文系新卒のフルリモートの仕事はある?職種や求人の探し方を紹介

文系新卒がフルリモートの仕事に就くには、就職活動での求人の探し方や志望職種にポイントがあります。リモートワークをしやすいのはIT業界です。文系新卒におすすめの職種は、デザイナー・営業・事務です。企業選びの参考にしましょう。

通勤にとられる時間がなくなり、会議や社内の付き合いに振り回されることもないリモートワーク。文系新卒でフルリモートを志望する人も多いかもしれません。
リモートワークしやすい業界の一つに、IT関連があります。プログラミングの知識を持つ理系の人が有利なイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実は文系でもプログラミングの知識を身に付けることで就職のチャンスはあります。
また人事や営業、事務などは、リモートワークに適していて、文系が応募しやすい職種です。
今回は、文系新卒の人がフルリモートワークの求人を探すときのポイントや、適した職種を紹介します。

文系新卒のフルリモートの仕事はある?

文系新卒のフルリモートの仕事はある?

文系新卒におすすめのリモートワークは、人事・営業・事務などの職種で、これらの業務をすべてリモートワークで行っている企業もあります。

リモートワークの主なメリットを挙げてみましょう。例えば、通勤時間の削減、雑談で長引きがちな会議の回避、飲み会など気乗りしない誘いがないことでしょうか。なかでも、通勤は時間がかかるだけでなく、満員電車や乗り換えなど心身ともに疲労とストレスを蓄積させるものです。
出社のこうしたマイナス面を省けるとして、リモートワークを原則とする企業もあります。

人事職をフルリモートで行うマルゴト株式会社(旧株式会社ビーグローバル)は、出社する従業員はおらず全員が対面で会うこともありません。「文系リモートワーカーの受け入れ先になりたい」と、今後も従業員を増やしていく方向です。社内のリモートワーク体制が整っているため、このようなワークスタイルが実現したのでしょう。
リモートワークでは、自らタスク管理して仕事を進めることが不可欠です。教育係の先輩が横にいるわけではありません。業務の遂行にあたり新卒では懸念される点ですが、同社では新卒でも責任感を持って活躍できると確信しているそうです。

参照:マルゴト株式会社|「文系の職種」こそリモートワークを。2倍のスピードでスキルアップができます。 | マルゴト株式会社 フィード記事

このようなケースからも、文系新卒のフルリモートワークへの間口は広がっているといえるでしょう。

文系新卒のフルリモートの仕事は多い?少ない?

フルリモートワークを希望する文系新卒者にとって、フルリモートで働ける仕事がどのくらいあるか気になるところです。

  • 現場や専門職は理系が多いので、文系のリモートワークは比較的探しやすい
  • IT系は文系だと応募しづらい
  • 新卒文系でもIT系のエンジニア職に就けなくはないが、勉強期間があるため最初からリモートで働くのは難しい

以上3つの観点で一つずつ解説します。

 

現場や専門職は理系が多いので、文系のリモートワークは比較的探しやすい

理系新卒の場合、専門職で就職活動を行う人も少なくありません。専門職は現場で働くことが多く、出社が前提となります。一方、文系新卒はリモートワークしやすい人事や事務、営業などに就く傾向にあります。就職活動でフルリモート勤務を希望する人は、該当する企業を比較的探しやすいでしょう。

 

IT系は文系だと応募しづらい

IT系は、リモートワークの先駆けともいえる業界です。新卒でフルリモートワークができる企業もあり、たくさんの受け皿があります。特にIT系エンジニアはリモートワークの募集が多く、それだけ就職活動も成功しやすいでしょう。やはり理系の学生が有利なため、文系では応募しづらいという現状があります。

 

新卒文系でもIT系エンジニア職に就けなくはないが、勉強期間があるため最初からリモートで働くのは難しい

新卒文系でも、エンジニアの職に就くことはできます。独学でもプログラミング技術を身に付けておくと、就職活動で有利になることも。入社してからプログラミング技術を習得する場合は、勉強期間があるため最初からフルリモートになるのは難しいでしょう。
企業のインターンシップ制度を利用して、IT業界を経験しておくのもよいかもしれません。

文系新卒におすすめなリモートワーク

文系新卒におすすめなリモートワーク

おすすめなリモートワークの代表例を3つ紹介します。

  • デザイナー
  • 営業
  • 事務

いずれもフルリモートで働ける職種であり、文系新卒が就きやすい仕事です。

デザイナー
フルリモートワークができる職種の代表。クリエイティブな要素があるため、誰にでも応募できるものではありません。ただし、使用するソフトには比較的容易に使えるものもあるので、興味のある人にはおすすめです。

営業
文系新卒が就く一般的な職種の一つが営業です。営業職は、かつて外出メインで足で稼ぐというイメージでした。しかし現在は、電話営業やクライアントとの折衝、打ち合わせもすべてオンラインで行えるため、フルリモートが可能になっています。

事務
紙を扱うことから、出社が必要だった事務職。しかし、ここ数年で急速にペーパーレス化が進み、フルリモートワークが可能になりました。書類で不可欠とされた押印を、電子化できるシステムが広がったことも後押ししています。事務職は、文系の新卒者が就きやすい職種といえるでしょう。

文系新卒のリモートワークの探し方

文系新卒がリモートワークを探す方法を解説します。ポイントは、以下の2つです。

  • 就職活動はフルリモート可能な企業に絞る
  • 系新卒・未経験でも採用している企業を探す

就職活動は、ポイントを押さえて進めましょう。内定が得やすくなります。

就職活動は、フルリモート可能な企業に絞る
応募の際は、フルリモート可能な企業に絞りましょう。例えば「リモートワークも推進しています!」と明記されている場合、完全な在宅ではなく、出社日の方が多いケースもあります。フルリモート勤務が条件であれば、最初から企業を絞り、募集内容もしっかり確認しましょう。

文系新卒・未経験でも採用している企業を探す
先述した通り、リモートワークしやすいのはIT業界で、多くの企業で募集が見られます。募集にあたり、経験者のみを対象とする求人もありますが、文系卒や未経験者でも応募可能な企業もあります。すぐにあきらめないで、粘り強く探しましょう。

文系新卒のフルリモートワーク就活の注意点

文系新卒のフルリモートワーク就活の注意点

文系新卒がフルリモートの仕事を探す際の注意点を解説します。

  • 研修期間はリモートできない可能性が高い

職種にもよりますが、研修期間は対面で行う企業が多数あります。フルリモートを志望していても、研修期間だけは別と考えた方がよいでしょう。

研修期間はリモートできない可能性が高い
フルリモートで研修を行う企業もありますが、体制が整っていないと難しく、研修期間中は対面となる企業もあります。職種や企業で差はあるものの、一般的な期間は1〜3か月ほどです。そのため研修中のみ出社覚悟で就職活動をする方がベターといえるでしょう。

まとめ

文系新卒がフルリモートワーク可能な仕事を探すには、ポイントがあります。IT業界はリモートワークを積極的に取り入れていますが、プログラミングの知識や技術を求める企業が多いため、文系の人は勉強する必要があります。またおすすめは、デザイナーや営業、事務の仕事です。フルリモートワークの体制が整った企業を探すことが、第一歩となるでしょう。

出社時間を削減し、心身面でのストレスもないフルリモートワーク。体制が整った企業を探し、内定に結びつけましょう。