リモートワークで働ける貿易事務の正社員求人と内定獲得のコツ

IT技術の発達やペーパーレス化に伴い、従来はリモートワークが難しいといわれていた事務仕事もオフィスに出社せず働けるようになりました。実際に、リモートワークで正社員の事務として働いている女性も増えています。

これは営業事務や一般事務はもちろん、貿易事務も例外ではありません。しかし、貿易事務の場合、どのような仕事がリモートワーク可能なのでしょうか。

本記事では貿易事務の仕事内容やメリットデメリット、内定獲得のコツを解説します。仕事探しにおすすめのサイトも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

リモートワーク可能な貿易事務の仕事内容とは

リモートワーク可能な貿易事務の仕事内容とは

貿易事務の主な仕事内容は、以下の通りです。

  1. 貿易書類の作成
  2. 輸出入・通関手配
  3. 出荷・納品管理
  4. 納品の管理
  5. メール・来客対応

それぞれ詳しく解説します。

 

1.貿易書類の作成

貿易には多くの書類が必要です。海外との取引は、国内に比べて高いリスクが伴います。なぜなら、各国で取引に関する文化が異なるからです。そのため、支払い方法や取引条件、数量などを細かく正確に記載した書類を作成する必要があります。

この書類作成や内容の確認、送付をするのが貿易事務の役割です。細かく正確に記載された書類の存在が取引をスムーズに進めます。取引書類は英語で記載されたものも多いため、英語を正確に理解できる力が必要になるでしょう。また正確な書類を作成するために、貿易に関する専門知識も求められます。

 

2.輸出入・通関手配

輸出入に関する手配業務も貿易事務の仕事です。輸出業務に携わる場合は、主に製造元への出荷依頼や輸送手段となる船やトラックの手配、貨物を海外に持ち出すために必要な通関手配をします。

輸入業務の場合は、海外にある輸出業者への発注手続きや国内に貨物を持ち込むための通関手配、輸送手段の手配などが主な業務です。どちらも一つの取引で多くの企業が関わることになるため、ミスやトラブルがないよう正確な業務が求められます。

 

3.出荷・納品管理

輸入された商品の数量を確認してデータ入力したり、取引先に無事商品が出荷されたのかを確認するのも貿易事務の大切な仕事です。どんなに書類やコミュニケーションがスムーズに進んでも、天候の影響で輸送中にトラブルが発生する可能性はゼロではありません。もし輸送が遅延しそうな場合は、スケジュールを再調整したり他の方法を提案したりすることもあります。

 

4.メール・来客対応

貿易企業の場合、国内だけでなく海外から問い合わせが来ることも多いでしょう。海外からの問い合わせは一般的に日本語ではなく英語で対応します。ビジネスの場にふさわしい英語表現を適切に使って対応する必要があるでしょう。

また企業によりますが、営業事務や一般事務と同じように自社に来客があった際の対応を任されることも多くあります。応接室まで案内して飲み物を出したり、あと片付けをしたりするのが一般的です。

リモートワーク可能な貿易事務が活躍できる業界

リモートワーク可能な貿易事務が活躍できる業界

貿易事務が活躍できる業界はさまざまです。ここでは主な業界を3つ紹介します。

  • 国際物流・船関係
  • 商社・メーカー
  • 海貨業者・倉庫関係

それぞれ解説します。業界や配属部署によって任される仕事や求められるレベルは異なるので、転職を検討した際に参考にしてください。

 

国際物流・船関係

関連企業と調整や交渉、船積み手配が主な仕事です。スキルを磨けば、貨物輸送の最善ルートを提案する物流コーディネーターの仕事を任されることもあります。企業間とのやり取りが多いため、スピード感を持った対応が求められるでしょう。また輸送中にイレギュラーな事態が発生した際、適切に対応するための力も必要です。

 

商社・メーカー

受発注や交渉、船積み手配がメインの仕事になります。担当部署によっては輸出入に関する書類作成や、輸送手配をすることもあるでしょう。ときには利害関係が一致していない相手と交渉する必要もあるため、最終的に折り合いをつけるための折衝力、コミュニケーション能力が求められます。また複雑な業務がいくつか同時進行で進むこともあるため、複数の仕事を同時にこなす力も役に立つでしょう。

 

海貨業者・倉庫関係

メーカーや商社に代わって輸出入に関する業務を代行する業者です。大まかな仕事内容はメーカーや商社の仕事と同様で、輸出入に関する書類作成、船積み手配、通関手配など一連の業務を担います。正確かつスピーディーな事務処理能力と英語力が活かせるでしょう。

貿易事務のメリットとデメリット

貿易事務のメリットとデメリット

貿易事務にはどのようなメリットとデメリットがあるのか気になりますよね。ここではそれぞれをまとめました。

 

貿易事務のメリット

貿易事務は海外と関わる仕事です。そのため英語が得意な人は語学力を活かして仕事ができるでしょう。多くの企業や人とも関わるため、コミュニケーション能力を磨けるのもメリットです。

また貿易事務には、輸出入や通関に関する専門知識が求められます。そのため、他の事務に比べるとハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、専門知識を身に付けておけば転職や再就職時でも有利になりやすいでしょう。人生プランが立てやすいのも貿易事務のメリットといえます。

 

貿易事務のデメリット

メリットばかりではありません。貿易事務にもいくつかデメリットはあります。代表的なのは、残業が多くなりがちな点です。貿易企業は日本と時差がある海外を相手にするケースも多く、遅い時間まで仕事しなければならないこともあります。

時間にルーズな国との取引であれば、時間通りに業務が進まず苛立ちを覚えることもあるでしょう。また一つのミスで取引遅延が発生したり企業への信頼を大きく損ねたりする恐れもあることから、大きなプレッシャーを感じる人もいます。

貿易事務に向いている人の特徴5つ

貿易事務に向いている人の特徴5つ

貿易事務の仕事に向いている人の主な特徴は、次の5つです。

  1. 英語力を活かしたい人
  2. 国際的な仕事に興味のある人
  3. 好奇心が強い人
  4. ルーティンワークが好きな人
  5. 人と関わるのが好きな人

それぞれ解説します。

 

1.英語力を活かしたい人

何度か触れている通り、貿易事務は海外との取引が多いため英語力が求められます。これまでに培ってきた英語力を活かして仕事したい人にとって、貿易事務は最適といえるでしょう。またビジネスシーンで日常的に英語を使うことで、スキルアップも期待できます。

 

2.国際的な仕事に興味のある人

「国内に限らず国際的な仕事がしたい」「いろいろな国の人と関わりたい」という人にも貿易事務は向いているといえます。仕事を通して文化の違いに触れることにより、多くの発見があるでしょう。

ときには文化の違いからストレスを感じることもあるかもしれませんが、受け入れることで自己成長にもつながるはずです。取引する際は、日本の考えを押し通さない配慮が求められるでしょう。

 

3.好奇心が強い人

貿易は世界情勢に大きく左右される業界です。そのため、世界の動きや経済状況に興味を持てる人は貿易事務に向いています。各国の状況や世界の動きを日々チェックし、貿易に影響があるか先読みしながら仕事できる人は、企業からも重宝される存在となるでしょう。

 

4.ルーティンワークが好きな人

どの事務仕事にもいえることですが、一般的には決められた仕事を正確にこなす力が求められます。常に新しい仕事がしたい、飛び回って仕事したいと感じている人にとっては物足りないと感じるかもしれません。コツコツとしたルーティンワークが好きな人に向いているでしょう。

 

5.人と関わるのが好きな人

貿易事務は社内だけでなく、輸送業者やメーカー、取引先など多くの人と関わる仕事です。そのため、1人で黙々と作業したい人にとっては苦痛に感じるかもしれません。多くの人と関わりながら仕事を進めたい人に向いています。コミュニケーション能力を活かして事務仕事をしたいと感じている人は、貿易事務の仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。

リモートワーク可能な貿易事務の求人で内定を取る2つのコツ

貿易事務に向いている人の特徴5つ

貿易事務は未経験からでも挑戦できる仕事です。しかし、内定を獲得するためにはいくつかコツがあります。貿易事務への転職を検討したら、以下の2つをしておくとよいでしょう。

 

英語スキルを磨く

企業によって貿易事務に求める英語レベルは異なります。なかには作成書類の多くが定型文で構成されており、高い英語力を必要としないケースもあるでしょう。しかし、未経験からチャレンジするならば英語力を磨いておくのがおすすめです。

英語スキルを高めておけば、選べる求人の幅も広がりますし、応募者が複数いる面接でも有利になりやすいでしょう。あくまでも目安ですが、TOEICなら600点以上を目指すのがおすすめです。

 

関連知識を身に付けておく

中途採用の場合、企業は基本的に即戦力を求めています。事務仕事をこなすスキルを持っているけれど貿易に関する知識がない場合は、事前に関連する知識を身に付けておくとよいでしょう。

貿易全般の流れや通関に関する知識、専門用語に関する知識を身に付けておけば未経験でも面接時にアピールできますし、即戦力としてみてもらえる可能性が高まります。入社後もスムーズに業務へなじみやすくなりますよ。

貿易事務として働く際に持っていると有利な資格やスキル

貿易事務に向いている人の特徴5つ

貿易事務に英語力は欠かせませんが、それ以外にも持っていると有利な資格やスキルがあります。

  • 通関士(国家資格)
  • マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
  • 貿易実務検定
  • ビジネス文書検定
  • 秘書検定

資格があれば知識を持っていることが視覚的に証明できるため、実務が未経験でも検討してもらいやすくなるでしょう。本気で貿易事務を検討している人は、ぜひ挑戦してみてください。

フルリモート可能な貿易事務の求人はReWorksへ

貿易事務はリモートワークが可能ですが、効率的に探すなら特化した転職サイトを使うのがおすすめです。「ReWorks(リワークス)」は、フルリモートワーク可能な正社員に特化した転職支援サービス。

掲載求人のほとんどがリモートワーク可能な企業のため、効率的に仕事を探せるでしょう。未経験の人向けの無料オンライン講座やキャリア相談もあるため、サポート体制も万全。転職を検討したら、ぜひご活用ください。

まとめ

貿易事務の仕事はリモートワークが可能です。英語力を活かして多くの人と関わりながら事務仕事がしたいと考えている人に向いている仕事といえます。他の事務に比べると専門知識を要するため、少しハードルが高いかもしれません。しかし、そのぶんやりがいも大きい仕事です。一度実績を積めば、ブランクができてもスムーズに再就職しやすいでしょう。国際的な仕事をしたいと考えている人は、ぜひ挑戦してみてくださいね。