リモートワークは椅子が重要!おすすめと選び方を解説

リモートワークを導入する企業の増加に伴い、自宅やカフェ、コワーキングスペースで働くリモートワーカーが増加しています。しかし自宅でテレワークする際、椅子が合っていないと肉体的にも精神的にも負担が増大するため、椅子選びが重要です。今回は、そのようなリモートワークで大切な椅子の選び方とおすすめの製品を紹介します。これからテレワークを始める人はもちろん、すでに在宅勤務している人も、ぜひ自分に合った椅子を選びましょう。

リモートワークの椅子の予算感は?

リモートワークの椅子の予算感は?

リモートワークの椅子の予算感は人それぞれです。相場としては5,000円前後、もしくは10,000〜30,000円前後の椅子が主流です。ただし、本格的にテレワークする場合は、30,000円以上の椅子を選ぶのもおすすめ。予算を先に決めてから選ぶとよいでしょう。

 

5,000円の椅子

5,000円の椅子は、品質より値段を重視する人におすすめ。しかし、あまりにも値段が安いものは品質も低い場合があるため、価格だけを見て判断するのはおすすめできません。むしろ、料金以上の価値があるものを選ぶのは難しいです。

実際に安い椅子を選んだあと、座り心地に満足できず買い替える人もいます。リモートワークの場合、1日8時間以上椅子に座ることもあるため、質の悪い椅子だと肩こりや腰痛の原因となります。結果、新しく他の椅子を購入する事態になることも。

また、5,000円前後の椅子は自分で組み立てが必要だったり、座面が薄かったり、疲れやすかったりします。短時間の作業なら問題なくとも、長時間の作業には向きません。

その点も加味すると、5,000円前後の椅子は品質より値段重視の人向けです。急にテレワークが決まったものの予算がないなど、特別な理由がなければ5,000円以上のものを選びましょう。

 

10,000〜30,000円の椅子

10,000〜30,000円の椅子は、品質も値段も重視する人におすすめ。最近は、10,000円前後の椅子でも高品質な製品が販売されています。30,000円まで予算を確保できれば、さらに高品質な椅子も購入可能です。相場としても10,000〜30,000円は妥当なラインといえるでしょう。

10,000〜30,000円の椅子は手頃ですし、見た目がおしゃれなものや肘掛け付きのものもあります。選択肢も5,000円に比べると大幅に増えるので、予算に余裕がある人は10,000〜30,000円まで幅を広げてみてください。

予算20,000円前後から国内メーカー製品も視野に入ってくるので、比較的品質に優れた椅子も見つかります。国内メーカーであれば、製品保証付きで標準耐用年数8年前後のものが主流です。すべてとはいえませんが5,000円前後の椅子は耐久面もやや懸念が残るため、選ぶなら20,000円前後がおすすめ。

企業が導入しているオフィスチェアも20,000円前後が主流です。予算に合わせて10,000〜30,000円で判断すれば、品質と値段の両面で満足できる品物が見つかるでしょう。

 

30,000円以上の椅子

30,000円以上の椅子は、より高性能な椅子を求めている人におすすめ。30,000円以上となると、標準的な機能に加えてプラスアルファな機能が組み込まれた製品があります。

例えば、ヘッドレストやアームレストを標準装備した椅子、各種レスト付きの椅子は自分の体格にも合わせやすいです。座面のクッション性に優れた椅子であれば、体重に合わせた選択も可能となります。予算を30,000円以上確保できれば、選択肢はさらに増えるでしょう。

他にも、40,000〜50,000円位になると、姿勢サポート機能を搭載した製品も見つかります。またロッキングが自動調整される製品もあるなど、選択肢は格段に広がります。よりハイクオリティな椅子となると、構造や設計、材質や裁縫にこだわっているものまで見つけられるでしょう。

予算30,000円があれば、リモートワークの椅子も選びやすくなります。最近はテレワーク向けの製品開発も進んでいるため、よりコストパフォーマンスに優れた製品もあります。その点は、予算と希望に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

リモートワークの椅子選びで重要なこと

リモートワークの椅子選びで重要なこと

リモートワークの椅子選びは、値段だけでは決められません。むしろ、他のポイントを知ることが重要です。ここでは、テレワークの椅子選びで大切なことを3つ解説します。

 

背筋を自然に保てること

リモートワークは長時間座ったまま作業することも多く、姿勢が悪くなりがちです。人によっては、背筋が曲がったまま作業することもあるでしょう。しかし、猫背になると骨格が歪み、体調不良を引き起こす可能性があります。姿勢の悪さが肩こりや腰痛の原因となることも。

普段から背中が丸まりやすい人は、背筋を自然に保てる椅子を選びましょう。椅子によっては自然なS形状になるようサポートし、未然に猫背を防いでくれるものもあります。

テレワークに集中していると、無意識で背中が丸まってしまうことは多々あります。意識していても、気づけば姿勢が悪くなっていることも。それゆえ、自然な形で姿勢をサポートする椅子は心強い味方となります。在宅勤務の椅子を選ぶなら、まずは背筋を自然に保てるものから選びましょう。

 

適切サイズであること

リモートワークの椅子は、適切なサイズであることが重要です。身長に合わない椅子を選ぶと、それだけでも疲労やストレスの原因となります。例えば、座高に合わない背もたれの椅子だと、背中全体を支えられません。結局自力で姿勢を整えなくてはならず、かえって疲れてしまいます。テレワークで使用する椅子は、可能な限り適切なサイズのものを選びましょう。

最近は、インターネット通販で購入する人もいるでしょう。しかし、仕事で使用する椅子は試用してからの購入がおすすめ。適当に選ぶと後悔します。椅子によって座り心地も変わるので、店頭で試用してみてください。

実際に座ると「思っていたのと違う」となる場合もあります。通販での購入も間違いではないものの、合わない椅子を選んでしまうのは悲劇です。返品も大変なので、可能な限り店頭で適切なサイズを選びましょう。

 

体圧が分散されること

リモートワークは、8時間前後座りっぱなしで作業する場合もあります。その際、体圧が分散されていないとお尻やが太ももが痛くなることも。体重は人それぞれなので一概には言えないものの、座面が硬いと体圧も吸収できません。結果、お尻や太ももの傷みだけでなく、肩こりや腰痛にもつながります。座面は座り心地にも直結するので、座る部分のクッション性も確かめておきましょう。

体の動きにフィットする座面であれば、体圧もうまく分散されます。椅子によっては正しい姿勢をキープしてくれるだけでなく、腰全体を支えてくれるものもあります。それが体全体を支える基盤となるため、座面だけでなく背もたれやレストも含めて選びましょう。

リモートワークのおすすめの椅子7選

リモートワークのおすすめの椅子7選

ここからは、リモートワークにおすすめの椅子を7つ紹介します。椅子によって特徴が異なるため、選ぶ際には複数の製品を比較検討しましょう。可能であれば、店舗に出向いて実際に座ってみるのがおすすめです。自分がテレワークする姿を思い浮かべながら、最適な製品を選んでください。

 

1.Sylphy(シルフィー)

「前傾・直立・後傾すべての姿勢をカバー!仕事をサポートする優秀な椅子」

オカムラが手掛ける「Sylphy(シルフィー)」は、背もたれのカーブが調整できる椅子です。バックカーブアジャスト機構が組み込まれたオフィスチェアで、背中の形状や姿勢に合わせた調整が可能です。前傾・直立・後傾すべての姿勢に対応可能なため、長時間同じ姿勢を強いられるリモートワークにもおすすめ。背もたれのカーブのフィット感も抜群です。

座面のクッションは3種類のウレタンを採用しているため、クッション性にも優れています。モニターの評価でも「長時間座っても痛くなさそう」という意見が寄せられるなど、ユーザーの要望に応えたデザインが魅力。骨盤が立った状態を維持しやすい点も高評価です。座面は角度も調整可能なので、姿勢のキープ力にも優れています。

さらには、ロッキングの固定・強弱調整・リクライニング範囲設定が可能など、機能性は十分。アームレストの高さ・角度・奥行きなど、細かな調節も可能です。

テレワークで使用するにも問題はなく、姿勢キープ力や機能性でも優秀な製品といえるでしょう。ただし、値段は他の製品と比べて若干高めなので、予算と併せて検討する必要がありそうです。

 

2.ゲーミングチェア GT000

「コストパフォーマンスとハイバック構造が特徴のゲーミングチェア」

GTRACINGの「ゲーミングチェア GT000」は、手頃な値段で快適な座り心地を実現したゲーミングチェアです。ゲーム用ではあるものの、仕事用としても使用できるほど高性能な椅子となっています。日本人向けに開発された低座面仕様なので、高座面が苦手な人にもおすすめ。

ゲーミングチェア特有のハイバックなので、背中全体を預けられるのも魅力です。リモートワークは仕事中に背中を傷める人もいますが、ハイバック仕様の椅子はリラックス時の姿勢も支えてくれます。安定感があるため、疲労やストレスの軽減にもつながるでしょう。

座面に深く座った際も、骨盤を立てた状態を維持しやすく、他の椅子と比べてもトップクラスの座り心地を実現しています。前傾・後傾姿勢ともに姿勢を保ちやすいので、長時間のテレワークにも最適。値段もリーズナブルで、初めて在宅勤務する人にもおすすめです。

ただし、立体感のある構造が不自然に感じられる場合があり、人によって感想が分かれます。クッション型3Dヘッドレストや3Dランバーサポートなどは、実際に座って確かめることをおすすめします。

 

3.AiDen アイデン オフィスチェア

「豊富な機能と部屋を圧迫しないスマートなデザインが魅力の椅子」

関家具の「AiDen アイデン オフィスチェア」は、座面昇降やロッキング、ヘッドレストやアームレストなどが特徴の椅子です。姿勢を固定する機能や、腰を支える機能も充実。リモートワークにも最適なオフィスチェアです。

背もたれや座面の広さも余裕があり、性別問わずフィットするのも魅力といえるでしょう。適度な硬さの背もたれと座面は、姿勢のキープも楽々。柔らかすぎて姿勢が崩れることもないため、長時間のテレワークにも向いています。腰や肩甲骨のサポート感にも優れており、専門家からも高評価です。足元を支えるオットマン付きなのも好印象です。

スマートなデザインでインテリア性にも優れているため、部屋も圧迫しません。オフィスチェアのような大型の椅子は部屋で浮いてしまいがちですが、そのような悩みも解決してくれるのがこの椅子です。

耐久性にも優れているので、今後仕事で使おうと考えている人にもおすすめ。自宅に高機能なオフィスチェアが欲しい反面、インテリア性も大事にしたい人に最適です。

 

4.170度リクライニング ハイバックH-8800F

「リクライニング機能でリラックス時も快適なハイバックチェア」

アイリスオーヤマの「170度リクライニング ハイバックH-8800F」は、休憩に最適なリクライニング付きの椅子です。リモートワーク中は、座ったまま休憩する人も少なくありません。その際にリクライニング機能がないと、なかなかリラックスできないことも多いでしょう。しかし、こちらのチェアは最大170度まで背もたれが倒れるため、全身を難なくストレッチ可能です。フットレストも付いているので、仕事の合間の休憩に最適。

座面の昇降も可能で、体格に合わせた調整も問題ありません。アームレストの細かな調整はできないものの、それ以外の機能面は申し分ない椅子です。

前傾・後傾両方をサポート可能なので、すべての体勢で骨盤を立てた状態をキープできます。結果、快適な座り心地を実現しており、モニターからも姿勢キープ力が評価されています。厚みのある座面はクッション性にも優れ、長時間座っていても疲れません。背もたれの高さ・広さも十分で、座り心地と姿勢キープ力の両立が魅力です。

ただし、他の椅子と比べてサイズが大きめなので、スペースの確保が難点といえます。また、合皮のムレが気になるという意見もあるため、選ぶ際は実物を確かめてから購入するのがおすすめです。

 

5.Contessa II(コンテッサ セコンダ)

「カーブのかかったフレームと豊富なカラーバリエーションが魅力の椅子」

オカムラの「Contessa II(コンテッサ セコンダ)」は、自分好みの椅子を選べるのが特徴です。バラエティ豊かなカラーを取り揃えているため、デザインも妥協したくない人におすすめ。シンプルなブラックも用意されているので、部屋のインテリアにも合わせやすいでしょう。

座面素材はメッシュで座り心地にも優れ、モニターの意見でもトップクラスの評価を得ています。メッシュ素材は伸縮性にも優れているため、体にフィットするのも嬉しいところ。快適な座り心地を実現してくれるので、リモートワークに最適です。

またヘッドレストやアームレストの機能面にも優れ、高さ・角度・奥行き・左右まで自由自在に調整が可能。自分自身の好みに合わせた調整ができるからこそ、テレワークなど長時間の作業が求められる場合も安心です。座面の高さ調整が手軽にできるのも魅力といえるでしょう。

姿勢キープ力に関しては、座面に深く腰掛けた際に骨盤が立った状態を維持しやすく、安定した評価を得ています。ランバーサポートによる座り心地に加えて機能も豊富。これから在宅勤務を開始する人にも、おすすめの逸品といえるでしょう。ただし、値段が250,000円前後と高額なため、他の椅子と比較検討を重ねてから選ぶのが賢明です。

 

6.リクライニングオフィスチェア(OC701 GY)

「全身を安心して預けられるリクライニングオフィスチェア」

ニトリの「リクライニングオフィスチェア(OC701 GY)」は、頭までしっかりと支えてくれるハイバック仕様の椅子です。背中全体を支えてくれるため、長時間の作業にも最適。ヘッドレストも装備されているので、首のサポート機能も充実しています。標準装備のオットマンも高評価です。

座り心地は、全身を預けられるリクライニング性能が好印象で、モニターからも熱い支持を受けています。ヘッドレストとオットマンを組み合わせれば、仕事の合間の休憩も快適。座面も前傾姿勢を保ちやすい構造なので、作業の疲労・ストレス軽減にもつながります。

一見すると線が細く、やや頼りない印象を受けますが、強度も申し分ありません。むしろ、全身を預けても安定感が抜群なので、リラックスにも最適です。オットマンも足元をしっかりと支えてくれるため、ストレッチにもおすすめ。

ただし、ヘッドレストは手で上下に動かすタイプなので、調整のしにくさが気になります。座ったまま調節するのも困難なので、その点は好みが分かれるでしょう。一方、ヘッドレストは何度も動かすものではないため、一度調整すれば問題はありません。ここを妥協できるかどうかで評価も変わるのではないでしょうか。

 

7.ゲーミングチェアRS-950RR

「立体感のある構造が全身を支えてくれるゲーミングチェア」

Bauhutteの「ゲーミングチェアRS-950RR」は、ランバーサポートによる構造が特徴の椅子です。ゲーミングチェアとして開発された椅子で、全身を支えるハイバック仕様が特徴。日本人の身長に合わせて、座面が低く設計されているのも魅力です。

背もたれはサンバーサポートだけでなく、ヘッドレスト・アームレストも標準装備。腰部分には、立体的なランバーサポートが背中に沿って組み込まれているので、長時間の作業でも疲れにくいのが特徴です。骨盤が立った状態を保てるため、自然な姿勢もキープできます。

座面は硬すぎず柔らかすぎず、適度な座り心地を実現しているのも高評価。他にも機能面は、座面の高さ調整に加えてロッキング強弱調整機能も採用されています。さらに、ロッキング固定機能やアームレストの高さ・角度・奥行き調整機能など、他のゲーミングチェアを凌駕するほどです。それぞれの調整機能の操作も快適なので、より自分好みの作業環境を整えたい人におすすめ。ただし、サイズは若干大きめです。スペースを圧迫する可能性があるので、部屋の配置を考えてから購入しましょう。

まとめ

リモートワークは、椅子選びで快適性が大幅に変わります。選び方を誤ると作業環境が整わず、仕事の効率低下につながることも。そういった事態を防ぐためにも、椅子選びは妥協しないことをおすすめします。

これからテレワークを始めるなら、自分に合ったものを選びましょう。選び方に正解も不正解もないものの、背もたれや座面、ヘッドレストやアームレストなど判断すべきポイントは多岐にわたります。人によってはリクライニングが必要だったり、フットレストが必要だったり、好みも人それぞれです

 

そこは予算と相談しながら選びましょう。ただし、値段は5,000〜30,000円と幅広く、30,000円を超えるものもあります。今回の記事で気になった椅子が見つかったら、ぜひチェックしてみてくださいね。