フルリモートワーク可能な企業に新卒で入るのはどうなのか?求人も紹介
新卒採用でフルリモートワークが可能な企業に入ることは可能です。新卒でのフルリモートワークのメリット・デメリットや、実際にフルリモート業務に、新卒社員を導入している企業の事例を紹介します。
新型コロナウイルスの影響により、リモートワークを導入する企業が増えました。また新卒採用でも、リモートワークを勤務条件に明記している求人も見られます。
株式会社学情が行った調査で「勤務スタイル(出社かテレワークか)を重視する」と回答した学生は約6割。リモートワークの有無が、就活生にも影響を与えています。
リモートワークは、一部出社も含まれる場合と、完全在宅の2つに分けられます。今回はフルリモートワークの企業に新卒での入社は可能か、どのような職種でフルリモートワークできるかを解説します。新卒でフルリモートワークするメリットやデメリットもまとめたので、参考にしてください。
新卒でフルリモートワーク可能な企業に就職できるのか
結論から言うと、新卒でフルリモートワークできる企業への入社は可能です。新型コロナウイルスの流行以前は、限られた企業でのみ採用されていたリモートワークですが、近年は多くの企業で取り入れられています。
「リモートワーク」と一口に言っても、フルリモートワークの求人は決して多いとは言えず、特に新卒採用では、一部の企業や限られた職種でのみ導入されています。新卒でフルリモートワークの企業に就職したい場合は、フルリモートワークを導入している企業に絞って就職活動をする必要があるでしょう。
新卒でフルリモートワークできる職種
新卒でフルリモートワークできる職種として、IT系専門職やオフィスワークがあります。主に以下の条件に当てはまる職種で、フルリモートワーク導入が増えているようです。
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職種や業務内容を見ていきましょう。
エンジニア
エンジニアは、パソコン作業がメインです。
特にWeb系のエンジニアで、顧客先への常駐が不要な場合、リモートワークも問題ありません。また、エンジニアは時間ではなく案件での管理が多いため、フルリモートワークに向いています。通勤時間がないリモートワークは、繁忙期の業務効率を上げる一助にもなるでしょう。
しかし、業務によってはセキュリティの問題が発生します。パソコンや企業情報を社外に持ち出せない場合は、リモートワークは難しくなります。
Webデザイナー
Webデザイナーの仕事は、WebサイトやWebアプリケーションのデザインです。パソコンと作業に必要なソフト、オンラインのコミュニケーションツールがあれば完結するため、リモートワークに向いています。
とはいえ、業務ではWebディレクターやエンジニアと連携を取る必要があるでしょう。オンラインでの打ち合わせは便利ですが、場合によっては対面で打ち合わせすることもあります。フルリモートワークでも、出社する可能性があることを念頭に置いておくとよいですね。
SNSマーケター
SNSマーケターは、InstagramやX(旧Twitter)、Facebookといったソーシャルネットワークサービス(SNS)を使って、販売促進やマーケティングを行う職種です。パソコンやスマートフォンを使用して業務を進めるため、インターネットにつながっていればどこでも仕事できます。コミュニケーションもチャットツールを用いることで、フルリモートワークも問題なく行えるでしょう。
デジタルマーケター
デジタルマーケターは、Webサイトや動画、デジタル広告を用いて、マーケティング活動を行う職種です。デジタルマーケターもSNSマーケターと同じく、パソコンを使用する業務がほとんどです。そのため、インターネット環境が整っていれば、フルリモートワークが可能でしょう。
チームとしてデジタルマーケティングを行う場合、オンラインミーティングではスムーズな業務進行が難しいこともあるかもしれません。その場合は、出社での打ち合わせが発生します。
管理業務
事務職のなかでも管理業務は、フルリモートワークが可能です。現在、さまざまなコミュニケーションツールや情報共有ツールがあり、そうしたツールを駆使することで従業員の管理が行えます。オンライン上でシフトや勤怠管理、給与計算までを一貫して行えるソフトもあるため、より効率的にフルリモート業務を進められるでしょう。
一方で、管理業務では個人情報を扱うことも多くなります。そのため、セキュリティやプライバシー保護の観点で、フルリモートワークを禁止している企業もあるでしょう。業務内容によっては、リモートワークだけでなく、出社が必要となります。
採用担当
採用担当や人事業務でもフルリモートワークを取り入れている企業があります。新型コロナウイルスの流行に伴い、オンライン面接が増えたこともあり、採用活動がインターネットを介して行えるようになりました。社内や求職者とのコミュニケーションを、メールや電話、チャットツールを用いて行えることも、フルリモートワークが可能な理由の一つです。
しかし、入社後の研修では、出社が必要になるでしょう。オンラインで研修を行う場合、コミュニケーションに問題が生じたり、スムーズな指導ができなかったりする恐れがあります。特に新卒での採用は、一から業務内容やビジネスマナーを指導する必要があります。フルリモートワークと書かれた求人でも、出社する可能性があるか確認しておくとよいでしょう。
コンサルタント
コンサルタントは、専門的な知識や経験を活かし、企業や組織の問題解決や業務改善のサポートを行います。近年ではオンラインでのコンサルタント業務も増えてきました。対面に比べ、スピーディに業務が進められるため、フルリモートワークに適しています。
コンサルタントでは企業や組織の意向が重視され、プロジェクトの内容によっては、直接会ってミーティングしたり、現地で業務したりすることもあるでしょう。そのため、フルリモートワークであっても、出社や顧客先への訪問があることを念頭に置きましょう。
営業
営業は商品やサービスを顧客に提案し、売上拡大を行う職種です。新規開拓の他、既存顧客のフォローや提案書、見積もり作成なども行います。
一般的には、顧客と対面して商談することが多いでしょう。しかし、現代はオンラインコミュニケーションツールも充実しているため、リモート営業を中心とする企業も増えました。特にB to Bの営業や、インサイドセールスの求人のなかには、フルリモートワークを導入している企業もあります。
新卒でフルリモートワークしている企業の事例
新卒でフルリモートワークを考えている場合は、条件を絞ったうえで就職活動を進めていくとよいでしょう。
この章では、実際に新卒でフルリモートワークを採用している企業の事例を紹介します。
株式会社ニット
株式会社ニットでは、企業に代わってバックオフィス業務をサポートする事業「HELP YOU」を行っています。日本だけでなく、海外35か国のさまざまな場所から、全従業員が完全オンラインで業務に携わっています。
メンバー同士のコミュニケーションはチャットツールやZoomを用い、ミーティングもWeb会議で毎週実施することで、フルリモートワークが実現しました。
同社では、社内の業務チームをサポートするカスタマーサクセスと、新規開拓するリモート営業の職種で、フルリモートワークの新卒採用を実施。
「未来を自分で選択できる社会をつくる」というビジョンの元、新しい働き方の一つとしてフルリモートワークを提唱しています。
note株式会社
note株式会社は、デジタルコンテンツの企画、製作、配信を行う日本の企業です。文章や画像、動画を投稿する「note」という総合メディアプラットフォームを提供しています。
同社では、従業員の環境や希望に合わせ、リモートワークとオフィス出社を柔軟に選べます。フルリモートワークの選択も可能で、フレックスタイムも導入。さらにリモート勤務への手当も支給されるなど、フルリモートワークに適した環境が整っています。
株式会社ガイアックス
株式会社ガイアックスは、ソーシャルメディアやアプリ開発事業を展開する企業です。ネットいじめや女性の活躍推進といった、現代社会の問題解決を目指しさまざまなオンラインサービスやアプリケーションを提供しています。
「新しい働き方」にも着目し、従業員の希望を尊重する形で採用を実施。新卒入社であっても、フルリモートワークできる環境が整っています。またエンジニアだけでなく、ビジネス職でもフルリモートワーク可能で、現在、海外からリモートワークする従業員も多くなっています。
新卒でフルリモートワークするメリット
新卒でフルリモートワークするメリットには、以下があります。
人間関係のストレスが少ない
職場における心配事の一つに、人間関係が挙げられます。特に新卒入社の場合は先輩が多く、コミュニケーションを取る際に緊張することも多いでしょう。
リモートワークは出社勤務に比べ、対面でやり取りすることが少ないため、人間関係のストレスが削減できます。
好きな場所に住むことができる
フルリモートワークの利点として、好きな場所で業務できることがあります。例えば、勤務場所が実家から遠くても、引っ越す必要がありません。また、海外でのリモートワークを許可する企業もあり、自分の希望や家庭の事情に合わせて、働く場所を柔軟に変えられます。
通勤のストレスがない
出社業務の場合、通勤が必要です。場所によっては通勤で片道1時間以上かかり、渋滞や満員電車に巻き込まれることもあります。
通勤時間の削減や労力、ストレスを軽減できるのもフルリモートワークの魅力です。通勤が不要なぶんの時間を、自分のために使うこともできます。さらに渋滞や満員電車のストレスを朝から感じることもないので、始業もスムーズで生産性の向上にもつながります。
新卒でフルリモートワークするデメリット
フルリモートワークにはさまざまなメリットがある反面、デメリットもあります。主なデメリットを、以下に挙げました。
業務に必要なスキルを自力で習得する必要がある
新卒入社の場合、業務内容や進め方、スキルなどを一から学ばなくてはいけません。出社勤務であれば、上司や先輩が近くにいて、わからないことがあってもすぐに相談できる環境が整っています。
コミュニケーションツールを使って相談や報告は可能ですが、文字でのやり取りになるため、うまく意思疎通できないことも考えられます。そのような場合、自力で業務に必要なスキルを習得する必要があるでしょう。
コミュニケーション不足を解決する努力が必要
人間関係の煩わしさが少ない一方で、チャットツールによるコミュニケーションは、対面に比べ意図が伝わりにくい欠点もあります。そのため、思いがけない誤解が生まれ、人間関係のストレスにつながることも考えられます。
コミュニケーションや情報共有をスムーズに行うには、チャットやメールだけでなく、ときにはオンラインミーティングで顔を合わせて話すなど、コミュニケーション不足を解決する努力も必要でしょう。
自己管理能力が求められる
フルリモートワークでは、タスクやスケジュールを自分で管理する必要があります。特に新卒入社の場合、社会人としての経験や企業のやり方に慣れていないことも多く、タスク管理がおろそかになりがちです。
常にスケジュールを確認しながら業務を進めなければならないため、管理能力がない場合、フルリモートワークは難しいでしょう。
新卒でフルリモート可能な求人を探すなら
新卒入社でもフルリモートワークは可能で、実際に新卒向けのフルリモートワーク求人を出している企業もあります。フルリモートワークはメリットが多いものの、新入社員ならではのデメリットもあります。求人を探す際は、フルリモートワークのメリットとデメリットをふまえ、自分に合った仕事を探すのがよいでしょう。
フルリモートで働きたいと考えた場合、まずはインターネットで探すのが気軽でしょう。しかし、フルリモート案件が豊富な求人サイトは意外に少ないもの。
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まとめ
今回は、新卒でフルリモート可能な企業に入社する際の、メリットやデメリットを紹介しました。
新卒でフルリモートワークできる企業への入社は可能です。特にIT系専門職やオフィスワークで需要があり、主な条件は以下の通りです。
- インターネットを通じて、業務が完結できる
- チャットツールやWeb会議ツールを使って、コミュニケーションが取れる
- タスク管理やスケジュール管理を自分で行える
- 成果物や結果に重点が置かれる仕事である
職種はエンジニアやWebデザイナー、管理業務や採用担当などさまざまあります。
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