大阪府でリモートワーク! 気になる大阪の転職事情とは?

大阪府は西日本の経済の中心であり、東京に次いで大手企業の本社が多数あるエリアです。大阪の給与は全国平均よりも比較的高いこともあり、大阪の企業に転職したいと考える方もいるでしょう。リモートワークなら関西圏在住でなくとも、大阪本社の企業に勤めることができます。大阪府の転職事情やリモートワーク求人の探し方を紹介します。

大阪の企業でリモートワークの仕事を始めよう! 転職活動のポイントとは

大阪の企業にリモートワークで転職できる?

リモートワークがしたい、大阪で働きたい、と考えていても、「リモートワーク求人があるか」「転職できるのか」と不安を覚える方もいるでしょう。大阪を拠点とする企業のリモートワーク事情や転職事情をお伝えします。

 

・【大阪】リモートワークで転職は可能?

結論からお伝えすると、大阪の企業に転職し、リモートワークで働くことは可能です。働き方改革による働き方の多様性が進んでいることや2020年から続く新型コロナウイルスの影響でリモートワークが普及し、積極的に導入している企業が多数あります。

大阪府は西日本、関西圏の中心となるエリアです。東京都・神奈川県に次いで全国3位の人口を誇り、2022年1月1日現在の人口は880万人です。大阪の企業や学校へ通う昼間人口も多く、関西圏の経済の中心地といえます。多くの企業が大阪に本社や支店、グループ会社を置いており、企業数が多い分、求人数も多い傾向にあります。

関西圏の経済の中心である大阪府内には、多くの東証プライム上場や東証1部上場企業、大手企業の本社が置かれています。代表的な企業に、総合電機メーカーのパナソニック株式会社やシャープ株式会社、ハウスメーカーの積水ハウス株式会社や大和ハウス工業株式会社、日本生命保険相互会社、株式会社りそなホールディングス、株式会社竹中工務店、伊藤忠商事株式会社、サントリーホールディングス株式会社、日本ハム株式会社などがあります。また、武田薬品工株式会社は薬の町・大阪を発祥とする企業で、グローバル本社として東京に拠点を置きつつも、登記上の本店は大阪中央区としています。

これらの大手企業では、多くの転職者が活躍中です。大手企業にはワークライフバランスの推進を計画し、働きやすい環境を整えている企業が多数あります。転職者に対しても手当や待遇が良く、プライベートを充実させながら働けるでしょう。

【大手企業が推進している制度】
・リモートワーク勤務制度の対象範囲拡大
・フレックスタイム制度の対象範囲拡大とコアタイムの廃止
・産休、育休制度の拡充
・子育て中の短時間・時差勤務制度の導入
・介護による休職、時短勤務・フレックス勤務の施策の拡充 など

働きやすさを求めて転職を検討している方は、希望する企業がどのような制度に力を入れているか調べてから転職を始めると安心です。

大手企業にはさまざまな部署があります。「この業種はリモートワークには適していないのでは」と感じる企業だとしても、求人情報を調べてみましょう。事業そのものがリモートワークに適していなくとも、事務職やエンジニアなど、部署によりリモートワークが可能かもしれません。募集職種や配属先によっては、リモートワークが可能となるケースがあります。

 

・大阪の転職事情とは

大阪の企業への転職活動を検討する前に、大阪の転職事情を把握しておきましょう。大阪労働局によると、2022年9月の大阪の有効求人倍率は1.16倍です。同じく2022年9月の全国の有効求人倍率の平均は1.34倍でした。

全国の平均と比較して、大阪の求人数は求職者に対して少ない傾向であるといえます。兵庫県、京都府、和歌山県、滋賀県などからも通勤の利便性が良い大阪は、大阪市外、大阪府外在住の多くの方も仕事を求めています。

大阪は、「関西圏の中心部で企業の数が多いものの、求職者も多いのが特徴」といえるでしょう。大阪の企業に就職を希望するなら、これまでの経験を活かしたり、あらたなスキルを習得しておいたりするとよいでしょう。

 

・大阪のUIJターン推進

また、大阪は府全体でUIJターンの就職促進に取り組んでいます。大阪府以外に住んでいる方にも、大阪の企業に就職できるチャンスはありますよ。

・Uターン 故郷から都市部に出て働き、また故郷へ戻って就職すること
・Iターン 都市部出身者が都市部で働いたあと、地方へ転職すること
・Jターン 故郷から都市部に出て就職後、故郷に近い中核都市へ転職すること

UIJターン支援は、府内中堅・中小企業の人材確保の支援、東京圏などの優秀な人材獲得が目的です。大阪府全体で、府外の方に向けて就職支援を行い、転職活動のしやすい基盤がつくられています。

大阪府全体の考え方からもわかるように、大阪の求人には「UIJターン歓迎」のものが多数あります。関東の中心部などで働いている方も、「大阪に住んでいないから転職が不利」といった心配はあまりありません。UIJターン希望者は、大阪府の総合就業支援拠点である「OSAKAしごとフィールド(OSF)」を利用してみましょう。

大阪の企業で働くメリット

大阪の企業で働くメリット

関西圏の中心部である大阪府は求人数が多く、また求人の種類が多い点がメリットです。企業数が多いので、さまざまな職種の中から自分に合う仕事を見つけられます。

厚生労働省が発表した2021年(令和3年)賃金構造基本統計調査によると、大阪は「全国平均よりも賃金が高い6都府県」の1つです。全国と比べても賃金の平均が高く、高収入を得られる可能性が高い点もメリットといえるでしょう。

フルリモートワークで働くなら、大阪府以外に在住していても給与や賞与の高い企業で働けます。「賃金が安い地方では高収入を狙いにくい」と考えている方にとって、大阪の企業でリモートワークをすることは、悩みを解決できる方法の1つです。

フルリモートでなく「リモートと一部出社で勤務」する場合は、大阪圏への移住が必要になります。その場合でも、首都圏からUターンやIターンで移住するなら、家賃や生活費などが比較的安くなるメリットもあります。

大阪の企業で働くデメリット

大阪は求人数が多い反面、求職者が多いという難点もあります。仕事を探しているライバルが多数いるため、転職活動がスムーズに進まない可能性があるでしょう。

また、大阪で働く場合には、通勤ラッシュを避けにくい点もデメリットです。フルリモートワークなら通勤ラッシュとは無縁ですが、リモートワークでも定期的な出勤を求められる場合は、通勤ラッシュで疲弊してしまう可能性があります。

大阪は明るく元気なイメージの街ですが、話し方や「ノリ」など独自の文化があるために、関西圏以外の方は人付き合いを難しく感じるかもしれません。就業時間以外に交流する時間が短くテキスト主体でやり取りをするリモートワークなら、「ノリについていけない」「イントネーションの違いで意味を取り違えてしまう」といったコミュニケーションの難しさを感じることは少ないでしょう。

フルリモートではなく、リモートと出社の両方を必要とする場合は、大阪に移住することになります。首都圏や東京都心部と比較すると家賃や生活費が抑えられる大阪ですが、首都圏以外の地方と比較すると生活費は高めです。「今よりも給与を上げて、生活費はキープもしくは低くしたい」と考えている地方在住の方は、移住の必要がないフルリモートワークの仕事を探すとよいでしょう。

リモートワークとは?

転職活動を始める前に、リモートワークの働き方について知っておきましょう。リモートワークとは、リモート(遠隔)ワーク(働く)というその言葉の通り、オフィスから離れた遠隔地で仕事をすることを指します。

リモートワークと同じように使われる言葉に「テレワーク」があります。テレワークとは、「情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)を活用した、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と定義されています。

リモートワークや自宅で仕事をする在宅勤務は、政府のいうテレワークの一種と考えるとよいでしょう。ただし、テレワークとリモートワークや在宅勤務は、明確に言葉の使い分けがされているかというと、そうではありません。

いずれも「企業から離れた場所で働くこと」として、同じように使用されている傾向にあるので、求人票に「テレワーク」と記載されている場合と「リモートワーク」と記載されている場合の違いを深く考える必要はありません。しかし、「リモートワーク」と「フルリモートワーク」、「在宅勤務」と「完全在宅勤務」の違いはチェックしておきましょう。

「リモートワーク」と記載されている求人の全てが「完全な在宅ワーク」であるとは限りません。「リモートワーク」「在宅勤務」と記載されていても、「当社規定により月に1~2回の出社あり」「全社ミーティングへは出席を」など定期的な出勤を求められるケースがあるので、オフィスへ通うことが難しい方は詳しく確認しておきましょう。

リモートワークの働き方とは?

リモートワークの仕事は正社員に限らず、さまざまな働き方があります。転職活動をする前に、働き方について考えてみましょう。

 

・正社員

正社員とは、働く期間を定めずに雇われている労働者を指します。雇用期間に定めがないので、1度入社すると退職しない限り定年まで長い間働けます。また、多くの企業が月給制で、賞与が年1・2回などと決められているので収入が安定しており、福利厚生も受けられる点がメリットです。

正社員として働けるリモートワークの求人は増加傾向にあり、転職でも仕事を見つけることができるでしょう。一方で、正社員の働き方はさまざまな要素が企業の判断に委ねられる点がデメリットです。

例えば、リモートワークの頻度やリモートワークの期間は、企業の考え方により変更になる可能性があります。ある程度の要望を相談することは可能ですが、「定年までずっとリモートワークを続けたい」と考えていても希望が叶うとは限りません。就職前に、リモートワークについてどのように計画されているのか、転職したい企業に問い合わせておくと安心です。

【正社員の転職先の探し方】
・転職エージェント
・転職サイト
・ハローワーク
・企業の公式サイト内の求人、リクルート情報 など

 

・契約社員

契約社員とは、正社員と異なり、雇用期間に定めのある働き方です。正社員と比較して雇用条件が限定的であり、任せられる仕事が明確であることが多いでしょう。そのため、正社員よりもプライベートを優先しやすい傾向にあります。仕事を生活のメインにするのではなく、家事・育児・趣味などを優先したい方におすすめの働き方です。

契約社員は同じ職場で長期間働くことが難しい点がデメリットですが、その反面さまざまな職場を体験できるメリットがあります。「希望して就職したものの、実際に働いてみたら自分の性分に合わなかった」という経験をしたことがある方も少なくはないでしょう。契約社員なら働く期間が短いため、さまざまな仕事を経験し自分に合う仕事を見つけられます。

また、契約社員から正社員に登用される可能性もあります。同じ会社で契約期間が5年を超えたら無期転換を申請できる「5年ルール」により、正社員への転換できるチャンスがあります。また、企業が独自に正社員登用制度を設けているケースもあります。「正社員で就職したいけれど、なかなか仕事が見つけらない」と転職活動に悩んでいる方は、契約社員からスタートしてポジションを高め、正社員への転換を申請するという方法も検討してみましょう。

【契約社員の仕事の探し方】
・転職エージェント
・転職サイト
・ハローワーク
・企業の公式サイト内の求人、リクルート情報 など

 

・派遣社員

派遣社員とは、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業で仕事をする社員のことです。仕事の指示は派遣先の企業から受けますが、給料の支払い、福利厚生などは派遣会社から受けます。

派遣社員として働くには、まず派遣会社に登録をする必要があります。登録後、派遣会社から就業先の紹介があり、面談などを経て派遣先が決定します。派遣社員のメリットは、派遣後も派遣先企業との交渉などをサポートしてもらえ、派遣期間終了後にも新たに派遣先の紹介を受けられる点です。実際に働く派遣先の企業との間に派遣会社が入るため、待遇や人間関係について派遣元のスタッフに相談したりサポートを受けたりしながら安心して働けます。

転職活動をしているとなかなか採用されず、「経験者が優遇されているのでは」と感じることがあるかもしれません。「希望の職種は未経験のジャンル」「ブランクがある」など、転職に不安要素がある方は、派遣社員から始めて経験を積んでから正社員にトライすることを検討してみましょう。

正社員の仕事と比較して、派遣社員は未経験歓迎の求人が探しやすい傾向にあります。派遣会社によっては、パソコンスキルアップの研修、ビジネスマナー研修、キャリアアップ支援などの教育制度が整っています。これらを積極的に利用し、今後の転職活動に活かしましょう。

また、派遣の仕事はライフワークバランスを取りやすい点もメリットです。働く日数や労働条件などを相談しながら選択できるので、仕事とプライベートとの両立が可能です。派遣会社によって得意なジャンルや扱う求人の違いがあるので、派遣会社に登録する際に、リモートワークができる仕事を紹介してもらえるか確認しておきましょう。

【派遣社員の仕事の探し方】
・派遣会社への登録

 

・アルバイト、パート

正社員と比べて労働時間の短いアルバイトやパートでも、リモートワークが可能です。アルバイトやパートは接客やライン工場、現場派遣など、出勤して働くイメージの強い働き方でしょう。しかし、リモートワークの働き方が普及したことにより、アルバイトやパートでもリモートワークがしやすくなりました。

アルバイトやパートの仕事は、働くことに制限のある方におすすめの働き方です。

・長時間の勤務が難しい方
・家庭や勉強と両立したい方
・扶養内で働きたい方
・簡単な仕事からスタートしたい方 など

アルバイトのリモートワークでは、データ入力や事務などのパソコンを使う仕事、雑貨の梱包や検品などの仕事が見つけられます。パソコンを使う仕事は時給制が多く、検品などの仕事は出来高制が多い傾向にあります。働いた時間分の給料が発生する時給制に比べて、出来高制は成果物により報酬額が変わるので、慣れるまであまり稼げないかもしれません。出来高制の仕事では、自分の得意分野を活かせるアルバイトやパートを探しましょう。

また、「正社員として働きたいけれど、希望の職種は未経験からは難しい」という方も、「社員登用あり」のアルバイトやパートから始めてみてもよいでしょう。正社員を目指す方は、希望する求人に社員登用の実績があるかどうか、チェックしておきましょう。

【アルバイト、パートの仕事の探し方】
・求人情報誌
・求人サイト
・ハローワーク
・企業の公式サイト内の求人、リクルート情報 など

 

・業務委託

業務委託とは、企業と雇用契約を結ばずに「業務委託契約」を結んで仕事をする働き方です。クライアントから仕事を依頼され、成果物を納品した後に報酬を得ます。また、時間単価制の仕事もあります。

雇用契約を結ばずに個人で働く方法なので、働き方の自由度が高い点がメリットです。業務委託契約で特に指定がない場合は、働く場所や働く時間帯を選ばず、フルリモートワークも実現できます。

一方で、企業に所属しない分、全て自己責任で仕事を進めていかなければならないため、自己管理能力や責任感が求められます。自分の能力を把握し、仕事を受けすぎないようにしましょう。

業務委託の仕事は、自分で仕事やクライアントを選び、働きやすい環境をつくることが可能です。正社員や契約社員としてスキルを磨いたり実績を積んだりした後に、独立して業務委託契約の仕事を始める方もいます。

「企業の指示に左右されず、リモートワークを継続したい」「やりたい仕事を選んで働きたい」「自分の力で報酬アップしていきたい」などと考えている方は、実績を積み業務委託の仕事に挑戦してみましょう。

【業務委託の仕事の探し方】
・クラウドソーシングサイト
・求人サイト
・企業の公式サイト内の求人、リクルート情報 など

リモートワークしやすい仕事の特徴とは?

リモートワークしやすい仕事には共通した特徴があります。リモートワークしやすい仕事の特徴について紹介します。

 

・オンラインでのコミュニケーションが可能な仕事

「リモートワークできるかどうか」のカギとなるのが、「オンラインでのやり取りが可能であるか」という点です。メールやチャット、オンライン会議ツールでのコミュニケーションによって完結する仕事なら、リモートワークが可能です。

上司や同僚、クライアントと対面しなければ進められない仕事は、リモートワークに向きません。直接お客様に触れる必要がある美容師やエステティシャン、ネイルサロン、物品を手渡す物流などの仕事をリモートワークで探すのは難しいでしょう。

しかし、美容師やエスティシャンのスキルをオンライン講座で教えたり、オリジナルのネイルチップをフリマアプリで販売したりと、工夫次第でリモートワークを叶えることができます。対面の仕事から転職する方も、既存の働き方にとらわれず、リモートワークを実現できないか検討してみましょう。

 

・パソコンがあれば仕事を進められる仕事

パソコンがあればできる仕事は、リモートワークに向いています。例えば、システムエンジニアなどIT系の職業、デスクワークがメインの事務などは、パソコンがあれば基本的な仕事を進められます。

企業も、パソコンのみでできる仕事であれば導入の準備が比較的進めやすく、リモートワークの導入に積極的です。リモートワークをする社員一人ひとりの自宅に、それぞれ専門的な機器や什器を用意することは現実的ではありませんが、リモートワーク導入前から社員にノートパソコンを貸与しているのであれば、必要なものを揃える手間がありません。

 

・仕事をする場所をとわない業務

リモートワークをするには、「どこでもできる仕事」であることが重要です。「この機械がある場所でなければ」「このエリアにいなければ」という制約がある仕事では、リモートワークの導入は難しいでしょう。

一般的に、パソコンがありインターネット環境が整っていることでできる仕事であれば、リモートワークが可能です。しかし、その条件が揃っていたとしても、機密情報や個人情報などを扱う場合は「社内で働くこと」が求められる場合もあります。

事務はリモートワークをしやすい仕事の1つです。しかし、経理事務や営業事務などで扱う内容によっては、「仕事をする場所を限定する」必要があるので、その場合はリモートワークには適していません。

「パソコンがあれば業務を進められる仕事」であっても、全てがリモートワークに適しているわけではないので注意が必要です。リモートワークしやすい職業に絞って転職先を探していても、担当する仕事によっては不可能な場合もあります。

 

・成果物で仕事の進捗がわかる仕事

リモートワークは、社員が働いている様子が見えない点がデメリットです。そのため、成果物により仕事の進捗状況を把握できる仕事は、リモートワークを導入しやすいといえます。

オンラインで交流ができる、パソコンがあれば業務を進められる、などの点がリモートワークには重要です。そして、企業は仕事の評価や進捗状況を把握する必要があるので、仕事内容が明確で成果物により判断できる点も、リモートワークをする上で重要といえます。

たとえリモートワークを導入しやすい仕事であっても、仕事の進捗状況がわかりにくい業務であればリモートワークを導入していない可能性もあります。

リモートワークで働ける職種10選

リモートワークで働ける職種10選

リモートワークしやすい職業には、「オンラインで仕事を進められる」「パソコン1台あれば可能」「場所を問わない」などの特徴があります。では、具体的にどのような仕事がリモートワークに向いているのでしょうか。10種のおすすめの仕事を紹介します。

 

・システムエンジニア(SE)

システムエンジニアはパソコンがあれば仕事を進めやすく、リモートワークに適した職種です。ソフトウェアの企画、設計、開発などを行い、業務範囲によってはシステム構築や運用保守を任せられることもあります。

未経験歓迎の求人が多いのが特徴で、実務経験がなくても始めやすく、転職にもおすすめです。採用後に研修がある求人も見受けられるので、未経験からシステムエンジニアを目指す方は「研修あり」の求人を探してみましょう。

一方で、未経験歓迎とはいえプログラミングの知識が皆無では、システムエンジニアの仕事をするのは難しいでしょう。希望する企業に研修制度が整っているとしても、あらかじめプログラミングについて勉強しておくことをおすすめします。プログラミングは独学でも学べますが、オンラインスクールなどに通い、わからないところを教えてもらいながら習得すると良いでしょう。

 

・Webデザイナー

Webデザイナーは、企業のWebサイトやブログなどを作成する仕事です。基本的にパソコンを使って仕事を行うため、リモートワークがしやすい職種です。

インターネットが普及している現在、企業にとって自社のWebサイトは、営業・宣伝のために欠かせないツールの1つです。企業の理念や商品の良さを伝え集客をはかるために、WebサイトをつくるWebデザイナーは、今後も需要の高まっていく仕事といえます。

正社員などとして企業で働くことはもちろん、実績を積むことでフリーランスのWebデザイナーも目指せます。フリーランスになれば、さらにフルリモートの働き方を実現しやすくなるでしょう。

 

・ライター、Webライター

ライターの中でも特に、Web記事を作成するWebライターはリモートワークしやすい仕事の1つです。Webライターはパソコンで文章を執筆し、作成した記事をメールやチャットツールなどで送信できるので、基本的に働く場所を問いません。

ライターになるには必須資格はなく、未経験OKの仕事を見つけられます。ライターの執筆するジャンルは多岐にわたり、テーマによっては個人的な体験や転職前の仕事の経験を活かせたりします。メディカルライター、シナリオライター、求人広告ライターなど、募集企業や媒体により執筆内容が異なるため、得意分野を活かせる求人を探しましょう。

記事内容によっては、現地取材や社内インタビューなど、出社を求められるかもしれません。完全オンラインで完了できるものかどうか、求人情報で確認しておきましょう。

 

・編集者

書籍やWebメディアの編集者は、担当媒体の編集や企画を行う仕事をします。編集者はライター、カメラマン、デザイナーなど、さまざまな職種の方とやり取りをし、進行を管理するのも仕事の1つです。そのため、編集や企画のスキルだけでなく、コミュニケーション能力や柔軟な対応力も求められます。

リモートワークで編集の仕事をするには、メールやチャット、電話などで対応することになるため、対面でやり取りするよりもさらにきめ細やかな対応力が必要です。より良い書籍やWebメディアをつくるために、「自分がチームをまとめる」と強い気持ちを持てる方におすすめです。

編集者は学歴不問であることが多く、正社員かつリモートワークの求人も見つけられますが、経験者であることが条件となっているケースが多い傾向です。また、担当するジャンルの知識を求められることが多く、未経験からは挑戦しにくい仕事といえます。書籍やWebメディアの編集経験がある方は、リモートワーク可の求人を探して転職活動をしてみましょう。

 

・事務

データ入力や文章作成など、パソコンを使用して業務を進める事務は、リモートワークをしやすい仕事です。一般事務、営業事務などは経験不問、資格不要な求人も見つけられます。

ただし、事務の仕事には以下のようなメリットがあり、人気の高い仕事です。

・資格がなくとも挑戦しやすい
・土日祝日など年間休日日数が多い
・残業が少なめ
・基本的にデスクワーク
・ワークライフバランスを取りやすい など

好待遇の求人には応募者が多く、経験者や資格所有者が優遇される傾向にあるでしょう。未経験歓迎の求人でも、経験者からの応募があればそちらが優遇され、事務職の経験がない方はなかなか転職先が決定しない可能性があります。

特に、リモートワークとなると即戦力を求められます。「資格を取得する」「社員登用ありの求人にアルバイトで応募する」など工夫して、転職活動を進めていきましょう。

また、転職活動時の注意点として、求人の仕事内容を詳しくチェックすることをおすすめします。同じ「事務」でも企業により担当する内容が大きく異なります。「営業事務」だけを担当することもあれば、「一般事務」とあっても経理事務が行うような会計業務も担当したり、オンライン秘書が行うようなアシスタント業務を兼任したり、さまざまなパターンがあります。自身のイメージと業務内容に相違がないか、今のスキルで応じられる仕事かどうか、しっかり確認しておきましょう。

 

・テレフォンオペレーター

テレフォンオペレーターとは、お客様からの電話に対応するインバウンド(受信)の仕事です。「テレフォンオペレーター」というと、コールセンターに出勤して働くイメージが強いかもしれませんが、リモートでも仕事を進められます。

テレフォンオペレーターは、お客様からの問い合わせに対応するだけでなく、クレーム対応を行うこともあります。そのため、柔軟な対応力や接客力、丁寧に話すスキルなどが求められます。

接客経験、電話対応の経験のある方、冷静な判断が得意な方は、テレフォンオペレーターの仕事に向いています。また、テレフォンオペレーターは、電話でのやり取りがメインの仕事です。リモートワークをする場合は、通話の妨げにならないように静かな環境を整えることも重要です。

テレフォンオペレーターは「話すこと」がメインの仕事ですが、お客様とのやり取りの内容をデータ入力する必要があるためパソコンスキルも必要です。通話しながらパソコンでデータ入力したり検索したりすることもあるため、パソコン操作が得意な方が業務をスムーズに行えるでしょう。

 

・テレフォンアポインター

テレフォンアポインターは、アウトバウンド(発信)の仕事がメインです。自分からお客様へ電話をかけて、自社のサービスや商品を案内したり、営業担当者とのアポイントメントを取り付けたりします。

テレフォンアポインターは自ら電話をかけて話をすることが業務なので、精神的な強さが必要だと感じる場面が多々あります。

・相手に迷惑がられる
・話を聞いてもらえない
・なかなかアポイントメントを取り付けられない
・売り上げや成約ノルマのプレッシャー など

一方で、テレフォンアポインターはテレフォンオペレーターよりも給料が良い、インセンティブ制度があるなどのメリットもあります。「営業経験がある」「気分の切り替えが得意」といった方は、テレフォンアポインターの仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。

コールセンターのアウトバウンドの仕事にはテレフォンアポインター以外に、テレマーケティング(テレマ)もあります。自社商品の満足度調査や市場調査を行い、次の商品開発、企画、サービス戦略などにつなげます。マーケティングとともに、自社商品の営業をすることもありますが、すでに商品を利用しているお客様への発信業務なので、テレフォンアポインターよりも業務を進めやすいでしょう。

 

・通訳、翻訳

通訳、翻訳業務は業務内容によっては対面で行う必要がなく、リモートワークの仕事を探せます。翻訳業務には、ビジネスメールの文章作成やECサイトの翻訳、資料の翻訳、医療情報関連の翻訳など、さまざまな仕事があります。また、募集されている語学は英語以外にも、中国語や韓国語、フランス語、スペイン語などがあり、資格や経験を活かして働けます。

通訳や翻訳の仕事を請け負うには、翻訳経験や語学力が必要です。TOEICの点数や学歴などの条件が規定されている場合もあります。また、翻訳内容をまとめるためにパソコンスキルも必要です。

大阪には関西国際空港があり、人気観光地の京都や奈良を訪れる外国人旅行者も多く滞在するので、外国語が必要とされているエリアです。旅行業界や観光業界にも需要があるので、外国語のスキルがある方は、語学力を活かして転職活動をしてみましょう。

 

・オンライン講師

対面で行う印象のある講師業ですが、カメラ付きのパソコンやタブレットなどを活用してオンラインで講義を行えます。オンライン講師は塾や家庭教師など、いわゆる「先生」の仕事だけでなく、趣味を活かして始めることも可能です。

現在提供されているオンライン講座には、さまざまなものがあります。
・小学校・中学校・高校の5教科
・受験対策
・そろばん
・幼児向け英会話
・ギターやピアノなどの楽器
・アクセサリーや編み物などの手芸
・イラストの描き方やイラストソフトの使い方講座
・プログラミング(子供から大人まで)
・ダンスやヨガを含むスポーツ講師
・料理やお菓子づくり
・外国人向けの日本語講座
・手話 など

「学校の勉強」を教えるスキルを活かせることはもちろん、趣味などでこれまでに培った経験も活かせます。教える内容により求められる資格が異なるため、自分に合うスクールを選ぶのがおすすめです。

オンライン講師としての実績ができたら、個人で開業してフリーランスで活躍することもできます。リモートワークを長く続けたい方は、オンライン講師の実績を積んでおくとよいでしょう。

 

・イラストレーター

イラストレーターは、パソコンやタブレットを使用して作品をつくるため、場所や時間を問わず働ける仕事です。デジタルイラストであれば、メールやチャットなどで成果物をやり取りできるので、依頼受注から納品まで全てオンラインで完了できます。リモートワークなら自分の仕事に合う資料を多く取り揃えている自宅の環境やアトリエなどで働けるので、創作意欲がわきやすいメリットもあります。

イラストレーターは未経験からでも始められますが、正社員として転職するには実績が必要です。未経験でイラストレーターへの転職を考えている方は、在職中に副業で仕事を請け負うなど、実績を積んでおくのがおすすめです。多くのイラストレーターが正社員ではなく、フリーランスとして活躍しているので、転職ではなく最初から開業を目指す方法もあります。

イラストレーターの仕事には、ゲームのキャラクター作成や書籍挿絵、子ども向けイラスト、広告イラスト、背景・風景・着色専門など、さまざまなジャンルがあり得意を活かせます。自身の専門性を高めていくことで、フリーランスとして働きやすくなるでしょう。

リモートワークで活かせる資格・スキル

リモートワークで活かせる資格・スキル

リモートワークに必須な資格や活かせる資格・スキルを紹介します。必須スキルを習得した上で、転職活動を始めると自信を持って進められますよ。

 

・リモートワークに必須のスキルとは

リモートワークに必要なスキルは、基本的なパソコンスキルとコミュニケーションスキルです。遠隔地で働くため、メインの仕事だけでなく業務連絡のためにパソコンが必須で、オンラインでスムーズにやり取りをするにはコミュニケーション能力も求められます。

【リモートワークに必要なパソコンスキル】
・メールまたはビジネスチャットの送受信
・正確な文章作成力
・Word、Excelなどの基本操作
・オンライン会議ツールの基本操作

求人詳細にこれらのスキルが必要と記載されていなくとも、リモートワークをする上で備わっているスキルだと考えられていることが大半でしょう。現職で「パソコンの操作をしていない」「パソコンのスキルがない」という方は、事前にスキルを身につけておくことをおすすめします。

また、オンラインでやり取りするリモートワークでは、コミュニケーションスキルも大切です。「報告・連絡・相談を密にする」「必要事項を正確に伝える」「相手へ配慮した連絡ができる」など、安心して仕事を任せられる人材が求められています。応募時から円滑なコミュニケーションを心がけて、「リモートワークでも仕事を任せられそうだ」と印象づけるようにしましょう。

 

・パソコン検定

リモートワークで仕事をするなら、パソコンのスキルが不可欠です。梱包、検品作業など、業務そのものはパソコンを使わなかったとしても、業務連絡でメールやチャットを使う必要が生じるでしょう。

現職や前職でパソコンが必須となる仕事をしている方であれば、新たに資格を取る必要はありません。「前職はシステムエンジニア」「事務歴5年」などの経歴があれば、「パソコンスキルがある」と判断できます。

前職でパソコンを使用する仕事をしていなかった方は、転職後に希望する職種によっては資格を取得しておくことをおすすめします。転職時に「パソコン操作ができる」という証明になるだけでなく、実務的な資格を習得しておけばスムーズに仕事をスタートできます。

リモートワークは基本的に自宅を就業場所とし、1人の環境で働きます。そのため「パソコンの操作方法がわからない」など、基本的な質問をしにくい環境です。パソコンスキルに自信のない方は、円滑に仕事を進められるように、関連資格を習得しておきましょう。

【パソコンスキルを証明できる検定】

・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSは、マイクロソフトオフィスのWordやExcel、PowerPointのスキルを証明します。パソコン関連の資格の中でも知名度が高く、転職時にアピールしやすい資格です。

・日商PC検定
日商PC検定は、日本商工会議所が実施しており、マイクロソフトオフィス製品を使った文章作成や資料作成のスキルを証明します。実務に直結する試験内容なので、転職後の業務にも活かせるでしょう。

 

・英語

多くの外国人旅行者、移住者がいる大阪で、英語力は求められるスキルの1つです。接客業、観光業以外でも、海外と取り引きのある企業や外国人向けのサービスも展開する企業にスキルをアピールできます。

英語の語学力を求められる仕事は、「TOEIC800点以上」などの条件が規定されているケースがあります。条件が規定されている求人は応募できる人が限られるため、ライバルが少なく転職しやすくなるでしょう。

一方で、TOEICの高得点を狙うなど、語学のスキルを身につけるにはある程度の時間がかかります。すぐに転職したい方がこれから身につけるスキルとしては、語学はあまりおすすめできません。すでにある程度の英語のスキルがあり、スキルアップを目指す方や転職を始めるまでの時間に余裕がある方は、語学力を数値化してみましょう。

【英語の語学力を証明できるテスト】

・TOEIC
TOICは、英語のコミュニケーション能力を判定する世界共通のテストです。合格・不合格ではなくスコアが表示されるので、現時点の実力がわかります。英語力を活かして働くには800点以上を目指しましょう。

・実用英語技能検定(英検)
公益財団法人日本英語検定協会が主催し、文部科学省が後援する「英検」でおなじみの検定です。英語を使う仕事をするなら準1級、転職時にアピールするなら2級以上の合格を目指しましょう。

【大阪でのリモートワーク】転職時のポイント

大阪の企業でリモートワークをしたいと考えている方には、すでに大阪に住んでいる方と大阪府以外に住んでいる方がいるでしょう。リモートワークで働きたいと考えている場合、大阪在住者と大阪以外の在住者では、転職時に違いはあるのでしょうか。それぞれの転職に関するポイントを解説します。

 

・大阪在住の方 

すでに大阪府に在住の方は、「リモートワーク」といっても「完全リモートワーク」以外の仕事も探せます。会議や研修などで定期的な出勤が必要だったり、週の半分は出勤を求められたりする場合でも、大阪府在住なら対応可能です。また、大阪府以外でも兵庫県、京都府、和歌山県、滋賀県など、大阪府近郊ならエリアによって出勤の対応ができます。

「完全リモートワーク」の求人であっても、いつ出勤を求められるか、いつリモートワークが廃止になるかは企業の判断に委ねられます。大阪府または大阪近郊に住んでいる方は、いざというときにも仕事を辞めず通勤スタイルに変更できるので安心感があるでしょう。

ただし、同じ大阪府内でも企業の所在地によっては通勤に時間がかかります。「もし出勤を求められても通勤1時間以内ならOK」など、自分なりの基準を決めて転職先を検討しましょう。

 

・大阪以外に在住の方 

大阪府以外、特に関西圏以外にお住まいの方は、「リモートワーク」の求人の中でも「完全リモートワーク」「フルリモートワーク」の仕事を探すようにしましょう。大阪府は交通の便が良く、新幹線や飛行機なども利用しやすい点がメリットです。しかし、通勤に時間がかかる地方から定期的に通うことは現実的ではありません。求人票に「完全在宅」「完全リモートワーク」などと記載されているか、しっかり確認しておきましょう。

フルリモートワークではなく、定期的な出勤を求められる企業に転職する場合は、大阪もしくは大阪近郊に引っ越す必要があります。関東都心部に比べて大阪の家賃や生活費は低い傾向にありますが、地方と比較すると高い傾向にあります。大阪での家探しや転居に伴う資金の不足が心配な方は、社宅ありの求人や家賃補助ありの求人を調べてみましょう。

転職と転居を同時に行う場合は、現在の家賃や生活費を確認し、転職後の年収と家賃のバランス、生活費にどのような差が出そうかなど、具体的にシミュレーションしておきましょう。大阪にはUIJターン歓迎の求人が多数あるので、府外からの転職はそれほど不利ではありません。

【大阪】リモートワークの転職先の探し方

大阪の企業へ転職するにはさまざまな方法があります。まずはいろいろなサービスがあることを知り、自分に合う方法で転職活動を進めていきましょう。

 

・転職エージェント

転職エージェントは、転職希望者と採用を考えている企業を結ぶサービスを提供しています。転職エージェントを利用するメリットは、キャリアアドバイザーのサポートを受けられる点です。

転職エージェントに会員登録すると、専任のキャリアアドバイザーとの面談があり、まず自分の経歴の棚卸しやキャリアプランの作成が行われます。プロの目線から客観的なアドバイスをもらえるので、転職が初めての方も安心して転職活動を進められます。「大阪でリモートワークをしたい」と相談して、自分にぴったりな求人を紹介してもらいましょう。

転職エージェントには、それぞれ特徴があります。
・幅広い年代、エリアに対応
・20代の既卒、第二新卒向け
・IT系に特化
・女性の転職に強い など

転職エージェントを選ぶ際には、自分の転職活動に活かせそうなところを選ぶのがポイントです。転職エージェントのサイトでは、会員登録しないままでもある程度の求人情報を検索できます。しかし、会員登録してログインしなければ閲覧できない求人もあるため、興味のある転職エージェントがあれば、まずは登録してみましょう。

【大阪の企業への転職におすすめの転職エージェント】

・リクルートエージェント
リクルートエージェントはさまざまな業界の求人を網羅し、年齢や性別問わず幅広い方に向けた転職支援を行う総合的な転職エージェントです。2022年時点で10万件以上の非公開求人を取り扱っており、大阪の企業の求人も多数保有しています。

・JACリクルートメント
JACリクルートメントは、年収600万円以上の転職を目指す30~50代向けの転職エージェントです。金融・コンサルティング・商社などハイキャリア転職に強く、年収800万円~1500万円の求人の紹介も得られます。大阪に本社を置く大手企業の求人も扱っているので、大手・優良企業への転職を目指す方は登録しておきましょう。

・タイズ
タイズは、メーカーへの転職に強い転職エージェントです。タイズの本社も大阪にあるので関西メーカーと太いパイプがあり、大阪の企業を目指す方にとって頼れる転職エージェントの1つです。

 

・転職サイト、求人サイト

転職サイトや求人サイトを利用して、リモートワークの仕事を探してみましょう。転職サイトは転職エージェントのようなサポートは受けられませんが、アドバイザーとの面談などがないため、「転職したい」と思ったときにすぐに求人を検索して応募することができます。

転職サイトにもそれぞれ特徴があります。
・全国各地の求人を網羅
・関東圏、関西圏などエリアに特化
・リモートワークに特化
・主婦や主夫が働きやすい求人に特化 など

転職の希望条件を明確にして、自分の条件に合った仕事を見つけやすい転職サイトや求人サイトを利用しましょう。検索エンジンで「大阪 エンジニア リモートワーク」「大阪 事務 フルリモート」などと気になるワードを検索すれば、大阪の求人を扱っている求人サイトが表示されます。

【リモートワークにおすすめの転職サイト・求人サイト】

・リワークス
株式会社アイドマ・ホールディングスが運営する、リモートワークに特化した求人サイトです。掲載されているほぼ全ての求人がリモートワークなので、在宅で働くことを転職時の優先条件としている方は、仕事を探しやすいでしょう。

■リワークスでの大阪のお仕事探しはこちら

・ママワークス
ママワークスは、時間や場所を選ばないワークスタイルを応援する求人情報サイトです。リモートワークの求人が多数掲載されており、正社員からアルバイト、業務委託まで、さまざまな働き方の仕事を探せます。
「ママワークス」という名の通り、子どもの体調や学校の長期休暇などで変則的に休む必要のある主婦や主夫の方に理解のある企業の仕事を探せます。ママだけでなく、自身や家庭の事情で外に働きに出にくい方や男性でも利用できますよ。

 

・ハローワーク

全国に500か所以上あるハローワークは、厚生労働省管轄の公共職業安定所です。ハローワークが取り扱う求人は出勤する仕事がメインというイメージがありますが、リモートワークの求人も探せます。

ハローワークでは仕事を探せるだけでなく、職業訓練も受けられます。何か資格やスキルを習得してから転職をしたいと考えている方は、職業訓練を受けるのもおすすめです。

また、転職エージェントと同じく、ハローワークでも転職に関してノウハウを持つ相談員のサポートを受けられます。ライフプラン、履歴書の書き方、面接のコツなど、初めての転職は悩むことがたくさんあるでしょう。ハローワークの窓口に相談すると、履歴書の添削や面接対策など、採用決定までしっかりとサポートしてもらえますよ。

大阪府にはハローワークや関連施設が37か所あります。大阪府外からは、インターネットサービスも利用可能です。

 

・OSAKAしごとフィールド(OSF)

大阪府の総合就業支援拠点である「OSAKAしごとフィールド」は、大阪での転職活動の強い味方です。転職のためのセミナーやイベントも常時開催しているので、大阪への転職で悩んでいる方や話を聞きたい方は積極的に参加してみましょう。動画配信されるセミナーもあるので、大阪近郊の在住でなくとも参加・閲覧が可能です。

オンラインでの利用も便利ですが、実際に施設へ行くとキャリアカウンセラーに相談ができたり、転職活動のためにパソコンを借りたりすることもできます。転職を検討しているパパ・ママにうれしいのが、就職活動中の一時保育サービスや保育所探しの相談ができる点です。育児中でも安心して転職活動を進められます。

OSAKAしごとフィールドには大阪東ハローワークコーナーも併設されているので、セミナー参加後にすぐ仕事を探すこともできます。OSAKAしごとフィールドの利用には無料の会員登録が必要です。「大阪の企業に転職したいけれど、何からしたらいいのか」と迷っている方は、まず新規会員登録をして最新情報を得てみましょう。

 

・求人情報誌

書店やコンビニなどで手に入る求人情報誌から、リモートワークの求人を探せます。ただし、求人情報誌は、販売・配布エリアに特化した求人をメインに扱っていることが多いでしょう。大阪府もしくは近郊に住んでいる方は、簡単に大阪の企業の求人情報を得られますが、遠方にお住まいの方は、求人情報誌から知りたい情報を得るのが難しいでしょう。

求人情報誌の利用は、関西圏に住んでいる方に向いている仕事探しの方法です。関西圏在住の方は、書店やコンビニなどで求人情報誌をチェックしてみましょう。

【求人情報誌一例】

・タウンワーク
インターネットで求人情報を提供しているタウンワークは、エリアごとの冊子も無料で発行しています。大阪エリアでは、「天王寺・あべの・大阪市南西版」「梅田キタ・ミナミ版」などが発行されていて、インターネットからダウンロードして閲覧することもできます。

 

・クラウドソーシングサイト

企業への転職ではなく個人で働く方法を選ぶ方は、クラウドソーソングサイトで業務委託の案件を探してみましょう。中には現地での取材やミーティングなどを求められる仕事もありますが、フルリモートで働ける案件が数多く掲載されています。

業務委託でクラウドソーシングサイトを利用するメリットは、サイトを経由してクライアントとやり取りする点です。個人間や個人対企業のやり取りではないので、報酬の未払いや音信不通などのトラブル発生時に、クラウドソーシングサイトの運営へ相談できます。業務委託の仕事が初めての方やまずは実績を積みたい方は、クラウドソーシングサイトで仕事探しをしてみましょう。

【クラウドソーシングサイト一例】

・クラウドワークス
クラウドワークスは、法人・個人を問わず業務委託の仕事を受注・発注できるお仕事マッチングサイトです。グラフィックデザインやWebサイト作成、ライティングなど、さまざまな分野の仕事を探せます。独自のランク制度があり、プロクラウドワーカーになると仕事を獲得しやすくなりますよ。

・ランサーズ
ランサーズでは、350種類以上の仕事カテゴリーから自分に合う業務委託の仕事を探せます。自分からコンペティションやプロジェクトに応募するだけでなく、クライアントからスカウトを受けて仕事を受注することも可能です。

リモートワークのメリットとは?

リモートワークのメリットとは?

リモートワークにはさまざまなメリットがあります。仕事もプライベートも充実できるリモートワークの魅力を紹介します。

 

・通勤する必要がなくストレスを軽減できる

完全リモートワークの場合、通勤する必要がなく自宅ですぐに仕事にとりかかれます。大阪はもともと人口が多く、隣県から通勤通学で通う方も多い分、通勤・帰宅ラッシュの問題があります。「大阪の中心部にある企業で働きたいけれど、通勤ラッシュが苦痛」という方も、リモートワークの仕事でならストレスなく働けるでしょう。

通勤の必要がなければ、たとえ交通費の支給がない企業でも出費がかさむことはありません。通勤には、精神的なストレスや時間がかかること、ラッシュ時の体力的な負担、交通費の自己負担金などのデメリットがあります。リモートワークを実践すれば、通勤に関するさまざまなデメリットから解放されるでしょう。

 

・どこに住んでいても働ける

完全リモートワークの仕事であれば、日本全国どこに住んでいても就職可能です。「憧れの企業が大阪にあるけれど、大阪に引っ越せない事情がある」「地元にいながら、大阪の企業に転職したい」などと考えている方も、リモートワークなら好きなエリアで暮らしながら大阪の企業で働けます。

・家族が転勤族で、いつ勤務地が変わるかわからない
・子育てや介護があり、外へ出て働くのが難しい
・将来的に引っ越す予定がある

上記のような事情がある方も、フルリモートワークの仕事を探すことで、理想の働き方を実現できます。

 

・人間関係に悩まされない

リモートワークは1人で働く時間が長い分、人間関係に悩まされることが少ないでしょう。リモートワークはオフィスの中で上司や同僚と一緒に過ごすわけではないので、他人の行動があまり気にならなくなります。

また、リモートワークを実施している職場では、退社後の飲み会や休憩時間の立ち話などがなくなります。人間関係の悩みが原因で転職を考えている方は、必要以上に交流を求められないリモートワークの働き方がフィットするでしょう。

ただし、オンラインのやり取りならではの気遣いは必要です。リアルな交流の時間が少ない分、丁寧なやり取りが大切です。オンラインだからこそ、相手の状況を考えてメールや電話をし、返信は簡潔かつわかりやすい言い回しをするようにしましょう。オンラインでのやり取りがスムーズであれば、より人間関係に悩みにくく、仕事に集中しやすくなります。

 

・家庭と両立しやすい

リモートワークは通勤時間を削減できることもあり、仕事と家庭とを両立しやすい働き方です。介護をしているため外へ出て働くことが難しい方、保育園に預ける時間と勤務時間の兼ね合いに悩む方も、リモートワークなら働く環境を整えられるでしょう。

「働きながら家事や育児をするのは、負担が大きい」と感じていた方も、自宅を仕事場とすることで時間を効率良く使えます。「平日5日間働くと、休日にはぐったりしてしまう」という方も、勤務日の負担が少しずつ軽くなることで、お休みの日に出かける体力をキープしやすくなるでしょう。

他にも、リモートワークは子育て中の方にとって以下のようなメリットがあります。
・通勤がない分、保育園の送迎時間の直前まで仕事ができるので、収入を増やせる
・休憩時間に夕食の準備をするなど、家事の効率がアップする
・小学校や幼稚園の長期休みも預け先に困らない など

 

・服装や髪型が自由

リモートワークの中でも、特にフルリモートワークは比較的服装や髪型が自由な点がメリットです。出勤する必要がないため、過ごしやすい服装や好きなファッションを楽しめます。「スーツで過ごすのが窮屈」「パンプスを履いていると足が疲れる」など、服装によりストレスを感じている方は、快適に仕事を進められるようになりますね。

しかし、企業によってはリモートワークであっても、働くときの服装に規定がある場合もあります。また、規定がない場合でも、急なオンライン会議に備えて、仕事に適した服装を準備しておきましょう。

リモートワークのデメリットとは?

リモートワークには多くのメリットがある反面、デメリットもあります。特に、初めてリモートワークに挑戦する方は、デメリットを知り、対策を考えておきましょう。

 

・コミュニケーションが取りにくい

リモートワークは、コミュニケーションを取りにくい点がデメリットとして挙げられます。フルリモートの仕事では、連絡の手段はメールやチャット、電話がメインです。特に、メールやチャットは気持ちまで正確に伝えるのが難しく、ときには指示が通らなかったり誤解されたりということがあります。フルリモートワークでは上司や同僚と関わる時間が短く、相手の性格がわかりにくい分、相手に合わせて発言することが難しいと感じるでしょう。

リモートワークでコミュニケーションを取りやすくするには、以下のような工夫をしましょう。
・メールやチャットの文体に気をつける
・オンライン会議システムなどで交流する機会には、積極的に参加する
・連絡を取る前に相手の状況を考える など

 

・自己管理能力が求められる

1人で働く時間の長いリモートワークは、出勤して働くとき以上に自己管理能力を求められます。出勤して働く場合は周りに上司や先輩がいるので、仕事の進捗状況を報告したり把握したりされやすい環境です。仕事をうまく進められないときにはすぐに上司に相談でき、また、先輩が気づいて声をかけてくれることもあるでしょう。

一方で、リモートワークは自分で仕事の進捗具合を把握し、納期など締め切りに合わせて進めていかなければなりません。ある程度の悩みや困りごとは、自己解決する能力が必要です。自己管理が苦手な方は、スケジュール管理ツールやタスク管理アプリなどを利用して、客観的に進捗具合がわかるようにしておきましょう。

 

・運動不足になりがち

リモートワークは、運動不足になりやすい生活スタイルです。出勤して働くときは、運動を意識していなくとも通勤と帰宅で歩いたり、駅やオフィスの中を移動したりと、自然に体を動かす機会があります。しかし、在宅ワークでは特に移動せずに仕事を開始・完了できるので、「ほとんど歩かなかった」という日が増えるのも珍しくありません。

意識的に体を動かすようにして、運動不足に気をつけましょう。また、運動不足になることと同時に、体重増加にも注意が必要です。周りに誰もいない環境で働くと、ついつい間食が増えて習慣化する可能性があります。「自己管理」は仕事以外に、健康面でも求められます。

運動不足を解消するために、リモートワークを開始するのと同時に以下のような生活習慣を始めるとよいでしょう。

・休日にジムへ通う
・仕事前や休憩時間にストレッチをする
・歩数計を持ち、意識的に歩く
・スタンディングデスクを利用する など

 

・正しい評価を受けにくい

リモートワークは、自分が働く姿や成長する姿が上司や先輩から見えません。そのため、昇給時やボーナス支給時に、「正当な評価を受けられなかった」と不平等感を覚えるリスクがあります。

リモートワークの場合、活躍したかどうかは成果物で判断されると考えておきましょう。正しい評価を得られるように、任された仕事を不足なく納期までに提出することが大切です。

他にも、高評価を得るために押さえておきたいポイントには、以下のようなものがあります。基本的なことを徹底し、さらにプラスして意欲的な姿勢を見せるようにしましょう。

・報告・連絡・相談の徹底
・業務提案・改善提案を発信
・業務に必要な資格の取得 など

【大阪での転職】仕事を見つけられないときは?

「大阪の企業に転職したい」と考えていても、なかなか仕事を見つけられないときもあるでしょう。転職活動がうまくいかないときは焦ってしまい、希望条件と合わない企業でも妥協して転職してしまう可能性があります。転職後に「しまった!」とならないためにも、転職活動が長引いたときには転職活動の方法を見直したり、転職の希望条件を見直したりしてみましょう。

 

・大阪の企業以外の仕事も探す

「完全リモートワーク」の仕事を希望している場合は、エリアを「大阪」に絞る必要はあまりありません。「大阪の企業」とエリアを絞り過ぎると、該当する求人数も少なくなってしまうので、エリアを拡大して求人を探してみましょう。

「どうしても働きたい企業が大阪にある」という方は、「その企業を希望する理由」を明確にしてみましょう。理由を明確にすると、他にもその条件に合致する企業がないかを調べられます。

 

・リモートワーク以外も探す

リモートワーク求人は増加傾向にあるとはいえ、いまだ多くの求人は「出社・出勤」が必要です。「リモートワーク」以外の働き方も視野に入れると、応募できる求人の数が増加します。

リモートワークでなければならない理由や自分にとってのリモートワークのメリットを明確にして、「リモートワーク」の仕事に転職したいと考えた理由を整理してみましょう。リモートワークにこだわらないのであれば、条件に合う求人を見つけやすくなります。

 

・資格を取得する

長期的にリモートワークで働くことを考えているなら、思い切って資格取得に挑戦するのも1つの方法です。希望する資格によっては、「資格取得のために学校へ通う必要がある」「難易度の高い試験がある」など、大きなハードルがあるケースも考えられます。しかし、今後数十年を安定的に働くことを考えると、資格取得に努力したことが無駄になるものでもありません。

資格を取得するなら、その資格についてあらかじめ細かく調べてから挑戦するようにしましょう。あまり調べずに行動すると、「頑張って取得したもののリモートワークには不向き」「そもそも求人数がない」などの事態におちいる可能性があります。リモートワークに活かせる資格を取得して、転職活動を成功させましょう。

目指す資格については、以下の項目をチェックしておきましょう。

・リモートワークができる職種に活かせる資格か
・今後も需要のある仕事か
・どのくらいの勉強期間・出費が必要か
・現時点での求人数はどのくらいか
・平均年収や月給、キャリアアップ後の収入はどのくらいか

 

・働き方の希望を変える

リモートワークの働き方は正社員だけでなく、契約社員、派遣社員、アルバイト・パートなどさまざまなスタイルがあります。それぞれの働き方のメリット・デメリットを考えて、現在希望している働き方以外の雇用形態の求人も探してみましょう。

また、企業に雇用されることにこだわりがなければ、業務委託や開業などの働き方もおすすめです。業務委託は自分の都合に合わせて仕事を受注できるので、在宅ワークをしやすいでしょう。ネイリストや美容師など在宅ワークが難しい業種であっても、自分の家で開業すれば自宅を就業場所として働けます。転職先の希望条件として、雇用形態よりも「リモートワークであること」を優先するなら、働き方の希望を変更して仕事を探してみましょう。

 

・希望条件を明確にする

キャリアカウンセラーなどに相談せず1人で転職活動を始めると、希望条件が曖昧なまま迷走してしまうリスクがあります。本来なら自身の条件と合わないはずの急募求人や新着求人に飛びつき、時間をロスしてしまうかもしれません。

まずは、「譲れない条件」「譲れる条件」「場合によってはこの条件はなしでOK」など、希望条件を明確にしてみましょう。紙やテキストに書き出し、客観的にチェックしていくのがおすすめです。曖昧な条件を明確にすると、求人情報を検索したときに、「受けたい企業」「条件に合わない企業」が判断しやすくなります。

条件を書き出すときには具体的な数字を設定して、判断基準としましょう。

・年収が700万円以上(少なくとも650万円以上)
・月収35万円以上(賞与によっては年収450万円になるなら月収25万円~30万円でも可)
・週休2日、年間休日125日以上が絶対条件(120日が最低ライン)
・月の残業時間20時間以上はNG など

まとめ

大阪は府全体でUIJターン就職を後押ししており、府外の方にも採用されるチャンスがあります。フルリモートワークなら引っ越しすることなく、地元にいながら大阪府の企業に転職可能でしょう。

一方で、大阪は求人数が多い反面、求職者も多くライバルが多いのが現状です。さまざまな転職サービスを利用したり資格を取得したりするなどして、転職活動に有利に働く要素を増やすようにしてみましょう。

リモートワークの求人であれば、インターネットで仕事を探してオンライン面談をするなど、転職活動の全てのステップがリモートで完結するケースが多くあります。地方にいても大阪への転職活動は進められますよ。