リモートワークを効率化するコツと在宅で働きやすい職種10選

2020年に拡大した新型コロナウイルスをきっかけに、急速に普及したテレワーク。しかし、いまだに慣れなくて不便さを感じる人もいるかもしれません。そこで本記事では、リモートワークを効率化するコツと、在宅で働きやすい職種を10種類紹介します。

リモートワーク可能な仕事を効率的に探す方法も紹介しているので、転職を考えている人や今よりも業務スピードを上げたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

リモートワークは効率的?テレワークの現状とニーズ

新型コロナウイルスをきっかけに広まったテレワーク。導入する企業も急速に増えましたが2020年から3年経った現在、変化はあったのでしょうか。現状とニーズを解説します。

 

企業のリモートワーク実施率は減少傾向

リモートワークの導入状況について、公益財団法人日本生産性本部が発表している第12回 働く人の意識調査によると、2023年の実施率は16.8%でした。2020年5月の31.5%に比べ、大幅に減少したことがわかります。

実施率が減少した理由の一つとして、2023年5月に新型コロナウイルスが5類感染症に移行したことが考えられるでしょう。リモートワークの日数を減らしたり、従来の出社スタイルに戻したりする企業が増えているようです。

 

リモートワークの継続ニーズは高い

実施率は減少傾向にありますが、継続ニーズは高いようです。

国土交通省が公表している令和3年度テレワーク人口実態調査によると、テレワークを実施しているワーカーの約89%が継続したいと考えていることがわかりました。理由は「新型コロナウイルスの感染症対策として」「時間の有効活用」「通勤の負担軽減」などです。

 

リモートワーク実施における支障とは?

多くのメリットから継続ニーズの高いリモートワークですが、一方で業務に支障が出ることから継続したくないと考えている人もいるようです。理由は「意思の疎通がとりづらく業務効率が低下した」「出社のときよりも勤務時間が長くなった」など勤務状況の悪化が挙げられます。

また対面での接客や現場作業は、テレワークに向かないため支障が出やすいといえるでしょう。新型コロナウイルスが拡大していた時期は、一部の業務にテレワークを導入したものの、結果的に業務となじまず出社スタイルに戻す企業もあるようです。

リモートワークで業務効率化を図る8つの工夫

リモートワークで業務効率化を図るために、できることから取り組んでみましょう。ここでは8つの工夫を紹介します。

  1. オンオフの切り替えを明確にする
  2. コミュニケーションを意識する
  3. 1日のタスクを把握する
  4. 規則正しい生活を送る
  5. 時間管理を徹底する
  6. デスク環境を整える
  7. 定期的に運動する
  8. 仕事服に着替える

それぞれ詳しく解説します。

 

1.オンオフの切り替えを明確にする

テレワークは、オンとオフが曖昧になりがちです。気付いたら仕事中テレビを見ていた、昼寝してしまったなどの経験を持つ人もいるかもしれません。そのような状況では業務を効率化できません。

まずは仕事と私生活を明確に切り替えできるよう、意識しましょう。例えば自宅で作業する場合は「専用のスペースをつくる」「寝間着や部屋着で仕事せず、通勤用の服装に着替える」「化粧する」など、自分なりに仕事に集中できる工夫を取り入れてはいかがでしょう。

 

2.コミュニケーションを意識する

効率化を図るためには、こまめなコミュニケーションも大切です。リモートワークは各自が別の場所で作業するため、連絡がおろそかになりがちです。人によっては業務中に疑問があっても聞きづらく、そのまま進めてしまうケースもあるかもしれません。

しかし、理解しないまま進めてしまうと、ミスや業務効率の低下につながります。なかには仕事している場が見えないからと、業務を怠ける従業員が出てくる可能性もあるでしょう。

そこでおすすめは、チャットツールやWeb会議ツールを活用した定期的なコミュニケーションです。部署間のグループチャットで情報共有したり、朝礼を習慣化したりすることで各自の業務状況も確認でき、重要な情報の共有漏れも防げるでしょう。結果的に業務をスムーズに進めやすくなります。

 

3.1日のタスクを把握する

就業前にその日やるべきことを把握しましょう。どのような順番でこなすべきか理解していないと、だらだら進めてしまったり、大切な業務を忘れやすくなったります。1日にやるべきタスクを把握することで大事な業務を忘れずに済みますし、どの仕事を優先すべきかも可視化できるでしょう。

タスクはチャットツールなどを活用し、部署全体で共有しておくことがポイントです。部署全体で把握できていれば、各メンバーが何をしているか理解できサポートもしやすくなります。

 

4.規則正しい生活を送る

リモートワークでは通勤が不要になります。そのため夜更かしや、朝起きるのが遅くなってしまった人もいるのではないでしょうか。不規則な生活は、心身に良い影響を与えません。

睡眠不足で業務中にぼーっとしたり、モチベーションが下がったりすれば業務効率は下がります。テレワークでも可能な限り決まった時間に起床し、夜更かしも避けましょう。規則正しい生活を送ることで、頭もすっきりして万全な状態で業務に臨みやすくなります。

 

5.時間管理を徹底する

リモートワークでは仕事している姿を他の人に見られないため、無理して深夜まで作業してしまう人もいます。しかし、そのような日々が続けば心身に大きな負担となり、集中できずに怠けがちになる人もいるでしょう。

業務時間内に作業を終わらせるには、時間管理も大切です。始業時間と終業時間を守り、休憩もしっかり取りましょう。残業する場合は、都度どのくらいの時間を要するか上司に報告することが大切です。

 

6.デスク環境を整える

業務の効率化を図るには、作業環境も大切なポイントです。デスク周りが散らかっていれば、集中力が散漫になり業務が思うように進まないでしょう。

デスクの上はパソコンやノートなど日常的に使うものだけにし、他の書類や文房具はケースやスタンドを活用して収納しましょう。デスク環境を整えることにより、集中力のアップや重要書類の紛失リスクを防げます。

 

7.定期的に運動する

同じ空間で長時間作業していると、気分が落ち込みやすくなります。また運動不足によって、思考力が低下する恐れも。心身の健康や集中力、モチベーションを維持するためにも、定期的な運動を取り入れましょう。休憩時間に近所を散歩する程度でも構いません。

自宅でできるストレッチや体操もおすすめです。適度な運動で気分をリフレッシュできれば、業務効率もアップするでしょう。

 

8.仕事服に着替える

前述しましたが、自宅でリモートワークする場合も仕事服に着替えるのがおすすめです。寝間着や部屋着のままではオンとオフの切り替えがしづらく、怠けや集中力の散漫につながります。

すでに寝間着や部屋着のままリモートワークする環境に慣れてしまった人は、少し面倒かもしれません。しかし、着替えることで体が仕事モードに切り替わり、生産性がアップしやすくなりますよ。

リモートワーク可能で効率化を図りやすい仕事の特徴5つ

ここではリモートワーク可能で、効率化を図りやすい仕事の特徴を5つ解説します。

  1. 対面でのコミュニケーションが不要
  2. オンラインで業務が完結する
  3. 働く場所・時間を問わない
  4. 成果物で人事評価できる
  5. 業務内容が明確

 

1.対面のコミュニケーションが不要

対面コミュニケーションが不要の仕事は、効率化を図りやすいでしょう。取引先やお客様と対面する仕事の場合、店舗または特定の場所へ足を運ぶ必要があり、移動時間がかかります。また相手に合わせなければならないシーンもあるため、自分の都合で効率化を図るのが難しくなることも。

一方で、非対面型のコミュニケーションが可能な仕事であれば移動時間は不要です。コミュニケーションはメールやチャットツール、またはWeb会議ツールを使うため、スピード感を持って仕事を進められるでしょう。上手にツールの使い分けができれば、相手へ配慮したタイミングで連絡できますし、緊急度に合わせた対応もしやすくなります。

 

2.オンラインで業務が完結する

オンラインで業務が完結する仕事も、効率化を図りやすい特徴の一つです。前述したように人と対面する必要がないため、移動時間がかかりません。余裕ができた時間を他の業務に充てれば、従来よりもスピーディーに進められるでしょう。

 

3.働く場所・時間を問わない

リモート可能で、働く場所も時間も問わない仕事も自分のペースで作業できるため効率化を図りやすいでしょう。自由度が高くプライベートとも両立しやすいとあって、近年は仕事を選ぶうえで重要視する人も多いようです。なかには首都圏の企業に属しつつ、地方都市へ移住する人もいます。

 

4.成果物で人事評価できる

リモートワーク可能な仕事で大きな課題となっているのが、働いている姿が見えないため評価しにくいことです。出社型の場合は、成果物だけでなくプロセスも評価の対象としている企業は多いでしょう。

特に成果物を必要としない仕事では、働く姿勢やプロセスが評価の重要な要素でした。そのため、成果物がない仕事は正当に評価してもらえないと不安を抱える人も。長時間働かなければ評価してもらえないと、普段より残業してがんばっていることをアピールしようと考える人もいるかもしれません。しかし、それでは業務効率のアップは難しいでしょう。

結果や売上の数字など、明確に成果物を示せる仕事は、評価されやすい傾向にあります。決められたルールに沿って企業が期待する成果物を出せれば、時間は関係ありません。成果物のある仕事でスピーディーに進めることを意識すれば、効率化を図りやすいでしょう。

 

5.業務内容が明確

効率的に働きたいと考えているなら、業務内容が明確な仕事を選びましょう。自分のやるべき仕事が明確ならスケジュールが立てやすく、どのようにすれば効率化を図れるかも考えられます。

求人を探す際は、しっかりと業務内容が明示してあるか確認するとよいでしょう。記載されていない場合は、担当者に問い合わせるのがおすすめです。

リモートワークしやすい職業10選

どのような職業に転職するか迷っている人もいるでしょう。ここではリモートワークしやすい主な職業を、10種紹介します。

  1. ITエンジニア・プログラマー
  2. 総務・人事
  3. カスタマーサポート
  4. 編集者・ライター
  5. コンサルタント
  6. Webデザイナー
  7. Webマーケター
  8. カウンセラー
  9. 営業
  10. 事務

 

それぞれの特徴を解説します。新しい仕事に挑戦したいと考えている人は参考にしてください。

 

1.ITエンジニア・プログラマー

パソコンに向かって作業する時間が多いITエンジニアやプログラマーは、リモートワークと相性が良い仕事です。忙しい時期でも通勤不要のため、効率的に働けるでしょう。

またパソコン1台で働ける仕事も多く、フリーランスにも人気な仕事の一つです。ただし、業務内容によっては現地に出向かなければならなかったり、社内でしか作業できなかったりする場合もあるためリモートワークが難しいケースもあります。

 

2.総務・人事

総務・人事職は、人と関わる機会やベースの書類を取り扱うケースが多いことから、リモートワークは難しいとされていました。しかし現在は、Web会議ツールが発達し遠隔でも気軽にコミュニケーションが取れるようになり、さらに書類もペーパーレス化が進んでいるため、企業によってはリモートワークを導入しているようです。

 

3.カスタマーサポート

カスタマーサポートは、自社の商品やサービスを購入した顧客やユーザーの質問や疑問に対応する仕事です。主にチャットや電話を使い、マニュアルに沿って対応するため、リモートワーク可能な求人が多く掲載されています。人と話したりサポートしたりするのが好き、また丁寧な言葉遣いができる人にもおすすめの仕事です。

 

4.ライター・編集者

テーマについてリサーチし文章を執筆するライター、ページ構成を考え文章や画像を編集して媒体をより良いものに仕上げる編集者の仕事もリモートワークと相性が良い仕事です。打ち合わせや取材が必要な場合もありますが、基本的にはパソコン1台で取り組めるため、時間も場所も選ばず自由なスタイルで仕事に取り組みやすいでしょう。

 

5.コンサルタント

コンサルタントは、課題や疑問を抱える企業や個人に対し、専門知識を活用して解決へ導く仕事です。従来は対面型が主流でしたが、Web会議ツールやチャットツールが発達した今では、現地に出向かなくても仕事が可能になりました。クライアントが遠方でも対応が可能になったため、仕事の幅も広がったといえるでしょう。

 

6.Webデザイナー

プログラマーやライターと同様に、パソコン1台で業務が完結することが多いWebデザイナーも、リモートワークに挑戦したい人に人気の仕事です。Illustrator®やPhotoshop®など画像編集ソフトを扱えるパソコンがあれば、場所を選ばず作業できます。ただし現物チェックが必要なこともあり、一部出社を求められるケースもあるようです。

 

7.Webマーケター

オウンドメディアやSNSなど、Web上のサービスを活用したマーケティング活動がWebマーケターの仕事です。ターゲット選定や競合分析、アクセス分析などWebに関する業務全般に携わります。基本的にはパソコンやスマートフォンを使った作業のため、リモートワークしやすい仕事です。

 

8.カウンセラー

カウンセラーもリモートワーク可能な仕事の一つです。Web会議ツールを使ったオンラインでのカウンセリングや、メールで対応するカウンセリングであれば、自宅やコワーキングスペースで仕事ができるでしょう。ただし守秘義務があるため、第三者に話が漏れないようにするなど環境への配慮が大切です。

 

9.営業

外出が多く難しいと思われがちな営業も、リモートワークが可能です。最近では顧客先に出向かず、ツールを使って商談や契約を進めるスタイルも広まってきました。とはいえ、可能かどうかは営業の種類や企業ルールによるので、求人を探す際にリモートワークできるか確認しましょう。

 

10.事務

紙ベースの書類が多いため難しいとされていた事務も、ペーパーレス化やツールの発達により、リモートワーク可能な環境が整いつつあります。最近ではオンラインの事務代行サービスも増えてきました。ただし現状は、完全なペーパーレス化を実現している企業は少なく、正社員の場合は月に数日の出勤を求められるケースも多いでしょう。

リモートワークで働ける仕事を効率良く探す方法

仕事探しはスムーズに進めたいですよね。ここでは、リモートワークできる仕事を効率良く探す方法を3つ紹介します。

  1. クラウドソーシングサイトをチェックする
  2. 求人・転職サイトへ登録する
  3. 転職エージェントを活用する

 

それぞれ解説します。

 

1.クラウドソーシングサイトをチェックする

フリーランスとして活動したい人は、クラウドソーシングサイトをチェックしましょう。さまざまな仕事が掲載されています。どのような仕事をするか迷っていたり決まっていなかったりする場合は、クラウドワークスやランサーズなど総合型のクラウドソーシングサイトに登録するのがおすすめです。初心者向けの案件もあるので、最初はコツコツ実績を積んでいくとよいでしょう。

すでに挑戦したい仕事が決まっているなら、特化型のクラウドソーシングサイトがおすすめ。エンジニア向けやWebライター向けなど、ジャンルに特化したサイトなら効率良く案件を探せますよ。

 

2.求人・転職サイトへ登録する

求人・転職サイトも仕事探しには欠かせません。Web上なので都合の良いタイミングで探すことができ、自分のペースで転職活動を進められるでしょう。求人情報は頻繁に変わるため、こまめなチェックがおすすめです。なかには企業側からオファーが来るサイトもあり、思わぬ選択肢が増えることも。

また、Web上には多くの転職サイトが存在します。クラウドソーシングサイトと同様に、サイトを選ぶ際は自分が挑戦したい仕事が決まっているかどうかで総合型か特化型かを選択するとよいでしょう。

 

3.転職エージェントを活用する

1人で転職活動を進めるのが不安な人は、転職エージェントがおすすめです。プロのコーディネーターがキャリアや希望条件を把握したうえで最適な求人を紹介してくれます。また給料の交渉や、面接へ同行してもらえる場合も。特に転職活動が初めての人にとって心強い味方となるでしょう。

無料で面接練習や経歴書などの書類添削もしてくれるため、スピーディーに仕事を決めたい場合は転職エージェントを上手に活用してはいかがでしょうか。

最後に|リモートワークを効率的に探すなら「ReWorks」へ

リモートワークは工夫次第で業務効率を高められます。意識するだけで変化を感じられるケースもあるので、今日からできることを取り入れてみてはいかがでしょうか。

また効率的に転職活動を進めたいなら「ReWorks(リワークス)」がおすすめです。ReWorksはリモートワーク可能な正社員求人に強みを持つ転職支援サービスで、効率良く希望の求人を探せるでしょう。

有償トレーニングやキャリアアドバイザーのサポートもあるため、初めての転職でも安心です。登録は無料なので、ぜひご活用ください。

 

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