リモートワークで利用するポケットWi-Fiを選ぶうえで確認しておきたいのが、ギガ数と速度です。それぞれ、どの程度を目安にすればよいのかチェックしておきましょう。

最低限確保したいギガ数

ギガ数とは「データ通信量」のことです。例えばWebサイトの閲覧やファイルのダウンロードや動画の閲覧など、インターネットにつなぐ必要がある操作で消費されます。

一般的には「1か月3GB」というように、契約によって月単位で使用できるデータ通信量が決められています。契約の上限を超えると通信制限がかかり、データの送受信が遅くなります。リモートワークの業務内容によって使用するデータ通信量は異なりますが、最低でも3GBは確保しておきたいところです。

最低限確保したい速度

速度とは「通信速度」のことで、どれだけ速くデータを送受信できるかの指標です。十分な通信速度がないとWebページの表示や動画の読み込みが遅くなり、作業が効率的に進まない可能性があります。

速度には「上り」と「下り」があり、一般的に自分が使用するパソコンや携帯電話の機器から見た場合の通信の方向を表しています。つまり「上り＝送信」「下り＝受信」です。

例えばYouTubeで中画質の動画を視聴する際は、一般的に下りの速度が1Mbpsあれば快適に視聴できるとされています。最低でも「下り1Mbps」を目安としてポケットWi-Fiを選びましょう。

リモートワークで使用する際に、おすすめのポケットWi-Fiを5つ紹介します。

1.GMOとくとくBB

GMOは2009年から運営されている老舗プロバイダで、光回線やホームルーターも取り扱っています。GMOとくとくBBが提供するポケットWi-Fiは、UQモバイルと提携した「WiMAX+5G」です。WiMAX +5GではWiMAX 2+、au 4G LTE、au 5Gの3つのネットワークが利用可能で、自動でつながりやすい回線に接続されるため通信が安定しています。

通信速度は下りで最大2.7Gbpsというハイスピード、そしてデータ容量は無制限なので、通信制限を気にすることなくたっぷり使えます。

2023年6月時点で、他社のインターネットサービスを利用している人には最大49,000円のキャッシュバックがあるのも魅力です。他社解約の違約金が発生する場合でも、気兼ねなく乗り換えできますよ。最短で翌日発送なので、今すぐにWi-Fi環境が必要な人は検討してみてはいかがでしょうか。

2.MUGEN WiFi

MUGEN WiFiは100GB使い放題のポケットWi-Fiです。適用条件を満たせば30日間のお試しが可能なので、料金が発生する前に通信量や通信速度に問題ないか確認できます。さらに10,000円キャッシュバックを実施していて、お得に始められるのも魅力です。

MUGEN WiFi最大の特徴は、クラウドSIMを利用している点。一般的な通信は、加入者を識別するID番号が記録された「SIMカード」というICカードを利用して通信しています。

それに対してクラウドSIM（クラウドWi-Fi）は、サーバー上で管理されているSIMから最適なSIM情報を選択してつながる仕組みです。複数のSIMから最適なものを選んで接続するため、つながりやすく安定しやすいメリットがあります。

数あるクラウドWi-FiサービスのなかでもMUGEN WiFiはお得に使えるため、容量無制限にこだわらない人は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

3.BIGLOBE WiMAX

BIGLOBE WiMAXは、KDDIグループの「BIGLOBE」が提供しているサービスです。WiMAX 2+、au 4G LTE、au 5Gの3つのネットワークが使えるため、5Gエリアであれば高速通信が可能になります。データ容量は無制限で、複数の機器を同時接続可能なため、パソコン、スマートフォン、ゲーム機など、Wi-Fi接続したい機器が多い人におすすめです。

BIGLOBE WiMAXは、なんと初月無料。さらに特典利用で24か月目まで割引されるので、とてもお得に始められるのが特徴です。またauやUQモバイルのスマートフォンを利用中だと、セット割の適用でもっとお得になります。

現在BIGLOBE WiMAX2＋を契約している人は、5Gプランへの乗り換えの際に契約移行手数料が無料になる特典も提供されていますよ。

4.THE WiFi

THE WiFiは、月100GBまでのプランに加えて従量制プランも選べるクラウドWi-Fiです。従量制プランは1GBから100GBまで、使用量に合わせて料金が変動します。毎月のデータ通信量の変動が大きい人におすすめです。

利用料金がお得になるキャンペーンも定期的に実施されていて、2023年6月時点では利用料金が3ヶ月無料、最大10,000円分のTHE WiFi ポイント付与などがあります。付与されたポイントは利用料金の割引に適用可能です。また30日間のお試しも提供されているため、データ容量や通信速度に不安がある人も安心です。

5.5G CONNECT

5G CONNECTは2022年2月にサービスを開始した、比較的新しいWi-Fiサービスです。契約期間の縛りがないプランと、2年契約プランが選択できます。

契約期間の縛りなしだと割安になりますが、2年契約プランは「3ヶ月おまとめ支払い」になり、3か月目・6か月目・9か月目・12か月目・15か月目の月額料金が無料です。容量無制限で5Gの高速通信がお得に使えますよ。こちらも30日のお試しサービスがあるため、つながりやすさなどを確認して契約可能です。

リモートワークで利用するポケットWi-Fiを選ぶときは、「通信容量」「通信速度」「利用料金」の3点を確認しましょう。

通信容量

通信容量は、プロバイダや契約内容によって異なります。使用量が少ない人向けのプランを提供しているプロバイダもあるため、自分の使用量に合ったプランを選びましょう。なお1GBで使用できるデータ通信量の目安は次の通りです。

• Webサイトの閲覧（1ページ150KBの場合）：約6,600ページ
• ネット動画の閲覧（中画質・1分あたり4MBの場合）：約4時間
• メールの送受信（1通500KBの場合）：約2,000通
• LINE音声通話：約40時間
• LINEビデオ通話：約3時間

上記はあくまでも目安で、通信状況などによって変動があります。自分がどの程度使うのかわからない人や、プライベートでもインターネットを使いたい人は、データ無制限で利用できるポケットWi-Fiを選びましょう。

最初に少ない容量のプランで契約して月の途中でデータ量が足りなくなった場合、仕事が思うように進められなくなる可能性があります。まずは無制限プランを利用してみて、毎月のデータ通信量が少ない場合にプランを落としていく方法がおすすめです。

通信速度

通信速度は、プロバイダが使用している回線によって異なります。回線速度が遅いと動画視聴の際に画面がカクカクしたり、Web会議で相手とタイムラグが発生する原因に。快適に使える通信速度の目安は、次の通りです。

• Webサイト、SNSの閲覧：下り1Mbps〜10Mbps
• メールやSNSの受信：下り128Kbps〜1Mbps
• メールやSNSの送信：上り1Mbps
• 動画視聴（480p・標準画質）：下り1.1Mbps
• ZOOM：上り・下り3Mbps

リモートワークでどのような作業をするかによって、必要な通信速度も変わってきます。高画質の動画閲覧や投稿が必要な場合は、極力ハイスピードのポケットWi-Fiを選びましょう。

ただし通信速度に関しては、機器の性能だけでなく使用場所の環境にも左右されます。サービス詳細に記載されている通信速度は、あくまでも最良の条件が揃ったときの最大値です。実測値と大きく異なる場合があることは、頭に入れておきましょう。

利用料金

通信量や通信速度が問題なくても、料金が高いと毎月の支払いがかさんでしまいます。同じような内容の契約でも、プロバイダによって料金はさまざまです。必ず複数社を比較して、契約するポケットWi-Fiを検討してください。

月額料金だけでなく、キャンペーンなどでキャッシュバックがあったり事務手数料が無料になったりするケースもあります。お得な契約方法がないか、公式ホームページだけでなく情報サイトなども確認してみましょう。

利用期間が決まっている場合は、ポケットWi-Fiをレンタルするのも選択肢の一つです。レンタルは事前に利用日数を決めて契約できるため、料金を余計に払う必要はありません。

プロバイダによっては、月単位や1日単位でのレンタルを提供しています。ただしレンタル期間終了後にWi-Fi機器の返却が必要で、料金は月額契約のプランより高くなる可能性もあるため注意が必要です。

リモートワークにおすすめのポケットWi-Fiや、選び方のポイントを解説しました。数多くのプロバイダやプランがあるなか、自分にピッタリのポケットWi-Fiを見つけるのは難しいかもしれません。「通信容量」「通信速度」「利用料金」の3つのポイントから、自分の使い方に合ったものを比較・検討してみてください。