完全リモートのエンジニア、その働き方のメリット・デメリットを解説

昨今、働き方改革などさまざまな影響により「リモートワーク」が推進されています。
ITエンジニアにも、いわゆる「完全リモート」と呼ばれる働き方をしている方がおられますが、実際に完全リモートで働くことにはどのような意味があるのでしょうか?
そこで、完全リモートのエンジニアの働き方のメリット・デメリットについて解説します。

完全リモートのエンジニアの働き方のメリット・デメリットについて解説

完全リモートのメリット

完全リモートになると、以下のようなメリットが発生します。

 

通勤時間がなくなる

完全リモート最大のメリットといえば「通勤が不要になる」ことです。

リモートワークは自宅など社外の空間で仕事をしますので、自宅を仕事場所に選べば通勤する必要は全くなくなります。

例えば、今まで通勤に1時間を費やしていた場合は、その1時間(退勤合わせると2時間)を仕事やプライベートなど、好きな行動に充てることができるのです。

また、通勤時の心身のストレスも解消できるため、万全の状態で仕事に向き合うことができます。

今まで、通勤が負担になっていたエンジニアにとって、完全リモートの働き方は大きなメリットがあるのです。

 

仕事環境を好きにカスタマイズできる

完全リモートになることで「仕事環境を好きに構築できる」というメリットがあります。

職場によって異なりますが、あまり好き勝手に仕事環境を変えることは難しいでしょう。

しかし、自宅で仕事をするのであれば、好きにいじることができる自宅がそのまま仕事場になるので、快適な環境で仕事を進めることができます。

空調も好きな温度で使えますし、観葉植物や絵画などで目の保養をしながら、おやつを食べながら仕事をするなんて夢のような空間を作り出せるのです。

 

家事や子育てとの両立がしやすい

完全リモートになれば「家のことと仕事を両立しやすい」というメリットがあります。

日本だと特に女性がそうですが、出産や育児、家事をこなすために仕事を辞める方は少なくありません。

最近では主夫も多くなってきましたが、とにかく「家のこと」に時間を費やすために仕事を諦める方は多いです。

しかし、完全リモートは自宅を仕事場にできるので、エンジニアとして働きながら、家のことをこなすことだって不可能ではありません。

そのため、職場復帰したい元エンジニアにとって、完全リモート可能な求人はとても魅力的なのです。

 

エンジニアとは基本的に相性が良い

完全リモートは、仕事内容によって相性が異なりますが、エンジニアの仕事は「リモートワークと相性が良い」というメリットがあります。

一般的なエンジニアの仕事は、パソコンを使うことで完結できる仕事内容が多いのです。

そのため、インターネットを介して情報をやりとりできる環境(セキュリティ等を含む)が整っていれば、会社に出勤しなくても自宅にいながら自身の仕事を完遂できます。

昨今はりモートワーク向けのツールも数多く登場しており、リモートワークの環境を整えやすくなったことも後押ししています。

 

「先輩エンジニアからの一言コメント」

知り合いのエンジニアの中には、完全リモートになったことで通勤時間の3時間を好きな時間に充てられるようになった方がいます。その方は、スキルアップのための勉強にその時間を費やしたことで、エンジニアとしての活躍の場を広げることに成功しています。

完全リモートのデメリット

さまざまなメリットがある完全リモートのエンジニアですが、どうしても以下のようなデメリットの発生を完全回避することは難しいでしょう。

 

コミュニケーションの質を維持するのが難しい

完全リモートは「コミュニケーションの質が下がる恐れがある」というデメリットがあります。

昨今では遠隔会議用ツールなど多数のコミュニ委ケーション用ツールが登場しているとはいえ、どうしても対面形式の会話と比べるとコミュニケーションの質が落ちることは避けられないでしょう。

エンジニアの仕事はメンバーやクライアントとのコミュニケーションが重要なので、いかにしてコミュニケーションの質を落とさずに仕事を続けられるかは重要な課題となります。

 

仕事効率は本人次第になる

完全リモートは「仕事効率を落とす可能性がある」というデメリットがあります。

通勤時間を仕事に費やせるとはいえ、人の目がある会社と比べると自宅仕事はどうしてもサボりがちになる方も少なくありません。

いかにして自分を律し、会社と同レベルの緊張感で仕事を進められるかは無視できない課題です。

 

パソコンやセキュリティのスペックが問題

完全リモートは「仕事道具の質」の問題もあります。

エンジニアの仕事はパソコンが必須、会社から供与されるのであればまだしも、マイパソコンを使う場合だとパソコンとしてのスペックや、通信時のセキュリティなどの課題が残るのです。

この点は会社ときちんと相談し、仕事環境を整えるために必要な費用や手段についてきちんと取り決めておきましょう。

 

一部のエンジニアとは相性が悪い

完全リモートは「仕事内容によっては相性が良くない」というデメリットがあります。

例えば「サーバーエンジニア」のように、物理的な機器の管理など、会社などの場所に足を運ばなければできない仕事内容も少なくありません。

エンジニアとしての仕事内容次第では、リモートワークとは縁遠いと感じることになるでしょう。

 

「先輩エンジニアからの一言コメント」

リモートワークには「完全型」と「一部型」があります。一部型のリモートワークの場合、週に何回かなどの頻度で出社する必要があります。これから求人を探す場合、完全か一部か、きちんと把握して応募しましょう。

まとめ:メリット・デメリット双方を理解して働こう

完全リモートの働き方は、ITエンジニアにとってメリットもデメリットもあります。

メリットを最大化するためには、いかにデメリットの発生リスクを抑えられるか考えることが重要です。

エンジニアとして働くうえでどのようなリスクが発生するのか理解したうえで、職場のメンバーや上司などの関係者ときちんと相談して、完全リモートのメリットを最大化できるような働き方を実現しましょう。