Webマーケティングの仕事内容とは?フルリモート求人の探し方も解説
近年、企業の販売戦略にはWebマーケティングが欠かせません。マーケターの需要も高まっており、仕事内容を把握しておくとイメージに合った求人を見つけやすくなります。今回はWebマーケティングの仕事内容や適性、求人の探し方を解説します。
インターネットやSNSの普及により、ホームページやSNS、Web広告を活用して集客や商品販売を促進する「Webマーケティング」が一般化しています。企業のなかには魅力的なサイトを構築したり、公式アカウントで商品やサービスの認知度拡大を図ったりするなど、Web上で販売戦略に力を入れるところも増えてきました。
そこで需要が高まっているのが、インターネットを活用した販売戦略を行うWebマーケターです。この記事では、Webマーケターが担う業務の一つである「webマーケティング」に関して、仕事内容と共に求人の探し方も紹介します。Webマーケティングの仕事に興味のある人は、参考にしてください。
Webマーケティングに欠かせない7つの仕事
Webマーケティングには集客、再訪促進、販売の3つの目的があり、さまざまな手法を用いて目標達成を目指します。以下は、Webマーケティングに欠かせない7つの仕事です。
- Webサイト運用
- Web広告運用
- SEO対策
- メールマガジン配信
- SNSマーケティング
- ホワイトペーパー施策
- YouTube運用
それぞれ解説します。
1.Webサイト運用
「Webサイト運用」とは、開設したWebサイトで商品やサービスの情報を発信し、ユーザーの動向を分析したり販売戦略を立てたりする仕事です。業務内容は、以下の通りです。
- コンテンツの編集、更新
- Webサイトの分析、改善
- ユーザーからの問い合わせ対応
- ドメイン、サーバーなど契約情報の管理 など
またWebサイトの運用目的は、サイトを訪れたユーザーに商品価値を伝えたり、商品やサービスの申し込みにつなげたりするなど、企業ごとに異なります。その他、ブランド周知やファン獲得なども挙げられます。
Webサイト運用を行うには、コンテンツの編集スキルはもちろん、問題点を洗い出す力やマーケティングスキルも求められるでしょう。
2.Web広告運用
「Web広告運用」とは、WebサイトやSNS、アプリなどのメディア媒体へ広告を出稿し、商品やサービスの認知拡大や売り上げ向上を図ることを指します。Web広告は広告業全体のなかでも市場規模が拡大している分野のため、今や商品の販売戦略に欠かせないものとなっています。
以下は、Web広告に用いられる広告の種類と特徴をまとめたものです。
種類 | 特徴 |
純広告・バナー広告 | 特定のメディアに対して一定期間表示される広告 |
ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告 |
リスティング広告 | キーワードに応じて検索エンジンの検索結果に表示される広告 |
リターゲティング広告 | サイトを訪れたユーザーに対し、離脱後も追跡して表示される広告 |
アフィリエイト広告 | ブログやSNSに設置し、直接的な売り上げを狙う広告 |
ネイティブ広告 | Webメディアの記事や投稿のように見せる広告 |
リワード広告 | 動画視聴やアンケートの回答でユーザーに報酬が支払われる広告 |
SNS広告 | 各種SNSのプラットフォームに配信する広告 |
記事広告 | Webサイト内のコンテンツで商品をPRしてもらう広告 |
動画広告 | 動画を活用してストーリー仕立てにした広告 |
デジタル音声広告 | 音楽配信サイトやインターネットラジオで流れる広告 |
メール広告 | メールに掲載して配信する広告 |
Web広告運用に携わる場合、以上のなかから商品やサービスに適した広告を用い、マーケティング戦略を打ち出すことが大切です。
3.SEO対策
「SEO対策」とは、Googleなど検索エンジンで特定サイトの上位表示を狙ったり、インデックスを図ったりすることです。なお「SEO」はSearch Engine Optimizationの略称で、日本語だと「検索エンジン最適化」と表現されます。
SEO対策がうまくできれば、検索エンジンから「ユーザーにとって有益なメディア」と判断されるため、検索結果の上位に表示されるようになります。そうなればユーザーの自然流入の仕組みを構築できるため、コストをかけない集客が可能です。
ユーザーからの問い合わせや申し込みなどアクションを増やし、売り上げを伸ばすためにも、SEO対策は必要と言えます。
4.メールマガジン配信
「メールマガジン配信」とは、企業や事業者が見込み客に対し定期購読型のメールを一斉配信することです。マーケティングのなかでも古くから活用されているため知名度が高く、潜在層に商品やサービスの購入を促せるのが特徴です。
令和5年6月に総務省情報通信政策研究所が公表した調査報告書「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、10~60代の平日のインターネット利用項目のなかで「メールを読む・書く」は第3位(40.3分)となり、利用時間の長さがうかがえます。なお、第1位は「動画投稿・共有サービスを見る(51.0分)」、第2位は「ソーシャルメディアを見る・書く(43.3分)」でした。
しかし40~60代に注目するとメールが第1位を獲得しており、年代によっては日常的に利用されているツールと言えます。以上からメールマガジン配信は、企業や事業者が積極的に行うことでより多くの顧客にアプローチできる可能性があり、今なお重要視すべきマーケティング手法と言えるでしょう。
5.SNSマーケティング
「SNSマーケティング」とは、TwitterやInstagram、FacebookなどSNSで、ユーザー同士のつながりや拡散力の高さを活用し、多くの利用者に情報配信することです。企業や事業者がSNSマーケティングを行えば、商品やサービスに興味を抱く消費者と気軽なコミュニケーションを図れるため、結果的に購買へつなげていけるのが特徴です。
SNSマーケティングにはいくつかの方法があり、主な手法を以下に挙げました。
- インフルエンサーマーケティング
- SNSアカウントの運用
- ソーシャルリスニング
- キャンペーン
- 広告配信 など
場合によっては、消費者からレビュー投稿もあり、多くのユーザーに共感してもらうことで、さらなる売上増加も期待できます。SNSが普及する現代において、このようなマーケティング手法は商品の販売促進に欠かせないといっても過言ではないでしょう。
6.ホワイトペーパー施策
「ホワイトペーパー施策」とは、主にBtoBビジネスで活用されるマーケティング手法です。企業のWebサイトに設定されたPDF資料のダウンロード数により、顧客が抱える悩みや課題の解決を図ります。
ホワイトペーパーは掲載情報によってさまざまな種類があり、主なものは以下の通りです。
- 選び方ガイド、チェックシート系
- 最新情報、レポート系
- 業界、職種別資料系
- 導入、購入事例系
- 課題解決系
企業は、これらの情報を掲載したホワイトペーパーの提供と引き換えに、見込み顧客の企業名や役職、メールアドレスといった情報を簡単に入手できます。顧客側は専門性の高い資料を無料で得られる点で、企業と顧客の双方にメリットのあるマーケティング手法と言えるでしょう。
7.YouTube運用
「YouTube運用」とは、企業や事業者がYouTubeチャンネルを開設し、映像コンテンツを用いて商品やサービスの情報を視覚的に訴求する方法です。言葉や文章のみで伝えるよりわかりやすく、ユーザーの興味や関心を引き出しやすいのが特徴です。
またYouTube運用はSNSとの相性も良く、前述のSNSマーケティングを組み合わせると、より多くのユーザーに対する拡散も期待できます。コンテンツの工夫により、企業やブランドのエンゲージメントを高められるでしょう。
このように、Webマーケティングにはさまざまな手法があるため、それぞれ特徴を理解したうえで商品やサービスに最適な方法を選ぶのが大切です。いくつかの手法を組み合わせるなど工夫すると、より効果を感じられるでしょう。
Webマーケティングに向いている人の特徴
Webマーケティングに適性があるのは、以下の人です。
- 論理的に考えるのが得意な人
- 想像力を働かせられる人
- コツコツとした作業が苦にならない人
- 新しい情報や変化に抵抗のない人
それぞれ見ていきましょう。
1.論理的に考えるのが得意な人
Webマーケティングでは数値に基づく分析や、改善施策を考え続ける能力が求められます。そのため、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)から成る「PDCA」を繰り返す、論理的思考のある人が向いていると思われます。
そもそも「論理的思考」とは、起きた事実に対し道筋を立てて考える思考を指し、多くは問題が生じた際に原因と解決策を簡潔に伝えられる人が備えています。論理的に考えるのが得意な人なら、メディアへのアクセス数が減ったり購入率が低下したりした場合でも、ネガティブな状況を打破できるでしょう。
2.想像力を働かせられる人
Webマーケティングは商品やサービスを一方向からしか見られないと、ものの価値を最大限に引き出せません。そのため想像力を働かせ、さまざまな角度から見たり考えたりするスキルが必要です。物事を多角的に捉える力があれば、商品やサービスの打ち出し方に変化をつけられ、より多くの顧客へアピールできる可能性があります。
「このように打ち出したらどうだろう」「あれもヒットしそうだ」など想像力を働かせ、アイデアを出せる人は、Webマーケティングに向いているでしょう。
3.地道な作業が苦にならない人
地道な作業が苦にならない人も、Webマーケティングの仕事に向いている可能性があります。Webマーケティングは商品やサービスを魅力的にアピールする必要があるため、華やかな世界をイメージする人が多くいます。
しかし実際は、1人で黙々と続ける地道な作業がほとんどです。一日中分析シートと向き合い、仮説を立てながらさまざまなパターンを比較検討するシーンもあるでしょう。また、マーケティングは即効性がないため、効果が出るまで数週間から数か月かかるケースも少なくありません。
その間も作業をコツコツと進める必要があるため、地道な作業が得意な人はWebマーケティングに向いているでしょう。
4.新しい情報や変化に抵抗のない人
Webマーケティング業界には変化がつきものです。そのため、新しい情報や変化に抵抗なく、楽しめる人はWebマーケティングに向いています。
例えば、SEO対策の基準となるGoogleは、年に数回アルゴリズムを見直しアップデートするため、内容に合わせたサイトづくりを目指さなければいけません。また商品やサービスを販売する際は、その年や季節によりニーズが変わるため、トレンドを敏感にキャッチして広告に反映する必要もあるでしょう。
このようにWebマーケティングは外部要因に左右される業務が多いため、変化に抵抗のない人なら仕事を無理せずこなしていけるはずです。
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Webマーケティングは出社なしで進められる業務がほとんどのため、さまざまな転職支援サイトや検索エンジンで仕事探しが可能です。検索の際は「Webマーケティング フルリモート」「完全在宅 Webマーケティング」などのキーワードで求人を絞り、希望に合った業務を探すのがよいでしょう。
ただし、求人情報に「リモート可能」と記載があっても、実際は週数回の出社を求められるケースもあるため、事前に確認が必要です。もし効率的にフルリモートワークでWebマーケティング求人を探したいなら、フルリモート正社員に特化した転職エージェント「ReWorks」を活用すると、希望する仕事を見つけやすいでしょう。
まとめ
Webマーケティングは、企業の売上向上を左右する重要な仕事です。インターネットやSNSが普及する現代では、今後ますます需要が高まっていくと思われます。ただしWebマーケティングは決して輝かしい世界ではなく、地道な作業の積み重ねや、商品、サービスの戦略的なアピールが結果につながる点は理解しておきましょう。
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