リモートワークで理想の働き方をかなえよう!おすすめ職種10選
新型コロナウイルスの影響で、一般の企業にも一気に浸透したリモートワーク。通勤にかける時間や体力を節約でき、子育てや介護との両立なども可能にしてくれます。
しかし、リモートワークで柔軟な働き方をしている人がいる一方、それを望みながら今も変わらず長い時間をかけて出勤している人たちも少なくありません。
リモートワークで働きたいなら、それに適した職種を選ぶ必要があるでしょう。今回はリモートワークにおすすめの職種を紹介します。リモートワークのメリット・デメリットも併せて解説するので、記事を参考に自分が理想とする働き方についてぜひ考えてみてください。
リモートワーク(テレワーク)とは?
リモートワークとは、インターネットや電話を活用してオフィスから離れた場所で働くことです。他にもテレワーク・在宅勤務といった呼ばれ方もします。インターネット環境さえあれば、基本的に働く場所に制限はなく、自宅やカフェでも取り組めるのが魅力です。
新型コロナウイルスのために出勤が制限されていた頃は、多くの職種でリモートワークを取り入れることが推奨されていましたが、現在ではリモートワークしやすい職種とできない職種が分かれつつあります。今後はリモートワークを望むのであれば、それに合わせて職種を選ぶことが求められます。
リモートワークができる職種10選
テクノロジーが進化した現在、オフィスに毎日出勤しなくても、自宅で業務をこなすことができる職種は豊富にあります。特にリモートワークがしやすいおすすめの仕事は、以下の10種類です。
- Webエンジニア
- Webデザイナー
- Webライター
- Webマーケター
- コンサルタント
- カウンセラー
- 経理・事務・採用担当
- カスタマーサポート
- 営業職
- オペレーション業務
それぞれの仕事内容と特徴を詳しく解説します。
1.Webエンジニア
Webエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションの開発や運用を行う仕事です。全国的にDX化が進むなか、今やどの業界にも欠かせない人材となりました。
Webエンジニアはプログラミング言語を駆使し、顧客の要望に合わせた成果物を作り上げます。大きなプロジェクトにはチームで取り組みますが、個人の作業自体はパソコンとインターネット環境があれば場所を選びません。計画通りに作業が進捗すれば、時間で拘束される必要もないので、リモートワークに適した職種として知られています。
さらに近年ではWebエンジニアの人手不足が続いているため、副業やリモートワークといった働き手の希望が通りやすい傾向にあります。
2.Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトやアプリケーションの製作のなかでも、レイアウトやデザインを担当をする仕事です。Webサイトやアプリケーションは性能や機能と同じくらいに、ユーザーが目にしたときのわかりやすさが重要になります。そのため、反響の良いWebサイトやアプリケーションを手がけた実績のあるWebデザイナーは高いニーズがあります。
Webエンジニア同様、パソコンとインターネット環境さえあれば、時間や場所を選ばず作業できるので、リモートワークも可能な仕事です。
3.Webライター
Webライターは、インターネット上で公開される記事の文章や、広告のコピー、ブログ・SNSの投稿文などを書く仕事です。Webライターは文章力さえあれば専門的な知識やスキルを必要としないため、まったくの未経験から始める人も多いのが特徴です。副業としても人気があり、そのまま独立して活躍する人もいます。
Webライターは1文字何円という成果報酬型のスタイルで働くことが多く、依頼された文章を期日までに納品できれば、働く時間や場所は問われません。
4.Webマーケター
Webマーケターは、オンライン広告やSNSによって商品・サービスの認知度を高めたり、市場調査・分析を行ったりする、インターネットを活用したマーケティングの仕事です。
商品・サービスの販売促進のための企画を練るなど、チームで頻繁にミーティングするイメージもありますが、現在ではツールを活用してオンラインでのミーティングも可能で、リモートワークも難しくありません。
インターネット上で収集したデータを分析したり、オンライン広告やSNSの手配をしたりといった作業は自宅でも十分に対応可能で、現在は企業に属さずフリーランスで活躍するWebマーケターも大勢います。
5.コンサルタント
コンサルタントは、専門的な知識や論理的な思考力を持って、企業や個人のビジネス上の課題を解決します。データの分析や資料の作成といった作業も伴いますが、業務のメインとなるのは顧客とのコミュニケーションです。そのため一見リモートワーク向きではないイメージですが、実際にはオンライン商談システムや電話、メールを駆使して、十分に業務をこなすことができます。
むしろ顧客も多忙なため、その都度対面でのアポイントを設定するよりも、ツールを駆使して手軽にやり取りができるほうが満足度が高いケースも多いでしょう。顧客に対して有効な提案さえできれば、コンサルタントも柔軟な働き方が可能です。
6.カウンセラー
カウンセラーとは、ビジネスの相談を受けるコンサルタントに対して、顧客の主に個人的な悩みを聞く仕事です。現代は心理的な問題を抱えカウンセリングを求める人が多く、ニーズの高い職種となっています。
実はカウンセリングも、必ずしも対面で行われるわけではありません。オンラインでも相手の顔を見ながら話を聞くことはできますし、顧客から電話でのカウンセリングを希望される場合もあります。
強いストレスを感じている人は、できるだけ早く話を聞いてほしいと考えるため、リモートワークであっても柔軟な対応ができるほうが喜ばれるでしょう。
7.経理・事務・採用担当
経理や事務、人事といった仕事も、現在ではリモートワークが可能です。経理の仕事は会計処理や決算報告、事務は書類作成やデータ入力などを行います。人事は従業員の労務管理に携わり、採用も担います。新卒の採用の時期は特に忙しい職種で、面接対応の際は、出社の必要があるでしょう。
しかし、これらは出社した場合でも、比較的机に向かって自分のペースで業務に取り組んでいる時間が長く、パソコンとインターネット環境、情報を共有できるツールさえあれば、十分にリモートワークで対応できます。
8.カスタマーサポート
カスタマーサポートは、顧客からの問い合わせに対応する仕事です。商品・サービスについての質問に答えたり、資料請求に応じたり、ときには購入後の苦情の電話を受けることもあります。
コールセンターでの勤務が一般的なイメージですが、現在は他にもメールやチャットでの対応も増えています。カスタマーサポートも、元々遠く離れた相手に対応する仕事なので、リモートワークで十分対応できるでしょう。必要なのは電話やパソコンなどの機材と、静かに相手と話ができる環境だけです。カスタマーサポートは人手不足になりやすい職種でもあるので、リモートワークなどの希望の条件で働ける可能性は高いでしょう。
9.営業職
営業職は、顧客に自社の商品・サービスを提案する仕事です。新規開拓から既存顧客へのフォローまで、顧客との関係づくりの業務全般を担います。
営業は顧客の元に出向くことが多く、ときに直行直帰でオフィスに出社することなく一日を終える場合もあります。プレゼン資料作成などの事務仕事はパソコンさえあれば対応できますし、現在はオンライン商談も普及しているため、場所を選ばす働けるでしょう。
何よりも営業は成果主義のため、成約を取るまでの過程はそれほど厳しく管理されることはありません。自身でアポイントなどを調節できれば、十分にリモートワークが可能です。
10オペレーション業務
一般的にオペレーション業務と呼ばれる職種のなかにも、リモートワークが可能な仕事はあります。オペレーション業務とは、ある特定の職種を指す言葉ではなく、フローに沿って操作や運営する仕事のことです。
オペレーション業務の具体的な内容は、業界によって異なります。製造や建設業界では機械の操作、ホテルでは宿泊予約やチェックイン・チェックアウトの対応など、小売業では販売管理や在庫管理など。これらすべてがオペレーション業務に該当します。
オペレーション業務のなかには必ず現場で対応しなくてはならないものもありますが、機材とインターネット環境さえあれば、自宅でも可能な仕事もあります。定型的な作業が多いため、リモートワークなら1人で黙々と取り組むことができるでしょう。
リモートワークが難しい職種は?
自宅での作業が可能なのは、自分自身とインターネットに接続した端末(パソコン、タブレット、スマホ)さえあれば問題なくこなせる職種です。裏を返せば、それ以外のものを必要とする仕事は、現場に行く必要があるでしょう。
例えば製造ラインなどの設備や材料を必要とするモノ作りの仕事、あるいはセキュリティーの万全な施設から持ち出すことのできない、機密や個人情報を扱う仕事もそれに該当するでしょう。他にも対面で接する相手がいて初めて成り立つ仕事、店舗での接客・美容師・保育士・介護士などは、今後もリモートワークが難しい職種です。
リモートワークができない職種には体力的な負担などのデメリットもありますが、一方でAIなどによる自動化が進んでも、雇用が無くなることがないというメリットもあります。リモートワークと現場仕事、それぞれのメリットに目を向けることが大切です。
リモートワークのメリット
リモートワークの魅力は、何といっても自分のライフスタイルに合わせた自由な働き方が可能なことです。自宅で子供を見守りながら仕事をしたり、これまで通勤に使っていた時間で趣味を楽しんだりなど、朝早くに家を出て夜遅くに帰宅する生活ではかなわなかったワークライフバランスのとれた働き方ができます。体力的な負担も人間関係のストレスも軽減されるので、業務そのものに集中できてパフォーマンスが向上する人も多いでしょう。
さらに、生活環境の変化による仕事への影響が少ないことも大きなメリットです。例えば配偶者の転勤やマイホームの購入などで引越しした場合、通勤の負担が増えるか、最悪の場合退職せざるを得ないケースもあります。しかし、リモートワークであれば環境が変わってもこれまでどおり働くことができるため、さまざまな人生の選択肢を視野に入れることができるでしょう。
リモートワークのデメリット
リモートワークには孤独感が募りやすい、仕事でわからないことを人に聞きにくい、などのさまざまなデメリットがあります。そのなかでも特に大変なのが自己管理です。
リモートワークでは上司の監視の目が行き届きません。それ自体はストレスがなく良いことのように思えますが、上司に頼れない分、自分で自分の仕事をしっかり管理しなくてはならないのです。ちょっとした休憩のつもりで動画を観たり昼寝をしたりしていると、作業が遅れて満足な成果を上げることができません。
リモートワークでは仕事の過程が見えないので、評価されるのは成果だけです。目標達成までの工程をしっかり管理し、集中して業務に取り組める人でなければ、組織に居場所がなくなってしまう可能性もあるでしょう。
リモートワーク(テレワーク)できる正社員になるには
リモートワークができる正社員になるには、リモートワーク可能な職種・企業に転職するか、現在の職場でリモートワークを認められるか、選択肢はその2つです。どちらにせよ、まずリモートワーク可能な仕事のスキルを身に付けなくてはなりません。現在リモートワーク向きではない仕事をしている場合、業務の時間外で勉強してスキルアップする必要があります。
現在は通信制の講座を受講したり、経験者のYouTubeやブログで勉強したり、新しい資格・スキルを得るためのさまざまな方法があります。基本知識が身に付けば、副業として少しずつ実践していくのもよいでしょう。十分なスキルが身に付けば、転職サイトでリモートワーク可能な求人を見つけて転職も可能です。
転職せずにリモートワークに切り替えるには、スキルだけでなく上司や同僚からの理解も必要になります。現在与えられている役割をしっかりと果たし成果を上げれば、リモートワークを認められやすくなるでしょう。
まとめ
現在はリモートワークが可能なさまざまな仕事があります。IT系の職種はもちろん、事務、営業、カスタマーサポート、オペレーターまで、これまではオフィスに出社することが必要と考えられていた仕事でも、自宅などで業務に取り組めるようになりました。
リモートワークは特に、時間を有効活用したい人、生活環境の変化に影響されず働きたい人、家庭生活とのバランスを大切にしたい人におすすめです。現在はリモートワークが難しい職種の人でも、必要なスキルを身に付けることで、理想の働き方が可能になるでしょう。