リモートワーク求人の特徴!探し方とおすすめの職種を紹介
働き方改革の推進とコロナ禍を受けて、リモートワーク求人が増えています。求人サイトで検索すると多くの求人がヒットし、自分に合う求人が探しきれないと感じるかもしれません。リモートワーク求人の特徴と探し方、おすすめの職種を7つ紹介します。
リモートワーク求人の特徴
2020年に端を発したコロナ禍によって人との接触が忌避され、リモートワークでの業務が推奨されるようになりました。これにより「リモートワークができる仕事」が増えています。ただしリモートワーク求人には、従来のオフィスに出社するスタイルの求人とは異なる特徴があります。なかでも代表的な4つの特徴について紹介します。
インターネットがあれば完結する
リモートワークは、自宅や外出先でパソコンを使って仕事をするタイプの職種に向いており「インターネットがあれば完結する仕事」という特徴があります。ものをつくって納品する仕事やお客様に触れなくては仕事ができない職種のリモートワーク求人はごく少ないでしょう。
しかし、納品物が自宅から発送できるほど小さなものの場合やお客様と直接対面せずにWeb会議システムなどで代用できるものであれば、リモートワーク求人もありえます。
ITサービスの普及により「インターネットがあれば完結する仕事」は年々増えています。例えば、事務や経理の仕事は企業の重要書類を持ち出せないため出社が必須とされてきましたが、クラウドサービスのセキュリティ向上や情報共有システムの活用でリモートワークが可能になりました。今後も、新たなアプリケーションの登場やAI技術の発展などで、リモートワークが可能となる職種は増えるでしょう。
働く場所にとらわれない
リモートワーク求人には、完全に出社する必要がない「フルリモートワーク」と一部出社が必要な「混合型」があります。フルリモートワークであればオフィスの所在地と自宅が離れていても選考に影響はなく、働く場所にとらわれずに応募できます。
求人情報の募集要件に「全国募集」「完全在宅OK」とあるなら、地方に住みながら待遇の良い都市圏の企業に勤めたり、生活に便利な都市圏に移住しながら地元企業に貢献したりできます。またオフィスから離れた自宅で働くのはもちろん、リゾート地でのワーケーションや新幹線・飛行機での移動中、海外からでも仕事ができるため、自由な発想で働く場所を選べるのがリモートワーク求人の特徴です。
フレックスタイム制度を導入している企業が多い
企業に雇用される働き方では多くの場合、所定労働時間として午前8時出社・午後5時退社、午前9時出社・午後6時退社など「定時」が定められています。出勤後は全員が揃った状態で朝礼をしたり昼休憩の時間帯が決まっていたりと、組織の全員が同じようなスケジュールで業務にあたっていました。
リモートワーク求人では、より働き手の都合に合わせた働き方が可能になるように、フレックスタイム制度を導入している企業が多い傾向にあります。リモートワークでは、自宅で過ごす時間と業務を始める時間の間に移動時間や準備時間などのタイムロスがありません。「早朝に仕事をし、夕刻から夜は子どもの面倒をみたい」「介護のため朝は余裕がないけれど、デイサービスに送り出してからなら仕事ができる」といった家庭の事情をクリアしながら仕事できるようになります。
コアタイムが決まっているケースも多い
リモートワーク求人では成果物を期日までに納品できれば、業務時間は問わないケースもあります。しかし、働き手があまりに自由に過ごしていると企業への帰属意識が薄まり、チームでのコミュニケーションも取りにくくなる弊害が生じるでしょう。
このデメリットを解消するために、一部の企業ではコアタイムを導入しています。コアタイムとは「雇用者全員が業務に携わる時間」で、午前10時から午後2時・午後1時から午後5時など、業務内容やお客様対応が必要な時間帯などを考慮して定められます。
コアタイム以外の就業時間はフレキシブルタイムと呼ばれ、コアタイムとフレキシブルタイムを足して1日8時間となればどのような組み合わせで仕事をしてもよいことになります。例えば、コアタイムが午前10時から午後2時の企業では、午前7時に業務をスタートして午後4時に仕事を終えるケースもあれば、午前10時にスタートし午後6時に仕事を終えるケースも。
メンバーが業務している時間がはっきりしていると会議の予定などを組みやすくなり、レスポンスタイムも迅速化できるでしょう。
リモートワーク求人でおすすめの職種
働き方や働く場所が自由で、プライベートを大切にしながら働けるリモートワーク求人に魅力を感じる人は多いでしょう。リモートワーク求人が増えている今、キャリアの浅い人でもエントリーしやすい職種や資格がなければ応募できない専門性の高い職種など幅広い求人があります。
リモートワークを希望する人でも、通常の仕事探しと同様に自己分析を進めて希望条件などを整理し、自分に合う仕事を探しましょう。リモートワークがしやすく求人情報が豊富なおすすめの職種を7つ紹介します。
一般事務
一般事務は、主に企業のバックオフィスを支える業務です。各種書類作成やデータ入力、経理事務の一部を担当するケースもあります。一般事務の仕事内容は企業により大きく異なるため、募集要件をしっかり読み込み必要なスキルや仕事環境を確認しておきましょう。一般事務の求人の多くが「未経験OK」としていますが、パソコンスキルを身に付けておくと選考に有利に働きます。
営業事務
営業事務は、営業活動するメンバーを支える業務を担当します。提案書類の作成や請求書・納品書のやり取り、商談の日程調整などが主な業務で、パソコンスキルとコミュニケーションスキルの両方が必要な職種です。
営業担当者と顧客が信頼関係を築けるようにサポートする役割も持つので、人の助けになれるよう自然と考えられる人に向いています。
インサイドセールス
インサイドセールスは、顧客となる前段階の見込み客に対してさまざまな働きかけを行い、企業への好ましい感情を高めて商談につながるまでをフォローします。見込み客への働きかけにはメールや電話、SNS、Web会議システムでのセミナーなどオンラインツールが活用できるので、リモートワークと相性の良い仕事です。
Web会議システムの登場で、インサイドセールス担当者が商談まで担当することも可能になったので、営業職としてステップアップしたい人にもおすすめの職種です。インサイドセールスとしてスキルを磨きたい人は、担当業務の領域はどこまでなのか確認しておきましょう。
コンサルタント
コンサルタントは、企業や組織、個人の課題に対して適切なアドバイスを行い、課題解決までをサポートします。従来は企業へ赴いてヒアリングなどをしていましたが、Web会議システムを使ったり分析ツールを活用したりすることでオンライン化が可能になりました。
企業向けコンサルティングのジャンルには総合系、IT活用、人事・採用、M&A、事業再生などがあり、個人向けのコンサルティングには、自己開発、習慣改善、恋愛・婚活、メンタルサポートなどがあります。企業向けでは有資格者が有利ですが、個人向けでは自身の経歴や経験が活かせるので、チャレンジしやすいでしょう。
Web系の職種
Web系の職種はパソコンで業務を行いデータやファイルを納品すれば業務が完結するので、リモートワークとの相性が良く求人数も豊富です。主な職種にシステムエンジニア、プログラマー、Webデザイナー、コーダー、Webライター、Webマーケターなどがあります。
業種によっては高速回線の通信環境や大きなデータをスムーズに扱えるスペックを備えたパソコンが不可欠で、リモートワークを始めるにあたって設備投資が必要な場合があります。また、Web系の職種は業界未経験でもトライできたり専門知識が求められたりと企業が求める人材像に幅があるため、応募の際には自身のスキルを正直に伝えるのがおすすめです。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、製品の利用を考えている消費者やすでにユーザーとなっているお客様からの問い合わせに対応する職種です。パソコンがずらりと並んだコールセンターをイメージする人もいるかもしれませんが、自宅のパソコンから固定電話へ電話をしたりお客様からの電話をパソコンで受けたりできるクラウドPBXの登場でリモートワークが可能になりました。
カスタマーサポートは、多くの企業で電話対応マニュアルを用意しオンライン研修を実施しているので、業界未経験者でもトライしやすい業種です。未経験からのスタートでも、自社製品やサービスへの知識を深め対人スキルを高めることでスキルアップできます。
スキルがある場合は看護師
看護師といえば「手に職」のなかでも人気の職種ですが、Web会議システムやチャットが一般化したことでリモートワークが可能です。主な業務はオンラインでの健康相談やオンライン診療で、相談者や患者に直接触れることができないぶん、ヒアリングスキルや看護師としての経験が問われるでしょう。
看護師が自宅でオンライン業務にあたる場合には、指示を仰げる先輩看護師や医師がいないため大きな責任が伴います。オンライン診療などを経験すると、看護師として必要な看護アセスメント能力が磨かれ、柔軟な判断力が身に付くでしょう。
リモートワーク求人のおすすめの探し方
まとめ
働き方改革の推進とIT技術の発展により、リモートワークが可能な職種が増えています。オンラインで完結する仕事であれば、インターネット環境を整備し業務に対応したパソコンを用意するだけで在宅勤務が可能です。また求人によっては、パソコンの貸与があったりオンライン研修が実施されたりしているので、未経験からでも挑戦しやすいでしょう。
どのような業務でもリモートワークにパソコンスキルは必要なので、就職・転職活動を進めると同時にオンラインスクールなどでスキルを磨いておくと就職に有利です。まずは企業で使われることの多いMicrosoft Office(Word・Excel・PowerPoint)やGoogleスプレッドシート、Googleドキュメントなどの習熟度を高めてはいかがでしょうか。