フルリモート勤務で病む理由とは?向いている人や相性の良い仕事も紹介

リモートワークは働き方の多様化を目指せる一方、適切なメンタルヘルス対策を行わなければ抑うつ症状を伴う可能性もあります。この記事では、リモートワークに病む理由や向いている人の特徴、在宅業務との相性の良い仕事とその探し方を紹介します。

近年のデジタル社会を目指す取り組みにより、従来の通勤型勤務からリモートワークへ移行する企業が増えています。総務省の調査によると、国内における2022年のリモートワーク普及率は51.7%となり、約半数の企業で導入されているようです。このような状況を受け、リモートワークに興味を抱いている人も多いのではないでしょうか。

しかし、リモートワークは場所や時間にとらわれない働き方を実現できる一方、従業員の気分が病む「テレワークうつ」を発症する恐れがあるとして、導入企業にはメンタルヘルス対策が推奨されているのも事実です。そこで今回はリモートワークに病む原因を5つ挙げ、テレワークの働き方が向いている人や相性の良い仕事を解説します。

フルリモート勤務で病む5つの主な理由

フルリモート勤務で病む5つの主な理由

働き方の多様化を目指せるリモートワークですが、慣れない在宅業務で病んでしまう原因には以下が考えられます。

  1. 仕事とプライベートのメリハリがなくなるから
  2. 仕事へのプレッシャーを感じやすいから
  3. コミュニケーション不足になるから
  4. 生活リズムが崩れるから
  5. 運動不足

リモートワークでメンタル不調に陥らないためにも、詳細を把握しておきましょう。

 

1.仕事とプライベートのメリハリがなくなるから

フルリモートワークで病む理由には、仕事とプライベートのメリハリを付けにくくなる点が挙げられます。そもそもリモートワークでは、時間や場所にとらわれない自由な働き方が可能なため、意識しないとダラダラと仕事を続けてしまう恐れがあります。

実際、テレワーク・リモートワーク総合研究所が2021年9月に行ったテレワークのデメリット調査では、「仕事とプライベートの区別ができない(男性:45.3%/女性:46.1%)」の回答が最も多い結果となりました。

リモートワークはすべてが自分次第のため、慣れないと時間管理が難しい側面もあります。結果的に働きすぎや遅れが生じれば、気持ちが病むこともあるかもしれません。

 

2.仕事へのプレッシャーを感じやすいから

リモートワークが原因で病む人には、仕事に対するプレッシャーを感じやすい特徴があります。業務に就く姿が見えない分「サボっていると思われたくない」という気持ちが生じ、オフィスワーク以上にがんばりすぎてしまうのかもしれません。

またリモートワークの「出社しない」という特性上、従業員の評価は成果物で判断されるケースもあるようです。特に堅実な人だと「結果を出さなければ」と焦ってしまい、オーバーワークが抑うつ状態を引き起こす可能性があります。

 

3.コミュニケーション不足になるから

リモートワークで病む理由の3つ目には、コミュニケーション不足が挙げられます。オフィスだと、休憩中の会話や業務に行き詰ったときの相談によって息抜きを図れますが、遠隔業務だと、そのような世間話が気軽にできないケースが多いものです。

今まで当たり前だったコミュニケーションの機会が減ると、孤独感を抱く人も出てくるでしょう。結果的にモチベーションのコントロールがしにくくなり、メンタル不調につながるものと思われます。

 

4.生活リズムが崩れるから

リモートワークで病むのは、生活リズムが崩れるのも原因のようです。出社がなくなるため早起きの習慣がなくなり、好きな時間に起きて夜中に業務を行う人もいるかもしれません。十分な睡眠時間の確保が難しくなれば、疲れが取れにくい体質になる可能性もあります。

生活リズムの変化や不規則な生活は、メンタルヘルスに影響が出やすいとして注意喚起されているものの一つです。

 

5.運動不足

リモートワークが引き起こすメンタル不調は、運動不足が原因の可能性もあります。テレワークは通勤で歩く時間が減るどころか、外出の機会も少なくなるため運動不足に陥る人が多いようです。

また一日中パソコンで作業していると、姿勢の悪化や肩こりの発症につながるため、マイナスな気持ちになることもあるでしょう。一度気分が滅入ってしまうと挽回しにくくなるため、抑うつ症状が大きくなると考えられます。

フルリモート勤務に向いている人の特徴4つ

フルリモート勤務に向いている人の特徴4つ

リモートワークは、注意しなければメンタル不調に陥る恐れがありますが、以下の特徴をもつ人は、在宅業務を楽しめる可能性もあります。

  1. 孤独が苦にならない
  2. 自己管理できる
  3. 主体性がある
  4. 仕事が好き

自身が該当しているか判断するためにも、それぞれチェックしておきましょう。

 

1.孤独が苦にならない

1人で黙々と作業できる孤独に強い人は、リモートワークに向いている可能性があります。リモートワークは、とにかく孤独との闘いです。一人暮らしだと誰とも会話しないまま1日が過ぎることも少なくありません。

そのような状況に耐えられる人なら、リモートワークを楽しめるでしょう。周囲に邪魔されないため、作業効率もアップするはずです。

 

2.自己管理できる

働く場所や時間を自由に決定できるリモートワークでは、自己管理能力が欠かせません。むしろ自己管理能力さえあれば、仕事とプライベートの両立が図れるはずです。

リモートワークは企業の規定がない限り、場所、服装、設備、時間のすべてが自由になります。決められたタスクをきちんとこなせるなら、音楽を流したり家事をしたりしながら業務にあたれる可能性があります。上司や周囲からの監視がなくても怠けずに作業を進められる人なら、リモートワークで充実した日々を過ごせるでしょう。

 

3.主体性がある

周囲とのコミュニケーションが希薄になりがちなリモートワークでは、主体的に行動できる人だと成果を出しやすくなります。

リモートワークは相手の表情が見えないため、たとえ業務に困っていても、誰かが気付いて助けてくれることはありません。そのような状況では、自らヘルプを出したり周囲と進捗を共有できたりすると、問題解決や業務遂行を図れるのです。チームプロジェクトなら、主体的な行動がメンバーのモチベーション維持につながるかもしれません。

主体性のある人は、いかなる状況でもコミュニケーションを活発にできるため、リモートワークに向いているでしょう。

 

4.仕事が好き

そもそも現在の仕事が好きな人は、出社やリモートワークなど関係なく、進んで業務できるでしょう。たとえ周囲にテレビやベッドなど業務の妨げになるアイテムがあっても、怠けることなくタスクをこなせるはずです。

もし好きな仕事ではなくても、興味のある業界やスキルの習得につながる仕事なら、前向きな姿勢で取り組める可能性があります。リモートワーク向きの性格なのに今の仕事が魅力的でない場合は、転職で稼働力を高められるかもしれません。

フルリモート勤務と相性の良い仕事5選

フルリモート勤務と相性の良い仕事5選

リモートワークが可能な仕事を探す場合、パソコンを扱う仕事がおすすめです。なかでもリモートワークと親和性の高い仕事には、以下の例が挙げられます。

  1. カスタマーサポート
  2. 事務職・管理職
  3. ITエンジニア
  4. ライター
  5. 営業職

詳しく解説します。

 

1.カスタマーサポート

「カスタマーサポート」は、電話やチャット、メールなどで顧客からの問い合わせに対応する仕事です。ツールや管理体制が整っていれば1人でも業務が行えるため、リモートワークにふさわしい仕事といえます。近年では多くのカスタマーサポート求人に「リモートワーク」「在宅勤務」と記載されるなど、リモートワークの導入率が高まっています。

 

2.事務職・管理職

「事務職」や人事部・経理部・総務部といった「管理部門職」は、基本的にパソコンへ向かう業務が多いため、テレワークでも無理なく進められる仕事といえます。必要書類はすべてクラウドへ保存し、コラボレーションツールを用いればそれぞれの進捗確認や情報共有も可能でしょう。

企業が段階的にリモートワークへ移行する場合でも、真っ先に取り組みやすい職種といえます。

 

3.ITエンジニア

「ITエンジニア」は、取引先の要望に応じてコンピューターのシステムを設計・開発する仕事です。大規模プロジェクトになるとチーム制となる場合もありますが、基本的に個々のインターネット環境が整っていれば、メンバーそれぞれがリモートワークで対応することも可能です。

なお総務省の通信利用動向調査では、2022年のテレワーク導入率が最も高かったのは「情報通信業(97.6%)」となっています。このような結果からも、IT業界とリモートワークの親和性の高さがうかがえるでしょう。

 

4.ライター

「ライター」はもともとフリーランスで活動している人が多いため、リモートワークに向いている仕事です。基本的に自宅や作業場などの「引きこもれる場所」で仕事すると業務効率を高められるため、必然的にリモートワークになりやすいと考えられます。

このようなクリエイティブ系の仕事には、ライター以外にWebデザイナーも挙げられます。自分の世界観が求められる業務では、リモートワークが適しているといえるでしょう。

 

5.営業職

「営業職」は顧客対応で外出する機会が多いため、リモートワークに適した仕事といえます。たとえ企業で定例MTが開催される場合でも、オンライン実施や週一出社などの対応で済ませられるはずです。

また営業職は顧客先へ直行直帰するほうが、業務効率化につながるケースも多く、無駄な出社を削減できれば営業成績の向上も図れるかもしれません。

ReWorksはフルリモートの正社員に強い転職支援サービス

ReWorksはフルリモートの正社員に強い転職支援サービス

リモートワークが可能な仕事を探す場合、転職支援サイトの検索エンジンで求人検索を試みるケースが多いでしょう。そのような人におすすめなのが、フルリモートの正社員求人に特化した転職支援サイトの「ReWorks」です。「ReWorks」なら、さまざまな選択肢から求職者の希望に応じたリモートワーク求人が探せます。

なお「ReWorks」でリモートワークの仕事を検索したところ、以下の職種が見つかりました。

  • システムエンジニア
  • テクニカルサポート
  • カスタマーサポート
  • コンサルタント
  • Webマーケター
  • プログラマー
  • 一般事務
  • 営業 など

上記以外に、登録者は非公開求人を紹介してもらえる可能性があるため、より希望に合った仕事が見つかるかもしれません。たとえ未経験でも、「ReWorks」のオンライン講座やキャリアカレッジなどのサービスを活用すれば、スキルの習得と転職の実現を目指せるでしょう。

まとめ

リモートワークは従業員の働き方の多様性を目指せると注目される一方、適切なメンタルケアをしなければ、ストレスによる抑うつ状態になる可能性があります。一人作業や自己管理が苦手な人は慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、企業内で対策が施されているケースも多く、挑戦しても問題ないでしょう。

もしフルリモートワークを希望するなら、「ReWorks」を活用した転職活動がおすすめです。「ReWorks」はフルリモートワークの求人が豊富で、完全在宅を目指す求職者の転職活動をさまざまな面でサポートしてくれます。また経験豊富なキャリアアドバイザーからは、転職成功に近付けるノウハウやキャリア形成のアドバイスをもらえるため安心です。

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