リモートワークの転職は未経験でも実現可能?ステップを徹底解説
働き方改革や多様化を重んじる現代では、リモートワークの需要が年々高まっています。子育てや介護など、さまざまな事情からリモートワークを希望している人も多いのではないでしょうか。
しかしすべての職種がリモートワーク可能なわけではないため、未経験の職種だと応募に二の足を踏んでしまうかもしれません。
本記事ではリモートワークの転職は未経験でも実現可能かどうかを解説し、リモートワークのメリット・デメリットやおすすめの職種を紹介します。ぜひ参考にしてください。
リモートワークとは?概要を解説
そもそも「リモートワーク」とは、オフィス以外の場所で働くことを広く意味する言葉です。主に自宅で業務を進める働き方を指し、テレワークや在宅勤務とも呼ばれます。リモートワークは4つの種類に分けられます。
【フルタイム型】
フルタイム型は、企業が定めた勤務時間のすべてをリモート業務とします。所定労働時間、休憩時間などは変わらず、働く場所がオフィス以外になるだけです。そのため、自身の裁量は少ない働き方になります。
【成果型】
成果型には所定労働時間がありません。成果を持って業務終了とする働き方で、定められた期限で成果を提出すれば良いため、基本的に働く時間は自由です。業務の合間に家事を済ませるなど、自分の裁量で働けます。
【混合型】
フルタイム型と成果型は完全リモートワークですが、混合型はリモートワークと出社を組み合わせた働き方です。オフィスへの出社頻度などは企業によって異なり、1日のうちの数時間をリモートワークにするといった柔軟な対応をしているケースもあります。
【アウトソーシング型】
企業の外部契約者として、契約先企業の業務を担う働き方です。アウトソーシング会社の社員や個人事業主など、さまざまなパターンがあります。
リモートワークへの転職は未経験でも実現可能?
働き方改革や感染症対策の一環として注目されているリモートワークですが、未経験の職種に転職するのは可能なのでしょうか。
完全未経験の職種だと難しい
企業の管理や教育が十分行き届かない可能性があるため、まったくの未経験だとリモートワークへの転職は難しいのが現状です。リモートワークは基本的に1人で業務を進めていくため、困ったことやわからないことがあった際、すぐに確認するのが難しい環境にあります。経験やスキルがない人だと、思うように業務が進められないでしょう。求めるレベルで業務を遂行するのが難しい可能性があるため、未経験者の採用には慎重になる企業が多いのです。
主婦や女性だと受け入れてもらいやすい部分もある
働き方改革や女性活躍の観点から、女性のキャリアを応援する企業は増えています。家事や介護、子育てを両立してもらうために柔軟な働き方を提供している企業だと、未経験であっても受け入れてもらいやすいでしょう。
リモートワーク転職のメリット
リモートワークで働く主なメリットは、次の3つです。
【通勤のストレスがなくなる】
毎日の通勤には、多くの時間や労力を要します。地域や時間帯によっては混雑が当たり前で、通勤だけで心身ともに疲弊してしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし自宅で働く際は、通勤の必要がありません。通勤の労力がなくなればストレスが軽減されて、結果的に生産性向上が期待できるでしょう。
【時間が節約できる】
通勤時間が必要ないぶん、時間が節約できる点も大きなメリットです。例えば通勤に片道30分かかっていた場合、往復1時間が節約できます。浮いた時間を家事や育児、自身の勉強に充てられるため、ワークライフバランスの向上にもつながるでしょう。
【勤務場所の制限がなくなる】
企業によっては就業場所を自宅のみに限定しているケースもありますが、パソコンがあってインターネット環境が整っている場所であれば働けるのも、リモートワークの大きなメリットです。
通勤を必要としないため、都会から離れて地方へと移住する人もいます。自分の好きな環境で働ける他、旅行先で仕事をするワーケーションも可能で、働き方の選択肢が増えるでしょう。
リモートワーク転職のデメリット
リモートワークにはメリットがある反面、当然デメリットも存在します。リモートワークの主なデメリットは次の3つです。
【自己管理が求められる】
リモートワークは1人で業務を進めるため、タスクやスケジュールは自分で管理しなければなりません。また監視の目が行き届かないこともあり、気持ちがだらけてしまいがちです。
タスクやスケジュール管理のツールを取り入れて細かく管理し、ルーティーンを設けるようにすると、ペースを乱さずに業務できるでしょう。
【メリハリがなくなる】
自宅で業務すると、仕事との境界が曖昧になってオンとオフの切り替えがしづらくメリハリがなくなる可能性があります。休憩時間や退勤後も業務してしまったり、逆に終業時間にもかかわらず家事など他のことをしたりしてしまうかもしれません。あらかじめ休憩時間を決めたり、退勤後はパソコンを閉じておいたりして、意識的にコントロールしましょう。
【コミュニケーションが不足する】
リモートワークの場合、同僚が同じオフィスで働いているわけではないため、コミュニケーションが不足しがちになります。一体感を感じられず孤独を感じる場面が増えてしまうかもしれません。定期的なミーティングやチャットなどのオンラインツールを利用して、意識的にコミュニケーションを増やす工夫が必要です。
未経験からのリモートワーク転職を実現させるには?
未経験のリモートワーク転職はハードルが高いのが現状ですが、次のポイントを参考にしてみましょう。
未経験でも受け入れてもらいやすい業界を狙う
業界によっては、未経験でも受け入れてもらいやすい場合があります。特にIT関連は柔軟な働き方を導入していて、未経験であってもサポート体制が整っている企業が多い業界です。
IT業界は先進的なツールの導入も早いため、リモートワークでもオフィスと同じように勤務できる工夫がされている企業もあります。そのような受け入れてもらいやすい業界を狙うと、未経験でもリモートワーク転職が実現できる可能性が上がりますよ。
転職までにある程度のスキルを勉強して身に付ける
現在の職場にリモートワーク制度がない場合や、別の職種でリモートワーク転職を目指すのであれば、勉強してスキルを身に付けましょう。たとえ実務経験がなくても、スキルがあるだけで採用される確率は上がります。書籍やスクールで勉強して、有利になりそうな資格があれば積極的に取得を目指しましょう。
リモートワーク転職に特化した求人サイトを利用する
最近では、リモートワーク転職に特化した求人サイトも増えています。掲載されている求人のすべてがリモートワーク可能であれば、効率的に自分にあった求人を見つけられるでしょう。「ReWorks」が扱っているのは、フルリモートで正社員に特化した求人のみです。サポートも充実しているので、ぜひ活用してみてくださいね。
未経験からリモートワークに挑戦しやすい職種3選
未経験からでもリモートワークに挑戦しやすい職種を3つ紹介します。すべて特別な資格が必要ないため、基本的なパソコンスキルがあれば採用されやすい職種です。チャレンジできそうなものがあれば、ぜひトライしてみましょう。
事務・経理
事務や経理などのバックオフィスはパソコン業務が多いため、リモートワークに向いている職種です。ただし、企業の機密情報や個人情報を多く取り扱う業務の場合は、リモートワークが難しいケースもあります。
事務職は一般事務・営業事務・人事労務・総務・法務など、さまざまな種類があります。基本的なパソコンスキルがあれば実務経験を問わないケースも多いため、初めてリモートワークに挑戦する人におすすめの職種です。経理業務も未経験可能な場合がありますが、簿記の資格を持っていると有利になるでしょう。
Webライター・編集者
Webライターや編集者は特別な資格が必要なく、インターネットにつながるパソコンがあればできる職種です。記事作成だけでなくワードプレスなどで入稿作業を進める場合もありますが、いずれもパソコンだけで完結できます。紙媒体での執筆でも、データのやり取りはメールで対応できるため、時間や場所を選ばずに取り組みやすい仕事です。
Webライターの場合は「1文字1円」というように文字単価での業務がほとんどです。未経験だと単価が低く設定されるケースもあります。まずは副業からチャレンジして経験を積むのも一つの手段です。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、企業の顧客対応を担う仕事です。購入前の相談や購入後の問い合わせ、クレーム対応など、対応範囲は企業によってさまざま。
問い合わせ対応はチャットツールや電話ツールを使用するため、インターネットにつながるパソコンがあれば業務可能です。ただし電話対応の場合は特に、業務に集中できる静かな環境が求められる点に注意しましょう。
カスタマーサポートはトークスクリプトやマニュアルが充実しているケースも多いため、未経験であっても取り組みやすい業務です。ただし取り扱う商品やサービスによっては専門的な知識が必要なケースもあります。
まとめ
未経験からリモートワーク可能な仕事に転職するポイントや、リモートワークのメリット・デメリット、おすすめの職種を紹介しました。
未経験からの転職はハードルが高いのが現状ですが、受け入れてもらいやすい業界や職種に絞ったりスキルを身に付けたりすれば、可能性は高くなります。リモートワークに特化した求人サイトに登録して、定期的に求人をチェックしてみましょう。またいきなり転職するのではなく、まずは副業から経験を積むのも選択肢のひとつです。自分の状況に応じて検討してください。