フルリモート可能な仕事に転職したい! 自分にぴったりな求人の探し方

働き方改革の効果でリモートワークや在宅勤務が注目を集めています。誰もが働き方を自由に選択できる現代で、出社の必要がないフルリモートワークへの転職を希望する人は少なくありません。自分にとって働きやすい求人情報の探し方を解説します。

好きな場所を仕事場にするフルリモートOKな仕事の種類と探し方

フルリモートワークとは

「フルリモートワーク」とは、オフィスへの出社が必要なく、就業場所を自由に選択できる働き方です。一般的によく耳にするのは「リモートワーク」かもしれません。

リモートワークもフルリモートワークと同様に仕事場を自由に決められる働き方です。しかし、一般的なリモートワークでは、「ミーティングのために週1回」「月に5日程度」などの出社が義務付けられている場合があります。一方フルリモートワークは、「完全に」を意味する「フル」がついている通り、全く出社を求められないのが特徴です。

フルリモートワークは、すべての業務がオンラインで完結するため、業務中はさまざまなITツールやオンラインサービスを利用するようになるでしょう。例えば、打ち合わせはZoomやmeet inなどのオンラインミーティングツール、報告や連絡時にはChatWorkやSlack、MEMBER-Sなどのビジネスチャットツールが多く使われています。

フルリモートワークなら就業場所が自由

フルリモートワークなら就業場所が自由

フルリモートワークでは、契約時に制限されない限り就業場所は自由です。出社する必要がないため、地方在住者でも東京都などの首都圏の企業に勤められます。もちろん、海外に居ながら日本企業に勤めるのも可能でしょう。

フルリモートワークを始める際にリモートワーカーが選べるのは、居住地だけではありません。自分がより集中しやすい環境や設備のある場所で仕事をすると、業務効率が上がりスムーズに仕事を終えられるようになるでしょう。

仕事場としておすすめの場所を6つ紹介します。

 

・自宅

自宅での仕事は「在宅ワーク」とも呼ばれます。自宅で仕事をするなら、仕事場までの通勤時間が不要になり時間の節約ができるでしょう。第三者に会う機会がなくなるので、最低限の身支度で仕事をしていても咎められません。スタイリングやメイクに時間がかかりがちな女性にとってはうれしいポイントですね。

就業場所が自宅であれば静かな時間を得やすいでしょう。オンラインミーティングが多い仕事やテレフォンアポインターなど、仕事中に雑音が入ると好ましくない場合は自宅で働くのがおすすめです。

しかし、自宅では仕事とプライベートの切り替えが難しいので注意しましょう。人の目がないとついスマートフォンを見続けてしまったり、ソファで休む時間が増えたりします。自宅は、自己管理を徹底できる人や集中しやすいワークスペースの環境を整えられる人が向いている場所です。

 

・カフェ・ファミリーレストラン

適度な雑音と人目があった方が集中できる人には、カフェやファミリーレストランで仕事をするのがおすすめです。飲食店で仕事をすると、いつでも好きなタイミングでドリンク休憩や昼食、軽食をとれるので、気分転換しやすいですね。BGMやインテリアなどで居心地のよい空間づくりをしているカフェでは、リラックスしながら仕事ができるでしょう。

ただしカフェなどで仕事をする際は、仕事中に背後からパソコンの画面を覗き込まれたり、離席中にパソコンを操作されたりするなどのリスクがあります。カフェで仕事をする場合は、背後から覗けない位置の席に座り、離席するならパソコンにロックをかけるなどして情報漏えいに注意しましょう。

 

・図書館

自宅では仕事ができないけど、雑音があると集中できない人には図書館がおすすめです。近年、パソコンの持ち込みをOKとする図書館が増えてきました。パソコンの持ち込みが可能かどうか、利用したい図書館へ事前に確認しておくと安心ですね。

図書館に滞在する人は、読書や調べ物をしている場合が多いでしょう。図書館にパソコンを持ち込んで仕事をするときは、他の利用者の邪魔にならないように図書館の利用ルールを守ることが大切です。

例えば、キーボード操作の際には大きな打鍵音を出さない、オンラインミーティングなどでの会話をしない、利用の制限時間があるか確認する、飲食は許可されているスペースでのみにするなどのルールがあります。

図書館はすぐに調べ物ができるため、ライティングなどリサーチが必要な仕事で活用しやすい場所でもあります。

 

・コワーキングスペース

コワーキングスペースとは、事務スペースや会議室などを利用者全員で共有して使える場所です。Wi-Fiを完備しているコワーキングスペースがほとんどなので、通信量や回線速度を心配する必要がありません。

コピー機やモニターの貸し出しを行うなど、コワーキングスペースは仕事をするためのスペースとして準備されています。そのため、利用者が持ち込むのはパソコン1台だけですむでしょう。

コワーキングスペースの使い方は、月額利用料を支払って継続的に使う方法と、一時的に利用するドロップイン方式があります。普段は自宅で仕事をして、気分を変えたいときにコワーキングスペースを利用するなど、自分に合った使い方をすると便利ですよ。

 

・レンタルスペース

レンタルスペースは、利用者の用途に合わせて、スペースを時間貸ししているサービスです。 時間単位や日にち単位で貸し出しているので、一時的に利用したい場合に向いています。利用用途はさまざまで、仕事の会議やパーティ、ワークショップなどがあります。

コワーキングスペースは1つの部屋を複数人で共有しますが、レンタルスペースはその時間帯を借りた人のみが個室として利用できます。静かな環境で集中したいときやオンラインミーティングの際に自宅では家族の生活音が気になるときなどに利用しやすい場所です。

テレワークやリモートワークの普及に伴い、ビジネス利用に特化したレンタルスペースが増えています。ビジネス向けのレンタルスペースでは、集中しやすいインテリアやフリーWi-Fi、オフィス家具設置済みなど、仕事をするときにうれしい設備がそろっていますよ。

 

・カラオケ店

新型コロナウイルスの感染拡大とともに、ソーシャルディスタンスを保つ必要性が高まりました。コワーキングスペースやカフェでは十分な距離を保てないため、リモートワークをする場所に困った人は多いでしょう。人との接触を避けながら自宅以外で仕事をしたいなら、カラオケ店が便利です。

カラオケルームは防音性能が高く、フリーWi-Fiや電源が完備されています。通信量やパソコンのバッテリー残量を心配する必要がなく、オンラインミーティングもできます。飲食メニューが充実しているのもメリットですね。

近年、リモートワーカー向けの利用プランを打ち出すカラオケ店が増え、ますますリモートワークに適した環境が整えられています。カラオケ店で仕事をするというと、「休憩中にカラオケも楽しもう」と思う人もいるかもしれませんが、多くの店舗ではカラオケとの併用は不可とされています。

働き方ごとに見るフルリモートワーク

フルリモートワークが可能な仕事には、正社員やアルバイト、業務委託などのさまざまな働き方があります。家庭の事情や働きたい時間帯など、個人の希望に合わせて働き方を選べるので、自分に合う働き方を考えてみるとよいですね。雇用形態が異なる「雇用・委託・開業」の3つの働き方を解説します。

 

・雇用契約を結ぶ働き方

正社員や契約社員、アルバイトなどは企業と雇用契約を結んだうえで「入社」する働き方です。企業に雇用されると、勤め先企業の指示に従って作業をします。働く時間や仕事の進め方に関して、企業が指揮監督権を持つのが特徴です。

雇用される働き方は、それぞれの契約内容に違いはあれど、企業に雇用される点は共通しています。例えば、正社員は1日8時間程度のフルタイム勤務をし、契約期間に定めのない無期雇用です。アルバイトやパートタイム勤務などは、フルタイム勤務に比べ短時間の勤務であることが多く、雇用期間に定めがあります。

雇用される場合、月給や時給が固定されるので安定した給与を得やすいうえ、企業の福利厚生を利用できます。メリットの多い働き方ですが、部署異動や業務転換の指示には従わなくてはならず、好きな仕事を続けられる保証はありません。

企業によっては、現在リモートワークを行っていても経営上の理由から取りやめることがあり、オフィス出社やフレックスタイム制に移行するように方針転換する可能性があります。フルリモートワークを確実に続けたいなら、雇用される働き方ではなく業務委託や起業する働き方も検討してみましょう。

 

・企業から仕事を請け負う働き方

企業と雇用契約を結ばず、業務委託契約を結ぶ働き方があります。業務委託とは、企業から委託された仕事を受託して、仕事の成果を出すことで報酬を得る契約形態です。

業務委託では、企業側は働き手に対して指揮監督権を持たないため、直接的な指示は出しません。そのため、働き手自身が就業時間や仕事の進め方を自由に決められるのが特徴です。

業務の一部を外部委託する企業は多く、その仕事内容は多岐にわたります。フルリモートワークが可能な業務委託の案件数は増えているので、自分が希望する仕事を見つけやすい契約形態でしょう。

 

・開業する働き方

「開業」は「新しく事業を始めること」を意味し、主に個人が事業をスタートするときに使われる言葉です。新規事業を始めるにあたっては、事務所や自宅の所在地を管轄する税務署に開業届を提出します。開業した場合はその事業のオーナーとして働くため、経営方針や就業時間、経費の使い方など、事業に関わるすべての項目について意思決定権を持てるでしょう。

開業届を出すと、「屋号」という仕事上の名称を決められます。個人事業主やフリーランスの場合、屋号は必ずしも必要ではありません。しかし、ビジネス用の銀行口座を持ちたい場合やショップを開くときには、「〇〇工房」「〇〇オフィス」「〇〇事務所」などと屋号を設定すると便利です。

フルリモート可能な仕事の種類

フルリモート可能な仕事の種類

フルリモートで働ける仕事を6種紹介します。経験の有無や興味関心から、自分に合った仕事を探してみましょう。

・未経験者向けのフルリモートワーク

データ入力

誰でも始めやすく事前準備が少なくて済む仕事が、「データ入力」です。データ入力は、企業が指示するデータを、指定のシステムや指定フォーマットに打ち込む仕事です。

例えば、名刺の画像を見て記載内容をExcelに転記する仕事や手書きのアンケート用紙を見て結果を集計し、Googleスプレッドシートでグラフ化する仕事などがあります。「文字起こし(テープ起こし)」という仕事では、会議や商談の録音音声を聞きながら、会話内容をWordファイルなどでテキスト化することを求められるでしょう。

データ入力の仕事は、基本的なパソコンスキルがあれば特別な資格や経験は必要ありません。初めてリモートワークに挑戦する人でも気軽に挑戦できますよ。

データ入力は誰でもできるからこそ、副業としての人気が高く採用されにくいのがネックです。また、1件あたりの報酬額が低いので、収入を増やすためには作業量を増やす必要があります。「報酬が思ったより少ない」とがっかりしないように、作業効率を上げる工夫をするとよいですね。

テレフォンアポインター

「テレフォンアポインター(テレアポ)」は、企業の営業担当者に代わり営業先に電話をかける仕事です。電話の内容は企業の商品やサービスの紹介などが多いでしょう。

架電業務の最終目標は、架電先企業の担当者と受託先企業の営業担当者とのアポイントを取得することや、資料送付のための情報を得ることなどです。アポイントの獲得など成果数に応じてインセンティブ報酬が加算される案件もあり、やりがいを感じながら収入アップを目指せるでしょう。

最初は「営業やテレアポ業務が未経験でもアポイントが取れるのか」と不安を抱くかもしれません。多くの企業では未経験者でもスムーズに電話対応できるように、トークスクリプト(台本)を用意しているので安心して仕事を始められますよ。

また、リモートワークに必要な機材がなくても、企業がテレアポ業務に必要な携帯電話やパソコンを支給してくれる場合があります。人と話すのが好きな人に向いている仕事ですね。

ライター

「ライター」は、企業の企画や要望に沿って文章を執筆するのが仕事です。ライター業務の範囲は幅広くあります。例えば、企業のホームページなどに掲載する記事を執筆する「Webライター」、企業の商品の魅力を伝えるキャッチコピーなどを執筆する「コピーライター」、インタビューを行い記事にまとめる「インタビュー記事」などがあります。

Webライターの仕事は特別なスキルや経験が必要ない場合が多いので、誰でもスタートできるでしょう。ライティングするテーマは企業や掲載メディアによって異なり、雑学や転職、美容、ペット、投資などさまざまです。自分が得意とする分野で記事を執筆できるので、楽しみながら仕事を進められるのが魅力ですね。

ライティングの仕事は、文章量によって1件あたりにかかる時間が変わります。未経験のうちから1万字以上の長文に挑むと、最後まで書き切る体力がなくなるかもしれません。最初は短文の仕事に挑戦し、徐々に文字量を増やして慣れていくことをおすすめします。

 

・スキルのある人向けのフルリモートワーク

オンラインアシスタントスタッフ

企業のバックオフィス業務を担当して企業運営を支えるのが、「オンラインアシスタントスタッフ」の仕事です。バックオフィス業務とは、企業の取引先と直接やり取りせず社内で完結する業務全般を指します。具体的には、人事や経理、法務、総務、秘書の仕事が当てはまります。バックオフィス業務は事務的な作業がメインになるので、ExcelやWord、PowerPointなどの一般的なソフトが使用できるとよいでしょう。

オンラインアシスタントスタッフとして働く場合、各領域での就業経験があれば即戦力として活躍できるでしょう。また、未経験職種でも意欲があれば挑戦しやすいため、キャリアアップやスキルアップを目指す人に特におすすめです。

翻訳

「翻訳」は、外国語を日本語に訳したり、日本語を外国語に訳したりする仕事です。IT技術の発展とともに、音声や動画、テキストファイルをオンライン上でやり取りできるようになり、フルリモートで翻訳業務に従事できるようになりました。

翻訳する言語はさまざまですが、需要が大きいのは世界共通語である英語です。英語以外には、中国や韓国語、イタリア語やドイツ語、インドネシア語など、世界各国の言語が日本語に訳されています。

翻訳業務で求められるスキルレベルは仕事によって異なるため、自分のレベルに合った仕事に挑戦しましょう。例えば、意味がわかりやすく伝わることが重視される小説やYou Tube動画、ビジネスメールを日本語に訳すなら、意訳を多く用いるようになります。堅実な内容の経済誌や国際ニュース、契約書などを日本語に訳すなら、意訳せず原文に忠実な翻訳が求められるでしょう。

ITエンジニア

「ITエンジニア」には、ITシステムやアプリケーションの開発、プロジェクト設計を担当するシステムエンジニアの他に、プログラミング言語を用いて実際にシステムまたはアプリを構築するプログラマーも含まれます。

IT技術の発展とともに需要が高まっている職種なので、スキルや経験があれば採用されやすい仕事でしょう。未経験でもオンラインスクールや通信講座を活用すれば、基礎的な知識やスキルを身につけられますよ。

IT技術の進化は早いため、新しい知識や技術の習得を積極的に行う必要があります。常に情報収集をしなければならない大変さがある一方、自身のスキルアップを実感しやすくやりがいのある仕事です。

フルリモートワークを始める3つのメリット

フルリモートワークを始める3つのメリット

フルリモートワークを始めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。得られるメリットが自分の理想と合っていると感じたら、フルリモートワークをスタートしてみましょう。新しい働き方を始めるにあたって、無理なく続けられる働き方を見つけられるとよいですね。

 

・好きな場所で働ける

一般的なリモートワークでは、週に数回の出社を求められるケースがあります。一方、「フル」リモートワークでは出社の必要がありません。そのため、就業場所の制限を受けることなく全国どこでも好きな場所で働けます。

日本全国はもちろん、海外にいても日本企業に勤務できるのがフルリモートワークの利点です。インターネット環境とパソコン1台さえあれば、誰でもリモートワーカーとしてのキャリアをスタートできるのは、フルリモートワークの大きな魅力といえるでしょう。

例えば、海外のリゾート地を転々としながら仕事をしたり、国内のホテルに宿泊しながら仕事をしたりできます。自由な働き方が実現でき、通勤時間中の精神的なストレスや肉体的な疲労から解放されるでしょう。

 

・個人の事情に合わせやすい

育児や介護を理由に働くことを諦める人は少なくありません。フルリモートワークなら、家庭の事情に合わせた柔軟な働き方ができるようになります。

例えば、自宅で仕事をすれば育児や介護と仕事を両立できます。自宅に家族がいてミーティング中に雑音や会話が聞こえてしまうのが気になるなら、必要なときだけレンタルスペースで仕事をすることも可能です。

個人の事情や状況に合わせて働く場所を選択できる自由さが、フルリモートワークをするメリットです。

 

・未経験でも始められる

フルリモート可能な仕事は増加しており、未経験者でも挑戦できる仕事も多種多様にあります。始めたばかりのときは簡単な仕事で単価が低く、思うように収入が得られなくても、経験と実績を積みながら続けていれば収入アップが期待できるでしょう。

最初に企業と業務委託契約を結び、成果物のクオリティが高ければ「正社員にならないか」と声をかけてもらえることもあります。未経験からでもキャリアアップできる点は、フルリモートワークの大きな魅力です。

フルリモートワークの3つのデメリット 

良いことばかりに感じられるフルリモートワークですが、デメリットはあるのでしょうか。フルリモートワークには事前に対策しておきたいデメリットが3つあります。

メリットはもちろんデメリットも知ったうえで、楽しく長くフルリモートワークを続けられる準備をしておきましょう。

 

・集中しにくくなる

フルリモートワークでは、上司やクライアントが仕事の状況をリアルタイムで把握することが難しくなります。働き手にとっても監視の目がない状態になるので、サボりやすくなるのがフルリモートワークの難点です。

特に、本来はプライベート空間である自宅を仕事場にするときは注意しましょう。自宅にはテレビや本、趣味の私物などがあるので、仕事中に目に入るとつい気がそれやすくなります。自宅で仕事をするなら、ワークスペース周辺に業務と関係のない私物を置かないことや、プライベートな時間と就業時間のメリハリをつける工夫をすることをおすすめします。

人によっては周囲に人がいて雑音があるほうが集中できるかもしれません。人目がある方が良いならコワーキングスペースを利用するなど、自分に合った仕事場を選びましょう。いつも自宅で仕事をしているなら、たまにはカフェで仕事をしてみると気分転換になって意外と集中できるかもしれませんよ。

 

・意思疎通が難しい

フルリモートワークはオンライン上ですべての業務が完結するので、人と直接関わる機会がほとんどありません。基本的なやり取りはチャットツールを使ったテキストコミュニケーションです。フルリモートワークを始めると、テキストだけでのやり取りをする難しさに気づくでしょう。

対面でやり取りをするときは、相手の声のトーンや表情から細かな感情を読み取れます。一方で、テキストでのやり取りでは相手の表情などを読み取るすべはありません。そのため、認識のずれや思い込みが発生しやすくなります。

ミスコミュニケーションを防ぐには、自分で思うよりも細かく状況を伝えるように意識したり、いつもより多めに報連相(報告、連絡、相談)を行なったりして、相手にとってわかりやすい文章を心がけることが大切です。

 

・自己管理能力が必要

就業場所を自由に選べるフルリモートワークは、オフィスへ出社するよりも自由裁量度が大きい働き方です。上司やクライアントの管理下にない状態でスムーズに仕事を進めるためには、高い自己管理力が求められるでしょう。

自己管理能力とは、タスクや所要時間、モチベーションなどを自ら管理する力を指します。どれくらいのタスクが残っているのか、何を優先的に進めるべきか、上司への報告はどのタイミングでするか、サボらないように自分を律する方法など、さまざまな面での自己管理が必要になるのがフルリモートワークです。

セルフコントロールを確実にするには、タスク管理アプリやスケジュール管理用のITツールを導入すると効果的でしょう。

自分に合ったフルリモートワークを見つけるポイント 

自分に合ったフルリモートワークを見つけるポイント

せっかく仕事を始めるなら、自分に合った仕事を見つけたいですよね。仕事を選ぶ際は、自身の性格はもちろん、家庭の事情や働ける時間帯などの就業条件を整理しておくとよいでしょう。

自分に合ったフルリモートワークを見つけるために、押さえておきたい4つのポイントを紹介します。

 

・希望条件を明確にする

仕事探しを始めるにあたって、まずは自分の希望条件を明確にしましょう。希望条件は絶対に譲れない必須条件と、あったらうれしい条件に大別しておくとより探しやすくなるでしょう。

もし育児をしている人なら、「短時間勤務OK」や「ブランクOK」が必須条件になるかもしれません。さらに将来的にキャリアアップを目指すなら、「いずれはチームリーダーへ」「社員登用の実績あり」などの紹介文があるとうれしいですね。

家庭の事情による縛りがなければ、目指したい収入額を条件としてみましょう。「月の想定収入が5万円以下はNG」「目標は月収10万円」など、具体的に金額が決まっていれば大体の収入目安を考えながら求人情報を取捨選択できるようになります。

希望条件が決まったら、検索条件を設定して求人情報を絞り込めるサイトで仕事を探してみましょう。自分の希望がはっきりしているほど、自身にとって働きやすい仕事を見つけやすくなるでしょう。

 

・求人情報サイトや転職支援サイトを活用する

フルリモート可能な求人は多種多様にあるので、やみくもに探しても自分に合った求人は見つけにくいでしょう。求人情報サイトや転職支援サイトを活用すると、自分のライフスタイルやキャリアプランにぴったりの求人が見つかりやすくなりますよ。

フルリモートワークだけに絞って求人を探すなら、リモートワークに特化したサイトを使うと効率的に仕事探しができます。具体的には、リモートワーク求人を主に掲載している「ReWorks(リワークス)」や、在宅で仕事できる求人だけを表示する機能がある「mamaworks(ママワークス)」などがおすすめです。

フルリモートワークが初めてで不安な場合は、「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサイトに登録してみましょう。1回限りの案件が数多くあるので、自分に合った仕事を探しやすいでしょう。また、トラブルに見舞われた際にはサービス提供会社が企業との間に入ってくれるので安心です。

 

・怪しいと思った求人には応募しない

せっかくフルリモートワークを始めるなら、優良企業で長く働きたいですよね。フルリモートワークの求人の中には、個人情報を抜き取るために虚偽の求人を出している悪質な業者が潜んでいるので注意が必要です。

「1日15分の作業で月給30万円以上可能」「携帯1台で時給5000円」といった過剰な謳い文句は、詐欺である可能性が高いでしょう。一般的な収入よりも異常に高額な報酬設定がされている案件を見つけたら、応募は避けておくことをおすすめします。

気になる求人が怪しいと思ったら、募集元の企業名をインターネットで検索してみましょう。検索結果一覧から実際に働いている人の口コミを探せると、企業の実態を知ることができます。企業のホームページそのものがが見つからないときも、詐欺である可能性を考慮しておきましょう。

 

・時給換算してみる

データ入力など、資格や経験がなくてもスタートできる業務の場合は、1件あたりの報酬額が低めに設定されていることがあります。そのため1時間あたりの作業量によっては、時給換算したときの報酬額も低くなる場合があります。

「時間をかけた割に収入が低い」とがっかりしないためにも、1時間あたりの報酬額がどのくらいあればモチベーションを保てるのか、考えてみるとよいでしょう。

時間単価は、案件単価と1件あたりにかかる時間から計算できます。もし1件あたりにかかる時間がわからない場合は、採用面接や応募時に企業の採用担当者に確認しておくとよいでしょう。また、多くの業務では慣れによって業務スピードがアップします。スタート時の時給換算が理想と異なる場合でも、作業に慣れた場合にはどのように変化するか予測を立てて判断しましょう。

求人探しに便利なおすすめサイト4選

フルリモート可能な求人情報を探すなら、数ある求人情報から自分の希望条件に合う求人情報をまとめて検索できる求人サイトや転職支援サイト、クラウドソーシングサービスを利用すると効率的です。

求人探しを効率化できるサイトやサービスを4つ紹介します。

 

・クラウドワークス

「クラウドワークス」は、株式会社クラウドワークスが運営するクラウドソーシングサイトです。クラウドソーシングとは、「Crowd(群衆)」と「Sourcing(調達)」を組み合わせた造語です。クラウドワークスでは仕事を発注したい企業や個人が、仕事を請け負いたい人に仕事を簡単に発注できます。

クラウドワークスは無料で利用登録できるうえ、ログインすれば受注・納品・報酬の受け取りが1つのサイトで完結するので、フルリモートワークを始める人の初挑戦の場として適しています。

募集している職種は幅広く、IT系やデザイン、ライティング、事務、動画編集、データ入力などさまざまです。人気の事務系の案件も、経理・秘書・労務などと細かく分類されているので、やりたい仕事の求人情報に絞り込んで求人検索ができます。

 

・mama works(ママワークス)

「mama works(ママワークス)」は、ママが働きやすい条件の求人情報が多く掲載されている求人情報サイトです。「ママ」とありますが、利用登録できる人の制限はなく、誰でも利用できます。

ママワークスでは、「扶養内で調整可能」「時短勤務OK」「急なお休みも調整可能」などの求人の絞り込み条件が用意されているのが特徴です。家庭の事情に合わせて働ける求人情報や、子育て世代の多忙な生活スタイルに理解のある企業の求人情報が多く掲載されているので、自分にとって働きやすい仕事と出会えるでしょう。

働き方を「在宅」または「出社」から選択できるので、フルリモートワークをしたい場合は検索条件の「在宅」にチェックを入れて絞り込み検索をしましょう。ママワークスはプライベートを大切にしながら無理なく仕事を続けたい人や、家庭の事情でフルタイム勤務が難しい人などにおすすめのサイトです。

 

ReWorks(リワークス)

フルリモート求人に特化した転職支援サービスに、「ReWorks(リワークス)」があります。リモートワークに特化した求人情報サイトの中でも、ReWorksは「フル」リモートワークの求人情報を主に扱っているのが特徴です。

リモートワークで出社が必要かどうかを確認する手間が少ないため、ストレスフリーにフルリモートワーク求人を探せるでしょう。出社して働くのが難しい人など、フルリモートにこだわって仕事を探したい人には、ReWorksがおすすめです。

求人検索の際は、希望職種や正社員などの契約形態を選択して求人の絞り込みができます。こだわり条件を設定するとより細かい条件をつけて求人の絞り込みができるので、希望条件が明確な人は積極的に使ってみましょう。

こだわり条件には、「ブランクOK」「未経験歓迎」「時間・曜日が選べる」「単発案件」「継続案件」など、さまざまな要望に応える条件がそろっています。

■ReWorksでのフルリモートのお仕事探しはこちら

 

・フジ子さん

「フジ子さん」は、フジア株式会社が運営するオンラインアシスタントサービスです。クライアントから依頼されるバックオフィス業務を担う「オンラインアシスタント」を派遣するサービスとして人気があります。

リモートワーカーがフジ子さんにオンラインアシスタントスタッフとして登録すると、経験や適性に合った仕事を割り振ってもらえます。自分から仕事を探さなくてもオンラインアシスタントスタッフとして登録するだけで仕事が振られるので、仕事探しが楽になります。フジ子さんで扱う業務は、経理や秘書、人事、Webサイト運用などと幅広いため、希望すれば経験のない職種に挑戦するチャンスもあるでしょう。

フルリモートで働き始める前にはOJT研修を実施し、リモートでの仕事の進め方や注意点をしっかり教えてくれるので安心です。実際に働き始めた後はチーム単位で仕事をするので、子どもの病欠などで急なお休みが必要になっても、チームメンバーがカバーしてくれる環境が整っています。

まとめ

就業場所を自由に選択できるフルリモートワークが注目を集めています。自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、仕事をする環境を家庭の事情や状況に合わせて柔軟に変えられるフルリモートワークは、仕事を効率的に進めやすいでしょう。

出社の必要がないフルリモートワークを始めるメリットとして、仕事場を選べる自由度の高さや未経験でも挑戦できる仕事の豊富さが挙げられます。メリットの多い働き方ですが、自己管理能力が必要で集中力を保ちにくいなどのデメリットがあります。良い面と悪い面を把握して、無理なく続けられるように対策を講じていきましょう。

フルリモートワークの求人情報はさまざまな手段で探せますが、安全に自分にぴったりの求人情報を見つけるなら、リモートワークに特化したサイトやサービスを利用するとよいでしょう。自分の将来のビジョンや希望条件をはっきりさせておくと、自分に合う仕事を見つけやすくなりますよ。