら意思疎通を図れます。一方、リモートワークにおけるコミュニケーションはテキストベースで行われます。対面なら表情や声色から感情を伝えられますが、テキストだけではそうはいきません。

情報をやり取りする中でいつの間にか生じた認識のずれが、大きな問題に発展するリスクがあります。リモートワークでは細やかな報連相を心掛け、わからないことは遠慮せずにどんどん質問しましょう。

ミスコミュニケーションを防ぐために、定期的にオンラインミーティングを実施している企業もあります。Web会議システムを利用したオンラインミーティングであれば、直接ではなくても顔を見ながら会話ができるので、気軽な相談や雑談をしやすくなります。

 

・オンとオフを切り替える意識を持つ

リモートワークを始めている人の中には、仕事とプライベートの区別が難しいと悩む人がいます。特に自宅を就業場所とする場合、本来はプライベート空間である自宅の一角で仕事をするため、ついリラックスしてしまい仕事に集中しにくいと感じるでしょう。また、リモートワークでは同僚や上司の目が届かないので、真面目な人ほど長時間労働をしたり、就業時間外の連絡にも即返信したりして、仕事を切り上げるタイミングを逸してしまうという悩みも生じます。

プライベートと仕事の境界線があいまいになりやすいリモートワークでは、オンとオフをはっきり切り替えるよう意識することが大切です。

 

リモートワークに向いている職種6選

日本企業におけるリモートワークの導入率は上昇傾向にありますが、中にはリモートワークを導入しにくい職種もあります。リモートワークをしにくい職種で求人を探し始めると、自分の希望条件に合うリモートワーク求人がなかなか見つからないでしょう。

希望通りのリモートワーク求人が見つからない場合、リモートワークの導入率が高い職種も候補に入れて求人を探してみましょう。未経験でも挑戦しやすい、リモートワーク可能な職種を6つ紹介します。

 

・データ入力

「データ入力」の仕事では、企業から指定されるデータを企業指定のフォーマットに入力します。入力する内容は企業や目的によってさまざまあります。例えば、写真に写っている文字をWordファイルに転記したり、顧客が手書きしたアンケート結果をExcelで集計してグラフ化したり、会議の録音データを文字に起こして議事録を作成したりします。

データ入力の仕事は特別なスキルや資格、学歴が求められない場合が多いので、未経験でも挑戦しやすいでしょう。基本的なPCスキルやExcel・Wordなどの一般的なソフトの基本操作が身についていれば始められるので、リモートワークに初めて挑戦する人にもおすすめです。

データ入力は特別なスキルが求められないため人気のある仕事ですが、簡単であるがゆえに収入額が低い場合が多くあります。転職した結果、大幅に年収が下がったという事態を避けるためにも、想定年収や先輩スタッフのキャリアアップの例などを確認しておくとよいですね。

 

・テレフォンアポインター

テレアポと省略されることの多い「テレフォンアポインター」は、就業先の企業から指定された企業や一般消費者に電話をかけて、就業先企業の商品やサービスを紹介します。電話をかける目的は、商品に興味を持ってくれた企業の担当者や消費者と営業担当者のアポイントを取ることや資料送付の許可を得ることです。

架電には携帯電話かパソコンが使われます。専用の携帯電話が企業から支給または貸与されるケースやオンラインシステムを使ってパソコンから電話をかけるケースがあります。システムを介して電話先とつながるので、個人の電話番号やアクセス情報が流出する心配はありません。

商品紹介と聞くと「営業経験が必要では」と構えがちですが、テレアポ業務ではほとんどの場合、台本としてトークスプリクトが準備されています。テレアポや営業経験がない未経験者でも安心ですね。

ただ、必ずしも台本通りに話が進むとは限らないので注意しましょう。不測の事態にも臨機応変に対応でき、気持ちの切り替えが得意な人はテレアポに向いています。

 

・Webライター

「Webライター」は、企業の公式サイトやECサイト、コラム記事など、さまざまなWebコンテンツのライティングを担当します。オンラインで完結しやすい仕事なので、フルリモートワーク可能な求人情報が多数見つけられるでしょう。

掲載メディアや執筆テーマによって1記事あたりの執筆文字数は異なりますが、100文字から1万文字程度までを執筆し、文字数または記事数に応じて報酬を得ます。特別な資格なくてもできる仕事が多いので、未経験でもWebライターに挑戦できます。文章の読み書きに抵抗がない方はトライしてみてはいかがでしょうか。

転職活動の際は、自身の文章力をアピールするポートフォリオがあると採用されやすくなります。過去に執筆した記事や自分で運営しているサイト・ブログなどがあれば、実績として提出しましょう。

 

・オンラインアシスタントスタッフ

「オンラインアシスタントスタッフ」は、企業のバックオフィス業務をインターネットを通じて請け負う仕事です。業務内容は多岐にわたり、経営陣の秘書業務、経理事務、人事業務、一般事務、営業事務などがあります。

オンラインアシスタントなら、1つの業務に特化してスキルを高めたり、さまざまな業務を経験してオールマイティーな人材になったり、個々のキャリアプランに応じて成長できるでしょう。書類作成など事務系の仕事が多いので、ExcelやWordなどの基礎知識があればスムーズに仕事をスタートできて安心ですよ。秘書業務では社内外の人と連絡調整を行う場合もあるので、コミュニケーションやスケジュール管理能力も求められます。

 

・システムエンジニア/プログラマー

「システムエンジニア」は、システムやソフトの開発段階で設計書を作成するのが主な業務です。クライアントの要望をヒアリングしてシステムに反映させるため、コミュニケーション能力や想像力が必要です。

「プログラマー」は、エンジニアが作成したシステムの設計書に従ってプログラミングを行います。プログラミング言語の知識とそれを扱うスキルが求められます。

プログラミング教育が小学校で必修化されるなど、IT人材の需要は年々高まっています。オンラインで学べるプログラミングスクールは複数あり、独学でプログラミングを学んでプログラマーとして活躍中の人が増えています。

エンジニアやプログラマーの業務はオンラインで完結しやすいので、リモートワークと相性が良い職種です。即戦力となれるスキルや実務で活かせるノウハウがあれば転職もしやすいでしょう。

 

Webデザイナー

「Webデザイナー」は、企業サイトのデザインや広告のバナー画像制作などを行います。サイトデザインではサイト全体の色味やロゴデザインだけでなく、ユーザーが使いやすいサイトにするため、ボタンの配置や画像配置まで決定する重要なポジションです。

Twitterやインスタグラムなど、SNS広告に注目が集まっている昨今、視覚的にキャッチーなデザインを生み出すWebデザイナーの需要が高まっています。スキルや経験があれば転職しやすい職種です。

未経験でもWebデザイナーになれますが、実績がないと希望条件の企業に転職するのは難しいかもしれません。まずはクラウドソーシングサイトなどのコンペ案件に応募して実績を積み、ポートフォリオを充実させてみましょう。初心者向けのWebデザインスクールで学び、専門スキルを身につけたり、技術を証明できる資格を取得しておいたりするのもよいですね。

リモートワークでよく使うツール 

リモートワークを導入する多くの企業で使用している、基本的なITツールやソフトを紹介します。最初から使いこなせるようになっておく必要はありませんが、1度インストールして操作してみるだけでも、「私でもできるだろうか」「今のパソコンを仕事用にできるだろうか」などの不安を軽減できますよ。

プライベートでも活用できるツールが多いので、個人用にインストールするのもおすすめです。

 

・オンラインミーティングツール

非対面ながら相手の表情や声色を確認できるオンラインミーティングツールは、リモートワークに欠かせないITツールです。企業によって使い方はさまざまですが、朝礼や打ち合わせ、採用面接などで活用されています。

■ Zoom(ズーム)

「Zoom」は、アメリカのズーム・ビデオ・コミュニケーションズが運営するWeb会議用のツールです。新型コロナウイルスの影響で外出が制限された際、「Zoom飲み会」が話題となり一気に普及しました。

Zoomはパソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンでもアプリをインストールすると利用できるようになります。操作説明を見なくても直感的に操作できるので、初めてZoomを使う人でもほぼ問題なく扱えるでしょう。レコーディング機能があるので、打ち合わせの記録を残したい場合などに活用できます。

■ meet in(ミートイン)

「meet in」は、営業支援を行う株式会社アイドマ・ホールディングスの子会社である、株式会社meet inが運営するWeb会議用ツールです。meet inはオンライン営業に特化している点が特徴的で、打ち合わせや商談に活用しやすいでしょう。

URLを共有するだけで会議をスタートできるので、面倒なインストールや会員登録、ログインなどの手間がかかりません。レコーディングや文字起こし機能があるので、商談の振り返りや打ち合わせの議事録作成がしやすいシステムです。

 

・ビジネスチャットツール

リモートワークはテキストでのやり取りがメインになります。実際にリモートワークを始めると、メールよりもチャットで連絡を取り合う機会が増えるでしょう。

メールはやり取りに時間がかかり、過去にさかのぼっての確認をしにくいため、ビジネスチャットツールを使って情報共有のスピードアップを図る企業や組織・団体が増えています。

■ ChatWork(チャットワーク)

「ChatWork」は、ChatWork株式会社が運営するビジネスチャットツールです。日本企業が開発・運営したツールなので日本人ユーザーにとって使いやすく、多くの企業が導入しています。

ChatWorkではグループチャットが作成可能で、ファイルの添付などの操作が簡単に行えます。複数人で情報を共有したい場合には、グループチャットを作成すると効率的に仕事を進められます。

チャット内の発言をタスク化できるので、タスクの抜けや漏れを防止できます。タスクには完了期限や担当者を設定可能で、チームマネジメントや進捗管理を行うのにも便利です。

■ Slack(スラック)

「Slack」はアメリカのサンフランシスコに本社があるセールスフォース社が運営している、オンラインコミュニケーションツールです。Slackはメールや電話、チャットに分散しがちな情報を集約することを目的に開発されたもので、テーマごとに「チャンネル」を設けてやり取りをします。

チャンネル内のメンバーと簡単な通話が可能なので、ちょっとした確認や相談を気軽に行えます。また、GoogleカレンダーやTwitter、Instagramなど、外部のオンラインサービスと連携できるのが特徴です。

調べたいことがある場合、Slack内の検索窓からキーワード検索するだけで、連携しているサービスの内容も含めまとめて検索を実行してくれるので、業務の効率化が期待できるでしょう。

 

・文章・表計算ソフト/ツール

事務やWebライティングなどの仕事では、文章や表を作成するツールを使う機会が多いでしょう。事務の仕事に限らずさまざまな場面で活用されるツールなので、基本的な操作を身につけておくと安心ですね。

Word

「Word」はMicrosoft社が開発している文章作成ソフトです。パソコンを扱う情報の授業などでWordを使った人は多いのではないでしょうか。一般的に基本の操作方法が知られているため、研修コストを削減できるとして導入している企業が多いソフトです。

Wordは文章を作成するだけでなく、文字の装飾や校閲、画像挿入機能などが備わっています。初心者でも簡単に使い始められますが、さまざまな機能を使いこなすには時間がかかるかもしれません。

■ Googleドキュメント

Google社が運営する文章作成ツールが、「Googleドキュメント」です。Wordはパソコンにインストールしたり、インストール済みの機器を用意したりしなければ利用できませんが、Googleドキュメントはブラウザからアクセスして利用するシステムです。機能や操作方法はWordと似ていますが、Googleドキュメントは複数人で同時に作業できる点が強みです。

クラウド上にデータが自動保存されるので、もしデータが破損しても、直近の状態に復元できます。

■ Excel

「Excel」は、Microsoft社が開発している表計算ソフトです。関数の挿入や自動計算、グラフや表作成機能が充実しているソフトで、計算やデータ整理に役立ちます。

Excelに入力した数値を参照して、表や任意のグラフを作成できるようになれば、資料作成を効率的に進められるでしょう。

■ Googleスプレッドシート

「Googleスプレッドシート」は、Google社が運営する表計算ツールです。Googleドキュメントと同様にクラウド型のツールなので、インストール不要で利用開始できます。

インターネット環境に多少左右されますが、複数人で編集してもほとんどタイムラグがないまま同期されるので、チーム単位での利用に向いています。

リモートワーク求人の探し方

リモートワーク求人の探し方

リモートワーク可能な転職先を探す場合、具体的に何から始めたらいいのかわからない人もいるのではないでしょうか。リモートワーク可能な求人情報を探す際は、いくつかの方法を組み合わせて活用すると効率的に求人を探せます。

リモートワーク可能な求人情報の探し方を5つ紹介します。 

 

・求人サイトや転職支援サイトで探す

求人サイトや転職支援サイトには、求人情報が多数掲載されています。ほとんどのサイトでは、検索条件を設定しないと求人情報が新着順に表示されます。業界も職種もばらばらな求人情報の中から、自分が希望する職種や条件と合致する求人情報を見つけ出すのは簡単ではありません。そこで、各サイトの検索機能を活用して、効率的に仕事探しをしましょう。

例えば、サイトのキーワード検索窓に「リモートワーク」と入力して検索実行すると、入力したキーワードを含む求人情報だけを表示させられます。「経験不問」「正社員」など、詳細な検索条件を設定できるサイトがあるので、自分に合った条件で検索しやすいサイトを見つけるところから始めてみましょう。

各求人サイトや転職支援サイトには、子育て世代向け、リモートワーク特化型、アルバイト求人専門、プログラマー専門など多種多様な特色があります。リモートワーク求人を探すなら、リモートワーク求人に特化して求人情報を掲載しているサイトを利用するのがおすすめです。

 

・転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、転職したい人と採用を検討している企業とを結ぶサービスのことです。転職エージェントに利用登録すると、キャリアアドバイザーが転職に関する相談を受けてくれるでしょう。

自分に向いている仕事の傾向を把握できる適性診断を受けたり、転職活動における面接練習や履歴書の添削などをキャリアアドバイザーに任せられたりします。孤独感を覚えやすい転職活動で、キャリアアドバイザーの充実したサポートを受けられる点は、転職エージェントを利用する大きなメリットです。

転職エージェントを利用すると、一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえる可能性もあります。転職エージェントを利用しないと知り得なかった求人情報に出会えるので、転職を希望するならまずは登録してみるとよいでしょう。

 

・クラウドソーシングサイトで探す

クラウドソーシングサイトとは、業務を委託したい企業や個人と、業務を請け負いたい個人をマッチングするサービスです。クラウドソーシングサービスに掲載されている求人情報のほとんどは、業務委託契約を結ぶ案件か、単発で終了するスポット案件です。リモートワークがどのように進むのか、自分に合っているか試してみたい人は、1度クラウドソーシングサイトでスポット案件を受けてみるとよいですね。

業務委託契約を結んでフリーランスや個人事業主として働きたい人、コンペ案件やスポット案件をこなして実績を積みたい人、ポートフォリオを充実させるたい人などは、クラウドソーシングサイトの利用が向いています。

クラウドソーシングサイトには、特定の職種に特化したサイトもあります。転職したい職種が決まっている人は、職種特化型のクラウドソーシングサイトがないか探してみましょう。

 

・ハローワークで探す

ハローワークは公共職業安定所のことで、日本全国各地に設置されています。以前はハローワークへ出向いて求人情報を探す手間がありましたが、現在はオンラインで求人情報を検索できるようになり利便性が増しています。

ハローワークで紹介している求人情報は、リモートワーク可能な求人が少ない傾向にあるので、希望条件に合う求人を見つけにくいかもしれません。求人を探す際は、ハローワークの相談窓口に「リモートワークができる仕事を探している」と伝えましょう。

ハローワークでは求人情報の紹介だけでなく、履歴書の作成サポートや面接練習も行っています。スキルアップのための職業訓練を受けることもできるので、気になる人は窓口で相談してみましょう。

 

・転職したい企業に相談する

今はリモートワークを実施していない企業でも、将来的にリモートワークを導入する可能性があります。「リモートワークを導入していないけど気になる」という求人情報を見つけたら、思い切って採用担当者にリモートワークの導入予定を聞いてみましょう。

企業によっては特定の部署だけリモートワークをしていたり、週に1度だけリモートワークを実施していたりします。転職候補の企業がどのようにリモートワークの導入に取り組んでいるか、知っておくことが重要です。

求人に応募する際の注意点 

求人に応募する際の注意点 

転職を決意し前職を辞めると、できる限り早く転職先を決めたいと焦るかもしれませんね。転職活動では、少し気を使うだけで人事担当者からの心証が良くなるケースがあることはご存じでしょうか。

転職活動での採用率をアップさせるために、3つの注意点を知っておきましょう。 

 

募集要項等に合わせた応募文や履歴書を作成する

求人情報には、募集要項で「実務経験2年以上必須」や「週に3日出社できる方」など、応募する際の条件を提示しているケースがあります。気になる求人に応募する際は、企業が求める条件を満たしているか確認してから応募するように心がけましょう。

また、「履歴書は当社規定のフォーマットに記入して提出」など、応募手順や注意点を記載している応募要項もあるので注意して確認しておきましょう。

もしも募集要項を無視してしたら、採用担当者からは「募集内容を理解していない」「オンラインのやり取りに問題がある」と思われてしまいます。履歴書やポートフォリオなどの添付すべき書類の有無、求職者への質問の有無など、応募条件を細かく確認する意識が大切です。

 

・初心者アピールは控えめに

リモートワークが未経験の場合や業界・職種未経験の場合、求人に応募する際に「初心者である」と過剰にアピールしないようにしましょう。自己アピールの文章で、「未経験だからこそ全力投球」「経験不足をやる気でカバー」など、初心者だと繰り返し強調していないでしょうか。

初心者アピールが強すぎると、採用担当者は仕事を任せられるか不安を感じます。できない点よりもできる点をアピールして、採用率アップを目指しましょう。

 

・丁寧な対応を心がける

リモートワーク求人では、応募から採用まですべてオンライン上で完結するケースが多いでしょう。具体的には、求人サイトでの応募後、担当者からの指示に則って進みます。例えば、「メールで履歴書と職務経歴書を送付し、書類審査通過後に実技テストやWeb面接を受けていただき、要件を満たせば採用という流れです」といった案内が届くでしょう。転職先企業の担当者と直接顔を合わせる機会はほとんどありません。

転職活動中のやり取りはWeb面接を除いてすべてビジネスチャットやメールで行うので、転職希望者の人柄や雰囲気を伝えるのは、文章の丁寧さや言葉遣いです。日頃から丁寧な文章を心がけ、あいさつをしっかり入れたり、メッセージを送信する前にわかりやすい文章になっているか読み返したりしましょう。

求人探しに便利なおすすめサイト11選

求人情報を探すには、クラウドソーシングサイトや転職エージェント、求人サイトなどの方法があります。転職先を探す場合は、自分に合った方法を選びつつ複数の方法を組み合わせて求人情報を探すと、希望条件に合った求人に出会いやすくなりますよ。

リモートワークができる求人情報を探す際に、便利なサイトを紹介します。

 

・クラウドソーシングサイト

■ クラウドワークス

国内大手のクラウドソーシングサイトであるクラウドワークスは、登録無料で利用できるので、リモートワークに興味があるなら登録しておきましょう。掲載されている案件は職種や業種もさまざまで、自分がやりたい仕事を探したり、興味のある仕事の収入相場を確認したりするだけでも有用です。

IT関連やライティング、事務系、データ入力など、仕事内容ごとに分類されているので、求人情報を絞り込みやすいでしょう。求人情報には「急募」などのマークが付いており、短時間で採用されやすい案件を見極められます。

依頼側も匿名で利用できるサイトなので、詐欺のような悪質案件が報告されることもありますが、クラウドワークスの運営側が厳しく取り締まっているので安心して利用できます。

■ ランサーズ

「ランサーズ」は、クラウドワークス同様、多くの人が利用しているクラウドソーシングサイトです。ランサーズの特徴は、仕事を請け負いたいワーカーのランクシステムがある点です。ワーカーは、ランサーズでの実績を積んで高い評価を得るほどランクが上がります。ワーカーのランクに応じて応募できる求人の数が増えたり、報酬アップを交渉したりできます。

ランクが上がる度に自分の成長を実感できるので、モチベーションを維持しながらリモートワークに取り組めるでしょう。

 

・転職エージェント

■ リクルートエージェント

「リクルートエージェント」は年間2万人以上の転職支援を行う実績豊富な転職エージェントで、転職に対して不安が大きい人やリモートワークに初めて挑戦する人に向いています。担当者との転職相談をする際は、東京都の企業でリモートワークができる求人を希望する旨を伝えておきましょう。転職先に希望する条件と、各条件の優先順位をはっきりと伝えておくと、転職エージェントが紹介してくれる求人情報に納得しやすくなります。

■ doda(デューダ)

「doda」はパードルキャリアが運営する大手転職情報サイトです。求人サイトを運営しながら転職エージェントサービスを提供しているのが特徴です。

dodaを利用するメリットは、転職エージェントサービスで面接練習や履歴書の添削を受け求人情報の紹介を待つ間に、求人サイトを使って自発的に気になる求人情報を探せる点です。

適性診断やキャリアプランの相談などを担うキャリアアドバイザーが、転職者1人につき1人が専任で付いてくれるので、認識のずれが起きにくく自分の希望に近い求人情報を紹介してくれるでしょう。

 

・各種支援サイト

■ mama works(ママワークス)

誰でも無料で登録できる「mama works(ママワークス)」は、ママ世代にとって使いやすい機能が充実した求人情報掲載サイトです。子育てに忙しいなど、家庭の事情がある人の気持ちに寄り添った求人情報の絞り込み条件が設定されているのが特徴的です。例えば、「扶養内で調整可能」「時短勤務OK」「急なお休みも調整可能」などの絞り込み条件があります。

働き方として「在宅」か「出社」を選択して求人を絞り込むこともできます。リモートワークができる求人情報を探すなら、求人検索画面の働き方の欄にある「在宅」にチェックを入れて検索を実行しましょう。勤務地の欄で「東京都」を選択して検索を実行すれば、東京都にある企業の求人情報だけを表示させることもできます。

■ ReWorks(リワークス)

「ReWorks(リワークス)」は、フルリモート求人に特化した転職支援サービスです。リモートワーク可能な企業に転職したい人に特におすすめです。

ReWorksに掲載されている求人情報は、一部出社が必要なリモートワーク求人もありますが、ほとんどがオフィスへの出社の必要が全くない『フルリモート』の求人情報です。検索をするときは、こだわり条件を設定すると効率的に求人を絞り込めます。「ブランクOK」「未経験歓迎」「時間・曜日が選べる」などのこだわり条件の中から、自分の希望とマッチした条件にチェックを付けて検索を実行しましょう。

転職先を東京の企業にしたいなら、求人情報の検索画面で「地域」の欄を「東京都」に設定しましょう。さらに、こだわり条件で「リモートワーク」の項目にもチェックを付けておくと、地方でもリモートワークができる東京の企業の求人情報を表示できます。

■ ReWorksでの東京企業のリモートワーク求人はこちら

 

・オンラインアシスタント

■ フジ子さん

「フジ子さん」は、クライアントから依頼されるバックオフィス業務を担うオンラインアシスタントサービスです。オンラインアシスタントとして仕事をスタートする場合、まずはフジ子さんの公式サイトから応募します。応募後は採用担当者との面接と研修を経て、晴れてオンラインアシスタントとして働けるようになります。

フジ子さんは、就業当初は業務委託契約を結ぶ契約形態ですが、経験年数や人事評価によって正社員登用される可能性があります。転職後のキャリアを描きやすいので、事務の仕事や誰かのサポートが好きな人、キャリアアップを目指したい人に向いています。

 

・地方特化サイト

■ 上京ナビ

「上京ナビ」は、上京を希望している求職者向けのお仕事紹介サイトです。東京都エリア(神奈川県、埼玉県、千葉県)の企業の求人情報を中心に掲載しているのが特徴です。

求人情報の絞り込み条件には、「寮、社宅あり」「通勤者歓迎」「自分で部屋を用意する」など、上京者向けの選択肢があります。寮や社宅のある企業の求人情報や引っ越し費用を補助している企業の求人情報が多数掲載されているので、上京して東京の企業で働きたい人におすすめのサイトです。

上京ナビはリモートワークに特化したサイトではありません。リモートワーク求人を探す場合は、求人検索のこだわり条件のうち「リモートワーク」や「リモート対応一部あり」にチェックを付けて検索を実行しましょう。

まとめ

リモートワークを導入する企業は増えていますが、リモートワークの普及率は地域差があります。東京都を含む関東圏はリモートワークの導入率が高く、地方都市には導入が進んでいない地域もあります。リモートワークが可能な企業への転職を考えるなら、首都圏の企業を候補に入れると選択肢が広がるでしょう。

リモートワークの普及とともに、地方在住でもリモートワークを始めることで好きな仕事に就きやすくなっています。地方で暮らしながら東京の企業に転職してリモートワークを行うと、さまざまなメリットが得られるでしょう。例えば、「比較的安い物価の地域で生活費を抑えながら東京水準の収入が得られる」「通勤ラッシュに巻き込まれる心配をしなくて済む」などのメリットが挙げられます。

リモートワークが可能な転職先を探すときは、リモートワークに特化したサイトを活用するとよいでしょう。リモートワークができるかどうか確認する手間を軽減できるので、より効率的な転職活動が実現しますよ。