副業を始める人が増加している!どんな仕事があるかチェックしよう
働き方改革の柱のひとつに「副業・兼業を認める方向で普及促進を図る」という項目があります。副業は自分のスキルや趣味を活かして生活を豊かにできると共に、副業で得た知識やノウハウを本業へ還元できるので、雇用側にもメリットのある働き方です。
手軽に始められる副業として出勤や拘束時間の負担が少ない在宅ワークが注目され、実際に収入を得ている人も増えています。おすすめの在宅ワーク9つと副業を始める前に知っておきたいポイントを紹介するので、副業に興味のある方はぜひ最後までチェックしてください。
新型コロナウイルス流行と共に、副業ニーズが高まっている
2018年に「モデル就業規則」の改定が行われ、副業・兼業を認める企業が増えてきました。さらにコロナ禍によって自宅待機やテレワークが一般化し、働き手に時間の余裕が生まれたことで副業ニーズが高まっています。
数ある副業のなかでも自宅で作業のできる「在宅ワーク」は
「本業の経営状態が不安なためすぐに収入を増やしたい」
「いきなり転職するのは不安なのでスキルアップしておきたい」
「自宅待機で時間を持て余しているので何か仕事をしたい」
といったニーズをかなえてくれる働き方です。
スキマ時間を活用しながらできる在宅ワーク
「テープ起こし」「商品モニター」「データ入力」の3つは、特別な資格や知識が不要という求人が多く、気軽に始められる在宅ワークです。クラウドソーシングサイトなどでの募集も多いので、仕事を始めて収入が得られるようになるまでの期間が比較的短いというメリットもあります。
テープ起こし
「テープ起こし」はパソコンさえあれば始められる仕事です。ボイスレコーダーやMP3で録音された講演やインタビューなどをタイピングして文字にします。未経験でもトライできますが、「ブラインドタッチに自信がある」「語彙力がある」「業界用語に精通している分野がある」といった方なら、仕事に慣れるのも早いでしょう。
雇用形態は業務委託のケースが多く、報酬は音源の収録時間によって換算されることが一般的です。早く進められるようになるほど時間給が上がることになるので、モチベーションを保ちやすいでしょう。
商品モニター
スマートフォンひとつでアンケートに答えたり商品モニターに参加したりすることでポイントが得られる「アンケートサイト」「ポイントサイト」という仕組みがあります。副業として効率的に収入を得ようとするなら、複数のサイトに登録しておくことをおすすめします。個人情報を得ることが目的で実態のないサイトも存在するので、信頼できる大手企業が運営しているサイトを選びましょう。
また、クラウドソーシングサイトなどで企業が直接モニターを募集していることもあります。新商品をいち早く試すことができたり、自分の意見を直接企業に届けたりできるので、やりがいのある副業といえるでしょう。
データ入力
「データ入力」の仕事はワードやエクセルなどパソコンの基本的操作ができるなら、問題なく作業できることが多いでしょう。画像をみながら文字を打ち込んだり、複数のファイルを照合してチェックしたり、マニュアルに準じてデータを修正したり、指定された情報をインターネットでリサーチしたりと業務内容はさまざまです。
難易度が低い分、単調に感じられる作業も多いので、向き不向きがはっきりと分かれる仕事かもしれません。
本業の知識を活用しながらできる在宅ワーク
本業で培ったスキルを副業に活かせば、比較的まとまった収入を得ることが期待できます。専門的なノウハウが必要な「ネットショップ」「オンライン家庭教師」「翻訳・通訳」の3つをご紹介します。
ネットショップ制作
「ネットショップ制作」はインターネットを通じて手作り品や情報商材・スキルなどを販売する副業です。以前はホームページ作成のノウハウが必要でしたが、「STORES(ストアーズ)」「BASE(ベイス)」など個人でも手軽にオンラインショップを開設できる仕組みが整ってきました。
自分でお店を開くことになるので、仕入れ・集客・販売といった実店舗と変わらない考え方がかかせません。
オンライン家庭教師
「オンライン家庭教師」は利用者とビデオ通話や指導用ITツールなどでつながり、一対一で授業を行います。対象は小学生や受験生、学びたいものがある大人まで幅広く、自分の学歴や得意科目、スキルに合わせて選べます。
オンライン家庭教師のサービスを提供している企業の求人やクラウドソーシングサイトの案件へ応募して副業をスタートしましょう。
翻訳・通訳
語学力に自信があるなら「翻訳・通訳」を副業にするのもおすすめです。書籍の翻訳のほか、ビジネスメールの翻訳や海外への電話問い合わせなどの仕事があります。
クラウドソーシングサイトなどでは英語・フランス語・中国語などの案件が多いものの、競争率も高くなりがちなので、マイナーな言語の方が長く続けられるかもしれません。
趣味を活用しながらできる在宅ワーク
趣味で楽しんでいることもお客さまがつけば副業になりますよ。スマートフォンのアプリなどで個人間取引が気軽にできるので、作品ひとつからでも勇気を出して出品してみましょう。
イラスト販売
絵心があるなら「オリジナルイラスト」「SNS用似顔絵」「結婚式のウェルカムボード」「ポストカード制作」「SNS用スタンプ」などさまざまな形でイラスト販売ができます。完成作品を販売したり、お客さまの希望に合わせて描いたりと自分に合ったやり方を探してみましょう。
また、求人サイトなどでゲームキャラクターのデザインやカラーリング、イラストの背景効果などの在宅ワークが募集されていることもあります。
ハンドメイド
以前はフリーマーケットへ応募して、期日までに作品をたくさん作って、会場へ商品を運び接客をしてと、ハードルの高かったハンドメイド作品の販売。今は「メルカリ」「ミンネ」「ヤフオク」などの個人間取引サービスで気軽に始められるようになりました。
エコバッグ、アクセサリーなど女性小物のほか、赤ちゃん用品、通園・通学用品なども人気のジャンルです。
アフィリエイトブログ
「アフィリエイト」とは、自身が運営しているブログへ広告を掲載し、閲覧した人や購入・契約に至った人の数に応じて報酬が得られる仕組みです。すでにブログを持っている方は始めやすい副業ですね。
ブログのテーマにマッチした広告を扱っているアフィリエイトサービスプロバイダを選択するのが、収入につなげるコツといえるでしょう。
副業する際に確認するべき注意点
インターネット上で気軽に副業を始められる環境が整っていますが会社員の方が始める場合、いくつか確認しておきたい点があります。
会社が副業OKかどうか確認する
勤務している会社の「就業規則」で副業・兼業が認められているかを確認しておきましょう。「就業規則」は従業員が10名以上の会社であれば必ず用意されているものです。「就業規則」が用意されていなかったり副業についての言及がなかったりする場合には、上司や人事部へ相談しておきましょう。
副業が認められていても、本業とジャンルが近い副業を始めると「競業避止義務」「秘密保持義務」「不正競争防止法」に抵触してしまうかもしれません。本業の利益を害するような働き方は避けるようにしましょう。
確定申告や住民税申告を必ず行う
「確定申告」とはその年の所得税を確定させることで、主な収入以外に20万円以上の副収入がある場合には手続きが必要です。居住地を管轄する税務署へ足を運ぶほか、ネット上で完結するe-Taxや税理士へ依頼するという方法があります。
また副収入が20万円以下の場合でも、住民税については必ず申請が必要です。申告漏れには加算税や延滞金などの追徴金が発生することもあるので、自治体の役場へ問い合わせて手続きをしておきましょう。
まとめ
副業は収入を増やしてくれるだけでなく、余剰時間が充実したものとなったり、スキルアップによって本業へ好影響を与えたり、やりたかった仕事へと転職する契機になったりします。自宅で気軽に始められる在宅ワークで、始めの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。