リモートワークのコールセンターの仕事内容とは? 求人情報をご紹介!

クラウド技術の発展で、さまざまな仕事のリモートワーク化が可能になりました。特に2020年以降は新型コロナウイルスの影響もあり、コールセンターの仕事も急速にリモートワーク化が進みました。2022年現在も、多くの企業でコールセンター業務を在宅で対応できるように整備が進められています。今回は在宅のコールセンターの仕事内容について、詳しく解説します。

完全在宅のコールセンターで働こう! 仕事内容や求人の探し方とは?

在宅のコールセンターの仕事内容とは?

​​在宅のコールセンターの仕事内容とは?

コールセンターの仕事とその内容について、よくある質問をピックアップして詳しく紹介します。まずは疑問を解決してから、仕事探しを始めてみましょう。

 

・コールセンターの仕事って?

リモートワークのコールセンターの仕事は、自宅でお客様の電話対応をします。担当する業務により、お客様からの電話を受ける仕事と、自分からお客様へ電話をする仕事があります。

コールセンターの業務は電話で直接お客様と接するため、顧客満足度に影響します。そのため、言葉遣いや対応力によりお客様に良い印象を与えることが重要です。ホスピタリティにあふれている方や、コミュニケーションスキルの高い方に向いています。

 

・資格は必要ですか?

コールセンターの仕事に必須資格はありません。しかし資格が必要なくとも、正社員で働くコールセンターの仕事は経験者が優遇されます。一方で、業務委託やアルバイトなど働き方を問わなければ、未経験から始められる求人を多数見つけられます。

また、学歴を問わないことが多いのも、コールセンターの求人の特徴です。学歴不問の求人広告であれば、現役の大学生など在学中の方も挑戦できます。

また、英語力や秘書資格などすでにスキルがある方は、コールセンターの仕事にスキルを活かしながら働くことができるでしょう。英語力を外国人向けのコールセンターで活かしたり、秘書スキルをスムーズな対応に活かしたりできます。

 

・資格を取得するならおすすめは?

コールセンターの仕事に資格は必要ありません。しかし、リモートワークで働く上で資格があった方が自信につながる、という方は電話業務に関連する資格取得をするのも1つの方法です。

「コンタクトセンター検定試験」など、顧客対応力の高さを証明する資格の勉強をすると柔軟な対応力を身につけられるでしょう。「エントリー資格」「オペレーター資格」「スーパーバイザー資格」「オペレーションマネジメント資格」「コンタクトセンターアーキテクチャ資格」の5種があり、実務経験なしで受験できる「エントリー資格」の試験は、全国の試験会場で随時実施しています。

 

・未経験からでも始められる?

コールセンターの仕事は未経験からでも始められる仕事です。多くの企業が業務を始めるまでに研修の時間を設けたり、実務マニュアルを用意したりしています。

未経験からコールセンターの仕事に挑戦する方は、研修体制が整っている企業の求人に応募してみましょう。また「未経験OK!」「初心者歓迎」と応募条件に書かれている求人もおすすめです。

コールセンターの経験者も、在宅での業務が初めてなら研修体制やサポートが充実した求人を探してみましょう。在宅で働く場合、1人で仕事を進める時間が長くなります。そのため、わからないことがあったときにサポートを受けやすい体制だと安心です。

 

・ブランクがあっても働ける?

コールセンターの仕事を過去にしていた経験がある方は、その経験を活かして働いてみましょう。しかし、ブランクがある方は不安に感じるかもしれません。

未経験者歓迎という求人だけでなく「ブランクOK」という求人もあるので、まずは気軽に検索してみましょう。たとえブランクがあっても、短期間でも、コールセンター業務の経験があれば評価につながります。ぜひ、面接時にアピールしてみましょう。

 

・コールセンターのスタッフは若い女性が求められる?

コールセンターのスタッフを想像したときに、若い女性が思い浮かぶかもしれません。しかし、コールセンターの仕事は男性女性問わず募集されており、年齢も制限はありません。性別や年齢を制限していない求人であれば、ミドル層やシニア層の方も応募が可能です。

扱うサービスの内容によっては、落ち着いた声で対応できる年齢の高い方の方が適していることもあります。また、パソコンなどの電子機器の取り扱いについて対応する仕事なら、IT系のスキルが活かせます。男性の方も得意分野を活かしてみましょう。

 

・コールセンターの業種とは?

お客様問い合わせ窓口でもあるコールセンターは、大手企業を始めさまざまな企業で設置されているサービスです。コールセンターの仕事を選ぶときは、好きなジャンルや興味のある分野でスタートすると、問い合わせへの対応や営業活動がやりやすいでしょう。また、ガスや水道、電気など社会インフラのコールセンターなら景気に左右されにくいので、安定して働き続けたい方におすすめです。

求人を検索するときは、仕事内容だけでなく、業種にも注目してみましょう。

【コールセンターの業種例】
・アパレル業界
・航空業界
・情報通信業
・通信販売業
・サービス業
・金融・保険業
・電気・ガス・水道などのインフラ業

 

・仕事はスマートフォンでもできる?

スマートフォンのみでコールセンターの仕事ができる求人もあります。しかし、電話内容の記録や顧客情報の入力などで文字入力が必要となる場合は、パソコンの方が業務をスムーズに進められます。

パソコンの用意ができない方は、パソコンのレンタルサービスを受けられる求人を探すなどして、効率よく仕事を進められるようにしましょう。

コールセンターの仕事の種類

「コールセンター」の仕事はいくつかの種類に分類されます。まずは大きく「受信業務(インバウンド)」と「発信業務(アウトバウンド)」の2 種類に分けられます。

・受信業務(インバウンド)…お客様からの電話にコールセンターが対応する仕事

・発信業務(アウトバウンド)…コールセンターからお客様へ電話をかける仕事

さらに、受信業務と発信業務はそれぞれ細かく分類されます。大まかな種別について知っておきましょう。

 

・受信業務(インバウンド)

インバウンドと呼ばれる受信業務は、お客様からの電話に対応する仕事です。求人でよくみかける3つの種別について紹介します。

・テレフォンオペレーター(テレオペ)

テレフォンオペレーター(テレオペ)の仕事は、商品やサービスに関する問い合わせに電話で対応する仕事です。電話の内容によって、テレフォンオペレーターが対応することもあれば、担当部署に取り次ぎをすることもあります。

「テレフォンオペレーター」として募集されている求人でも、カスタマーサポートやテクニカルサポートの業務を含む場合があります。

・カスタマーサポート

カスタマーサポートは、「お客様相談窓口」や「問い合わせ窓口」にかかってくる電話を担当する仕事です。商品やサービスについて、相談や問い合わせの電話を受け応対します。

カスタマーサポートでは、お客様からの厳しい意見やクレーム対応も行います。扱う商品やサービスの知識だけでなく、柔軟な対応力や傾聴力が求められます。

・テクニカルサポート

テクニカルサポートは、パソコンや家電製品などを利用するお客様からの問い合わせに対応する仕事です。電話を受けて、お客様が何に困っているのか、どのようなトラブルがあったのかを聞き取り、専門の担当者に電話を取り次いだり、対応マニュアルに沿って解決まで案内したりします。企業が扱う電子機器などについての専門的な知識があることが望ましいでしょう。

 

・発信業務(アウトバウンド)

アウトバウンドと呼ばれる発信業務は、自分からお客様へ電話をかける仕事です。同じ「電話対応」でも、発信業務は商品やサービスを売り込む「営業」といえます。

・テレフォンアポインター(テレアポ)

テレフォンアポインター(テレアポ)はお客様に電話をかけて、商品やサービスの紹介をする仕事です。商品を説明して直接契約につなげたり、営業担当者とのアポイントを取り付けたりします。

・テレマーケティング(テレマ)

テレマーケティング(テレマ)の仕事は、電話でマーケティングをすることです。すでに商品やサービスを利用しているお客様に電話をし、利用満足度を調査して商品やサービスの品質向上につなげます。また、満足度調査を兼ねて、他の商品やサービスを紹介して営業することも仕事の1つです。

電話をかける対象はすでに商品やサービスを購入・利用している方だけなく、資料請求をしている見込み客に電話をかけて、営業活動を行うこともあります。

 

・受信業務(インバウンド)と発信業務(アウトバウンド)、どちらで働く?

同じ「コールセンター」の仕事でも、受信業務と発信業務では担当する仕事の内容や適性が大きく異なります。受信業務は、お客様の要望や疑問、問い合わせに対して答える仕事です。クレーム対応をすることもあるので、相手の気持ちをくみ取りながら丁寧に対応するスキルが求められます。

一方で発信業務は自ら電話をかけて、営業を行います。興味のない相手にも話を聞いてもらえるような、コミュニケーションスキルが求められます。

受信業務と発信業務では仕事内容や求められるスキルが異なるので、コールセンターの求人を探す前に希望をはっきりとさせておきましょう。また、求人を探すときには、「受信業務か発信業務か」をチェックしてから、募集要件に目を通していくと効率的に仕事探しができるでしょう。

コールセンターの雇用形態

コールセンターの仕事は他の職種と同じように、正社員、契約社員、業務委託、アルバイト・パートなどさまざまな働き方があります。自身の希望に合わせて、働き方を選びましょう。

正社員や契約社員など企業に雇用される働き方は、産休・育休制度も利用できます。コールスタッフは多くの女性が活躍している人気の仕事です。ライフイベントを経ても続けられる働き方を選択するのもおすすめです。

・正社員

正社員として働くコールセンターの求人は、比較的少ない傾向にあります。また、求人があっても、採用されるにはコールセンターでの実績や経験を問われることが多いでしょう。

正社員としてコールセンターの仕事を希望する方は、アルバイトなどから始めて実績を積むことをおすすめします。また、新卒なら未経験でも採用枠があるので、正社員としてコールセンターの就職を希望する学生の方は、就活時にチャレンジしてみましょう。

・契約社員、派遣社員

契約社員や派遣社員で働くコールセンターの募集は、比較的見つけやすい求人です。正社員での就職を希望する方は、正社員登用制度がある企業の求人に応募してみてはいかがでしょうか。

・業務委託

リモートワークで働くコールセンターの仕事は、業務委託の案件を多数見つけられます。業務委託とは、正社員やアルバイトのように企業と雇用契約を結ばず、個人として働く方法です。業務委託は、開業届を提出して個人事業主として働く方や、副業として働く方に向いています。

業務委託の仕事は面接なし、もしくはWeb面談のみで契約まで進む案件が数多くあります。地方にいながら東京都の企業の案件を受けるなど、居住地を気にせずにフルリモートで仕事を探したい方におすすめです。

・アルバイト、パート

コールセンターの仕事は、アルバイトやパートなど短時間勤務の仕事も探せます。短期間のアルバイトや、土日祝日が完全に休みにできるシフトなど、希望に合わせて働きやすいでしょう。

また、支給方法は時給制の求人が多くありますが、中には日給制、日払い制などの求人もあります。アルバイトやパートのコールセンターの求人は多数あるので、希望に合った働き方や稼ぎ方を選べます。

コールセンターの収入とは?

コールセンターの収入とは?

コールセンターの収入について解説します。コールセンターは、「完全出来高制」や「インセンティブ制」による報酬を得られる仕事があります。どのような仕組みなのか、仕事を始める前に知っておきましょう。

 

・コールセンターではどう稼ぐ?

コールセンターの仕事は、正社員なら月給制で固定の給与が発生します。一方でアルバイトや業務委託の場合は、時給制(時間単価制)か完全出来高制のどちらかであることが多いでしょう。完全出来高制は、電話をかけた本数や契約した本数、獲得したアポイントの数により報酬が決定します。

電話の本数や契約の数に関わらず報酬が発生する時給制の方が、安定した収入を得られます。完全出来高制は最初から簡単に契約を結べるわけではなく、苦戦することもあるでしょう。しかし、コツをつかみ電話に慣れてくると成果により報酬が変わるため、やる気にもつながります。

また、時給制の報酬にインセンティブ制度を加えた求人も少なくありません。インセンティブとは、賞与のように基本の給与とは別に報酬を得られることです。契約件数などの成績により、時給で算出された給与に加算された報酬を得られます。インセンティブには上限がないことが多いので、スキルによりインセンティブだけで数万円上乗せすることもできるでしょう。

例えば、1回の通話に3分かかる場合、1時間休みなく電話をかければ20本の電話をかけられます。電話1本あたり50円の単価であれば、時給換算で1000円の仕事ということになります。しかし、1本の通話に5分かかった場合はその分、報酬額が低くなります。時給1000円の仕事であれば、通話に時間がかかったり適度に休憩をとったりしてもそれ以上に報酬が下がることはありません。

時間単価が1000円前後であれば、出勤して働くアルバイトなどの平均賃金にも近いので、これを基準に仕事探しをするとよいでしょう。また、インセンティブ設定として、「アポイントの獲得で200円」「契約につながった場合500円」といった条件が付加されている場合、1時間の業務でアポ獲得2本・契約につながる1本があれば、1時間あたり1900円の報酬という計算になります。

1日あたり何時間働けるのかを想定し、週に2日働くのなら×8、月に20日働けるのなら×20と計算していけば、月あたりの収入想定額が算出できます。出来高制の場合は、見込みの甘すぎる計算にならないよう注意しましょう。

インセンティブがあるか、またどのようにしてインセンティブが得られるかの基準は各企業により異なります。求人情報をチェックしておきましょう。

 

受信業務と発信業務はどちらが稼ぎやすい?

インセンティブ制や完全出来高制の報酬は、発信業務であるアウトバウンドの仕事の方が多い傾向にあります。受信業務を行うインバウンドの多くは時給制が多く、アウトバウンド業務よりも時間単価が低い傾向にあり、比較すると100円~300円ほど低くなるでしょう。また、コールセンター業務の報酬はインバウンド、アウトバウンドの括りで異なるだけでなく、実際の仕事の難易度によっても金額が異なります。通話を1分以内で終えられるような、受付業務のみの場合は、単価が低いかもしれません。

時給制(時間単価制)、インセンティブ制、完全出来高制の報酬体系にはそれぞれメリットデメリットがあり、人によって合わないこともあるでしょう。「完全出来高制の方がモチベーションが上がり、続けやすい」という方もいれば、「プレッシャーを感じてつらい」という方もいるかもしれません。自分に合う報酬体系を見つけて、仕事を選びましょう。

リモートワーク可! コールセンターの仕事の探し方

リモートワークが可能なコールセンターの仕事を探してみましょう。お仕事情報サイトには、正社員の仕事が多く掲載されているサイト、業務委託の案件が多いサイトなどそれぞれ特徴があります。希望に合う仕事を見つけやすいサイトを利用しましょう。

・求人サイト

多くの求人サイトでコールセンターの仕事を探せます。「リモートワーク コールセンター 正社員」「在宅 コールスタッフ アルバイト」など希望の条件で検索してみましょう。検索後に一覧で募集中の仕事を閲覧できるので、求人詳細を確認しながら、条件に合う仕事を探すのがおすすめです。

多くヒットした場合には、さらに「残業なし」「インセンティブ制度あり」「週に2日~3日勤務」など希望条件を入力して求人を絞り込むことができます。希望に該当する求人を見つけられないときは、検索ワードを変更したり、新着求人をこまめにチェックしたりしてみましょう。

・エージェントサイト

転職エージェントなどのサイトで、リモートワークのコールセンターの仕事を探せます。全体的に正社員の仕事が多く、コールセンター経験や接客経験を問われます。

電話業務や営業の経験があり、正社員でコールセンターの仕事を探している方はエージェントサイトを利用してみましょう。登録無料でキャリアアドバイザーのサポートが受けられるので、初めての転職の方におすすめです。

・クラウドソーシングサイト

クラウドソーシングサイトは、業務委託の案件を探せるサイトです。基本的に在宅でできる仕事を探せるので、リモートワークの仕事を探している方に向いています。

クラウドソーシングサイトは事前に会員登録してから利用するシステムですが、案件検索はログインしなくとも可能です。また、新規案件が日々更新されるので、こまめにチェックするのもおすすめです。条件の良いコールセンターの案件は人気なので、「大量募集」「急募」といった案件はすぐに締め切られてしまうかもしれません。気になる方はまず案件を検索し、応募したい案件を見つけてから利用規約をチェックして登録してみてはいかがでしょうか。

・企業のサイト

コールスタッフを募集している企業のサイトから、直接応募する方法もあります。企業の求人募集のページで詳細を確認して直接応募してみましょう。例えば、株式会社アイドマ・ホールディングスは、運営する求人サイト「ママワークス」内でコールスタッフを募集しています。

他にも大手通販サイトのAmazon、iPhoneやMacを販売するAppleも自社サイトにリクルート情報を掲載しています。気になる企業のサイトにアクセスしてみましょう。

在宅で働くコールセンターのメリットとは?

在宅で働くコールセンターのメリットとは?

初めてのコールセンターの仕事、さらに初めての在宅ワークは不安が多いかもしれません。しかし、在宅のコールセンターの仕事には多くのメリットがあります。不安を解消して、コールセンターの仕事を始めてみましょう。

 

・未経験から始めやすい

コールセンターの仕事は、未経験からでも始めやすい仕事です。コールセンターの正社員の求人は新卒でなければ、経験者が優遇される傾向にあります。しかし、アルバイトや業務委託であれば「未経験者歓迎」「経験不問」の求人を多数見つけられます。

完全在宅で未経験の仕事を始めるには、不安が多いかもしれません。しかし、多くの企業が初心者のためのマニュアルを完備し、研修を行います。コールセンター業務が未経験の方は、仕事を始める前の研修制度が充実し、開始後もメールやチャットでの支援を受けられる仕事を探すとよいでしょう。

 

・通勤する必要がない

在宅でコールセンターの仕事をする場合、出勤する必要がありません。そのため、通勤時間を趣味の時間や家事の時間にあてられ、プライベートが充実します。

アルバイトやパートで働く方は勤務時間が短いので、勤務地が遠くなると労働時間と同じくらい通勤時間がかかることもあるでしょう。交通費が出ないアルバイトやパートの場合、通勤にかかる時間や出費を無駄に感じてしまうかもしれません。リモートワークなら通勤時間も交通費もかからないので、負担なく仕事ができます。

また、満員電車に揺られたり、雨や雪など足元が悪い日に外へ出たりする必要もありません。通勤に時間がかかることや満員電車に揺られることをストレスに感じる方は、働きやすさを実感するでしょう。

 

・家庭の事情に合わせやすい

在宅で行うコールセンターの仕事は、家庭の事情に合わせやすい点がメリットです。子育てや介護などで外へ出て働くことが難しい方も、自宅にいながら働けます。

また、家族やパートナーの転勤などで引っ越しをする機会がある方も、たとえ住居が変わっても在宅コールスタッフなら仕事を続けられます。

 

・給与が高い傾向にある

コールセンターの仕事は、他の在宅の仕事と比較して時間単価が高く1000円以上に設定された求人を多数見つけられます。また、時間単価が高いだけでなく、インセンティブ制による報酬を受けることや、完全出来高制では結果により高い報酬を受けることも可能です。努力が報酬につながり、やりがいを感じられます。

 

・髪型や服装が自由

コールセンターの仕事は電話でお客様と接する仕事ですが、お互いの姿が見えないので服装や髪型が自由です。ただし、企業によってはルールが定められていることがあるので、求人情報をチェックしておきましょう。

また、髪型が自由でもヘッドセットをするときに合わない髪型があります。そして通話中に音が出てしまうほどのアクセサリーも好ましくありません。働きやすさを考えながら、自分好みのファッションを楽しみましょう。

 

・全国どこにいても始められる

リモートワークのコールセンターの仕事は、全国どこに住んでいても仕事を始められます。出勤して働く仕事に就職するときは、オフィスが「駅チカ」であるかなど、立地を条件に入れることも多いでしょう。しかし、在宅で働くコールセンターの仕事はオフィスの場所を選ぶことなく、業務内容や待遇に注目して仕事探しができます。

「自宅から駅が遠い方」や「徒歩圏内で働きたいけれど、自宅周辺に働ける場所がない方」にもおすすめの働き方です。

在宅で働くコールセンターのデメリットとは?

多くのメリットがあるリモートワークのコールセンターの仕事ですが、デメリットもいくつかあります。働く前にデメリットを知り、対策しておきましょう。

 

・仕事を教えてもらいにくい

リモートワークのコールセンターの仕事は、マニュアルや研修があり未経験からでも始められます。しかし、仕事をする環境は1人なので、業務中に仕事を教えてもらいにくい点がデメリットです。

また、出勤して働くコールスタッフであれば周りの先輩スタッフの対応を見て、どのような対応をしたらよいか学ぶ機会があります。先輩の姿を見て実践できるので、成長にもつながるでしょう。

一方で、リモートで働くコールスタッフは自分自身で考え、行動しなければならないシーンが多くあります。困ったときには、メールやチャットなどでわからないことを質問したり、先輩がどのように対応しているかを聞いてみたりしましょう。

 

・困ったときに1人で対処することになる

電話対応をしているときに、答えられない質問の対応や、クレーム対応をすることもあるでしょう。周りに確認できる相手がいる環境であれば落ち着いて対応できることも、1人で働いていると焦ってしまうかもしれません。冷静に対処しなければ、お客様からさらに質問をされたり、余計にクレームを受けたりする可能性もあります。クレーム時の対応について先輩からアドバイスを受け、常に冷静な対応を心がけるようにしましょう。

また、「コールセンター」の仕事には、受信業務と発信業務があり、業務内容が異なります。その中で自分に合う仕事を見つけるのがおすすめです。例えば、電話を受ける方が合う方は受信業務の仕事を探してみましょう。とはいえ、受信業務にもさまざまな仕事があるので、「パソコンなどの電子機器について知識があまりない」という方はテクニカルサポートの仕事を避けるのがベターです。

 

・どこでも働けるわけではない

「リモートワーク」の仕事はオフィスから離れた遠隔地で業務を行う働き方です。自宅だけでなく、カフェやコワーキングスペース、移動中の乗り物の中など環境が整えば好きな場所で働けます。ときには、「ワーケーション」としてバケーションを兼ねて仕事をすることもできるでしょう。

しかし、コールセンターの仕事はどこでも働けるわけではありません。静かな環境やセキュリティが強化された環境でなければ、コールセンターの仕事は安心して進められません。そのため、「気分転換しながら、好きな場所で働きたい」という方には、他の在宅ワークの方が合うでしょう。

リモートワークのコールセンター業務に必要なスキル

コールセンターの仕事をする上で必要なスキルを紹介します。これらは仕事をしていくうちに身に付くスキルでもあるので、初めから高いスキルを求められるわけではありません。経験を経て、スキルアップしていきましょう。

・コミュニケーション能力

コールセンターの仕事はお客様と電話で話すことがメインです。相手の話を聞くこと、求められることを伝えること、話を聞いてもらうこと、すべてコミュニケーション能力が求められます。

ときにはクレーム対応をすることもあるので、相手の求めていることを察知しながら落ち着いて対応するスキルが必要です。

・ビジネスマナー

電話での対応は、表情や身ぶり手ぶりで気持ちを伝えられません。声のトーンや話し方、言葉遣いで相手に気持ちを伝えます。そのため、社会人としてのマナーが備わっていなければ相手に不快な思いや不安な思いをさせてしまいます。正しい敬語を使い、相手に合わせて会話をするようにしましょう。

・パソコンスキル

コールセンターの仕事は電話対応がメインなので、パソコンスキルは必要がないように思うかもしれません。しかし、対応した内容を専用のシステムに入力したり、出退勤をシステム上で申告したりと事務的な作業をすることがあるので、少なくともタイピングはできるようにしておくと安心です。パソコンを使ってどのような仕事をするかは企業ごとに異なるので、研修やマニュアルで学んでおきましょう。

リモートワークのコールセンターに必要な環境

リモートワークのコールセンターに必要な環境

コールセンターの仕事は、「パソコンさえあればできる在宅ワーク」とは異なる環境が必要です。自宅でコールセンターの仕事を始める前に、仕事環境を整えておきましょう。

 

・通信環境やセキュリティを整える

コールセンターの仕事をするためには、インターネットなどの通信環境を整える必要があります。回線が不安定な状態では、音声が途切れる、聞き取りにくいといったトラブルにつながります。

また、通話内容を外部に漏えいしないようにセキュリティの強化も必要です。セキュリティの強化に関しては、企業のルールに従うようにしましょう。企業側では専用パソコンの貸与、特定の方のみが使用できるネットワークVPNの活用などの対策が行われています。

1人で働く環境だからこそ、安心・安全な環境を整えるようにしておきましょう。

 

・静かな環境を整える

コールセンターの仕事は通話で対応するので、静かな環境を整える必要があります。周囲の会話や生活音が聞こえる環境では、正確な情報伝達ができないだけでなく、お客様に不快感を与えてしまいます。

完全に扉を閉めて、音を遮断できる仕事部屋を用意して仕事に備えましょう。また、家族が在宅中に仕事をするときは、協力を求めて静かな環境をたもてるようにしておく必要があります。

音は自宅内だけで発生するものではありません。車の通る音や自宅付近を通りかかる人の声など、通話の妨げになる音をできるだけ防ぐ必要があります。

 

・ヘッドセットを用意する

ヘッドセットとはマイクとヘッドホン(イヤホン)が一体化した道具で、パソコンと接続して使用します。ヘッドセットを使用すると相手の音声を聞き取りやすくなるだけでなく、自分の声も伝えやすくなります。

企業によってはヘッドセットの貸与を受けられることもありますが、自分で用意するように求められることもあります。ヘッドセットは機能によりさまざまなタイプがあります。無線タイプや有線タイプ、ヘッドホン型やイヤホン型等、自分の好みに合わせて商品を選んでみましょう。

コールセンターの仕事が向いている人とは?

コールセンターの仕事はどのような方に向いているのでしょうか。電話を受けて対応する受信業務と、電話をかけて営業する発信業務、それぞれに向いているタイプを紹介します。

 

・受信業務(インバウンド)が向いている人

受信業務はお客様からの電話を受ける業務です。「わからないことがある」「解決したいことがある」といった問題のあるお客様やときにはクレームがあるお客様の対応をします。そのため、受信業務はお客様の気持ちや問題に寄り添える、思いやりやおもてなしの気持ちがある方が向いています。

また、お客様がどのような問題を抱えていて、どのように解決したいのかを考え、的確な行動をするには、スピード感も重要です。自らが説明をするのか、担当の部署につなげるのか、どの部署が適しているのか、瞬時に判断する必要があります。

思いやりの心と冷静な判断ができる方は、発信業務でスキルを発揮できるでしょう。

 

・発信業務(アウトバウンド)が向いている人

発信業務は自らお客様へ電話をかける仕事です。いわゆる電話営業の仕事なので、営業経験や接客経験がある方に向いています。

突然かかってくる電話に対して、冷たく対応するお客様も珍しくはないでしょう。発信業務では、あまり話を聞いてもらえない、話している途中で電話を切られるといった対応をつらく感じてしまうかもしれません。そのため発信業務は、気持ちの切り替えが早く、1つの電話で失敗してもすぐ次に取りかかれる方に向いています。

また、発信業務はインセンティブや成果報酬制により高い報酬も狙えます。営業の実績に応じて昇給または業務単価の増額も期待できるでしょう。目標を持って、挑戦できる方におすすめです。

同じ「コールセンター」の仕事でも、受信業務と発信業務で求められるスキルが異なります。まずは自分の性格に合う方の仕事を選びましょう。

まとめ

リモートワークのコールセンターの仕事は、アルバイトや業務委託なら未経験からでも始めやすい仕事です。自宅で仕事ができるので、外へ出て働けない方や地方在住の方にもおすすめです。

受信業務と発信業務でそれぞれ求められるスキルが異なるので、得意分野を活かせる求人を探してみましょう。