全国どこでも働ける! フルリモートの求人の探し方とは?

フルリモートの仕事は、全国どこに住んでいても業務ができる働き方です。政府によりリモートワークが推進され、多くの企業でリモートワークが導入されています。今回は、フルリモートの働き方やメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。

リモートワークのメリット・デメリットを知り、フルリモート求人を探してみよう!

フルリモートワークの働き方とは?

「リモートワーク」とは、企業のオフィスや事業所に出勤せず遠隔地で業務を行う働き方のことです。リモートワークは「テレワーク」「在宅勤務」などとも呼ばれ、いずれも自宅やコワーキングスペースなど企業から離れた場所で働くことを指します。

「フル」リモートワークはリモートワークと同じく遠隔地で働く方法です。しかし、リモートワークと異なり、フル(=完全な)という通り、完全に遠隔地で業務を行う働き方を指します。

リモートワークの仕事は、週に何度か出勤したり、会議や研修のときに出勤を求められたりすることがあるかもしれません。完全に遠隔地で働きたい方は、「フルリモートワーク」の仕事を始めるのがおすすめです。

しかし、リモートワークとして募集されている仕事も実際は「フルリモートワーク」である可能性も考えられます。フルリモートワークを希望する方は、募集の詳細を確認して実質的な「フルリモート」なのかどうかをチェックしましょう。

フルリモートワークで働く方法は?

フルリモートワークで働く方法は?

フルリモートの仕事をするにはさまざまな働き方があります。企業に雇用される正社員やアルバイト、また個人で働く業務委託の仕事もあるので、自分の希望に合う働き方を選びましょう。

・正社員

正社員とは雇用期間に定めがなく、「定年」となるまで働ける正規雇用のことです。一般的に1日あたり7時間〜8時間働くことが多く、企業により勤務時間や定時が異なります。

正社員は収入面が比較的安定している点がメリットです。固定された月給や賞与を得られ、勤続年数に応じて昇給が見込める他、福利厚生も充実している傾向にあります。正社員とフルリモートの関わりとしては、フルリモートワークが条件となっている正社員求人に応募する他、副業OKの企業に正社員として勤めているのであれば、フルリモートの副業を検討することもあるでしょう。

正社員の仕事は安定している反面、フルリモートの仕事が続けられるかは企業側に委ねられます。入社時点では「フルリモート」でも、途中で定期的な出勤が必要になったり、完全に出勤する働き方に変更になったりするかもしれません。

長期的にフルリモートで働きたい方は、フルリモートの働き方が一時的なものかどうか、確認しておきましょう。

・契約社員

契約社員とは、働く期間が定められている非正規雇用で企業と契約して働くスタイルのことです。契約社員の業務内容は正社員と変わりないことが多いものの、契約期間が満了になり契約が更新されなければ仕事を離れなければなりません。

一方で、雇用期間に定めがある分、さまざまな職種を経験し、自分に合う仕事を見つけられるメリットがあります。自分に合う仕事を見つけたい方や、異なる企業でさまざまなスキルを身につけたい方におすすめの働き方です。

契約社員も正社員と同じように、フルリモートの仕事を見つけられます。「契約社員 フルリモート」と検索して仕事を探してみましょう。

・派遣社員

派遣社員は人材派遣会社と契約を結び、派遣先の企業で仕事をする働き方のことです。派遣社員は勤務地となる企業の社員ではなく、派遣会社の社員として給与や福利厚生を受けます。

派遣の働き方は、1つの派遣先で働ける期間に制限がある点がデメリットです。しかし、期間満了後に次の派遣先を探す際には派遣会社の紹介・斡旋があるので、「仕事先が見つからないかもしれない」という心配がありません。

派遣社員も正社員や契約社員のように、フルリモートの仕事を見つけられます。人材派遣会社の担当者に「フルリモートの仕事を探している」と相談してみましょう。

・アルバイト、パート

アルバイトやパートは、正社員などのフルタイムで勤務する雇用形態よりも勤務時間が短い働き方のことです。アルバイトやパートと聞くと、接客業など出勤が必要な仕事を思い浮かべるかもしれません。しかし、近年はフルリモートワークができるアルバイトやパートの仕事も増加しています。

「まとまった時間が取れず、アルバイトやパートができない」「近所にやりたいと思えるバイト先がない」という方も、フルリモートならスキマ時間に働けます。未経験や初心者でも始められるフルリモートのアルバイト・パートの求人も多数あるので、気になる方は検索してみましょう。

・業務委託

業務委託とは依頼主と雇用契約を結ばずに、「業務委託契約」を結んで仕事をする働き方のことです。企業が自社の仕事の一部やすべてを外部に依頼し、報酬を支払います。企業に雇用されず個人で働きたい方や、副業をしたい方におすすめの働き方です。

業務委託の求人は、面接から研修までのすべてがオンライン上で完結するフルリモートの仕事が多い傾向にあります。正社員のように安定した収入が得られない反面、自分のやりたい仕事を選んだり、スキルを積んで大幅に報酬アップが狙えたりする働き方です。

フリーランスになりたい方や、契約形態にこだわりのない方は、業務委託のフルリモートの仕事を探してみましょう。

全国どこでも働けるフルリモートの求人はある?

全国どこでも働けるフルリモートの求人は、求人サイトやクラウドソーシングサイトで探せます。すべての業務をオンラインで完了できる仕事ならフルリモートワークが可能であり、企業の所在地にもとらわれないので、フルリモートの募集件数は決して少なくありません。

最近は、多くの求人サイトの検索画面で詳細検索のチェック欄に、「リモートワーク」「在宅勤務」などの設定があります。フルリモートの働き方は、出勤する仕事と同じように検索し見つけられるので、まずは気になる仕事の求人を調べてみましょう。

フルリモートワークの仕事の種類

フルリモートワークの仕事の種類

フルリモートは業務のすべてを遠隔地で完了させる必要があるため、対象となる職種には向き・不向きがあります。フルリモートを導入しやすく、比較的求人を見つけやすい4つの仕事を紹介します。

 

・システムエンジニア

システムエンジニアはクライアントの要望を聞き取り、システム開発や運用、保守をする仕事です。パソコンがあり、インターネット環境が整っていれば仕事を進められるので、フルリモートワークを導入しやすい職種です。

スマートフォンやパソコンの普及により、IT系の仕事は今後も需要が高まると考えられます。また、システムエンジニアの仕事は人手不足なので、「未経験OK」の求人も見つけやすいでしょう。

長期的にフルリモートの仕事をしたい方は、システムエンジニアのスキルを身につけてみてはいかがでしょうか。未経験者向けに、研修サポートがある求人も見つけられますよ。

 

・Webライター

Webライターは、インターネット上に掲載する記事の執筆を行います。パソコンがあり、インターネット環境が整っていると業務を完了できることが多く、フルリモートワークに適した仕事です。

Webライターは基本的なパソコンスキルと、文章作成能力があれば始めやすいので、未経験の方も挑戦できます。医療やお金に関する記事など、専門的な知識や資格を求められるものから、ファッションやスポーツなど趣味を活かして執筆できる仕事があります。

働く場所や時間を問われない案件を見つけられるので、副業やスキマ時間に働きたい方にもおすすめです。

 

・事務

事務は、資料作成や領収書・請求書作成、発注などのデスクワークを行う仕事です。パソコンを使って進める業務が多く、フルリモートを導入しやすい仕事の1つです。

「事務」と一言で言っても、勤める企業により業務範囲が異なります。営業事務、経理事務など業務の分野により仕事がわかれていることもあれば、営業事務や経理事務、一般事務すべてを請け負うこともあります。事務の求人に応募するときは、業務内容を確認しておきましょう。

フルリモートで働く事務の求人は、即戦力となる経験者が優遇されるので、事務経験者やWordやExcelのスキルにたけている方はぜひ挑戦してみましょう。未経験の方は、「未経験歓迎」の求人を探したり、未経験からでも始めやすいパートやアルバイトの事務の仕事から始めたりするのがおすすめです。

また、オンライン秘書の求人も「事務関連」の業務で募集していることがあります。事務の仕事を希望する方は、オンライン秘書の求人もチェックしてみましょう。

 

・テレフォンアポインター

テレフォンアポインター(テレアポ)の仕事は、個人や法人のお客様へ電話をかけて商品やサービスの営業をする仕事です。電話ができる環境を整えたら、フルリモートで働けます。

テレフォンアポインターの仕事は、電話をかけることだけが目的ではありません。商品やサービスの購入につなげるため、資料送付のお願いをしたり、営業担当者とのアポイントを取り付けたりすることを目的としています。

テレフォンアポインターは電話で営業活動をするので、コミュニケーションスキルやビジネスマナーが求められます。また、営業電話は話を聞いてもらえず、契約につながらないことが多いので、すぐに気持ちを切り替えるポジティブさも必要です。

結果を残すのが難しい反面、比較的時間単価が高く、成果報酬(インセンティブ)が支給されることもあります。コミュニケーションスキルがあり、しっかりと稼ぎたい方におすすめです。

フルリモートワークの仕事の探し方

全国どこでも働ける、フルリモートワークの仕事の探し方を紹介します。いくつかの方法を併用して、多くの求人から希望に合う仕事を見つけましょう。

 

・転職エージェント

転職エージェントは、仕事を探している方と求人を出している企業を結ぶサービスを提供します。転職エージェントサイトに登録すると、業界に精通している担当のキャリアアドバイザーからあなたに合う求人を紹介してもらえます。

転職エージェントを利用するメリットは、非公開求人や独占求人の紹介を受けられる点です。他の求人サイトに掲載されない非公開求人や、他の転職エージェントにはない独占求人から、希望の仕事を見つけられます。また、内定決定まで、履歴書添削や面談対策などのサポートも受けられます。担当キャリアアドバイザーに「フルリモートの仕事を探している」と、相談してみましょう。

転職エージェントは、面談やサポートを受けるために一定の時間がかかるので、職探しに時間的な余裕がある方におすすめです。

 

・求人サイト

一般的な求人サイトでもフルリモートの仕事を探せます。政府によりリモートワークが推進されたことで、フルリモート求人が増え、多くの求人サイトでもフルリモートの仕事を探しやすくなりました。気になる求人サイト内を、「フルリモート」「在宅ワーク」などのキーワードで検索してみましょう。

求人サイトは、「アルバイトに特化」「特定の地域に特化」「業界・ジャンルに特化」など、それぞれ特徴があります。中でもフルリモートの仕事を探すなら、「フルリモートに特化した求人サイト」の利用がおすすめです。例えば、「Reworks(リワークス)」では未経験の方でもフルリモートで働ける仕事を多数掲載しています。

求人サイトは気になる仕事があれば、すぐに応募できる点がメリットです。また、会員になったりログインしたりしなくても求人を閲覧できるサイトが多数あります。まずは気軽に検索してみましょう。

 

・ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省が管轄する就職支援の役割を担う機関です。全国に500か所以上あり、最寄りのハローワークやインターネットサービスから仕事を探せます。

ハローワークで探せる求人は出勤する仕事だけでなく、リモートワークの求人もあります。基本的にハローワークで探せるリモートワークは「雇用型テレワーク」です。企業と雇用契約を結ばない「自営型」や「内職」の取り扱いはありません。

企業と契約して正社員やアルバイト、パートなどでリモートワークをしたい方は、ハローワークの求人検索も利用してみましょう。

 

・人材派遣会社

派遣社員としてフルリモートの仕事をしたい方は、人材派遣会社に登録して仕事を探してみましょう。派遣会社にはそれぞれ特徴や強みがあります。求人や職種の数、サポート内容、対応エリアなどを比較して、派遣会社を選びましょう。フルリモートで派遣の仕事をしたい方は、派遣会社に登録するときにフルリモートの求人数が多いかどうか確認しておくことをおすすめします。

 

・クラウドソーシングサイト

クラウドソーシングサイトには、Web上で完結できる案件が数多く掲載されています。案件ごとに募集されていて仕事量を調節しやすいので、フリーランスで働きたい方や副業で働きたい方におすすめです。

クラウドソーシングサイトは、仕事を探している方と業務を委託したい企業を結ぶ場を提供するだけでなく、トラブル時の対応も行ってくれます。料金の未払いや音信不通など、個人ではどのように対処したらよいのか困ってしまう事態にも、クラウドソーシングサイトが間に入り対応してくれるので安心です。業務委託の仕事に初めて挑戦する方は、安心して仕事に着手できるクラウドソーシングサイトを利用してみましょう。

全国どこでも働けるフルリモートのメリット

全国どこでも働けるフルリモートのメリット

全国どこにいても働けるフルリモートワークのメリットを紹介します。代表的な5つのメリットを解説するので、自身の事情に合わせてチェックしておきましょう。

 

・家庭の事情に合わせられる

育児や介護、家族の転勤など、家庭の事情により働きにくい方もフルリモートワークなら働ける仕事があります。例えば、家事や育児でまとまった時間が取れない方は、スキマ時間に働ける仕事や成果物により報酬を得られる仕事がおすすめです。

スキマ時間にできる仕事なら、少し手が空いたときに仕事に取りかかれます。また、成果物を納品して報酬を得る仕事は、作業する時間帯を問わない傾向にあります。子どもが昼寝をしている間、夜間、早朝といった時間に仕事が可能です。

家族の転勤がある方は、「長い期間同じところで働けない」「すぐに退職しなければいけない」という悩みがあるかもしれません。転勤を考えると、なかなか仕事を始められないという方でも、フルリモートワークなら引っ越しをした際にも仕事を続けられます。

 

・地方にいながら都会の給料水準の年収がある

自然に囲まれた田舎暮らしや、実家のある地方で暮らしたい、と考えていても収入がネックになることがあるでしょう。フルリモートワークの仕事は、地方にいながら、東京都などの都会の企業にも就職可能です。都市部の給料水準の年収や時給を得られるので、経済的に安定しやすいでしょう。

また、給料だけでなく、地方では求人そのものが少ないといった問題も考えられます。フルリモートワークなら、全国どこにいても働けるので「田舎暮らしをしたい」という願いをかなえられますよ。

 

・海外でも仕事ができる

全国どこでもできるフルリモートワークは、海外からでもできる仕事があります。「海外で暮らしたいけれど、現地で仕事を見つけられるかわからない」「海外転勤についていきたいけれど日本語しか話せない」「日常英会話はできるけれど、仕事をできるレベルではない」といった方も、フルリモートワークなら、日本の企業で日本人のスタッフとともに日本語を使って仕事ができます。「海外で収入を得ながら旅をしたい」という方も、各国を移住しながら仕事を続けられる点がメリットです。

 

・時間や場所にとらわれず働ける

フルリモートワークは全国どこにいても働ける仕事なので、場所にとらわれずに働けます。また、仕事の内容によっては時間にもとらわれないので、自由度の高い働き方です。

気分転換をしながら働きたい方は、カフェやコワーキングスペースなど好みの場所や集中しやすい場所を選んで働けます。また、集中力の高い早朝に働いたり、逆に夜型の方は夜中に働いたりすることも可能です。

好きな場所で、好きな時間に働きたい方は業務委託など、成果物に対して報酬を得られる仕事がおすすめです。

 

・人間関係に悩みにくい

フルリモートの仕事は人間関係に悩みにくい点がメリットです。出勤して働く仕事と異なり、フルリモートの仕事は1人で業務を進める時間が長い働き方です。苦手な上司や先輩、コミュニケーションを取りづらい相手と同じ環境にいることが少ないので、人間関係に悩みにくい傾向にあります。

また、業務時間以外の付き合いや飲み会などの交流もあまりなく、誘われたときも遠方にいることを理由に断りやすいでしょう。人付き合いが苦手な方も、安心して仕事に集中できます。

全国どこでも働けるフルリモートのデメリット

多くのメリットがあるフルリモートの働き方にもデメリットがあります。3つのデメリットを解説するので、対策方法をあらかじめ知っておきましょう。

 

・コミュニケーションが取りにくい

フルリモートの仕事は、1人で働く時間が長い分、コミュニケーション不足になりやすい点がデメリットです。上司や先輩、同僚と関わる時間が少なく、お互いの人柄を知る機会があまりありません。仕事の連絡をメールやチャットでやり取りするときには、微細なニュアンスを伝えるために文章作成に苦心することもあるでしょう。

直接顔を合わせて伝えられれば、表情や話し方で気持ちも一緒に伝えられます。しかし、顔を合わさずにやり取りをするときは、気持ちを伝えるのが想像以上に難しく、ちょっとしたやり取りのすれ違いがトラブルに発展してしまう恐れもあります。

Web面談やWeb会議の機会がある方は、笑顔を大事に、明るくコミュニケーションを取るようにしましょう。また、文章のみの連絡の際は冷たい印象になりやすいので、柔らかい印象になるように気を配るとよいでしょう。

 

・仕事を教えてもらいにくい

リモートワークの仕事は周りに上司や先輩がいないので、仕事を教えてもらいにくく、質問をしにくい環境ともいえます。教えてもらえたら簡単に解決する問題も、解決に時間がかかったり、間違ったまま進めてしまったりすることがあるでしょう。

リモートワークで仕事をするときは、進捗状況をメンバーと共有し、疑問点はすぐに質問してクリアにしておくとよいでしょう。また、困ったときにはすぐに質問ができるように、「誰に質問すべきか」「どうやって質問すべきか」「回答はどのくらいで得られそうか」などのポイントを事前に確認しておきましょう。

 

・あやしい求人が存在する

フルリモートワークの仕事は「面接なし・オンラインのやり取りだけ」で仕事が始まる求人が多数あります。気軽に応募から採用・委託決定まで進むのはメリットですが、中にはあやしい求人も存在しているので注意が必要です。

あやしい求人では「報酬が支払われない」「高額な教材費を請求される」といったトラブルに合う可能性があります。応募や契約をするときに、企業情報や契約内容を必ず確認するようにしましょう。

応募時に確認するべき点
・企業が実在しているか
・記載された住所にオフィスがあるか
・口コミの評判は良いか
・求人サイトの利用規約に違反していないか など

応募する前に企業の名前で検索して、情報を調べておくと安心です。また、初めてフルリモートワークに挑戦する方は、企業と働き手との間に立ってくれるサービスを利用するのもおすすめです。転職エージェントやクラウドソーシングサイトなどは、トラブル時に相談できるので安心ですよ。

フルリモートワークで求められるスキル

フルリモートワークをするときには、必要とされるスキルがいくつかあります。フルリモートの求人の職種はさまざまな種類がありますが、多くの仕事で必要とされるスキルを3つ紹介します。

 

・自己管理能力

フルリモートは1人で仕事を進める時間が長いので、自己管理能力が求められます。仕事の進捗状況を自分で把握し、締め切りや周りの方の仕事の進み具合に合わせていく必要があります。

特に、業務委託でフルリモートの仕事をする方は、契約から納品完了まで自分で計画を立てて進めなければ仕事を終えられません。納期まで余裕のあるスケジュールを立てて、仕事を受けすぎないようにしましょう。

スケジュール管理が苦手な方は、スケジュール管理ツールやタスク管理ツールの利用がおすすめです。仕事の進捗状況をひと目で見えるようにして、計画通りに仕事を進められるようにしましょう。

 

・コミュニケーションスキル

フルリモートワークは人間関係に悩みにくいメリットがありますが、反面、コミュニケーションが取りにくいというデメリットがあります。上司や同僚、クライアントと顔を合わせて仕事をする時間が短い分、コミュニケーションスキルが求められます。「フルリモートワークはコミュニケーションが取りにくいもの」と念頭におき、信頼関係を構築できるように仕事を進めていきましょう。

また、コミュニケーションスキルは、相手に積極的に絡んでいくことだけがスキルではありません。相手との温度感や距離感に合わせて、適切なアクセスをすることがポイントです。

ビジネスライクな淡々とした連絡を好む方もいれば、メールで絵文字やスタンプを使うなどフランクなやり取りを好む方もいます。相手がどのようなやり取りを求めているか、適宜配慮しながら連絡を取るようにしましょう。

 

・パソコンの基本的操作スキル

フルリモートでできる仕事の多くは、パソコンを使って情報共有や成果物の納品を行います。仕事を進める上で使用されているツールがあるので、使いこなせるようにしておきましょう。

フルリモートの仕事で使われるツールの一例
・メールやチャットツール
・オンライン会議用ツール
・Word、Excel、PowerPoint
・タスク管理ツール など

その他に、仕事ごとに専門的なソフトのスキルが求められます。業務上でどのようなツールを使用しているか、応募時や面談時に確認しておくのもおすすめです。仕事を始める前にインストールして動作確認をしたり、使用方法を予習したりしておくとスムーズに仕事を始められますよ。

自分に合うフルリモートワークの見つけ方

漠然と「フルリモートワークがしたい」と思っている方は、仕事の探し方に迷うことがあるのではないでしょうか。どの条件を重視したいかを考えて、仕事探しをしてみましょう。

・フルリモートで安定収入を得たい方

フルリモートで安定的な収入を得たい方は、正社員の求人を探してみましょう。フルリモートワークも、出勤する働き方と同じように月給、賞与、福利厚生を受けられます。

一方で、正社員がフルリモートの働き方をいつまで続けられるかは、企業に委ねられているというデメリットがあります。コロナ禍における一時的なフルリモートワークなのか、業績・成果によっては定期的な出勤が必要になるのかなど、あらかじめ確認しておきましょう。

・自分に合うフルリモートの職種がわからない方

「安定した収入を得たいけれど、自分に合う職種がわからない」という方は契約社員や派遣社員で働いてみましょう。契約社員や派遣社員には雇用期間に定めがあるので、期間が満了したらまた別の仕事を始めることになります。また、多くの派遣会社では、スキル分析やキャリアデザインをサポートしてくれるサービスを展開しています。いくつかの職種を経験して、自分に合う仕事を見つけてみましょう。

・フルリモートで副業をしたい方

フルリモートで副業をしたい方は、業務委託の案件を探すのがおすすめです。業務委託の仕事は、時間や場所を問わない案件が多く、本業が終わった後の時間や休みの日を副業にあてられます。

副業で業務委託の仕事をするときは、クライアントに稼働時間を伝えておきましょう。平日の日中はメールや電話対応ができない、といった情報を共有しておくとコミュニケーションが取りやすくなります。

・スキマ時間にフルリモートで働きたい方

家事や育児などのスキマ時間に働きたい方は、業務委託の案件や「ポイ活」と呼ばれるポイントサービスの利用、内職などがおすすめです。また、業務委託の中でも家庭の事情に配慮してもらえる企業の求人を探してみましょう。

例えば、求人サイトの「ママワークス」では、主婦の働き方に理解のある企業の求人が掲載されています。子どもの急な発熱などの突発的な事情や、夏休みや冬休みなど長期休暇の間の働き方にも配慮してもらえるので、働きやすさを感じるでしょう。

フルリモートワークの仕事を見つけられなかったときは?

フルリモートワークの仕事を見つけられなかったときは?

希望に合うフルリモートの仕事を見つけられないときは、条件を変えたりスキルアップしたりして仕事を探してみましょう。4つの対処法を紹介します。

・リモートワークの求人も探してみる

「フルリモート」の仕事ではなく「リモート」の仕事も視野に入れて、仕事探しをしてみましょう。「定期的な出勤あり」の求人も条件に含めて仕事を探すと、ヒットする求人数が増加します。

定期的に出勤するために近在の企業から選ぶことになり失われるメリットもありますが、上司や先輩・同僚とコミュニケーションが取りやすくなり、信頼関係の構築につながります。「顔を合わせて働く機会を持ったおかげでリモートワークがやりやすい」と感じることもあるでしょう。

また、「自宅にこもりきり」となりがちなリモートワークでは、定期的な出勤は良い気分転換となる効果もあります。

・スキルアップする

職種によっては、専門スキルを求められたり、経験者が優遇されたりすることがあります。未経験や初心者にとって難しい職種であれば、まずは勉強する時間を確保して資格を取得してみるのもおすすめです。「希望する職種で長期的に働きたい」「リモートワークで高収入をかなえたい」という方は、スキルアップに時間を費やしてみましょう。

・アルバイトや業務委託から始める

正社員で働きたくても、なかなか採用されないときは、アルバイトや業務委託の求人も探してみましょう。中には「社員登用あり」という求人もあります。また、アルバイトや業務委託で経験を積んでから、正社員の求人に応募するのもおすすめです。

・求人を探すサービスを変えてみる

求人サイトのみで仕事を探している方は、転職エージェントやハローワークも利用してみるなど、いくつかのサービスを併用してみましょう。さまざまなサービスを利用することで、多くの求人情報を得られるようになります。

まとめ

全国どこでも働けるフルリモートの仕事は、正社員やアルバイト、業務委託などさまざまな働き方で仕事を見つけられます。また、スキルを活かせる仕事だけでなく、未経験からでも始められる仕事が多数あります。

フルリモート求人を探し始めると、情報が多すぎて困るということもあるでしょう。「専門職でしっかり働きたい」「スキマ時間を活用したい」など希望の働き方を明確にし、ある程度職種を絞ってから検索すると、マッチする求人が見つかりますよ。

フルリモート求人はオンラインで採用・委託決定まで進むことが多いため、一般的な就職活動よりもスピーディーな点もメリットです。気になる求人があれば積極的に応募してみましょう。