完全在宅で働く事務の正社員とは?求人の探し方やメリットをご紹介!

完全在宅勤務を導入する企業が増えたことにより、在宅で働ける事務の求人も増加傾向にあります。今回は正社員で働く在宅ワークの事務について詳しく解説していきます。メリット・デメリット、仕事に活かせる資格など、ぜひ参考にしてください。

事務のフルリモート正社員!メリット・デメリットとおすすめの資格を紹介

完全在宅ワークの事務の仕事とは?

時代の変化により、近年はさまざまな企業が完全在宅ワークを導入しています。結婚や出産、家族の介護などライフステージの変化により、在宅勤務を希望する人が増えていることもその要因の1つです。企業は在宅ワークを導入することで、自宅から企業への出勤が難しい優秀な人材を正社員として確保できます。

在宅で行える人気の仕事に事務があります。人と接する接客の仕事や、専門的な機器が必要な仕事は在宅では難しく、やはり出勤する必要があります。しかし、事務の仕事は多くの場合、パソコンとインターネット環境が整えば完了できる業務なので、在宅勤務に向いているのです。

完全在宅ワークの事務の探し方

完全在宅ワークで行う事務の探し方をご紹介します。基本的に、出勤して現地で働く求人を探す場合と仕事の探し方は変わりません。しかし、ハローワークの求人では「在宅勤務」とあっても、定期的に出社の必要がある仕事も掲載されているので注意しましょう。

・求人サイトで検索する

まず、求人サイトで求人情報を検索してみましょう。「完全在宅 事務」「完全在宅 事務 正社員」などと、希望する条件のキーワードを入れると該当する仕事を見つけられます。

「完全在宅 事務 東京都」など居住地を入れて検索しても良いですが、出勤する必要がなければ居住地を問わない場合もあります。より多くの求人からあなたに合う仕事を見つけるために地名は省いても良いでしょう。

全国どこにいても働ける点が在宅勤務のメリットです。しかし、中には在宅勤務といっても、「週に1回出勤が必要」、「研修や会議のときのみ出勤」などの条件が付されている求人もあります。応募前に求人の詳細をチェックしましょう。

・情報サイトから応募する

気になる求人が見つかったら、求人情報サイトから応募してみましょう。多くの求人情報サイトはそのサイト上で応募可能です。近年は、ビジネスSNSのwantedlyのような変わった採用手法を取り入れた求人情報サイトもあります。wantedlyでは「応募」ではなく「話を聞きにいきたい」といったかたちで最初のアプローチをするシステムです。

求人情報サイトは他にもリクルートエージェント、エン転職、dodaなどさまざまなサイトがあります。応募、選考、採用決定までの流れに関しては各求人情報のページにて詳細を確認できますよ。応募方法やサポートサービスの充実度などを確認して、自分に合ったサイトを中心に利用していきましょう。

・面談を含めすべてWeb上で完結することもある

完全在宅勤務の仕事は、採用決定までをすべてオンラインで完了できる求人も多くあります。面接なしで完了する場合や、面接があってもWeb面談のみという場合も珍しくありません。

応募フォームへの入力や必要書類の送付のみで完了するため、面接が苦手な方にとってハードルが低いことがメリットです。しかし、面接なしの場合は「入社前に質問や相談がしづらい」「一緒に働く人の顔がわからない」といったデメリットもあります。

面接なしの場合も、疑問や質問はメールやチャットでその都度確認するようにしておきましょう。

完全在宅ワークでする事務のメリット

完全在宅ワークでする事務の仕事には多くのメリットがあります。メリットがわかった上で仕事を探すと、優先すべき条件も明確になるのでおすすめです。

・通勤時間を短縮でき、余裕が持てる

在宅で働くことにより、出勤時間を短縮できます。出勤に片道30分かかる場合は合計1時間。片道1時間かかる場合は合計2時間。それぞれ本来通勤にかかる時間を家事や趣味の時間に充てられることがメリットです。また、時間だけでなく満員電車に揺られるストレスから解放されることも嬉しいポイントですね。

通勤時間を短縮することは、単純に「時間ができる」というだけではありません。通勤時間がなくなることにより、満員電車に揺られるストレスや体力的な負担、感染症のリスクが軽減されます。通勤ラッシュのない毎日は、心身の健康に良い環境だといえるでしょう。

・時間を有効に使える

育児や介護と仕事を両立させたい場合、家族の都合と仕事の時間の兼ね合いに悩むことも多いでしょう。子どもの急な発熱、家族の通院の付き添いなど、突発的に発生する家庭の事情に対して、在宅勤務であれば時間を有効に使えるため働きやすい点がメリットです。

育児や介護で働くことが難しいけれど、経験豊富でスキルを持っている方も多いのではないでしょうか。そんな人材も在宅勤務であれば仕事ができるという点は、企業にとってもメリットです。在宅勤務という働き方を選択することによって、自分の持っている経験やスキルを活かした働き方ができるようになります。

・好きな場所で働ける

完全在宅ワークなら、好きな場所で働ける点もメリットとしてあげられます。特に事務の仕事の場合、パソコンとインターネット環境が整っていれば、働く場所を選ばないことがほとんどです。

憧れの企業が遠方にある場合、出勤での勤務では働くことが難しいですよね。しかし、在宅勤務であれば本来縁がなかった企業にもエントリー可能です。

企業との雇用契約の条件にもよりますが、カフェやコワーキングスペースを利用して働ける場合もあります。好きな場所でリラックスしながら働けるのは理想的ですね。

また、家族の転勤など、家庭の事情により引っ越しをしなければならない場合もあるでしょう。在宅勤務であれば退職や転職をせず、続けられる点もメリットです。

・人間関係のトラブルに悩みにくい

出勤して働いたときに人間関係のトラブルで悩んでしまった経験はありませんか。「考え方が合わない上司との対応に疲れてしまった」、「チームに派閥があり職場がピリピリしている」など、人間関係のトラブルに見舞われると楽しく働くことも難しいですよね。

完全在宅ワークであれば、自宅でリラックスしながら自分のペースで働けるので、人間関係のトラブルに悩まずにいられる点がメリットです。

人間関係で疲れて退職したけど働かなければならない、といった方にも在宅ワークの仕事はおすすめです。一度1人でゆっくり働いてみてはいかがでしょうか。

また、会社の親睦会や飲み会など、業務以外の集まりが苦手という方にも完全在宅ワークはおすすめです。遠方で働いている場合は誘われる機会が少なく、断る際にもメールなら断りやすいでしょう。

・自由な働き方ができる

完全在宅で働く事務の仕事は正社員だけでなく、契約社員や業務委託など好きな働き方を選べます。給料面や福利厚生面を重視して正社員という働き方を選んでいても、家庭の事情により難しくなることもあるでしょう。

そんなときは、より働き方を自由にできる契約社員や業務委託のフリーランスにも転身できます。在宅勤務でも正社員の経験があれば、業務委託の中でも高レベルな案件に対応できるでしょう。正社員で事務の仕事をしていれば、必要に応じて働き方をスムーズ変えられる点はメリットといえます。

より自由に働くためには資格があると有利です。

完全在宅ワークでする事務のデメリット

メリットがある反面、注意しておきたいデメリットもいくつかあります。在宅勤務に挑戦する前にデメリットを知っておくことで対策をとれるので、自分に当てはまる項目はないかチェックしておきましょう。

・自己管理能力が必要

完全在宅ワークの場合周りに他のスタッフが誰もいないため、自己管理ができなければつい気を抜いてしまう点がデメリットです。企業としても在宅勤務の社員の働き方を常に確認することが難しいため、自己管理に委ねられているのが現状です。

また、真面目すぎる方も在宅勤務は不向きかもしれません。自宅で働いているとプライベートとのオンオフがつけられず土日も働いたり、必要以上に残業したりしてしまう可能性があります。勤務時間とプライベートにメリハリをつけて、働く時間には集中して休みもしっかり確保して取り組むようにしましょう。

・良好な人間関係を築くのが難しい

完全在宅勤務といっても、企業のスタッフとはコミュニケーションをとらなければなりません。出勤して働く場合は相手の顔を見ながら、わからないときには画面を見てもらいながら仕事を進められます。しかし、在宅勤務では意思の疎通がうまく図れないことがあります。

特に、メールやチャットで業務のやりとりをする場合は、正しい情報が伝わらないことや、誤解が生じることもあるでしょう。表情や声のトーンで気持ちが伝わる対面の仕事と異なり、文章のみのメールでのやりとりは人柄が伝わりにくくなります。

良好な人間関係を築くことは業務を円滑に進めることにつながります。伝わりづらい内容の質問や難しい情報の共有をするときには画像や電話も使ってコミュニケーションをとるようにしましょう。メールやチャットでやりとりするときに、相手を気遣う一文があると思いが伝わりやすくなりますよ。

・業務の共有がしづらい

在宅ワークでは他の社員と接する機会が減るため、業務の共有がしづらくなります。例えば、仕事を始めたばかりのときは、わからないことが多数あるのではないでしょうか。対面で働いているときには気軽に直接聞けることが、在宅ワークでは質問しづらいということが考えられます。

リモート研修の機会を取り入れている企業は多くあります。しかしやはり対面での研修よりもスムーズにいかないことが多々あるでしょう。認識にズレが生じるとその後の業務も間違ったまま進んでしまう可能性があります。伝達事項はその都度確認し、必要な情報が伝わるように工夫することがポイントです。

在宅勤務の事務で必要なスキルは?

在宅勤務で働く事務の仕事は「初心者歓迎・未経験者OK」というこれまでの経験や今までの職種を問わない募集が多くあります。

しかし、仕事を始めるにあたって必要とされる最低限のスキルはあると考えておきましょう。「パソコンスキル」「コミュニケーション能力」「スケジュール管理能力」の3つについて紹介するので、よりスムーズに事務の仕事を自宅で始めるために、ぜひ参考にしてください。

・パソコンスキル

事務の仕事にパソコン関連のスキルは必須です。データ入力、経理、総務などさまざまな事務の仕事がありますが、どの仕事をするにしてもパソコンを使うことになるでしょう。OfficeのWord、Excel、Googleのドキュメントやスプレッドシートなどの基本的操作をできるようにしておきましょう。

オンラインミーティングにzoomを使用したり、チャットツールのChatWorkやSlackを使ったりすることもあります。事前に自宅で使用方法を確認するなど、スムーズにツールが使えるように準備しておくことが大事です。

また、経理などの仕事では、専門的なソフトを使用することもあります。初めての場合は研修の期間を設けてもらい、習得するようにしましょう。

・コミュニケーション能力

完全在宅の仕事であってもコミュニケーションスキルは必要です。事務の仕事では、パソコンにデータ入力したり、文章を作成したりする業務を請け負うでしょう。事務の仕事は、接客業や営業職のように、人に対して直接サービスを行うわけではありません。

しかし、データのやりとりや仕事の引き継ぎなどは必要です。在宅で1人黙々と仕事をするからこそ、コミュニケーションが円滑にできなければ業務に支障がでてしまいます。

わからないことがあった場合に、1人で抱え込まずにすぐに相談することも重要です。対面で働いている場合、先輩が困っている様子に気づいて声をかけてくれることもあるでしょう。しかし、完全在宅の場合は自ら動かなければ解決できません。

メールやオンラインミーティング、電話などで情報の伝達をし、スムーズに仕事を進められるようにしておくことが重要です。

・スケジュール管理能力

在宅で働く場合、仕事のスケジュールは自分で管理することになります。1日のスケジュールをある程度自由に決められるため、きちんと管理ができなければ仕事も遅れてしまいます。仕事の進捗状況を企業側が監視しているわけではないので、自分でスケジュールを組めるようにしておきましょう。

スケジュールを管理するにはその日1日に達成すべき仕事をリストアップしておく方法がおすすめです。

・案件を〇件完了する
・午前中に請求書の作成を完了する
・午前中にデータ入力完了、午後に資料作成完了

上記のように具体的なタスクを掲げて1つずつ完了させていけば、スムーズに仕事を進められ、進捗状況が一目でわかります。

在宅勤務の事務でおすすめの資格は?

未経験でも始めやすい点が事務の仕事のメリットです。さらに「少しでも給与のいいお仕事がしたい」、と思うなら資格を取得しておくと良いでしょう。事務の仕事に役立つ資格があると、より専門的で高単価な仕事に挑戦可能です。事務の仕事に活かせるおすすめの資格をご紹介します。

また、紹介する資格は働きながら勉強して取得することもできるので、スキルアップしたいときの参考にもしてください。

・日商簿記検定

簿記とは企業の経営活動(資産や負債など)を管理し記録することをいいます。企業は簿記によってお金や物品の出入りを記録し、経営成績や財政状況を把握します。

日商簿記検定は簿記の技能を測る検定試験です。資格を持っていることで、経理関連の仕事に活かせますよ。日商簿記の2級以上を取得していると、より専門的な仕事を任せられやすいのでぜひ挑戦してみてください。

・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストの略で、WordやExcel、PowerPointなどのスキルを証明する資格です。事務の仕事をする上でWordやExcelの基本的知識は必須ですが、スキルが高いことを証明できれば、採用されやすくなるでしょう。採用時に有利なだけでなく、スキルが向上することで作業効率も大幅にアップします。

在宅勤務で働く場合は、勤務中の姿を他の社員に見られることがほとんどありません。そのため、仕事に対する姿勢を評価されるには、成果物の完成度の高さやスピード感が重要になります。MOSは毎月1〜2回実施される全国一斉試験だけでなく、ほぼ毎日試験が開催されている随時試験もあります。受験できる機会が多いのも挑戦しやすいポイントですね。

・日商PC検定

MOS同様、WordやExcelのスキルを証明する資格に日商PC検定があります。日商PC検定ではWordやExcelのスキルに加えてITスキル、ネットワーク知識、一般的なビジネススキルも必要です。業務を効率よく進めるための実用的なスキルなので、在宅勤務で事務の仕事をするときに活かせます。

試験のレベルはBasic、3級、2級、1級の4種類があります。仕事に活かすには3級以上を目指しましょう。スキルアップやキャリアアップに最適なので、すでに事務経験がある方にもおすすめです。

・ITパスポート

ITパスポートはITに関わる基礎的な知識を証明できる国家試験のことで、通称iパスと呼ばれています。ITとはコンピュータやインターネットの通信などを駆使する情報技術のことです。ITパスポートを取得していることにより、情報セキュリティに関する知識や経営全般の知識があると評価されます。

事務の仕事は未経験でも挑戦しやすいため、少ない求人に対して多くの応募があることが珍しくありません。他の応募者と差をつけるためにも、ITパスポートを持っておくと有利になるでしょう。ITパスポートの資格所有者を優遇する求人があれば応募のチャンスですよ。

・TOEIC

在宅で事務の仕事をするならTOEICの資格もおすすめです。TOEICとは英語によるコミュニケーションとビジネス能力の技能を検定する試験です。TOEICで高得点を取得していることにより仕事の幅が広がります。

専門的な知識や英語力が必要な貿易事務の仕事を在宅でしたい場合は、TOEICで高得点を取得していると採用時に有利でしょう。貿易事務の仕事に挑戦するなら、TOEIC600点以上は目指したいところ。企業により求められるレベルが異なりますので、求人票をチェックして挑戦してみましょう。

・秘書検定

実際に秘書として働く予定がなくても、スキルの証明として秘書検定もおすすめです。秘書検定では、社会人としての基本的なマナーや常識のスキルを検定します。秘書検定に合格していることにより、ビジネススキルのある人材だと企業に評価してもらえます。

在宅勤務でオンラインアシスタントをしたい場合にも、秘書検定の取得をおすすめします。オンラインアシスタントの業務は庶務、財務、経理、人事、労務、総務といったバックオフィス業務が中心となります。事務のスキルに加えて秘書のスキルがあるとより活躍できますよ。

在宅勤務での事務におすすめな人とは?

在宅勤務の事務の仕事の特徴は以下のとおりです。

・データ入力など未経験でも挑戦しやすい求人がある
・育児や介護など家庭の事情によりフルタイムで働きづらい方でも柔軟に働ける
・簿記やTOEICなど専門的な知識があるとより高度な業務もできる
・自己管理能力やコミュニケーション能力が求められる

在宅勤務の事務の仕事は、「業界経験不問」という求人も多く、初めて事務の仕事に挑戦する方、家庭の事情で出社することが難しい方におすすめです。

資格に挑戦することで、より専門的で給与の高い仕事にも挑戦できます。また1人で働くため、自己管理能力や報告・連絡・相談を欠かさないコミュニケーション能力が高いと安心です。

より強い責任感が求められプレッシャーになることもあるかもしれません。しかし、落ち着く場所や自由な服装で働けることは、楽しく仕事に取り組めるポイントですよね。自分のペースで仕事と向き合って働きたい、という方にも在宅の事務の仕事はおすすめです。

正社員が難しい場合は契約社員や業務委託での仕事もありますので、自分のライフスタイルに合わせて仕事を探してみましょう。

まとめ

時代の変化により、在宅ワークを導入する企業が増えています。中でも事務の仕事はリモートでも業務を完結させられるため、在宅勤務の事務の仕事は需要が高まっていくでしょう。家庭の事情により外で働けない方や、未経験で在宅の仕事を始めたい方にとって働きやすい点が大きなメリットです。

家族の転勤が多いなどの事情で正社員の仕事を続けることが難しい方にも、在宅勤務の事務の仕事をおすすめします。キャリアアップにつながる資格を取得することでより効率よく、長く仕事が続けられますよ。

まずは求人サイトをチェックして、在宅で働ける正社員の仕事を探してみましょう。

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