テレワークにおすすめのヘッドセットをご紹介！

ヘッドセットとはヘッドホン（イヤホン）とマイクが一体化したオーディオデバイスです。ヘッドセットを利用することで、イヤホン部分から相手の声が聞き取りやすく、またマイクから自分の声を届けやすくなります。リモートワークが普及したことにより、Web会議やビデオチャットなどビジネスのシーンで需要が高まっています。

パソコンに搭載されたマイクやスピーカーでもオンラインコミュニケーションをとることは可能です。しかし、相手の声が聞き取りづらい、自分の声が届きにくい、と感じたことがあるのではないでしょうか。ヘッドセットを利用することでそのような悩みを解決できるため、テレワークの普及とともに人気が高まっています。

また、ヘッドセットが活躍するのはビジネスシーンだけではありません。ヘッドセットを接続できるものにはパソコン以外にも、スマートフォン、タブレット、ゲーム機器などがあり、通話やゲームでの利用などプライベートにも使えます。

ヘッドセットには有線や無線、骨伝導タイプなどさまざまな種類の製品があります。どのようなシーンで使うことが多いのか、用途は何かを考えて自分に合うヘッドセットを選んでみましょう。

ヘッドセットを購入しようとインターネットで検索してみたり、店舗で探してみたりしたことがある人も多いのではないでしょうか。種類が多く、どのヘッドセットが良いのか迷ってしまいますよね。ヘッドセットの種類とその特徴を知ってから探すと、比較検討がしやすいですよ。ヘッドセットの6つのタイプを紹介します。

有線ヘッドセット

有線タイプのヘッドセットとは、ヘッドセットにケーブルがついているタイプの製品です。USBやイヤホンジャックをパソコンなどのデバイスと接続します。有線でつなぐので、無線やBluetooth接続と比べると安定したクリアな音声でやりとりできます。イヤホンジャックで接続するタイプはスマートフォンとも接続可能です。

有線イヤホンのメリットは、安定した接続とバッテリー切れの心配がないことです。長時間利用する方やより安定した状態でヘッドセットを使いたい方におすすめします。

有線タイプを使用する場合は、パソコンに搭載されているオーディオ端子の形状を確認しておきましょう。形状によってはマイク機能が使用できないことがあるので注意が必要です。

無線（ワイヤレス）ヘッドセット、Bluetoothヘッドセット

有線のヘッドセットに対して、BluetoothやUSBレシーバーで接続する無線のヘッドセットもあります。パソコンとヘッドセットを繋ぐケーブルがないため、「ケーブルに引っかかる」「断線する」といったトラブルがありません。無線のヘッドセットには片耳タイプのものや頭にセットするオーバーヘッドタイプのものなどがあります。

Web会議中に、パソコンから少し離れて動く必要がある方や、パソコンやデスク周辺をすっきりとさせたい方におすすめです。

骨伝導ヘッドセット

頭蓋骨に振動を伝える骨伝導ヘッドセットは耳穴をふさがずに装着するタイプです。ヘッドセットを長時間利用する方は、耳の痛みやかゆみを感じたことがあるのではないでしょうか。骨伝導タイプなら耳穴をふさがないため、耳回りが痛くなることがなく快適に使えます。

また、ヘッドセットの音を聴くのと同時に周囲の音をとらえることも可能です。耳のトラブルを防ぎたい方や、Web会議中も周囲の音に注意を払いたいという方におすすめです。

片耳ヘッドセット

片耳のヘッドセットは片耳にだけつけるタイプです。片耳のみにつけるため、周囲の音も聞き取れます。左右どちらの耳にもつけられるタイプでは、ヘッドセットをつける耳を変えることにより、長時間のWeb会議のときに片耳ずつ休ませながら使うこともできます。

周囲の音を聞く必要がある方、持ち運ぶ機会のある方におすすめです。また耳掛け型なら髪型を気にせず使えるので、ヘアスタイルが気になる方も気軽に使えますね。

マイク付きイヤホン

ヘッドホンタイプを頭につけることが苦手な方、なるべくコンパクトに持ち歩きたい方にはマイク機能の付いたイヤホンがおすすめです。

イヤホンタイプにも有線と無線があり、無線であれば「コードが絡まる」「手や腕に引っかかり耳から抜けてしまう」などの心配がなく、より快適に使える点がポイントです。

シーンに合わせて用意しておけば、自宅ではヘッドホンタイプ、外出時にはイヤホンタイプなど使い分けもできます。カフェやコワーキングスペースで仕事をする機会がある方にピッタリのヘッドセットです。

ゲーミングヘッドセット

せっかくヘッドセットを購入するなら「趣味にも使いたい」と思う方もいるのではないでしょうか。ゲーミングヘッドセットは、その名の通りゲームをするときに最適なヘッドセットです。ゲームプレイ中の小さな音も聞き逃さず、高品質なサウンド体験を楽しめます。

長時間のプレイでも快適さを保つため、ヘッドパッドやイヤーパッドの質が良い点が特徴です。負担の少ない構造は、長時間のWeb会議などビジネスシーンでも重宝します。仕事にもプライベートにも質の良いヘッドセットを使いたい方におすすめです。

リモートで仕事をしている方におすすめのヘッドセットを3つご紹介します。Web会議やビデオチャットのときにはヘッドセットをスマートに使いこなしたいですよね。高性能で使いやすいヘッドセットをご紹介します。

・logicool（ロジクール）Wireless Headset H600 H600R

ロジクールから販売されている、ビジネス向けのスタンダードなヘッドセットです。ワイヤレスで使えるので、通話中でもパソコンから離れて会話を続けることが可能です。ノイズキャンセリング機能を搭載し、クリアな音声を実現しています。

最長6時間の充電バッテリー式。軽量タイプなので長時間のWeb会議でも耳に負担が少ない点がメリットです。また、マイクを使用しないときには、マイク部分を回転させてヘッドバンド内に収められるため、音楽を聴くヘッドホンとしても使いやすくなります。

・SENNHEISER（ゼンハイザー） SC 60 USB ML

ヘッドホンやマイクの製造で有名なドイツのメーカー、ゼンハイザーのヘッドセットです。通話向けに開発された業務用の製品なので、リモートワークでの会議など通話を中心として使用するビジネスシーンで重宝します。

コールセンターやビジネス向けでクオリティが高く、使用する本人だけでなく、通話相手にも聞き取りやすい音声を届けられます。さらに、USBで接続するタイプなので、音声が安定していて快適に使えます。マイクは360度回転するため、左右どちらの耳にも装着できますよ。

・AfterShokz（アフターショックス） OpenComm Slate Grey【AFT-EP-000026】

骨伝導式のヘッドセットです。耳をふさがないため周囲の音を確認でき、耳穴の痛みも防げます。高性能チップが搭載されているため音声も高品質。さらにノイズキャンセリング機能によりクリアな音声で通話可能です。

5分の充電で約1時間の通話に対応できる優れもの。防水・防塵仕様で湿気やほこりによる劣化を防ぎます。

ビジネスにもゲームにも使いたい方にはゲーミングヘッドセットがおすすめです。ゲーミング用というと派手な色や大きなヘッドホンタイプをイメージしがちですが、ビジネスシーンにもマッチするシンプルなデザインの製品を2つご紹介します。

・Raze（レイザー）Kraken（クラーケン）

ゲーミングヘッドセットの中では比較的安価なレイザーのクラーケンは、長時間ゲームを楽しめるように工夫されています。頭に負担のない厚みのあるヘッドバンドのパッドや冷却ジェル注入のイヤークッションなどが特徴です。快適に使える構造で、長時間のWeb会議にも負担なく使えます。

互換性に優れ、3.5mmヘッドホン端子を備えたPC、Mac、PS4、Nintendo Switch、モバイルデバイスなどに対応。さまざまなデバイスで仕事やゲームをされる方におすすめです。

・オーディオテクニカ　ATH-G1

オーディオテクニカの高品質な有線タイプのゲーミングヘッドセットです。音にこだわるオーディオテクニカなのでクオリティが高く、ゲーム中のあらゆる音声情報が的確に届きます。

通気性に優れたヘッドパッドとイヤーパッドは長時間のゲームだけでなく、Web会議中も快適に過ごせます。ヘッドバンドはメタル性で、高強度かつ軽量な点が特徴です。

マイクは取り外し可能なので音楽を楽しむヘッドホンとしても活躍。仕事やゲームだけでなく、音楽もHi-Fiサウンドで堪能できます。

ヘッドセットを外で使うために持ち運びたい方に、イヤホンタイプや軽量タイプのヘッドセットを2つご紹介します。イヤホンタイプは、ヘッドセットが苦手な方や、収納場所を選ばないヘッドセットを求めている方にもおすすめです。

・Jabra（ジャブラ）Elite 85t

デンマークのオーディオブランド、ジャブラの製品。ジャブラの完全ワイヤレスイヤホンは高性能で人気のヘッドセットです。完全ワイヤレスで、コンパクトながらマルチポイント機能を備えた優れもの。パソコンやスマホなど2台のデバイスを同時に接続できます。

音楽を聴きながら仕事をしている場合も、パソコンでWeb会議が始まれば自動で接続先がパソコンに切り替わります。自宅でも、外出先でもスムーズに対応できるのがよいですね。

ワイヤレスタイプですが、ノイズキャンセリング使用時で最長5.5時間、ケース充電と併用で最大25時間使用可能。充電切れが心配な方も安心して使えます。

また、2021年2月に新機能を搭載。既存のユーザーも満足できる新機能を追加する「無料ファームウェアアップデート」を提供開始しています。

・ELECOM（エレコム）HS-EP15UBK

エレコムの両耳耳栓タイプのUSBヘッドセットです。10mmのダイナミックドライバーを採用した高音質モデルで、Web会議などのビジネスシーンの他に趣味の音楽も楽しめます。

耳栓タイプは遮音性に優れており、Web会議で相手の声をしっかり聞き取れるだけでなく音漏れも防げます。移動中の飛行機・新幹線内やカフェなど、周りの音が気になるシーンでも使いやすい点がポイントです。また、3Dイヤーフィットアームにより装着感が良く、快適に使えます。

高性能のスペックは不要で、なるべく低価格でコストパフォーマンスの良いヘッドセットを探している方におすすめのヘッドセットを3つご紹介します。音質にこだわらない方、仕事で必要になるかもしれないので「取りあえず1つ持っておきたい」という方におすすめです。

・logicoolロジクール　USB Headset H340R

コストパフォーマンスが良い！と人気のロジクールのH340R。販売する店舗により値段は異なりますが、3000円前後で購入できます。H340RはUSBでパソコンと繋ぐ、有線ケーブルタイプのヘッドセット。プラグはWindowsでもMacでも接続できます。

双方向のマイクはノイズキャンセリング搭載で、Web会議で使う方にピッタリの性能です。シンプルなデザインと重量0.1kgの軽さも人気のポイント。

「まずは1つ、手頃な価格で性能の良いヘッドセットを持っておきたい」という方におすすめします。

・ELECOM（エレコム）HS-EP12BK

有線タイプのイヤホン型ヘッドセットです。簡単に装着できる両耳耳栓タイプため、ヘッドセットを初めて使う方でも利用しやすい製品です。

マイクは集音性の高い無指向性インラインマイクを搭載。ミュートボタンとマイクが一体化してコードについているため、シンプルで使いやすいデザインです。

持ち運びできるヘッドセットを求めている方や、コンパクトで使いやすいヘッドセットを求めている方におすすめします。

・Jabra（ジャブラ）EVOLVE 20 MS Mono

手頃な価格ながら通話と音楽鑑賞に優れた業務用のヘッドセットです。周囲のノイズを消去するノイズキャンセリング機能は最新タイプ。

大きめの使いやすいコントロールユニットから直接通話に応答でき、通話開始から終了まで操作可能です。ボリューム調節やミュート機能も簡単にできます。

「Mono」は片耳タイプで、両耳タイプの「Stereo」もあります。用途に合わせて好きなタイプを選べる点もよいですね。

ヘッドセット購入時の選び方のポイントについてご紹介します。ヘッドセットは有線か無線か、ヘッドホンタイプかイヤホンタイプか、など用途によりさまざまな種類の製品があります。

自分に合うヘッドセットを購入するために、「予算」「装着感」「用途」「性能」について、希望条件を整理しておくとよいでしょう。

予算

ヘッドセットの価格はお手頃価格な1000円台から、高品質で数万円以上するものまであります。そのため、どの程度の価格が妥当なのか、と迷ってしまうことでしょう。

あまり性能にこだわりがなく、取りあえず仕事で使うために持っておきたいという方には、価格とコストのバランスが良い3000円〜5000円の価格帯がおすすめです。使っているうちに、欲しい機能が増えたり、より高性能なヘッドセットが必要になったりした場合には買い換えることも想定しておきましょう。

装着感

長時間の会議で使用する場合には、頭や耳への負担を和らげるために装着感が重要です。インターネット通販でもヘッドセットを購入できますが、できれば店頭で試着して自分にフィットする製品を選びましょう。

イヤホンタイプや耳掛けタイプは、形が合わないと耳にうまくセットできないことがあります。気に入ったヘッドセットが自分の耳の形に合うかどうか店頭で試しておけると安心です。

試着と同時に試聴できるなら、音声を確認するのもよいですね。頭や耳への装着感、音声の感覚が自分に合うか確かめましょう。

購入後に装着感が合わないと感じたときは、ヘッドセットの関連商品からイヤーピースやイヤーパッドを購入してみる方法もおすすめです。

用途

リモートワークでヘッドセットを使用する、といっても人により用途はさまざまでしょう。「長時間の会議に利用する」「カフェやコワーキングスペースへ持ち運ぶ」「スマートフォンやタブレットに接続する」「趣味のゲームにも使用する」など、用途に合ったヘッドセットを選んでみましょう。4つの用途別におすすめのヘッドセットタイプを紹介します。

・長時間の会議に利用する方
　有線のヘッドセット：安定した接続、充電不足の心配が不要
　骨伝導のヘッドセット：耳穴をふさがないため耳が痛くならない

・ 持ち運んで使う方
　イヤホンタイプのヘッドセット：コンパクトで軽量

・手ぶらでスマートフォンやタブレットに接続して使用したい方
　片耳ヘッドセット：ハンズフリー、周囲の音も聞ける

・リモートワークだけでなく、ゲームも楽しみたい方
　ゲーミングヘッドセット：長時間のゲームに最適な装着感とサウンド

マイクの性能

マイクの指向性とノイズキャンセリング機能をチェックしておきましょう。指向性とはマイクがどの範囲までの音声を拾うかの目安のことです。正面と背面の二方向の音を拾う「双指向性」、360度全方向の音を拾える「無指向性」、一方向の音だけを拾う「単一指向性」の3種類があります。

テレワークでパソコンに向かって話すことの多い方は、二方向の音を拾う双指向性がおすすめです。一方、無指向性のマイクはマイクの向きを気にせず話すことが可能です。しかし、在宅ワークでのWeb会議など家族がいる環境で使う際に、周りの生活音が入るデメリットがあります。無指向性のマイクを選ぶ場合は、ノイズキャンセリング機能が搭載されたマイクを選び、音声がクリアになるようにしておきましょう。

会話よりも自分がメインで話す機会が多い方は単一指向性がおすすめです。一方向の音だけを拾うため雑音が入りにくいのがメリットです。

初めてヘッドセットを購入する方は、聞いたことがない用語がたくさんあるのではないでしょうか。意味を知っておくことで必要な機能がわかり、選ぶときの参考になります。ヘッドセットの機能紹介などに登場する用語を9つ解説します。

・イヤーチップ／イヤーピース／イヤーパッド
イヤホン型のヘッドセットの先端（耳に入れる部分）についているゴムやシリコン製のパーツ。この部分を付け替えることで耳のフィット感や音の聞こえ方が変わります。

・インラインコントロール
インラインマイクに搭載されている機能。音量の調整や通話の開始・終了、ミュートなどを操作できます。

・コールボタン
ヘッドセットで通話を開始・終了するときに操作するボタン。

・骨伝導
骨の振動により音声を聞くこと。骨伝導のヘッドセットは、こめかみ付近に装着するタイプが多く、耳穴をふさがずに使えます。

・ネックバンド式
ヘッドセットのバンドを頭頂ではなく首の後ろに回して掛けるタイプの製品。ネックバンド部分にバッテリーを搭載しているものでは、他のタイプのワイヤレスヘッドセットよりも使用時間が長いのが特徴です。

・ノイズキャンセル／ノイズキャンセラー
周囲の音を大幅にカットして、ヘッドセットから聞こえる音声をクリアにする機能。周囲の音を、イヤーチップなどで物理的に聞こえないようにする「パッシブ・ノイズキャンセリング」とデジタル処理で打ち消す「アクティブ・ノイズキャンセリング」とがあります。
ノイズキャンセリング機能が搭載されているヘッドセットなら、周囲の音が気になる場所でも雑音によるストレスが軽減できます。

・Bluetooth
Bluetoothとは無線通信の規格の一つであり、ケーブルなどを使用しなくてもデバイス間の通信を行えます。Bluetoothのヘッドセットは、無線で通信するワイヤレスタイプです。

・ ペアリング
Bluetoothや無線でのワイヤレス接続を確立すること。ペアリングしなければBluetoothタイプのヘッドセットは使用できないので、初期設定時に接続しておきましょう。

・マルチポイント
1台のヘッドセットに対し複数のデバイスを同時に接続できる機能のこと。スマートフォンやパソコンを同時に繋げておくときに便利な機能です。

リモートワークを導入する企業が増えたことにより、Web会議やビデオチャットの機会も多くなりました。ヘッドセットはリモートワークを快適にするアイテムの一つです。パソコンに内蔵されたマイクでは聞き取りづらい音声もクリアにし、仕事をスムーズに進められます。

予算やこだわりたいポイントから自分に合うヘッドセットを選んでみましょう。販売店で実際に装着し、フィット感や音質を確かめられるとベストです。近隣に気になるヘッドセットを取り扱っている店舗がない場合には、インターネットでのランキングや実際に使用している人のレビューを参考にするとよいでしょう。

用途に合わせて多くのタイプのヘッドセットがあるため、まずは自分がどのシーンでどのように使いたいかを考えてから選ぶことをおすすめします。