エンジニアもプログラミング知識がないと生き残れない!学ぶ8つの方法

IT系のエンジニアを目指す人は、プログラマー経験者であることも多いでしょう。システムエンジニアやフロントエンジニア、インフラエンジニアになると、主な仕事は顧客との折衝やシステムの要件定義となり、プログラムの現場からは少し離れます。
では、プログラミングの知識は不要なのでしょうか。エンジニアに必要な知識とプログラマーとの違いについて解説します。プログラミングを学ぶ8つの方法についても紹介するので、スキルアップしていきたい方はチェックしてください。

エンジニアに必要な知識とプログラマーとの違いについて解説!

エンジニアに必要な知識とは

ICTの発達により、あらゆる分野でIT技術が使われるようになってきました。IT系エンジニアは日々進歩する技術に対応しながら、顧客のニーズに最適解を提示することが求められます。エンジニアに必要な「IT」「PC」「プログラミング」知識について解説します。

ITに関する知識

IT系エンジニアは、IT技術のトレンドや最新のセキュリティ対策、SNSの流行など、インターネット関連の情報について敏感である必要があります。

強い好奇心や探求心を持って、楽しみながら学習していける人は適性があるといえるでしょう。

PC操作スキル

IT系のエンジニアにとって、PCは重要な仕事道具です。コミュニケーションツールとしての活用や企画のプレゼン・デモ実演、一般の人なら触らないような深い部分までの設定変更、トラブルシューティングなど、PCでできることを知っておくとよいでしょう。

PCをどう使いこなすかによって、顧客へ提供できるサービスの質も変わってきます。

プログラミングに関する知識

IT系エンジニアはプログラマーへの的確な指示が必要となる仕事です。「必要なプログラミング言語は何か」「何が実現できるか」「工数・人工・予算はどのくらいか」など、プロジェクトの管理工程はエンジニアの判断にかかっています。また、顧客向けにプログラミングをわかりやすい言葉で解説するような場面もあるでしょう。

プログラミング知識がないとエンジニアにはなれない?

IT系エンジニアのひとつである「システムエンジニア」は、顧客との折衝が主な仕事となるため、具体的なプログラミングの知識がなくても業務を進行できることがあります。新卒入社や転職でIT業界に入った当初はプログラミングの勉強をしていても、日々の業務で忙しく、最近の動向にはついていけていないという人もいるでしょう。

しかし、プログラミングの知識をブラッシュアップしないままでは、さまざまなデメリットが生じてきます。

エンジニアとプログラマーは違う

プログラマーは「〇つのプログラム言語を扱えます」「〇〇のWebサイトを構築しました」など、具体的な自己アピールがしやすく評価も得られやすいでしょう。

しかし、プログラミング知識のないエンジニアは「お客さまとのスムーズな商談」「プロジェクトの進行管理」「他部署との連携」など人間関係がカギとなる業務が多く、正当な評価が得られにくいと感じるかもしれません。

プログラミング知識はあった方がいい

システムエンジニアであれば顧客からの「webでこんなことがしたいんだけど」という質問にその場で「実現可能かどうか」「予算・納期がどのくらいになるか」を答えられるのが理想です。しかし、プログラミング知識がなければ「持ち帰って検討します」と答えるばかりで、信頼を得られにくくなってしまうでしょう。

また、プログラミングの知識がないまま要件定義をしては、プログラマーへの指示が曖昧になったり、実現不可能なオーダーで社内環境をブラック化させたりしてしまうかもしれません。

転職しづらくなってしまう

IT系企業の求人では「〇〇言語のプログラミング経験」が条件に掲げられていることが多く、プログラミング知識がないままの転職活動は困難の道となるでしょう。プログラミング知識不要の求人もまったくないわけではありませんが、満足できる報酬が提示されているとは限りません。

勝手よく使われてしまう

プログラミング知識のないシステムエンジニアは、会社からみると「どう扱ってよいかわからない人材」とみなされてしまうことがあります。

開発の現場で進行が遅れ、フォローが必要になった場合にも頼りにできないとなると、「もっとよい人材が入ってくれれば」「いつ変わってもらってもいい」という考えから、疲弊するまで勝手よく使われてしまうことにもなりかねません。

技術発展についていけなくなる

IT系エンジニアが「現状維持」のまま仕事をしていると、技術発展から取り残されてしまうでしょう。顧客から「わかる人を担当につけてくれ」といわれるようになったり、技術とサービスのマッチングがAIに置き換わったりと、気がつけば仕事がないという状況になってしまいます。

昇進や独立が遠ざかる

IT業、とりわけIT系のエンジニアが人気の理由は、一般的な職業と比べて高収入が期待でき、独立後もそれを維持しやすい点にあります。しかし、プログラミング知識のないままでいると、よりスキルの高い人物が先に昇進したり、仕事の幅の狭さから独立しようにもめどが立たなかったりと将来設計にも影響してくるでしょう。

エンジニアがプログラミング知識をつける方法

「プログラミング知識がない」ままでは将来が不安だと感じる方は、学びのスタイルを見直して知識をつけていきましょう。すでにエンジニアとして就業している人がトライしやすいプログラミング知識をつける方法について、8つご紹介します。

本を使って学ぶ

すぐにでも取り組める手軽な方法が、プログラミングを学ぶための書籍を使って学ぶ方法です。しかし、プログラミングはPC操作をしてこそ身につく面もあるので、理論的なものよりも実践問題が豊富に掲載されていたり、付録DVDなどで実際に操作できたりするものがおすすめです。

社内のプログラマーに教えてもらう

IT会社に勤めているのなら、目標としたいプログラマーや周辺知識に詳しいエンジニアがすぐ近くにいるはずです。自身の困り感を素直に相談すれば、必要な知識を得るための手助けをしてくれるかもしれません。

プログラミング教室に通う

社会人向けのプログラミング教室やオンライン教材の活用もおすすめです。ある程度費用もかかりますが、「わからないことを気兼ねなくとことん聞ける」という環境をつくれます。

オンライン教材には無料のものもあるので、自身の現状把握にいくつか利用してみるのもよいでしょう。

ひたすらコードを書き起こす

書籍やオンライン教材を眺めているだけでは「身につく」とはいえません。プログラミングの基礎ができたら、実際にコードを書いてみて、稼働するかどうかテストしてみましょう。エラーやバグをひとつひとつ潰していくことで、プログラミングの勘所が養われていくでしょう。

基本演習から難易度の高い問題へと挑戦できるオンラインコーディングサービスを利用すれば、レベルアップしていく実感が得られます。

IT系の勉強会に参加する

最新のITトレンドやセキュリティ対策を知るには、IT系の勉強会への参加がおすすめです。IT系のイベントを検索できる情報サイトもあるので、講義方式や発表会方式、交流会形式などの勉強会へ積極的に参加してみましょう。参加者同士の交流は、モチベーションを高めるのにも効果的です。

安い単価で仕事を請け負ってみる

独学で得たプログラミングの知識が実社会で通用するかどうか試してみるのにうってつけなのが、副業として難易度の低い仕事を請け負ってみることです。クラウドソーシングサービスを利用すれば、「平日夜だけ」「土日だけ」といった働き方でプログラミングの仕事をみつけることができます。

スマホアプリで学ぶ

まとまった時間がとれないけれど、プログラミングを学びたいという場合には、スマホアプリもおすすめです。スライドで解説しているものや動画サービス、チャット形式などさまざまなサービスが提供されているので、使いやすいものを選びましょう。いずれもスキマ時間に自分のペースでコツコツと進めることができます。

家庭教師を雇う

「プログラミングをきちんと学びなおしたい」「独学では不安」という場合には、家庭教師を利用するのもよいでしょう。Web会議システムでつながるオンライン家庭教師なら、自宅でもマンツーマンの専門的な講義を受けることができます。

まとめ

IT系のエンジニアとしてキャリアを積んでいくためには、日々進化している業界情報や技術スキルをアップデートしていく努力が必要です。

プログラミング知識がないままに目の前の仕事に追われていると、気がついたときには「将来設計がしにくい」「キャリアチェンジできない」「使い捨ての人材扱いされる」など望まぬ事態に陥ってしまうかもしれません。

エンジニアとして生き残るために、今一度プログラミング知識という武器を見直してみてはいかがでしょうか。