引きこもりでも働きたい! 在宅ワークの選び方とおすすめの仕事4選

「引きこもりから抜け出すために働きたい」と思っても、なかなか一歩を踏み出せないという人は多いのではないでしょうか。実際に仕事を見つけようとしてもブランクが原因で採用されなかったり、採用されても会社勤めが続かなかったりすることもあるかもしれません。そこで、おすすめの働き方が「在宅ワーク」です。在宅ワークのメリット・デメリットの他、仕事の選び方や未経験でも挑戦しやすい在宅ワークについて紹介します。「家から出ずに、引きこもりながらでもできる仕事がしたい」と考えている方はぜひ参考にして、社会復帰の第一歩を踏み出してみましょう。

引きこもりニートが在宅ワークで稼ぐコツとは? 悪質案件の見分け方もご紹介!

引きこもりから在宅ワークを始めるメリットとは?

引きこもりから在宅ワークを始めるメリットとは?

近年、さまざまな業界に在宅ワークが普及したことにより、求人サイトやクラウドソーシングサービスなどを使って誰でも気軽に在宅ワークへ挑戦できるようになりました。引きこもりの人にとって、在宅ワークには一体どのようなメリットがあるのでしょうか。代表的なメリットを5つ紹介します。

メリット1:家から出ることなく収入が得られる

在宅ワークの最大のメリットは、家から一歩も出ずに収入が得られることです[*3] 。引きこもりが続く人は、「仕事をしなくては」と思っても、勤務先へ「出かける」ことに大きなハードルを感じることがあるでしょう。また、引きこもりでなくても、感染症への不安から外に出て働くことに抵抗がある人も多いのではないでしょうか。しかし、在宅ワークであればパソコンとインターネット環境が自宅にあれば仕事ができるので、通勤のために外出する必要は一切ありません。

さらに、通勤時間が必要ないことで、時間を有効に使えるメリットもあります。仮に毎日の通勤時間が往復1時間だとしても、その時間を家事や勉強などに充てられるのは大きな違いです。在宅ワークは、家事やプライベートの時間を確保しながら働くのにも適した方法といえるでしょう。

メリット2:誰とも顔を合わせず働ける

在宅ワークでは、ほとんどの場合がチャットやメールなどでクライアントとやり取りをします。対面のコミュニケーションが苦手な人でも、人間関係のストレスなく仕事ができる点は大きな魅力です。

職場の人間関係は仕事をする上で避けては通れないものですが、在宅ワークであれば業務外の余計なコミュニケーションは発生しません。職種によっては、業務上に必要なやり取りをテキストでするだけで済むので、人間関係の煩わしさに悩まされることはないでしょう。

メリット3:好きな時間に仕事ができる

在宅ワークは、自分のペースで仕事ができます。納期さえ守れば稼働時間に縛りがない場合が多いので、朝起きるのが苦手だったり、毎日決まった時間を確保するのが難しかったりする人には最適です。

引きこもりの人は生活リズムが崩れやすく、昼夜逆転生活になってしまっている人もいるでしょう。いきなり生活リズムを整えるのは難しくても、在宅ワークなら好きな時間に仕事をしながら少しずつ身体を慣らして、メリハリのある生活を取り戻すことができます。

メリット4:自信や達成感が得られる

社会から隔絶されている時間が長いと、いざ仕事をしようと思っても、「自分にできるのだろうか」と不安になるでしょう。しかし、気軽に始められる在宅ワークでなら、「自分にもできた」という成功体験を積み重ねていくことで、少しずつ自信がつけられます。

また、自分の仕事が認められて報酬をもらえると、達成感や喜びも味わえます。家族のサポートを受けて生活している人は、引きこもっていることに罪悪感を抱くケースがありますが、自分の力で収入を得られるようになれば、罪悪感も減るでしょう。

メリット5:在宅ワークが職歴になる

引きこもりでニートのままだと、就職活動ではかなり不利です。職歴の空白期間が長いと、面接の際にその理由を聞かれることもあるでしょう。

しかし、在宅ワークを始めることでそれが職歴になり、履歴書に記載できます。仕事をしていない空白期間が埋められるので、キャリア形成がしやすくなるでしょう。

引きこもりから在宅ワークを始めるとき、注意したいデメリットとは?

引きこもりの人にとって在宅ワークは、働き始める際のハードルが低いなどのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。あらかじめデメリットを把握して、対策を考えておきましょう。 

デメリット1:自己管理が求められる

在宅ワークは決まった時間に働かなくていい分、自分でスケジュール管理をして仕事を進めなければなりません。継続して仕事を受けるには、納期管理が非常に大切です。気分によって仕事を先延ばしにしていると納期に間に合わず、クライアントからの信頼を損ねる可能性があります。

自分のペースで仕事ができるとはいえ、ある程度は生活のリズムを整えてメリハリをつけるようにしましょう。

デメリット2:運動不足になる

在宅ワークをしていると同じ姿勢が続くことが多く、身体を動かす機会があまりありません。運動不足によって筋肉量が低下すると、すぐに疲れやすくなってしまいます。さらに、血行が悪くなると、頭痛や肩こりを引き起こしやすい体質になってしまうでしょう。

また、運動不足が続くと、生活習慣病や精神疾患のリスクが上昇するリスクもあります。せっかく在宅ワークで収入を得られるようになっても、心身に不調をきたしてしまえば元も子もありません。室内で手軽に運動ができるアイテムもたくさんあるので、定期的に身体を動かすように意識しましょう。

デメリット3:最初は収入が不安定

在宅ワークを始めた直後は収入が不安定で、安定するまでは思ったほど収入が得られないこともあります。そのため、今すぐ安定した収入を得たい人には向いていません。

収入を安定させるには、まずは実績を積み重ねて継続的に仕事を受注できるようにする必要があります。すぐに収入が上がらなくても諦めることなく、こつこつ継続できるかが重要です。

おすすめの在宅ワーク4選

おすすめの在宅ワーク4選

在宅ワークには一体どのような仕事があるのでしょうか。近年は在宅でできる仕事が増えているので、単純作業からクリエイティブなものまで幅広くあります。それだけに、どのような仕事が自分に向いているのか悩んでしまうかもしれません。

そこでここからは、おすすめの在宅ワークを4つご紹介します。スキルが必要なものもありますが、いずれも実績を重ねれば安定した収入が期待できる仕事です。

向いている人、向いていない人の特徴も紹介するので、「自分に向いているかも」と感じるものがあれば、ぜひチャレンジしてみましょう。

 Webライティング

Webライティングとは、依頼主が運営するWebサイト上に掲載するための文章を書く仕事です。Webライティングをする人のことをWebライターと呼びます。特別な資格は不要なので、基本的な文章力があり書くことに抵抗がなければ誰でも始められる仕事です。

執筆するジャンルは生活関連などの身近なものから専門的なものまでさまざまで、クオリティが高ければ継続して依頼を受けられることもあります。また最近では、YouTubeの解説系動画の台本作成といった案件も増えています。中には自分で電話取材や現地取材をして記事を書いたり写真素材を提供したりする案件もあるので、内容をよく吟味しましょう。

Webライティングの報酬は「1文字1円」といった文字単価の場合もあれば、記事単位で報酬が決められているものもあります。まずは自分が得意なジャンルから始めてみるとよいでしょう。

 

・Webライティングに必要なスキル

Webライティングに必要なのは、分かりやすい文章を書くスキルです。例えば、専門的で難しい内容であっても、表現を工夫して誰にでも伝わるように書くことが大切です。

また、新聞や雑誌などの紙媒体とは異なり、Webライティングでは検索エンジンやSNS経由で多くの人に読んでもらうことを意識しなければなりません。特に検索エンジンが重要で、検索結果の上位に表示されるための工夫が必要です。これを「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の頭文字をとって「SEO」といいます。

案件によっては、SEOを意識したライティングの経験がなくても採用されることがありますが、知識を持っていて損はありません。SEOの知識は、書籍やライティングスクール、無料のWebサイトなどで学べるので、ぜひ身につけておきましょう。

 

・Webライティングに向いている人

さまざまな情報に敏感、または興味がある人

Webライティングの案件では、特定のジャンルに特化したメディアでライターを募集しているケースが多くあります。しかし、さまざまなジャンルに興味を持つことができて好奇心旺盛な人の方が、仕事の幅が広がるので収入も上がりやすくなります。普段から、テレビや新聞、情報サイトなどのメディアをチェックしている人は、Webライティングに向いているでしょう。

気になることはすぐに調べる人

Webライティングにおいて、リサーチは大切な作業です。メディアへ誤ったことを載せないように、さまざまな情報の根拠などを調べる必要があります。そのため、気になったことをそのままにせず、すぐに調べる癖がついている人が向いているといえるでしょう。

文章の細かい表現などが気になる人

Webライターは、正しい文章表現が求められる職業です。日本語は奥が深く、多くの人が正しいと思い込んで使っている表現でも、実は間違いだというケースもあります。「てにをは」の使い分けから文章の細かい表現まで、日本語の違和感に気づけることが大切です。

柔軟な対応ができる人

記事を執筆したあとに、編集者やクライアントから誤字脱字の指摘や意に沿わない修正を依頼されることがあります。その際に、落ち込んだり反発したりせず、柔軟な対応ができる人はWebライティングの仕事に向いているでしょう。

 

・Webライティングに向いていない人

自己表現をしたい人

Webライティングでは、読み手の目線に立った文を作成する必要があります。自己主張が強く客観的な視点を持てない人には、向かない作業でしょう。個人ブログのように自分が書きたいことを発信するのではなく、依頼主の意向にあった記事やターゲットとなる読者が求めている文章を書くことを心がけましょう。

時間管理が苦手な人

Webライティングの仕事では、収入アップのために複数のクライアントを持ち、同時期に記事を請け負うこともあるでしょう。それぞれの納期に間に合わせるためには、計画的に執筆を進めることが大切です。時間管理ができず、行き当たりばったりで動くことが多い人には難しいかもしれません。

素直になれない人

Webライティングは文章を提出した後、間違いの指摘を受けたり、要望が追加されたりして、修正していくことも仕事に含まれます。そのとき、素直にフィードバックを受け入れられない人は、Webライターには向いていません。大切なのは「クライアントが求める文章」です。自分の文章に強いこだわりを持ち頑固な人だと、クライアントが求める内容を書くのは難しいでしょう。

 Webデザイン

Webデザインとは、個人や企業などのクライアントから依頼を受け、Webサイトのデザインをする仕事です。経験やスキルによってはデザインだけでなく、企画やサイト設計、コーディングというデザインされたWebサイトをブラウザ上に構築する作業など、仕事の幅をさまざまに広げられます。

Webデザインでは、クライアントと直接打ち合わせをすることもあるでしょう。競合サイトを調査して傾向を分析したり、コンセプトや構成を決めたりといったプロセスがWebデザインの仕事に含まれることもあります。

近年、企業のホームページだけでなく、ランディングページ(LP)と呼ばれる広告や検索などを経由して訪問者が最初にアクセスするページのデザイン案件も増えています。報酬は1ページ単位だったりサイト単位だったり、案件によってさまざまです。

Webデザインの求人は、未経験OKとしているものもありますが、その場合でもポートフォリオの提出を求められるケースがあります。ポートフォリオとは、自分のデザインしたものをまとめたファイルのことで、自身のデザインセンスやスキルなどをクライアントにアピールするものです。クライアントはそれを見て、依頼案件に合ったデザインができるかどうかを判断します。実績がない人は、ぜひポートフォリオを作っておきましょう。

 

・Webデザインに必要なスキル

Webデザインを仕事にする上で必要な資格はありませんが、基本的なデザインの知識は持っておかなければなりません。また、グラフィックソフトの「Illustrator」や「Photoshop」は必須です。これがなければデザインを形にできないので、実務で使ったことがなくても操作方法などは把握しておきましょう。

コーディングまでできると仕事の幅が広がり安定した収入が期待できるので、「HTML」「CSS」「JavaScript」などプログラム言語に関する知識も一通り身につけておくとよいでしょう。「WordPress」も持っていた方が良いスキルです。ホームページやブログを構築するためのCMS(コンテンツマネジメントシステム)で、世界中のWebサイトの4割以上は「WordPress」を使用して作られているともいわれています。

クラウドソーシングの案件にも、既存のWebサイトを「WordPress」に置き換える仕事が多くあります。「WordPress」を自在に扱えるようになれば、Webデザイナーとして市場価値が高まるでしょう。

 

・Webデザインに向いている人

繊細で職人気質を持つ人

Webデザイナーは、自分のデザインに確固たる自信を持たなければいけません。自信のないデザインを出すのは、クライアントに対して失礼だからです。もちろん、他者の意見を聞き入れる謙虚さや柔軟さも必要ですが、プロとして細部にまでこだわる繊細さと職人気質を持つ人はWebデザインに向いています。

トレンドに敏感な人

デザインには「はやり廃り」があるものです。Webデザインも同じで、好まれやすいトレンドのデザインは時代ごとに変わっていきます。好奇心旺盛で、常にアンテナを張ってトレンドを取り入れられる人はWebデザインの仕事に向いていると言えるでしょう。

アーティスト気質を持つ人

イラストを描くことやゼロから何かを創り出すのが好きなアーティスト気質を持つ人も、Webデザインに向いています。Webサイトもアートに通じる部分があるからです。頭の中にあるイメージを具現化したい人は、Webデザインの仕事に大きなやりがいを持てるでしょう。

 

・Webデザインに向いていない人

コミュニケーション能力が低い人

Webデザインは、クライアントの要望をくみ取ってデザインに落とし込む仕事です。クライアントはデザインについて知識がない場合もあるため、要望が抽象的になることも多々あります。それをくみ取って具現化するには、コミュニケーション能力が必要です。特に、ヒアリング力が弱い人はクライアントが求めるものを具現化するのが難しいので、Webデザインには向いていないでしょう。

自由な発想ができない人

「こうあるべき」と固定概念を持つ人も、Webデザインの仕事には不向きです。デザインには基本の型があるものの、ときにはその枠から離れた自由で大胆な発想が必要になることもあります。自由な発想ができないと、「いつも決まりきったデザインばかり」という印象になってしまうので、クライアントを満足させるのは難しいかもしれません。

 ゲームテスト(デバッグ)

ゲームテストとは、開発中のゲームの動作確認をして、不具合を見つけたらその原因を特定する仕事です。ただゲームをプレイするのではなく、動作に問題がないかを仕様書に沿ってひとつずつチェックしていきます。

例えば、「特定の操作をすると画面がフリーズしてしまう」「効果音が鳴らない」「キャラクターの姿が描写されない」といった不具合が出ないか、さまざまなパターンで入念にテストします。不具合を見つけることが仕事なので、案件によってはノルマが課せられていることもあるでしょう。しかし発売前のゲームに触れられるのは、ゲームが好きな人にとっては魅力的ですよね。

ゲームテストの案件は、ゲーム制作会社が直接募集している場合と、ゲームテストを専門として請け負っている企業が募集している場合とがあります。単発の仕事が多く継続的な案件はほとんどありませんが、実績を作ればゲーム制作会社の直接雇用を探す足掛かりにできるでしょう。

 

・ゲームテスト(デバッグ)に必要なスキル

大切なのは、ものごとを論理的に考える能力です。ただなんとなくゲームをプレイしていても不具合を発見したり解決したりはできません。「なぜ不具合が発生したのか」「どのようにすれば不具合を再現できるのか」「他の場面で同じような不具合が起きそうなところはないか」と考察し実証することが大切です。

さらに、常識にとらわれず柔軟な発想ができ、問題を発見する能力も必要です。普通に攻略を目指すだけなら不要な行動の中に、不具合が潜んでいる可能性もあります。常に疑いの目を持ち、さまざまな角度から物事を見る力が重要なのです。

また、ソフトウェアのテスト技法や品質マネジメントの知識を持っておくと、将来的にディレクションへのステップアップも可能になります。

 

・ゲームテスト(デバッグ)に向いている人

さまざまなジャンルのゲームが好きな人

ゲームテストの仕事では、さまざまなジャンルのゲームをプレイします。自分が得意なものだけでなく、苦手なジャンルがテスト対象になることもあるのです。そのため、幅広いジャンルのゲームに興味がある人は、ゲームテストに向いているといえるでしょう。

忍耐力がある人

ゲームテストでは、同じ場面を繰り返しプレイすることもあります。長時間操作を繰り返しても、不具合がなかなか見つからないこともあります。そのようなときでも気楽な気持ちで根気よく続けられる忍耐力がある人は、ゲームテストの仕事に向いているでしょう。

集中力が高い人

ただ漫然とプレイしているだけでは、不具合に気づけません。そのため、ゲームテストには集中力が必要です。気持ちや思考をすばやく切り替えて、目の前の作業に長時間集中できる人はゲームテストの適性があります。

洞察力が鋭い人

ゲームの不具合を見つけるためには、洞察力も必要です。ゲームの不具合は、「画面が止まる」「キャラクターの姿が見えない」といった分かりやすいものばかりではありません。普通にプレイしているだけでは見逃してしまう小さな不具合も発見して、すばやく報告することが大切です。

 

・ゲームテスト(デバッグ)に向いていない人

飽きっぽい人

たとえゲームが好きでも、すぐに飽きてしまうようではゲームテストの仕事には向いていません。ゲームテストの仕事は1週間ほどで終わるものもあれば、1か月以上かかる大作もあります。同じゲームを繰り返しプレイするのが苦手な人だと、対応が難しいかもしれません。

ただゲームが好きなだけの人

ゲームテストの仕事は、「ゲームをプレイすること」ではありません。あくまでも、一般ユーザーが遊べる状態にするために、「ゲームをチェックする」のが仕事です。「ゲームをプレイするのが好きだから」という動機だけでは、繰り返しの作業などを苦痛に感じてしまうでしょう。

情報管理ができない人

ゲームテストの仕事に限ったことではありませんが、業務上知り得た情報を人に話してしまうのはNGです。開発中のゲームを扱うので、さまざまな機密情報に触れることがあります。業務中に思わぬ攻略法を見つけることもありえますが、そのような情報は家族であっても決して口外してはいけないものです。ついつい人に話したくなる性格の人には、ゲームテストの仕事は向いていないかもしれません。

 データ入力

その名の通り、パソコンを使ってさまざまなデータの入力をする仕事です。未経験でも契約してもらえることが多いので、在宅ワークの初心者にも適しています。

例えば、紙媒体やPDFの情報をワードやエクセルなどに入力したり、インターネットで検索をして情報を転記したりといった仕事があります。文字や数字を入力するだけでなく、入力した情報をもとにグラフや表を作成する業務もあるかもしれません。

在宅でのデータ入力の場合、報酬は成果報酬制(完全歩合制)をとるケースが主流です。案件の難易度によって報酬の単価に幅があるので、自分のレベルに合った仕事を選びましょう。

 

・データ入力に必要なスキル

データ入力の案件は誰でもできる分、報酬はあまり高くありません。しかし、入力数によって報酬が変動することが多いので、速く正確に入力できればそれだけ収入が増えます。作業量を増やすにはブラインドタッチができることと、ある程度のタイピングスピードが必要です。

また中には、一覧表やグラフの作成が必要な案件もあるので、ExcelやWordの基本操作ができると仕事の選択肢が増えます。最近はGoogleスプレッドシートを使うことも多いので、Microsoft OfficeとGoogle Workspace、両方の使い方を覚えておくとよいでしょう。

 

・データ入力に向いている人

集中力と根気がある人

集中力がある人は、正確性が求められるデータ入力の仕事に向いています。また、同じことを長時間続けて業務が多い仕事なので、こつこつと進められる根気強さも必要です。

1人で作業をするのが好きな人

データ入力では、チームで協力して業務を行うケースは少ないでしょう。コミュニケーションが頻繁にあってお互いに気を使いあう雰囲気よりも、1人で黙々と作業をするのが好きな人に向いています。

几帳面な人

データ入力の仕事で入力した資料やデータの中には、決算報告など経営上の重要な決定をするための参考資料になるものもあります。そのため、ミスなく正確に入力できる几帳面さが大切です。ひとつひとつを確実にチェックしていける、繊細で慎重なタイプの人が向いているといえます。

 

・データ入力に向いていない人

せっかちな人

データ入力は、早く作業できることが収入アップにつながりやすい仕事です。しかし、ただ早ければいいわけではありません。せっかちなあまり、誤字や抜けもれが多くなると、再チェックなど余計な手間がかかってしまうでしょう。

自分で考えたい人

データ入力の仕事の大半は、既に決められたルールにのっとって作業をするものです。「自分なりに加工してデータを見やすくしたい」など、創意工夫の気持ちが強い人だと、フラストレーションがたまってしまうかもしれません。

パソコンが苦手な人

データ入力は比較的ハードルが低い仕事ですが、パソコンが苦手な人には向いていません。文字や数字を入力するだけでなく、エクセルの関数やパワーポイントなどを使うこともあります。そのようなソフトの使用に抵抗があると、仕事を続けるのは難しいでしょう。

在宅ワークの選び方と注意点

一口に「在宅ワーク」と言っても、仕事の内容はさまざまです。選択肢が多いあまり、どの仕事が良いのか迷ってしまいますが、継続的に収入を得るためには、「自分が苦にならない仕事」という視点で選ぶことをおすすめします。仕事とスキルのミスマッチを防ぐためにも、仕事を探す前に、自分の得意・不得意を明確にしておきましょう。

希望の仕事や職種を絞ったら、求人サイトなどで仕事を探します。初心者が在宅ワークを探すなら、クラウドソーシングサイトを利用すると効率的ですよ。クラウドソーシングサービスが認知されたことで発注者が増えており、さまざまな仕事の募集があります。

クラウドソーシングとは、企業や個人がインターネットを通じて業務を発注することです。働き手は無料で登録でき、履歴書や面接なしで仕事を始められるケースも多くあります。

しかし、クラウドソーシングサイトはさまざまな人が利用している分、中には悪質な案件が潜んでいることもあります。仕事を選ぶ際に、避けた方がいい案件とはどのようなものかを紹介します。

 

・条件が良すぎる、または安すぎる案件

「誰でも簡単に稼げる」「未経験でも高収入」といったうたい文句には注意が必要です。「うまい話には裏がある」の言葉を思い出しましょう。例えば、「コピペだけで月収30万円」というようなものは、現実的に考えれば詐欺の可能性が高いと気づけるでしょう。報酬の高さと業務の難易度は比例するものです。

また、報酬が安すぎるものも避けた方がよいでしょう。例えば、本採用前のテストライティングと称して、5000文字ほど書かせるにも関わらず、「テストのため報酬は100円」といった案件もあります。テストライティングを納品しても、クライアントは初めから本採用をする気がなく、応募者に安価で記事を書かせて使い捨てるなどの狙いがあるかもしれません。いずれにしても、安すぎる案件は疲弊してしまうだけなので、避けた方が無難です。

 

・本人確認がされていない、評価が低いクライアント

ほとんどのクラウドソーシングサイトでは、本人確認のシステムがあります。しかし、本人確認が必須ではなく任意の場合は、本人確認をしていなくても仕事の受発注が可能です。しかし、「本人確認をしない=身分を明かせない何らかの理由がある」ことも考えられるため、本人確認がされていないクライアントからの発注は極力受けない方がよいでしょう。

また、低評価のクライアントも避けることをおすすめします。評価システムのあるサイトでは、プロジェクトが完了した際に受注者が発注者を評価できます。大きな問題がなければ星4~5をつけることが多いでしょう。星3以下の場合は、何らかのトラブルが発生しがちで、低評価をつける受注者が多いという可能性があります。応募前に、クライアントの実績から評価情報を確認しておきましょう。

 

・応募したら別の仕事を紹介される

偽の業務内容で人を集め、詐欺まがいの仕事へと誘導するケースも報告されています。「案件募集中」と表示されているにもかかわらず、応募直後に異なる仕事を紹介された場合は注意が必要です。

例えば、応募後のメッセージで、「選考に時間がかかるため、結果が出るまで別の仕事をしませんか?」などと別の仕事に誘導されます。クラウドソーシングサイト内でやりとりが完了するシステムの場合、LINEなど直接のやり取りを求めることは規約違反になります。魅力的な条件を提示されても、安易に連絡しないようにしましょう。

 

・業務開始前に費用がかかる

業務開始後に、発注者から商品の代理購入を依頼されたり、業務のために必要な機材だからと物品の購入を迫られたりする案件は避けましょう。働き手が持ち出しをしなくてはならない案件は、トラブルの元になります。「代理購入の費用は後払いで」「機材費用はすぐに回収できる」などと説明があっても、結局支払われなかったり、思うような収入が得られなかったりするケースが報告されています。

また、契約後に「必要なスキルを取得するためのセミナーを受講してください」と言われるパターンもあります。法外な受講料や教材費を請求される可能性があるため、このような案件も避けた方がよいでしょう。

在宅ワークで安定して収入を得るコツ

在宅ワークで安定して収入を得るコツ

成果報酬制の在宅ワークでは、安定した収入が得られるようになるまで時間がかかることがあります。しかし、いくつかのポイントを抑えれば、次第に安定した収入を得られるようになるでしょう。安定した収入を得るためには、どのような点に気をつけたらよいのか、5つのコツを紹介します。

 

・簡単な仕事から始める

収入を増やしたいからといって、未経験やスキル不足の状態でいきなり難易度の高い仕事にチャレンジするのは避けた方がよいでしょう。請け負ったはいいものの対応できず、「やっぱり無理でした」となれば、そのクライアントからは二度と仕事を請けられなくなってしまいます。クラウドソーシングサイト上で「低評価」をつけられてしまうと、他の業務にも影響します。

まずは、仕事をすることに慣れるために、確実にクリアできる簡単な仕事から始めるのがおすすめです。特に、長い期間引きこもっていた人は、小さな成功体験を重ねることが自信にもつながります。少しずつ確実にスキルアップしていきながら、クライアントの信頼を勝ち取りましょう。

 

・少しずつ案件を増やしてペースをつかむ

在宅ワークでは、決められた納期を守ることが何よりも大切です。自分のキャパシティを把握できないうちから多くの仕事を請け負うと、納期に遅れてクライアントからの信頼を損ねる可能性があります。

クライアントの信頼を得られないと、継続的な仕事につながりません。どの作業にどれだけ時間がかかるのか把握できるようになったら、少しずつ仕事量を増やしましょう。

 

・生活リズムを整える

生活にメリハリがないと、仕事の効率が上がりにくくなります。自分が最も効率的に作業できる時間帯を把握して、オンとオフをしっかり切り替えた方が生産性は上がるでしょう。

また、不規則な生活リズムは体調にも影響します。体調不良で作業ができないと収入が落ちてしまうので、たとえ家から一歩も出ないとしても、規則正しい生活を心がけましょう。

 

・複数のクライアントと契約する

慣れてきたら、継続的に依頼してくれるクライアントを複数掛け持ちしましょう。依頼主が1か所だと、先方の都合で契約終了になった場合に収入がゼロになってしまいます。

仮に、1つの契約が打ち切りになっても一定の収入が得られるように、複数のクライアントと契約しておくと安心です。ただし、キャパシティオーバーにならないよう、スケジュール管理には気をつけましょう。

 

・専門的なスキルを身につける

在宅ワークは誰でも簡単に始められますが、その分報酬が低いと感じるケースもあります。専門的なスキルが必要な案件ほど報酬が高い傾向にあるので、自分に合った専門的なスキルを見つけて磨いていくと、安定した収入が得られるようになるでしょう。

まとめ

働き方改革の推進や感染症への対策として注目されてきた「在宅ワーク」は、比較的簡単に仕事が始められるので引きこもりの人にもおすすめの働き方です。4つの在宅ワークについて紹介しましたが、これら以外にも、在宅ワークの仕事はたくさんあります。

クラウドソーシングサイトや在宅ワークに特化した求人サイトなどで、働く場所や業務時間が自由な在宅ワークを探してみてはいかがでしょうか。しかし、中には悪質なクライアントもいるので、しっかり見極めながら自分に合った仕事を見つけましょう。