沖縄でフルリモートワークする方法、メリットとデメリットも解説
あなたは沖縄に移住し、フルリモートワークで働きたいと思いますか?この記事では沖縄でフルリモートワークをするための3つの方法、沖縄移住のメリットとデメリット、移住にあたっての注意点を紹介します。
沖縄移住に憧れはありませんか?
新型コロナウイルスや働き方改革の推進により、リモートワークを導入する企業が増えた今、居住地を問わず働けるようになりました。
この記事では、沖縄でフルリモートワークする方法、沖縄に移住するメリットとデメリット、移住する前に注意すべきポイントを解説します。
沖縄に移住し、フルリモートワークで働きたい人は必読です。
沖縄でフルリモートワークするには?
沖縄でフルリモートワークする場合、下記の方法が一般的です。
- 今の企業でフルリモートワークを申請する
- 居住地不問のフルリモートワーク求人を探す
- 沖縄県内のフルリモートワーク求人を探す
それぞれ解説します。
自分が希望する働き方やキャリア、スキルなどを考慮し、沖縄でのフルリモートワークを実現させましょう。
1.今の企業でフルリモートワークを申請する
現在勤めている企業でフルリモートワークを申請できる場合、まずは上司や関係部署に相談してみましょう。
下記は業種別にリモートワーク実施率をまとめたものです。
※クリエイター育成専門スクール「デジタルハリウッド」より引用
(https://school.dhw.co.jp/school/hiroshima/blog/20220520.html
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この表からもわかる通り、リモートワーク導入率が高い業種は以下の3つです。沖縄移住と共にリモートワークに移行できる可能性があります。
- 情報通信業
- 研究、専門、技術業
- 金融、保険業
リモートワークはオフィス勤務に比べ、異なる点が多く、慣れるまで戸惑うこともあるかもしれません。しかし、基本的には仕事内容や社内の人間関係は変わらないため、移住先でスムーズに仕事が再開できるでしょう。
2.居住地不問のフルリモートワーク求人を探す
本来「フルリモートワーク」は日本国内に限らず、世界中どこでも仕事できるものです。
例えば、フルリモートワークを取り入れている場合、求人票には「居住地不問」「海外在住可」と記載されています。こうした企業であれば、沖縄に移住して仕事できるでしょう。
しかし、「完全在宅」や「リモートワーク可」としていても、社内ルールあるいは業務により、定期的に出社する必要があるケースもあります。企業の所在地にもよりますが、沖縄から出社する場合、飛行機での移動になる可能性が高く、体力やコスト面で負担になるでしょう。
出社について、事前に確認しておきしましょう。
3.沖縄県内のフルリモートワーク求人を探す
沖縄移住を検討するなら、沖縄県内のフルリモート企業に転職するのも手です。
そのためには、現在勤めている企業を退職しなければなりません。収入や勤務条件など、悪くなる恐れもありますが、企業に属することで移住後のリスクは少ないでしょう。 移住してから転職活動を始める方法もありますが、無職のまま引っ越すと生活費も心配なため、やはり転職先を決めてからの移住が無難です。
沖縄でフルリモートワークする4つのメリット
沖縄でフルリモートワークするメリットは下記の4つです。
- 自然が豊か
- 年中暖かい
- 花粉症が気にならない
- 県外企業でリモートワークすれば、給与水準が高い
それぞれ説明します。
1. 自然が豊か
沖縄県は世界の亜熱帯地域と比べ、降雨量が多いため豊かな森林が広がり、さまざまな動植物の固有種が生息しています。海岸のマングローブ林、イリオモテヤマネコやヤンバルクイナ、浅海のサンゴ礁など、例を挙げたらきりがありません。このような雄大な自然美を満喫できるのは、沖縄移住の醍醐味でしょう。
年中温暖で過ごしやすいため、スキューバダイビングやシュノーケリングなどマリンアクティビティ、離島への小旅行、ハイキングとリゾート気分が楽しめるのも魅力です。
2. 年中暖かい
沖縄は年間平均気温が23.1度で、最も気温が下がる1〜2月も最低平均気温は14度です。真冬でも10度を切る日は少なく、ダウンコートとは無縁の生活なので、寒さが苦手な人におすすめします。
また年中暖かいと下記のようなメリットもあります。
- 降雪などによる交通トラブルが発生しない
- スタッドレスタイヤの交換が不要で、車の維持費が抑えられる
- 暖房費の節約
- 洗濯物が乾きやすく乾燥機が不要
3. 花粉症が気にならない
春になると花粉症に悩む人は少なくありません。しかし、沖縄移住すれば花粉症に苦しまなくなるかもしれません。
花粉症をわずらう人の多くが、スギやヒノキにアレルギーを持っています。しかし、以下の理由から沖縄県にはスギやヒノキがほとんど植えられていません。
1972年まで、沖縄県はアメリカの統治下にありました。第二次世界大戦後、日本政府は林業資源を復興させるため、成長が速いスギを日本中に植林する政策を進めました。しかし、沖縄県はアメリカ統治下であったため、この政策の影響を受けませんでした。
またもう一つの理由は、沖縄県はスギやヒノキの花粉が飛散しにくい環境という点です。スギやヒノキは気温が低くなると生育が止まり冬眠します。そして暖かくなると冬眠から覚め花粉を飛散させます。しかし、年中温暖な沖縄県ではこのような生育サイクルが難しいため、花粉の飛散量が全国でも少ない状況にあります。
以上の理由から、沖縄は「花粉症から逃れられる場所=避粉地」とも言え、花粉症に悩む人にとって快適な地でしょう。
厳密には、リュウキュウマツやサトウキビなど、花粉症のアレルゲンとなる植物は沖縄県内にもあります。しかしながらスギやヒノキほど強力ではないため、花粉症に悩まされるリスクは低いでしょう。
4. 県外企業でリモートワークすれば、給与水準が高い
下記はdoda(デューダ)が2022年に発表した地方別の平均年収ランキングです。
エリア | 平均年収(男性) | 平均年収(女性) | 平均年収(全体) |
関東 | 473万円 | 366万円 | 423万円 |
東海 | 439万円 | 330万円 | 395万円 |
関西 | 431万円 | 329万円 | 384万円 |
中国・四国 | 414万円 | 316万円 | 376万円 |
北信越 | 410万円 | 314万円 | 374万円 |
北海道・東北 | 404万円 | 311万円 | 367万円 |
九州・沖縄 | 405万円 | 315万円 | 366万円 |
引用 | 年収の高い都道府県は? 平均年収ランキング(47都道府県・地方別の年収情報)【最新版】(https://doda.jp/guide/heikin/area/)
この表から、九州・沖縄エリアの平均年収が全国で最も低いことがわかります。詳細は沖縄に移住するデメリットの章で後述しますが、沖縄県は住むエリアにより家賃や光熱費が高い場合もあります。そのため、給与が低いと生活に影響する恐れがあり注意が必要です。沖縄県内は給与水準が低く、移住者が県内企業に就職すると、前職との給与や条件面でギャップを感じる可能性もあります。
県外に本社を持つ企業でリモートワークすれば、高い給与水準が期待できるでしょう。県外でフルリモートワークできる企業への転職をおすすめします。
沖縄でフルリモートワークする3つのデメリット
沖縄県でフルリモートワークするデメリットは下記の3つです。
- 買い物が不便
- 停電が多い
- 家賃や交通費が安くない
それぞれ解説します。
1.買い物が不便
沖縄には、スーパーやコンビニエンスストアなど買い物できる店が近所にない地域もあります。車がなければ生活で不便なことも多いでしょう。
また、オンラインショッピングにおいても沖縄は不利なエリアです。
船便になるケースが多いため時間がかかるうえ、夏の台風シーズンは遅延も予測されます。また、離島は送料に追加の料金がかかることもあり注意が必要です。
日用品だけでなく、リモートワークに欠かせないパソコン関連グッズや、家具など大きな買い物がしたくても、簡単に入手できない場合があることも念頭に置いておきましょう。
2.停電が多い
沖縄は台風が多く、たびたび停電します。停電は生活面だけでなく、仕事にも影響します。業務中は数時間の停電でも困りますが、長引くと数日から1週間以上かかるケースも少なくありません。また、復旧したと思った矢先、次の台風が直撃し再び停電に見舞われることもあります。
リモートワークはパソコンと通信環境があれば可能ですが、停電になると何もできなくなるので注意が必要です。
3.家賃や光熱費が安くない
2022年9月に全国賃貸管理ビジネス協会(https://www.pbn.jp/)が発表した「全国の家賃動向調査」によると、沖縄の1部屋あたりの家賃相場は45,513円で、全国で21番目に高い価格です。全国平均の51,280円より低いのですが、那覇市や離島エリアでは家賃が高くなり、東京や大阪など都市部と変わらないこともあるので注意してください。
光熱費も確認しましょう。
下記はSelectra(セレクトラ・ジャパン株式会社 https://selectra.jp/)が発表した電気料金ランキング(従量電灯プラン:30A・300kWh)です。(2020年時点)
順位 | 電力会社 | 金額 |
1位 | 北海道電力 | 9,423円 |
2位 | 沖縄電力 | 8,055円 |
3位 | 東京電力 | 8,010円 |
4位 | 中部電力 | 7,983円 |
5位 | 東北電力 | 7,779円 |
沖縄電力は2位です。沖縄県の電気代が高い主な理由は、下記の通りです。
- 沖縄県は県外と電線でつながっておらず、電気を広く融通させることができない
- 離島が多く、島ごとに発電所や発電機を設置しているため、燃料費や燃料を運ぶ費用が余計にかかる
続いてガス代ですが、沖縄はガス代が高く、近年はオール電化を選ぶ家庭も増えています。オール電化はガス代が不要ですが、電気代の値上げや台風による停電でリスクもあるため、どちらがよいか一概には言えないでしょう。
フルリモートワークで沖縄移住する前のチェックポイント4つ
フルリモートワークで沖縄移住する前に、下記の4点を確認しましょう。
- 家族と話し合って決める
- お試し移住や週末移住を繰り返す
- 災害リスクを確認する
- ネット環境を確認する
それぞれ解説します。
1. 家族と話し合って決める
引越しや移住は人生で大きな決断の一つです。移り住んだ後に後悔しても、手間やコストを考えると簡単には戻れない可能性もあります。家族がいる場合は独断で決定せず、移住の意思や理由を説明し、家族全員の同意を得るようにしましょう。その際、家族の意見や思いに耳を傾けてください。きちんと話し合わないと、不満やトラブルの元です。
特に子供がいる家庭が沖縄県に移住する場合、学校や進路の選択肢が狭まる恐れがないか、長期的な視点で検討しましょう。
2. お試し移住や週末移住を繰り返す
いきなり移住するのではなく、気に入った地域にお試し感覚で何日間か暮らすとよいでしょう。
沖縄に限りませんが、慣れない地域は気候や治安、暮らしやすさなど実際に住んでみないとわからない部分があります。
またお試し移住は複数回繰り返しましょう。季節や時期で、その地域に対する印象やイメージが変わるかもしれません。何度も短期移住を繰り返したうえでじっくり検討し、後悔しない移住を実現させてください。
3. 災害リスクを確認する
海や川の近くに住むと、台風や豪雨の際に津波や氾濫の恐れがあります。山の近くは土砂崩れの危険性も否めません。特に沖縄は、毎年大型台風が直撃するため、移住先を決定する際は、ハザードマップや過去のニュースをチェックし、災害リスクを確認しておきましょう。
上述した通り、沖縄は台風による停電が多いので覚悟が必要です。停電が何日も続くと仕事にも影響します。どこに暮らしても災害リスクはありますが、よりリスクが少ない地域を選んだ方が、安心して暮らせるはずです。
4. ネット環境を確認する
フルリモートワークを成功させるにはパソコンと通信環境が重要です。沖縄県本島、離島の生活圏内のほとんどで携帯電話やスマートフォンの利用が可能で、光回線もサービス対象になっています。
また、コワーキングスペースやシェアオフィスは本島はもちろん、観光客やリモートワーカー向けに離島でも近年増加しています。
しかし、地域によってはインターネット回線が不安定だったり、速度が遅かったりするため、仕事中ストレスを感じる可能性もあります。移住予定先のネット環境も確認しておきましょう。
まとめ
沖縄県でフルリモートワークを実現するには、主に下記の方法があります。
- 今の企業でフルリモートワークを申請する
- 居住地不問のフルリモートワーク求人を探す
- 沖縄県内のフルリモートワーク求人を探す
沖縄県でのフルリモートワークを効率的に探したい人は、リモートワーク求人を数多く掲載している求人サイトを活用しましょう。
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