フルリモートワークできる宅建士の求人と業務内容を解説
宅建士とは「宅地建物取引士」の略称で国家資格です。取得すると転職やキャリアアップに役立ったり手当がついたりすることから、毎年約20万人を超える人が受験しています。すでに資格を活かして働いている人のなかには、次のように考えている人もいるのではないでしょうか。
「宅建士の資格を活かしてフルリモート可能な仕事がしたい」
「宅建士の仕事って、リモートワークがそもそも可能なの?」
「宅建士がフルリモートで働くメリットはある?」
本記事では、宅建士の資格を活かしたフルリモート可能な仕事はあるかについて解説します。メリットや求人の探し方も紹介するので、転職を検討している人はぜひ参考にしてください。
宅建士はフルリモートワークできるか
結論から言えば、宅建士はフルリモートワークが可能です。新型コロナウイルスの影響や働き方改革により、フルリモートワーク形式を導入する企業が増えてきました。リモートワークに対応したITツールも次々と開発されています。今後もフルリモートワークという働き方は、さらに広まっていくのではないでしょうか。
とはいえ企業の就業ルールによっても異なるので、宅建士に関連するすべての仕事がフルリモート可能とは限りませんが、複数の求人サイトでフルリモート可能な宅建士の募集がありました。気になる人は、どのような求人があるか探してみるとよいでしょう。
宅建士がフルリモートワークで活躍できる業界
宅建士と聞くと、不動産業界を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、活躍できる業界は不動産だけに限りません。他にも多くあります。代表的な業界は、以下の4つです。
- 不動産業界
- 建設業界
- 金融業界
- 保険業界
それぞれ解説します。
1.不動産業界
不動産業界で活躍したい人は、必須ともいえる宅建士の資格。なぜなら売買や賃貸借の仲介(媒介)をする企業では、各事務所の常勤従業員5人につき1人の割合で宅建士を設置することが義務づけられているからです。
宅建士は、主に重要事項の説明や各種書面の交付などの業務を担います。重要事項の説明や書面交付と聞くと「宅建士の記名・押印が必要だからフルリモートは難しいのでは?」と思うかもしれません。しかし、2022年5月に宅地建物取引業法が改正され、押印の義務がなくなりました。さらに書類の電子化も認められるようになったのです。
またIT重説での対応も可能になったことから、契約時に必要な重要事項の説明もオンラインで進められます。つまり、自宅にいながら宅建士の仕事ができるようになりました。
不動産の売買や賃貸業務の他に、不動産管理する企業でも活躍可能です。不動産の分譲や管理をする際に知識を活かせるでしょう。また管理会社で必須となる「管理業務主任者」の試験は宅建の内容と似ているため、取得しやすい傾向にあります。
※IT重説:パソコンやタブレットなどの機器を活用して、契約時に必要な重要事項説明を実施すること。2017年時点では賃貸契約のみで可能だったが、2021年からは売買契約も可能になった。
2.建設業界
建築業界でも宅建の資格は活かせます。大手の建築企業になると、自社で建築した物件を販売するケースもあるでしょう。そのようなときは、宅建の資格を持った従業員が必要です。不動産業界と同様に、重要事項の説明や書類の交付が主な仕事になります。
3.金融業界
金融業界でも宅建の知識は活かせます。銀行が融資する際、不動産の担保価値を評価するケースも多いからです。他にも、不動産を含めた資産運用をサポートする業務で知識が役に立ちます。
また最近では、グループに不動産販売の企業を持っているところも多く、宅建士の資格を持っていれば不動産と金融どちらの業務でも重宝する存在になれるでしょう。
4.保険業界
意外に思うかもしれませんが、保険業界でも宅建士の資格は活かせます。保険は大きく分けると損害保険と生命保険の2種類に分けられますが、損害保険の多くは不動産が対象となっているため、知識が役立つでしょう。
また生命保険を取り扱う場合も、総合的なライフプランナーとして住宅ローンや不動産投資に関しての知識が求められる傾向が強くなっているため、宅建士の資格が重宝されます。
宅建士としてフルリモートワークで働く3つのメリット
IT重説が可能になり、宅建士が担う仕事とリモートワークとの相性は良くなりました。そのため、今後も宅建士が活躍できる業界で、フルリモートを導入する企業は増えていくと考えられます。宅建士がフルリモートで働く主なメリットは、次の3つです。
- 時間を有効活用できる
- 通勤ラッシュに巻き込まれない
- 場所に縛られない
それぞれ解説します。
時間を有効活用できる
フルリモートの場合、オフィスに出社する必要がないため時間に余裕が生まれるでしょう。例えば、これまで通勤に片道1時間かけていた人は、往復で2時間の余裕ができることになります。つまり、月の出社日数が20日だったとして、1か月に40時間の余裕ができるということです。
この時間を趣味の時間に充てたり、自己成長のための勉強時間に使ったりするのもよいでしょう。家族と過ごす時間もつくれます。有効活用できれば、これまで以上に人生の充実度もアップするのではないでしょうか。
通勤ラッシュに巻き込まれない
オフィスに出社する必要がなければ、通勤ラッシュに巻き込まれることもありません。満員電車に毎朝揺られ、オフィスに到着した時点で疲れてしまう人も多かったのではないでしょうか。
通勤のストレスから解放されれば、朝から疲れることもなくなり仕事へのモチベーションも維持しやすいでしょう。結果的に業務効率の向上も期待できます。
場所に縛られない
場所に縛られないのもフルリモートワークの魅力です。作業環境を整えて自宅で集中して仕事するのもよいですし、コワーキングスペースやカフェを利用するのもよいでしょう。なかには都心のオフィスから離れて、地方に移住して働く人もいます。働く場所が自由になれば、生活スタイルを大きく変えることも可能なのです。
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まとめ
以前は難しいといわれていた宅建士のフルリモートですが、宅地建物取引業法の改正によりIT重説が可能になったり押印が不要になったりしたため、フルリモートで働くこともできるようになりました。実際に宅建士の資格が活かせるフルリモート求人も複数見受けられます。
リモートワークには有効時間が増えたり、通勤ストレスがなくなったりなど多くのメリットがあるため、新しい働き方として定着していくでしょう。フルリモートなら、オフィスから通勤可能な範囲に住む必要もありません。仕事もプライベートも充実させたいと考えている人は、フルリモート可能な企業への転職を検討してみてはいかがでしょうか。