ITエンジニアが派遣として働くうえでのメリット・デメリットについて解説

まずは、派遣エンジニアのメリットについて解説します。

さまざまな経験を積むことができる

派遣エンジニアは「さまざまな経験を積むことができる」というメリットがあります。

派遣先ごとに仕事内容が異なるため、必要とするエンジニアのスキルも異なるので派遣先ごとに異なる経験を積むことが可能です。

将来的にフリーランスのエンジニアとして働くうえで、さまざまな案件を幅広く受けられる足掛かりになるでしょう。

人脈が広がる

派遣エンジニアには「エンジニアとしての人脈が広がる」というメリットがあります。

派遣先ごとにさまざまな人と関係を持つため、派遣先が変わるたびに新しい人脈を形成可能です。

これも将来、エンジニアとして転職する際やフリーランスとして活動する際の足掛かりになりますので、コミュニケーションスキルを活かして幅広く人脈を形成しておきましょう。

仕事を選ぶことができる

派遣エンジニアは「仕事内容を選べる」というメリットがあります。

正社員のエンジニアの場合、上司からの指示には基本的に従う必要があり、仕事内容の選択肢はありません。

しかし、派遣の場合は仕事内容ベースで派遣先を選ぶことができるため、やりたい仕事・経験したい仕事に合わせて仕事内容を選択する余地があります。

独立の足掛かりになる

派遣エンジニアは「フリーランスや独立起業の足掛かりになる」というメリットがあります。

派遣エンジニアはさまざまな派遣先に出向いて仕事をするため、幅広い人脈やスキルの形成を可能とするのです。

幅広い人脈とスキルは独立する際に必ず役に立ちますので、将来フリーランスエンジニアとして幅広く活躍したい場合や、起業して一国一城の主になりたいといった人生プランを考えている方にとって、派遣エンジニアとしての働き方は有力な足掛かりとなるでしょう。

「先輩エンジニアからの一言コメント」

「派遣＝下に見られる」という印象を持たれることもありますが、エンジニアは実力主義の世界でもありますので、実力の伴うエンジニアであれば派遣でも派遣先や周囲から尊敬されることは十分に考えられます。

さまざまなメリットがある派遣エンジニアの働き方ですが、以下のようなデメリットもあることは十分に理解して働き方を選択することをおすすめします。

仕事内容に一貫性が確保できない

派遣エンジニアには「仕事内容が一貫性を持たない」というデメリットがあります。

派遣先ごとに異なる仕事内容になるため、似たような案件でも微妙に違う部分があるため、1つのスキルを突き詰めるという働き方が難しいです。

将来のキャリアパスから考えて、特定のスキルを徹底して磨きたい場合にはおすすめできない働き方であるといえます。

雇用が不安定

派遣エンジニアには「雇用が不安定である」というデメリットがあります。

これは派遣社員に一般的なデメリットではあるのですが、正社員と比較すると雇用が安定せず、待遇にも大きな違いがある現場が多いです。

エンジニアとして安定して働きたいという場合には、どうしても実力や実績が物を言うため、その点に自信がない場合にはおすすめできない働き方となります。

肩書に不安が残る

派遣エンジニアには「肩書に不安が残る」というデメリットがあります。

正社員と比較すると「派遣で働いている」という肩書は、どうしても社会的な信用を得ることが難しいでしょう。

また、派遣という肩書は重要な仕事を任せてもらえない可能性が高く、この点も正社員と大きな違いがあるといえます。

正社員で確固たる肩書が欲しいという場合には、派遣社員という働き方はおすすめできません。

「先輩エンジニアからの一言コメント」

派遣エンジニアという働き方は、ある意味で正社員以上に精神的なタフさが求められる働き方であるといえます。実力主義の世界で「我が道を行く」という姿勢を維持できる自信がなければ、まずは正社員を目指して実績を積んで自信を持つことをおすすめします。

ITエンジニアが派遣として働くことにはさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットがあることには十分注意して働き方を選択する必要があります。

ご自身のエンジニアとしての将来像をしっかりと思い描き、そこに派遣としての働き方がマッチするのであれば、派遣として経験を積んでいくのも良いでしょう。

派遣の働き方をしっかりと理解し、ご自身の進む道にマッチするかどうかを入念に検討し、働き方を決めてください。