リモートワークでサボるとバレる?発覚時のリスクと原因・回避方法を解説
上司や同僚の目が届きにくく、心の余裕からサボる誘惑が生まれやすいリモートワーク。仕事とプライベートとの切り替えも難しいため、サボるつもりはなくても、つい仕事以外のことに気を取られてしまうこともあるでしょう。
しかし、就業場所が自宅であっても、勤務時間であることに変わりはありません。万が一、リモートワーク中のサボりがバレた場合、相応のペナルティも想定されます。
今回は、リモートワークでサボりがバレる原因やリスク、サボりを回避するための具体策を解説します。リモートワーク中についサボりたくなる、オフィス勤務のように集中力を保てないなどの理由でお困りの方は参考にしてください。
リモートワーク中にサボるとバレる?
そもそも、リモートワーク中のサボりは企業にバレるのでしょうか?まずはその実態を見ていきましょう。
バレる可能性はある
リモートワーク中のサボりについて、マイナビニュースが2020年10月にアンケートを実施しています。同調査によると、「テレワークの経験がある会員181名」のうち7割以上が、「テレワーク中にサボったことがある」と回答しています。
主なサボりの内容は以下の通りです。
- 昼寝
- 動画サイトの視聴
- ゲーム
- コーヒーブレイク
- 間食
- 子供が泣いてしまい面倒を見ていた
人によってサボりの定義は異なり、昼寝やゲームのように明らかに怠ける行為が挙げられる一方で、子供をあやしていたなど、致し方ない状況も含まれます。また業務中の「間食」や「コーヒーブレイク」は出社勤務でもある程度許容されており、サボりにあたるかどうかは、休憩の長さによるでしょう。
同調査では、サボった人の約3割が上司や同僚に発覚したと答えており、リモートワーク中のサボりがバレる可能性は決して低くありません。
引用:サボったことが上司や同僚に発覚したことはありますか?|マイナビニュース
サボりがバレたときのリスク
前述の通り、リモートワーク中に仕事以外のことをする理由は人によって異なります。なかには、企業からサボりとまでみなされないケースもあるでしょう。しかし、リモートワーク中の昼寝やゲームは非常識です。怠慢・悪質と判断された場合は、内容に応じたペナルティが課されることもあります。
具体的には以下の3つのリスクが懸念されます。
- 人物評価の低下
- 出社勤務への変更
- 懲戒処分や指導の可能性
1.人物評価の低下
リモートワーク中のサボりがバレると、周囲からの信用を失います。サボりはミスとは異なります。ミスは本人の意思に反して起こるケースが多く、主にスキルや経験不足が原因です。
一方、サボりは意図的な行為です。社会人として非常識な行動をとった場合、仮に仕事の成果に直接的な影響を与えなかったとしても、人物評価は下がります。上司から仕事へのモチベーションや意欲、緊張感が低いとみなされるでしょう。そもそも「バレなければ問題ない」と考えている人に、モラルは感じられません。
評価期間の査定に響くだけでなく、以降も当面は重要な仕事を任せてもらえなくなる恐れがあります。人事制度において能力だけでなく人物評価も重視している企業では、昇進が遠ざかるかもしれません。
2.出社勤務への変更
リモートワーク中のサボりが発覚したことで、上司から「自己管理能力が低い」と判断され、出社勤務に変更される場合もあります。
出社勤務では、通勤が必要になります。通勤時間が長ければ、プライベートの時間が削られてしまうでしょう。理想とするワークライフバランスが実現できなくなるかもしれません。しかし、「監視の目がないと怠ける人」とみなされている以上、希望してもリモートワークに戻るのは難しいでしょう。
3.懲戒処分や指導の可能性
リモートワーク中のサボりが改善されなければ、指導や処分を受ける可能性が高いでしょう。問題行動に対し、上司から再三指導があっても改善されず、業務に支障が出ている場合、制裁として懲戒処分が科される恐れがあります。
一般的に懲戒処分は就業規則で規定されており、いくつかのレベルに分かれています。最も軽い処分は「戒告・けん責」で、始末書の提出など書面での反省が求められます。
戒告・けん責によって反省を促しても問題行動が継続し、業務への支障が甚大で企業に損害を与えていると判断された場合は、より重い処分である減給や降格も検討されるでしょう。例えば会議の無断欠席など、周囲への迷惑や業務の進行を妨げたケースです。
減給や降格となれば、実質的な不利益を受けることになります。戒告・けん責の事実だけでも、人事評価において不利になる可能性が高いでしょう。
リモートワークでサボるとなぜバレる?7つの原因
誰にも見られていないと思っても、リモートワーク中のサボりは案外バレやすいものです。そこにはリモートワーク特有の以下の理由があります。
- 業務上関係ないWebサイトの閲覧履歴がある
- 端末に位置情報ソフトが搭載されている
- コミュニケーションに違和感がある
- 業務遂行スピードが明らかに遅い
- パソコン搭載カメラへの映り込み
- パソコンの操作履歴があやしい
- 端末に監視機能が搭載されている
それぞれ解説します。
1.業務上関係ないWebサイトの閲覧履歴がある
リモートワーク中に業務とは関係ないサイトや動画を閲覧した場合、履歴でバレてしまうことがあります。リモートワークでは、自宅で企業貸与の端末を使っている方もいるでしょう。企業側には、貸与した端末が業務上正しく使用されているか確認する権利があり、また物理的にチェックも可能です。閲覧したサイトの具体的なページ名や滞在時間まで特定できることもあります。
企業は、常に従業員の閲覧履歴を監視しているわけではありませんが、見ようと思えばいつでも確認することができます。サボっていた根拠として閲覧履歴を提示された場合、言い逃れは難しいでしょう。
2.端末に位置情報ソフトが搭載されている
企業からパソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンを貸与されることもあります。これらの端末には、セキュリティー対策の一環として位置情報が把握できる機能が搭載されていることがあります。在宅勤務や営業職の従業員の勤怠管理に活用されているケースも少なくありません。
貸与されたスマートフォンを持って外出すれば、在宅でないことはもちろん、具体的な居場所を特定されてしまいます。
3.コミュニケーションに違和感がある
リモートワーク中に上司や同僚から、連絡がくることもあります。チャットやメールの返信が極端に遅いと、違和感を持たれます。会議中でもなく、チャットで呼びかけても返事がなければ「一体何をしているのだろう」と上司は疑問に思うでしょう。
サボっているときに電話が鳴れば、焦ってしまうでしょう。電話の声が明らかに寝起きであれば寝ていたことはバレます。また電話では、周囲の雑音も入ります。車や電車の音、店員の話し声などが電話口から聞こえてくれば、上司は部下が在宅勤務ではなく外出中であることに気付くでしょう。
この他、テレビ会議に頻繁に遅刻する、慌てた様子で参加するなどの行動からもサボりを疑われます。
4.業務遂行スピードが明らかに遅い
資料作成が進んでいない、締め切りを守らないなど、業務遂行スピードが明らかに遅いのも、サボりを疑われる要因になります。上司は部下一人ひとりの能力を踏まえて仕事を割り振っています。仕事内容は大きく変わらないのに出社勤務と比べ明らかに進捗が遅ければ、違和感を持たれるのは当然です。
さらにタスク管理ツールの導入により進捗状況が可視化され、上司も業務の進捗スピードを把握できます。
スピードだけでなく、ミスを連発する、資料のつくり込みが甘いなど、業務の質が著しく低下した場合もサボりへの疑念を持たれます。
5.パソコン搭載カメラへの映り込み
テレビ会議でバーチャル背景にするのを忘れ、自宅の状態が映り込むこともあります。その際、背景にゲーム機やつけっぱなしのテレビが映り込むと、上司は「さっきまでサボっていた」と思うでしょう。
またたとえサボっていなくても、プラモデルや漫画など趣味の品々やお菓子が映り込むと、仕事に集中していない印象を与えます。
映り込みについては、パソコンの画面共有を行う際にも注意が必要です。ネットサーフィン中に業務とは関係ないWebサイトを閲覧していた場合、画面共有の際にうっかり相手に見られてしまい、気まずい思いをすることがあります。
6.パソコンの操作履歴があやしい
パソコンの操作履歴からもサボりはバレます。ログイン・ログアウト時間が不規則、長時間作業していない、同じ作業を繰り返している、私的なアプリがインストールされているなど、さまざまなパターンが考えられます。
企業貸与のパソコンにはメールやチャットのログも記録されており、分析すればサボりかどうか判断できます。宛先や件名はチェックされるでしょうし、社外と頻繁にやり取りする仕事の割にメールの送受信が少ないと、サボりを疑われます。業務と関係ない私用チャットツールをインストールしていた場合、やり取りの履歴を確認されるかもしれません。
7.端末に監視機能が搭載されている
端末に監視を目的とした機能が搭載されている場合もあります。パソコンの起動時間を把握する他、定期的にデスクトップ画面をスクリーンショットしたり、カメラの顔認証機能を使った在籍判断ができたりします。監視機能が搭載されている場合、高確率でサボりはバレるでしょう。
リモートワークのサボりがバレたら謝罪一択
サボりがバレた場合は、素直に自分の非を認めましょう。言い訳したり、責任転嫁したりすると、余計に印象が悪くなります。ただし、謝罪だけでは上司の信頼を回復するのは難しいでしょう。
謝罪に加え、サボった理由や再発防止策の報告も必要です。仕事へのストレスやモチベーションの低下、体調不良など、具体的な理由があれば上司に相談しましょう。再発防止策を提案することで、心からの反省が伝わり、信頼回復につながっていくはずです。
その後は、気持ちを切り替え集中して仕事に取り組みましょう。すぐ同じことを繰り返した場合、本質的にモラルが低いとみなされます。常習化すると、前述の懲戒処分を受ける可能性もあります。
リモートワークのサボりを回避する4つの方法
リモートワーク中のサボりを防ぐ方法を知りたい方もいるでしょう。サボりの回避策は、主に以下の4つがあります。
- 時間管理を徹底する
- 作業環境を改善する
- 一日のタスクを明確にする
- やりがいのある仕事に転職する
それぞれポイントを解説します。自身に有効なものを取り入れましょう。
1.時間管理を徹底する
自宅でのリモートワークはオンとオフの切り替えが曖昧になりやすく、サボりを生む要因になります。まずは出社勤務と同様、始業・終業時間を明確にすること。始業後は「今は作業時間中である」ことを意識し、集中して業務に取り組みましょう。時間管理の徹底は、リモートワークでの働き過ぎを防ぐうえでも大切です。
長時間の連続作業は、疲労からパフォーマンスが低下します。こまめに休む他、2~3時間ごとに30分程度の長めの休憩を取って気分転換したり、ストレッチしたりすることで、仕事に集中しやすくなります。時間管理術の一つであるポモドーロ・テクニックを取り入れるのもよいでしょう。ポモドーロ・テクニックとは、タイマーを使って集中する時間と休憩を繰り返すことで効率をアップさせる手法です。
2.作業環境を改善する
集中して業務に取り組める状態か、改めて作業環境を見直しましょう。前提として、作業に集中できるスペースが必要です。テレビや漫画など娯楽が目に入ると、気が散りやすくなります。業務専用の書斎が理想的ですが、難しい場合はデスクを壁に向けて仕事すれば、余計なものは視界に入りません。
長時間の作業に適したデスクやチェア、安定した通信環境も必須です。快適に業務を行うため、仕事に適した明るさや温度、雑音が入りにくい環境も大切です。自宅で難しければ、近隣のコワーキングスペースの利用も検討しましょう。
3.一日のタスクを明確にする
始業までにその日のタスクを明確にしておきましょう。定時までに何をどこまで済ませるか明確にし、進捗状況を記録していくことで、仕事の効率を高められます。タスクが複数ある場合は、重要度や期限を考慮し優先順位を決めましょう。
確実に進めるには、タスクを適度に細分化し、それぞれの進捗状況を可視化することが大切です。タスク管理ツールやToDoリスト機能のあるアプリを使えば、手間なく進捗管理でき、上司にも共有できます。多少連絡がなくても、タスクが着実に進捗していれば、サボりとは思われないでしょう。
タスクの可視化は仕事の全体像の把握にも役立ちます。納期までにタスクを完了するには、残りをどのくらいのスピードで進めればよいか、サポートが必要か判断しやすくなります。
4.やりがいのある仕事に転職する
これまでの回避策を試しても、業務に集中できない場合は、仕事への意欲が低下しているかもしれません。一時的なものではなく、将来的にも今の仕事に興味が持てそうにないときは、上司に相談し担当業務を変えてもらう、別の部署に異動させてもらうことも検討しましょう。
それでも状況が改善されなければ、他のやりがいのある仕事に転職するのも選択肢の一つです。自分のこれまでの業務経験を棚卸しして、どのような仕事ならやりがいを感じられそうか、自己理解を深めましょう。その際「リモートワークを続けたい」など、譲れない条件を整理しておくことも大切です。
最後に|リモートワークをサボらない環境・仕事選びがしたい方へ
リモートワークでは、出社勤務以上に自己管理能力が問われます。主体的にオンとオフの切り替えを習慣づけるようにしましょう。集中して取り組むには、作業環境も肝心です
サボりの原因がリモートワークではなく、仕事内容そのものにある場合には、転職も視野に入れてもよいかもしれません。
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